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第29話 北東よりの使者

鳥車の中で、狐の姿をした使者は物思いに老けていた。


あーあ、毎回嫌な役ばかり押し付けられるな…


車内を見渡すと自分と従者が三頭。


きっと、今回は死んでも困らないような連中を集めたんだろうな…


窓の外は鬱蒼と茂った木しか映らない。


前回のゴブリン兵を説得し、軍門に下らせたのも彼だった。


あんなに苦労して味方につけたのに、たった1日で全滅ってどういう事だよ…


そして、うちのゴブリン兵を全滅させた敵をこっちに降るよう説得しろとか、普通の精神じゃ考えられないよ…


思えば、なんでこんなに大王に嫌われているのかなぁ?


俺、いろいろと大王の役に立っているよな?


そりゃぁ、ほんのちょっとだけ女癖が悪いけど、大王の役に立つよう、献策したものを提出しているのだけどな…


丞相もこれは!って顔で見ていたこともあるけど、大王の意にはそぐわなかったんだよな…


なんかもう…ここにいても出世できなさそうだな。


いや、大王のもとにいたらいつか殺されるな。


「使者様、ラビット村が見えて参りました」


御者からの知らせを受けて、いよいよ気が重くなる。


さて、今回はどのように切り抜けようか…


せめて話が通じる相手ならいいんだけど…


彼は憂鬱な気分のまま、鳥車は村に着いた。


村についた鳥車は、門兵の案内で中に進む。


柵に囲まれた村に入った鳥車から見る車窓は、森の中の風景と一変した。


清掃が行き届いた綺麗な道。


道沿いに並ぶ街並み。


深夜でも暗くないよう、等間隔で行灯が設置されている。


商店街もあり、いろいろな食料、食堂、織物や鍛冶場、診療所まである。


人間?達や、2足歩行するでかい動物・昆虫達がにぎやかに生活している。


おいおい、なんだこりゃ?うちの領地と生活水準が違いすぎるぞ?


一体どんな奴が治めているんだ?


こんな連中を配下にするなんてムリムリ!


むしろ友好関係を築いて貿易等をやる方が賢明だね。


彼は今後の交渉方法を思考する。


そして鳥車は貴賓館へと到着した。


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