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第32話 女神・ルリエン

その後も孔明と陳平の情報のすり合わせは続いた。


レッドキャップの戦力・武将の人数・3つの砦『三秦』の兵員数。


陳平はそのほとんどを把握していたのであった。


更に陳平が話す。


「実は…我々が前の姿まで進化したのは自力ではないと考えております」


「それはどういうことですか?」


孔明の問いに陳平は答える。


「数年前まで、この森は私たちの居ない普通の森でした」


「そして、ある日を境に体が大きくなった動物たちが、突然森の主を名乗るようになったのです」


「その後レッドキャップ領では、魔族への服従をエルフや魔物たちに強要し、拒否するものは襲撃し殺戮を行ったのであります」


「そこまでは私もエルフの女王から聞いております、その地から逃げてきた者達もこちらにおりますので」


孔明が話し、陳平は続ける。


「実はその…殺戮を行う部隊の一つを私が指揮しておりまして、その際に瀕死のエルフが話したのです」


「この魔族と契約を交わした化け物共め!」


「女神・ルリエンに誓って、同胞たちが必ず貴様らを地獄に叩き落とす!」と。


なんだってー!!

てか俺もピットたちがガンガン進化させているからエルフ族の神敵決定じゃねーか!


「だーいじょうぶだよ?女王にはピット君たちは違うってちゃんと告げといたから!」


おー最近仲良くなったルリエンさん!ちゃんと告げてもらってありがとうございます!

ってか、俺もお告げとかできるようになりたいんだけどなぁ、便利だし。


「でも、この件は魔族が絡んでいるってのは本当だよ」


えーやっぱり悪魔とかいるのですかー?そういうのもうお腹一杯なんですよー


「あいつらなんか企んでいるみたいなんだよねー」

「ジャスティス君もあいつらが来たらぶっ飛ばすの手伝ってね!」


うん?ジャスティス君?


「君だよ、ジャスティス君!自分の名前だろ?」


いや?初めて知ったんだけど?


【氏名:よしだ・じゃすてぃす・ひーはー(笑)】


あらほんとだ!名前変わっているし!しかもひ-はー(笑)とか入れてらっしゃる!(怒)

佐藤のやつ、チーフにいびられているからって、俺の世界で腹いせするのマジでやめろよな!

それにしても…あー俺も魔族退治手伝わなきゃいけないのかー

まあ、エルフさんたちとはたぶん同盟結ぶことになりそうだしねー

ルリエンさん、ぶっ飛ばすとか言っているから強いんだろうし、魔族が出るまで保留にしておこう。


孔明はふむ、と一呼吸置き、


「この件に関してはエルフの女王がご存じかもしれません」


「これから行きますので、それもわかるでしょう」


すり合わせが終わり、陳平はピットに挨拶をする。


「私を配下に加えて頂きありがとうございました」


「孔明殿との打ち合わせ通り、一旦レッドキャップの領地へ戻り、会談の報告を行います」


「ピット様がこちらに来られた時は、全力をもってお守りいたします」


陳平はそのまま部屋に戻り、翌朝従者と共に村を発った。


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