◆面白い作品とは何か?
◆『面白い作品とは何か?』
これに関しては個々の感覚で語ると線引きが出来ないので、確固たる線引きとなる「数字」で判断したいと思います。
その数字はPV数――より具体的には「部分別PV数」です。
「結局PV数の多さかよ!!」と思った方には、
「そうじゃない」と先に言っておきます。
◆『部分別PV数』とは?
総PVとは違います。
1話目を何人が見てくれたか、2話目は何人が見てくれたか、3話目は、4話目は……その部分別のPV数です。
(「小説家になろう」にあるアクセス解析からなら日別で見れます。カクヨムやノベプラだと総合での話別PV数 = 部分別PV数がわかります)
この「部分別PV数」を基準にして語れば、総PV数が1000万PVだろうが1000PVだろうが関係なく、作品の面白さを測れます。
(あくまでも個人の主観です)
◆例題
ここに一つの例を出します。
同じ日の同じ時間に2つの小説が投稿されたとして、その日の総PV数がどちらも「100」だったとして、「部分別PV数」の内訳が↓みたいな感じだったとします。
――――――――――――――――――――――――――――――――
(*あくまでも自分が創作した例です)
作品『A』 作品『B』
1話目:31PV 1話目:11PV
2話目:18PV 2話目:10PV
3話目:11PV 3話目:10PV
4話目:9PV 4話目:10PV
5話目:7PV 5話目:9PV
6話目:5PV 6話目:9PV
7話目:5PV 7話目:9PV
8話目:3PV 8話目:8PV
9話目:2PV 9話目:8PV
10話目:9PV 10話目:17PV
――――――――――――――――――――――――――――――――
さて、↑の内訳の場合、より面白い作品はどちらだと思いますか?
恐らく、ほとんどの方が『B』だと答えるのではないでしょうか?
勿論、自分もそう思います。
というのも、『A』の作品は「1話目のPV数が高い = 集客力がある」作品ですが、話数が進むにしたがってどんどん離脱されています。
対する『B』の作品は「『A』程の集客力は無いものの、ほとんどの読者が離脱していない = 内容は面白い」作品だと推測されます。
*基本的に、最新話はPV数が多くなります。
新規流入の入口がそこからなのか、固定の読者が読んでくれてるのか、もしくはそのどちらもなのか(詳しく調べてないので、何となくしかわかってません。←おい!!)。
とにかく、このまま両方の作品が投稿を続けていれば、『B』は伸びて『A』はあまり伸びないという結果になるでしょう。
これで何が言いたいかどうかいうと、「総PV数」だけを見て判断していても、面白さは測れないという話です。
ーー無論、「別にPV推移とか気にせず思うままに書くだけだ!!」と、そんな意気込みの方ならそのままでいいと思います。
基本的に何をどう書こうと作家の自由ですし、そこに良い悪いもありません。
好きで書いている物を他人にとやかく言われる筋合いはありませんから、自分を貫き通せるならそれでいいと思います。
ただ、自分はそうではありませんでした。
もっと多くの方に読んで欲しかったので、自分の小説を今より改善したいと思いましたし、改善が難しいと判断したら泣く泣く更新を辞めた事もありました。
*その話も別の作品(エッセイ?)でしてますが、まー更新停止は本当に情けない話ですよ……。
そして改めて言いますが、そこに「良い・悪い」は本当に無いと思っています。
全ては作家の自由ですし、自由だからこそ色んな方が発信しているのだと思います。
しかし、より多くの人に見て貰いたいと思うなら――更に言うと、より多くの人に最後まで/最新話まで見て貰いたいと思うのであれば、自分の投稿した作品のPV数(特に「部分別PV数」の推移)ときちんと向き合いましょう、という話です。
仮に、自分が飲食店を開いたとして、「文句言わずに俺の作った料理を食え!!」というスタンスで、お客さんが継続的に来てくれるお店ならそれでいいでしょう。
ただ、それを貫いた結果、お客さんが次第に来なくなるなら、何処かしら改善しないとお店が潰れますよ、という話です。
新しいモノが好きな新規客の数にも上限がありますから、常連・リピーターのお客さんがいないと、いずれ売り上げも頭打ちして尻すぼみします。
そうなると、いずれお店は潰れます。
自分はそうなりたくなかったので、駄目だった部分を見つけて改善しようと決めました。
そして改めて申し上げますが、これはそんな作品を何とか改善しようとする自分のレポート的な内容となります。
なお、主に「小説家になろう」でのアクセス解析を用いた内容になると思いますので、その点は予めご承知下さい。
また、内容の性質上、不定期な更新になると思いますが、引き続きお付き合い頂ければ幸いです。
次話は『離脱される大まかな傾向とその対策』について書きます。
(改稿レポートは4話から)