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詩集「てのひら暦」

上澄みのインク【詩】

祈りの形に両手をくんで

ぐぅっと力をこめると

オレンジの果汁のような

きらきらとした雫がしたたる


きれいな見た目に惑わされてはいけない

それは哀しみの上澄みで

しぼりきったあとに残るのは

どうしようもないおり


だけどそのオレンジ色のインクで

文字を書いたならば

おひさまのような輝きに

昇華されるのかと


そうすれば

過ぎ去ったひとにも

すれ違ったひとにも

少しは顔向けができるのかと


絞りかすをみながら

そんな甘い幻想を抱いているのです


2023年3月13日制作。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 祈りの形にくんだ両手から、したたるきらきらとした雫。最初のこの表現から詩に惹き込まれました。そして、そのオレンジ色のインクで文字を書いたとき、おひさまのような輝きに昇華されていくことを願う…
[良い点] 志茂塚さま、おはようございます。 とても共感いたします。 今の心境と重なる詩を拝見して、 少し気持ちが和らいだ気がいたします。 素敵な詩をどうもありがとうございました(^ω^)
[一言] >しぼりきったあとに残るのは >どうしようもない澱 ここの表現がとても好きです。 光る雫と残る闇の対比による不安定さから、その澱は具体的に何を指すのかの妄想がはかどります(*´꒳`*) 楽し…
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