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異世界転移 〜神様からの招待状〜  作者: 菜月 水仙
序章 従者達の鎮魂歌
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第9話「問題の再提起」

第9話「問題の再提起」


『ねぇーねぇー、僕と会話してよー』


なに?このどこからともなく声がするこれ…よもや某ゲームの世界なのか!?ここは!!ならばよく理解できる。魔法があれば、竜人っていうジャンルの人族がいることも理解でk


『あーその考察は違うよー?ここは正真正銘、異世界だよ』


…マジかよ…名案だと思って後から出てきた憶測が絡まりあってよもや真実かと思ったのに、というか真実って大概偶然の産物から生まれるもんだよね…


「ってちょっと待て!ここ異世界って断言しやがったなお前!!」


『そー、ここは君が生まれて育った世界とは違う。その点から見れば異世界なんじゃない?異なる世界って意味なんだし』


「よーし!やっと確証が得れるかもしれない…質問していいか?」


『まぁー会話してくれるならいいよ?』


「あのよくわからない植物があったり連夜とかいう謎現象があるのはやっぱりここは太陽系じゃないからだよな」


『んー…そもそもの太陽系?ってお兄さんの脳内でのイメージからして太陽って言う恒星?があるからでしょ??ここに恒星になるかもしれない星?はあるけどここでは太陽なんて呼ばれてないから違うね』


「…それにしてはおかしくないか?確かこの近くにはLunaって呼ばれる木があるっておっさんが言ってた。明らかに元いた世界の言語から取られてるだろ」


『あぁーだからよくわからない話から始まったのかー、わかったよお兄さん。全部わかっちゃったよ。お兄さん、君全部のk』


『あぁ!!こんなところにいた!!』


…女性?いや女子のような声が耳の鼓膜をぶち壊すほどの大音量でそんな言葉を言ったのを聞いて軽く意識を失った。




目を覚ました時は当然、周囲に人はいない。

確かに少し離れた位置で狼とアラヴィルが戦闘してるしその声も聞こうと思えば聞こえる…けど…


『やっと起きたー』


とこんな呑気な声を言ってるとは思えない。ましてや


『ほんとだ!身体弱いのかな?この人』


見回せる限りに女子がいない。ミツキだって女子ってよりも身体もいい感じに発育してなさってるじょせi……あれ?なんでエルフと戦っているはずのミツキの方から冷たい視線と殺意を放たれてることがわかるんだ?というかそもそもアラヴィル達の声も人間の耳ではできないんじゃ?


『あーそれはこの子、ウィルオブウェイプのおかげだよー』


『なーにがこの子だよ、あなただって同じ歳でしょ?』


『僕たちに歳って関係あるのかなー』


『序列を重視してるサラマンダーなら敬えって言ってくるわよ?』


そう会話している二人の男女?の会話に参加する。


「よーしわかった、お前ら精霊だろ。と言うか声が聞こえるけど姿見えない時点でそれ以外あり得ないとは思ったけど」


『おぉーあたりだよお兄さん』


「んじゃ気絶前の話に戻るけd」


『私を置いてかないの!!』


キーンと聞き取れるか怪しいほど甲高い声が鼓膜をぶち壊そうとする。


「わ、わかった。確かウィルオブウェイプだっけ?」


『そうよ!シェイドとだけ仲良くしないで!』



なんてめんどくさいんだ…



『あ、お兄さん。精霊に内心での隠し事なんて意味ないからね?今の言葉早く撤回しないと』


『なんで!!そんな!!こと!!言うの!!』




この日二度目の気絶をした。




目が覚め、再度周囲を確認するが周りには誰もいない…というよりも…


『ぐすん…ぐすん…どうせめんどくさい女よ私は』


『そんなことを意識していったわけじゃないと思うよ?お兄さんは』


『いいのよ…もう…ぐすん』


「…あーっと……ごめんな?酷いこと言って」


『わかったなら…ぐすん…いいのよ…ぐすん』


『んじゃ話を進めようかお兄さん』


『それじゃってなによ!それじゃって!!』


『そんな言ってると黙りこんじゃうでしょ?お兄さんが』


『そんなことn』


『ほら見てみなよ、耳を一生懸命抑えてるけどそれさえ貫通してきて今にも死にそうな苦悶に満ちたあの顔を』


『…ごめんなさい』


『ってことで許しってやって欲しいんだけどいいかな?』


「あ…あぁ…」


『んじゃ話を戻そうかな…と思ったけど無理そうだね』


「はぁ?なんで?」


『お兄さんに僕から依頼したい、あの竜種の紛い物を殺して』


『あんたそれじゃ味方の敵になるじゃないの!』


『いいんだよもう、あいつらは僕らの力が欲しいだけで会話もしなかった。それに比べてお兄さんは面白いし会話してくれる』


『た、確かにね…』


『んじゃ干渉切るからー、頑張ってねお兄さん』


…変に怒れば女の子の方が怒るしなんも言えなかったけど……


「それは無理な話じゃない??」



ーーー


「いーや?お兄さんに無理なら特定種族の神でなければ対処できないから」


「それを無理って言うんじゃないの?」


その場所は城の一室のようなであるがそこは豪華絢爛の一言。卓や食器、美術館に飾られているような品々が壁に掛かっている。


「ここも最初のうちはすごく凝ってていいと思ったけどほぼ監禁みたいなもんだもん…楽しみは魔素干渉で外の人との会話ぐらいだよ?」


「…うん、まぁ…」


会話する男女はそう虚しく結論付ける。


「まぁこんな退屈もお兄さんならどうにかしてくれそうだけどね」


ーーー



「あ、祖先様。ちょっと言いたいことが」


1人考え込んでいるところにミツキがやってきた。杖を手に持って、またエルフが後ろに付いてくるところを見ると和解したらしい。


「…いや、あと問題は2つだけなんだ。もうちょっと辛抱してくれ」


そう答えるとアラヴィルを先頭にスラヴァとケアルが近寄ってくる。


「いやこれで1つだ。アサヒがいる時点で急襲は意味がなくなったからあとは…祖先様と同じ問題かと」


「あ…」


アラヴィルが語る最後の問題、俺もそれは考えていた。エルフがかけたあの魔法が何の意味がないとは思えない、だからこそ「あ…」なんて呟いたんだろう。


「解呪とかは出来ないのか?」


「下位魔法使いが上位魔法の根源とその作用を理解できるとでも?わかるわけがない」


「ならミツキは?実力なら」


「実力ならね?けどエルフが長年研究とサンプルを使って見つけた魔法なんでしょ?多分ダメだと思う」


その言葉になぜかアラヴィルが唇を噛み締め悔しがっているような顔をする。


「…取り敢えず情報を整理しよう。マルコが、ウルフがもたらした情報では正法ではないが『原点回帰』ができるようになったらしい」


確信を得られるようにエルフの方を見ると確かに頷いている。とても申し訳なさそうに。


「と言うことは寝かせて置いたのは間違いかもしれないな…最悪暴れはz」


そんな時だ、広場の方から爆発音が聞こえたのは。


「…行くか」



ーーー



「ここはどこだ?」


そう呟いた私は周囲を見渡す。そこに広がる景色は見たことある光景だった。そう自分の非力さ、自分の無力さ、自分の愚かさに悲観し絶望し…そして希望を得た場所。


なぜ私はこんな場所に?確か私はあの広場でアラヴィルに完全に負け、周囲もそれに賛同した。そしてテセルマに攻撃を指示して……

その後どうした?その後の記憶がない。何か重大なことを見落としているような…



いやほんとは理解している。正しく脳は認識しているが理性が知性がそれを否定する。


「あ!ミーヤ様!!」


そんな本心を隠し目の前に突如現れた救世主に駆け寄る。あの日もいつの間にか前に現れ自分に力をくださった人に近づいていく。


しかし近づけば近づくほど自分の後を追ってくる無口のテセルマに見えてくる。そんなはずはない、確かに私を含めた評議院の五人とミーヤ様は対面し作戦を聞いていた。そんな訳はない。


「やっと機は熟したか…」


そう言って私に何か…そう、昔かけてもらった補助魔法のようなものをかけてくださった。


「あ、ありがとうございます!」


しかし何故今なんだ?不甲斐ないからと言われてしまっては仕方ないしテセルマと同一人物なら失敗も知られていることに腑に落ちる。


だがあの時と違う症状が起きた。手が、足が溶けるようほどに熱い。


「ミ、ミーヤ様…これはどういうことでしょうか?」


熱さが酷くなり自分の目で確認するとその四肢は変化していた。龍種の四肢のようにデカく鋭い爪を持っている。


「基本的に大人しい竜人を竜種と同じ生態レベルにするにはやはり怒った時に弄った方が成功率が良いのよね」


自分の体が変化していくことを認識できないのが怖い。溶けるほどの熱さはあるもののそれ以上の症状がない、目で四肢以外がどうなっているのかわからない。


「ま、待ってください!またチャンスを!」


そう懇願するがついには目線さえも高くなり今まで見慣れた高さではなくなっている。そんな私を見て彼女は満足そうな顔をしてどこかへ立ち去っていく。


「オ待チヲ!私ハマダガンバレマス!モウイチドチャンスwo kudasai!」


呂律が回らない、声色さえも変わっていく。

馴染まないその身体を動かし、今も離れていく彼女に縋る様に…


既に言葉ではなくなった咆哮のような何かで呼び止めようとする。



ーーー



「ガァァァァァア!!!」


そう吠える化け物は宙を浮いていた。その身に闇が纏わりつき表情こそ見えないが悪意の塊というのだけは理解できる。初めて遭遇した竜種とはまた違う圧力、戦うことを至高としていたあの種族とは違う目的。


敵を殺したがるのと敵と戦いたがるのでは話が全く違う。


それこそ何故生きるのかと何故死にたくないのと同じほどに。



「里の被害は?」


敵を見据えながらも周囲の被害報告を聞くアラヴィル。ざっと周囲を見るだけだが損害は…


既にその地は生活できなくなっていた。咆哮で抉られたような大地に大きな爪で削られた家の外壁、周囲の木々は翼が生んだ風によって吹き飛んでいる。遠くでは黒い煙が上がり焦げる匂いがする。


「全損かと」


それらを見てスラヴァは簡潔に報告する。


「復興と言うよりも再建と言った方が良さそうだな。さてこの戦闘が終わったら仕事が生まれる、それも大仕事がな。だがそれはここを乗り切らなければならない」


後ろに並ぶ仲間たちを見もせずアラヴィルは敵を見ながらそう語る。


「あいつを地に落とし元に戻さなければならない。例え元の性格がクソであっても殺してはならない、死なせてはならない。困難であるからこそそれに価値が生まれ意義が生じる」


「そんな口上いらないからさっさと殴ろうよ」


「…あの祖先さま、あれはお父さまなりn」


「やめろミツキ、お前まで俺の心をぶん殴って壊す気か」


そういうアラヴィルの背中はとてもでかく逞しく、そして悲しげだった。



「ミツキ、早速魔法で奴の背中にどデカいの落としてくれ」


「あいあいさー」


右手を化け物に向け念じるように目を瞑る。すると飛来したのは稲妻だった。それが帯電したのか翼が思うように動かさなくなった竜種の紛い物。


「次はアラヴィルとスラヴァとケアルの攻撃」


「良いところを見せてやる!」「ケアル!お前はそこらへんにいろ!!」「嫌ですって!何でそう手柄を奪い合うんですか!!?」



「こっちも手を打たないってのは少々問題だからな、ましてや第1サンプルだ。この結果データと検体の報告が義務付けられてるからね」


3人の前に現れた1匹の狼。最初の遭遇時に漂わせていた余裕は既に皆無、その姿が意味するのは今回は始まりから全力全開ということ。


油断の欠片もない。



「そう言えば軍部ってのは大将が指揮取るもんだよな?次に第1連隊の方が第5連隊よりも上だろ?さらに言えば連隊長の方が小隊長よりも偉いだろ?序列的に言えば11番目か」


確かにケアルやスラヴァ、ミツキにミーヤや俺は威圧されて身動きが取れなかった。だが1人だけ、たった1人だけ戦闘態勢に入る。

目の前に現れた狼の情報を精査し相手の痛いところを突く。


「そりゃそうだろうな、下っ端の下っ端が彼の連邦様の任務を失敗したってなりゃ死刑になってもおかしくねーからな」


武器を持ったその男は堂々と掲げ声を上げる。


「こいつは俺がやる!お前らはどうにか原点回帰の解呪方法を模索しろ!!」



これより2度目の小さな狼と竜人を治める者が戦闘を開始する。


ーーー


「乱入者の狼はアラヴィルが抑えてくれる。なら俺たちは俺たちができることをやろう」


そう言うと役割分担を決める。まず原点回帰を解呪すべくミツキとミーヤが逆説的に調べる。それまでの間はケアルとスラヴァが時間稼ぎ…え?お前は何するんだって??見守るしか出来ないでしょうが…


「祖先様ー、やることないでしょ?ならアサヒ連れてきてよー、そうしたら楽だから」


既に魔法の解呪方法を調べているミツキと会話する。


「位置による…としか言えないな」


「ちょっと待てー」


目は龍を見ている中、杖を動かし魔法陣を描く。


「この光について行ってー、どうやら初めて遭遇したところよりも短いようですよー」


目の前に出現した光は俺を導くように動き出す。それに慌てるように追随するが…


「…ちょっと待て、あれってお前の足で10分ぐらいだろ??俺の足なら??」


「んー…全力疾走で30分ぐらいかな」


「ふざけんなぶっ倒れるだろうが!」


ーーー


その息吹は力強い咆哮となり、その爪は大地を抉る。それに対してこちらの攻撃はその鱗によって防がれ傷1つつけられずにいる。これが竜種と竜人との差、広がることはあっても迫ることはありえないそんな差。


「クソ!やはりダメージにならないか!!」


「けど攻撃をさせてまs」


「黙れケアル!こっちはアラヴィル様の戦闘に手助けしたいんだ!!」


「…だからなんでそんな殺意高いの……」


味方同士でぶつかり合う、それがスラヴァとケアルの信頼関係のようだ。


「えっと?基本軸は魔素干渉で私達の竜から龍へと変化する…いわゆる『コア』に力を注いでるのね?」


「そう、けどその為にあらゆる束縛をしている。心体共にストレスを与えて人の身体で対処できないレベルに追いやる…そのタイミングでコアを育てる…のが私の見解なんだけど」


「なるほどね、結局のところ自身の弱さからきているってことかー…ならめんどくさいな」


「えぇ、解決方法は魔法での解呪じゃない」


「どちらかというとぶん殴って気絶させるか自分自身でトラウマを克服しなきゃならない」


そう結論付けられた見解をミツキは魔法で2人に教える。


『っていうわけだからー、アサヒが来ないと解決出来ないんだよね』


「それで確定路線なのか!?」


走りながら対話する俺を褒めて欲しい…10分全力疾走だけでも辛いのに……


『絶対的解決とは言えないけどそれが妥協点なんじゃない?』


『ならさっさと翼人達を追い出さなきゃね』


「ん?翼人って…いや疲れるから後で」


『とりあえずミツキ、さっさと翼人達を倒して祖先様と一緒にそっちへ戻るよ』


「そうしてくれ…」


『わかった、そう報告しとく』


そういうと連絡は途切れた。会話が終わった後に俺は気づいたことがある。それはアサヒの発言だ…あいつが向かうなら俺いらなくね?ていうか魔法があるなら別に走る意味なくね??


「…まぁ走るけどさ!!」


ーーー


「ということでさっさと離れたいんですけど」


「行きたきゃ行けばいいさ、後でどうなるか知らないけどな!」


アサヒが睨みを利かせているその軍団は滑空している。泳ぐように飛び、体を冷やさないように常に戦闘態勢。いつ如何なる時に開戦するかわからない、ならばいつでも戦闘態勢にすればいいという暴論を元にこの戦術が作られている。歪なその作戦をアサヒは呆れ顔で苦笑している。


「んじゃ強いやつだけ間引くよ?」


そういうと目の前にいる竜人は翼を羽ばたかせ一瞬で移動する。翼人の中でも何人かを墜落させる。やはりこいつだけは別格、竜人の中でも竜種に唯一勝てる人間兵器。我ら翼人が束になっても勝てない…くそ、ウルフのバカにバカを移されたみたいだ。


「自惚れる気は無いが少なくともここにいる誰よりも俺が1番強いはずだ、なぜ俺を真っ先に堕とさなかった」


見下されていると見当違いの憤慨はなかった。だって意識を持ってこの竜人と戦闘ができること、それがどれだけの幸福かを知っているから。


「だってあなただけですよ?僕に挑みたいと意気揚々としているのは」


やはり見抜かれてたか。ここにいるのは決起軍でも遊撃隊でもない、ただの咎他人への対処。いわゆる死刑の一環として行われている。そりゃそうさ、犯罪をして殺されるよりも英雄に挑んだ方が体がいい。


「あぁ、こいつらに軍としての適性なんてない。だからお前が苦笑いをした戦法を取っている」


「なるほど、これは彼らへの花向けということですか」


「そういうことだな」


「なら全力を持ってお答えしないと流儀に反しますね」


「…?そ、そうだな」


「なら遠慮はいりませんよね?」


声色がぶれた、姿が消えた。


気付いた時には地面に堕ち、恐怖で身体を起こせない。


「あ、あれが頂点か…」


そう言って意識を失った。


ーーー


「はぁ…はぁ…まだアサヒは来ないのか?」


「あれ?…スラヴァ様根を上げるんですか?…」


「お前だって息切れしてんじゃねーか…」


今にも倒れそうな2人は罵り合い、最後まで戦闘を続けていた。しかし目の前に立ち聳える龍にダメージというダメージは無く、いまだに攻撃の手を緩めない。


「私の魔法は効かないし…やっぱり最初と同じ神降ろしじゃなきゃダメなのかな?」


ミツキも困り顔だが余力はあるように見える。


「龍種は魔法が効かないと再三言ってるでしょ!?奴らに聞くのは魔法でも打撃でも無く精神的なダメージ、精霊達が得意とする部類のそれじゃなきゃ…」


横にいたミツキが怖い目でこっちを見ている。ちょっと言い過ぎたかな?…いやそんな事はないと思うけど…


「なるほどねー、後でそれを知った要因を教えてもらおうかなー」


「いや!そんな実験関係じゃ無くてこれは私が独自で見つけt」


風の向きが変わる。たったそれだけの変化だったが龍種は顔を上げ脅威がやって来る方へ見る。


「ミツキやめてあげな?多分その人は僕の戦闘データを集めて分析して情報を得たんだろう。そこは単純に褒めていいと思うよ?」


そう言ってアサヒは俺の首根っこを持ちながら空からやってきた。


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