表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/395

第27話 混世魔王

会議が終わり、外に出るとすっかり夜になっていた。


ピットはふと思い出し、捕らえた狼の檻に向かう。


檻の中では少しだけ目を開けた狼が、またそっぽを向いて寝てしまう。


それをピットが見つめているとき、林冲がやってくる。


「頭領、これが捕らえた狼でございますか?」


そう言って覗き込んだ林冲が驚きの声を上げる。


「お前は…混世魔王ではないのか?」


その懐かしい声に狼も立ち上がる。


「その声は…豹子頭なのか?お前もこっちに来ていたのか!」


「名は…だめだ、どうしても思い出せぬ」


「俺の名は林冲だ!そしてお前の名は樊瑞!混世魔王・樊瑞だ!」


興奮して話す林冲に、樊瑞は涙を流しながら答える。


「ああ、そうだった、その名は俺の名だった気がする…」


「林冲殿がいるのであれば、あの二人も、もしかしたら生きておるかもしれんな…」


「八臂哪吒と飛天大聖だな?俺たちが生き返っているし、きっとどこかで生きているさ!」


「そうか…師匠や神機軍師とも会いたいな…」


林冲は振り返り、ピットに膝をついて願い出る。


「この者は混世魔王・樊瑞。必ずやお役に立ちますので仲間に加えてください」


「だめだ豹子頭、俺は知らなかったとはいえお前の頭の親を食っちまった!」


「俺は死して罪を償わねばならんのだ」


泣きながらうずくまる狼に、林冲は再度願い出る。


「頭領!確かに彼は大変な罪を犯しました!」


「それでも何卒…」


それを聞きつけてきた孔明。


「で、この者の処遇はどのように致しましょう?」


ピットにすました顔で問いかけた。


「私は最初から許しているだろ?」


「混世魔王、今度は受けてくれるね?」


狼の体は光だし、鎧姿の男が現れた。


「混世魔王・樊瑞でございます。雷系の妖術が使えます」


「過去の償いをさせて頂くため、蹇蹇匪躬けんけんひきゅうの言葉を胸にお仕えさせて頂きます」


こうして混世魔王・樊瑞は仲間になった。


後日、このことをボウイとツキノに報告する。


「なんじゃと?では今度筋トレに付きあってもらおう!」


「えー、じゃあ今度電気針でもやってもらおっと!」


思った以上に斜め上の回答が返ってきた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ