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第40話 鴻門の会

叔父の熊は2本の剣を抜き、蝶のように舞い始める。


叔父の剣舞を見ているだけで十分楽しめる。


そして太兵衛も棒を手に舞い始める。


不意に剣がスピードを上げてピットの方に迫る!


しかし太兵衛は体をくるりと回転させ、優雅に押し戻す。



叔父は体を回しながら剣を出し、太兵衛も回転しながら剣を弾く。


「すごい…」

ピットは命を狙われているのがわかっていても、2人の剣技から目が離せなかった。


やがて音楽は終わり、二人はそろって大王に頭を下げる。


「二人とも素晴らしかったぞ!舞の中に一瞬の刹那が表現され、見るものみな引き込まれておったぞ!」


「「有難うございます」」


2人は声をそろえて礼を述べた。


「大王様!」


太兵衛は再び跪き、レッドキャップに直訴する。


「無礼者!」


大王の隣に座る屈強な熊が立ち上がり剣に手を掛けた。


「なんじゃ?申してみよ!」


レッドキャップの一言に、立ち上がった熊は再び座る。


「私は本日、大王様の豪胆さに触れ、さすがは王たる方だと感動しております」


大王はうむと頷く。


「しかし、なぜ叔父様は先ほどの剣舞で我が王を狙われたのか理解できないのです」


「なに?!」


レッドキャップは隣にいる亜父を睨むと、亜父は険しい顔で太兵衛を睨んでいる。


「そうか、剣舞で叔父が舞っているときに、殺意を感じたのはそのためか…」

「亜父!俺はこのウサギの王が気に入った!手出しはするなよ!」


「…承知しました」


「太兵衛!お前の主君に対する忠義を讃えて、ワシへの直談判の罪は不問とする」


「はっ、無礼な振る舞いを致しまして申し訳ありませんでした」


「ピット殿、今日は楽しい宴であった」


「ありがとうございます、大王様」


そうあいさつを交わすと、大王は部屋を去り、宴は終了した。


部屋に戻った亜父は、床に帽子を叩きつけた。


「レッドキャップの若造が!なぜおまえを守るためにやっておると気づかぬのだ!」

「あのウサギは危険すぎる!現に大王もあっさり取り込まれてしまった!」

「このまま返しては後々の禍の種となる」

「何としても今日中に始末せねば…!」


ピットの危険性を再認識した亜父は、ピットのもとに刺客を送る決断をする…。



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