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ある一人の独白型自己分析

作者: よもやま

自分にも長所あるんじゃないかと思い続けて早何年?

長所という長所も見つからず、目がつくのは短所ばかり。どうしたもんだ。



部屋が汚い。机は使える状態じゃない。

奮起して買った問題集、最初だけやって飽きた。

いい加減にこのままの学力では自分はまずいと思う。

常々、勉強したいとは思っているが、ただ問題を解いても自分に問題を解く力が蓄積される感覚が得られないので楽しくない。だから興味が向くことがほとんどない。

でもやらないといけない。これは結構苦痛である。


これでも学校に行けば授業はまじめに受けるほうだが、先生の話を聞いていてもちゃんと蓄積される感覚はまったく感じられない。

でも不真面目に受ける方法なんて落書きぐらいしか知らない(しかも絵がうまくないから楽しくない)ので、とりあえず聞いてる。

あ、これはおもしろいかもしれない。なんて思ってメモを取ってみても、家に帰ってみればそのメモを見返す事もなし。課題とはぜんぜん関係ないトリビア的話だったりしてその知識を利用することもなし。


もっと楽しく勉強できないかなぁなんてぼんやり思いながら勉強方法を調べて試してみたりするけど、まったく頭に入らない。あっという間に飽きる。

これは意欲の問題なのか?意欲ならあるつもりだ、ただつまらないからそがれるだけ。

意欲じゃなければ根気だろうか。根気が必要なら自分には勉強は一生向いてないかもしれない。

好きでもなければ嫌いでもなく、楽しみも見出せず、でも苦痛はしっかり感じるような作業をひたすら根気で続けないといけないなんて、まるで忍耐の修行だ。

ある意味学校という場所で学習することはその忍耐力の取得も裏に隠れてあるんだろうが、そんなに我慢していかなくちゃ生きていけない社会には適合できる気がしない。


それが逃げだとしたら、自分は逃げのプロフェッショナルだ。

つまらないとかめんどくさいとかそうやってずっとやらなかったツケが回ってきている。

そして同じ言い訳でまた逃げようとしている。逃げホーダイパケホーダイ。なんつって。

本当はそんな逃げる自分は悔しくて腹立たしくて仕方がないけども、それをいい方向の力に変える方法もツケてきた分だけ知り損ねた。解消の仕方がわからない。


これもツケの代償か最近は「なんでもいい」が増えてきた。

食べたいものが思いつかない。いろんなものから興味がなくなっていく。

食べてもおいしいと思えない。どんどん食は細くなって一日一食夕食だけの生活。

不健康だとはわかってはいるが、昼は空腹を感じても味覚がおいしく感じなければ食べることがかなりしんどい。

それでも夜くらいは食べないとまずいとは思うから、夜は絶対に食べる。でもすぐにお腹いっぱい。

どんどんやせる。やせるというかやつれる。そのくせ自転車で20キロくらいは走り回れる。

だからなんとなく問題ないような気持ちで生活してる。

不健康だなと思うから気休め程度にサプリを飲んでる。これだけじゃ意味ないかもと思うけど、食欲わかないのに食事を改善する気持ちにはならない。

明らかに見た目やつれてるし、顔色は悪いから周りからは散々飯を食えー飯を食えーといわれる。

そりゃ食べたきゃ食べるけど、食べたくないし、食べられないのだから仕方ない。というが自分の主張。

そんな主張はもちろん容認されないし、理解もされない。とにかく、飯を食えとそういわれる。


それでもって感情が少なくなってきたような気がする。

とにかく、ネガティブだ。でも病気というほどでもない。

愚痴やら苛立ちはよく感じる。

一人でネットやゲームとかにはまってるときは楽しいとも思う。

うれしいと思うことはほとんどない。だってこんなだからほめられることなんてほとんどない。

ほめられたくてがんばってみても報われたためしがない。

それでも悲しいかなほめられたいなんて思ってしまう自分が哀れ。

嬉しいなぁなんて思ったって顔には出ない。顔に出るのは、いらいら、憂鬱、悲しみ。だけ。

楽しいとき嬉しいときは顔にはでない。

のど元で気持ちは渦巻くが、それを表現する方法を知らない。

笑えばいいと思うよ?笑えればいいのに!


こんな人間だから成功者に嫉妬することもめちゃめちゃある。

気に入ってる歌の歌手が自分と近い年齢の奴だったりすると、ひどく認めたくないと思う。

すごいな。じゃなくて認めたくない。

人を認めることができない。

いままでの逃げの人生、そして今の不健康な生活。どれもこれも望んだわけではないわけで、望んだことを実現できる力がある人にはひどく嫉妬する。羨ましい、そして大変妬ましい。

自分にはそんな力がない。

それも認めたくないことの一つ。


そんな自分にもなりたいものくらいはある。

昔は、半分本気半分冗談で小説家になりたいとか言っていたが、今のなりたいものは本気。

役者だ。

それも舞台俳優。

前のバイト先でこれを言ったら舞台って何?って言われてすごく恥ずかしかったのは嫌な思い出。

今のままじゃ無理。それは自分でもわかってる。

だから進学先も、そういう専門学校に決めた。

これだけは譲れないと思ってる。


でも、売れなかったことも考えないわけではない。

自分の行く末は売れないことのほうが確率が高い。

その時は、その時考えよう。

自分を見限るタイミングは自分でわかる。「ああ、これはもうだめだ」っていう線は必ずわかる。

バイト先でその線が見えて、やめようとしたら変に説得されて押しに弱い自分はそのまま続けて大変なことになった。たくさん怒鳴られた。引き止めたのはそっちなのに。と思った。

これも、嫌な思い出だ。


ああ、めくるめく嫌な思い出たち。いい思い出作りたい。

そのためにはやっぱり勉強しなきゃいけないな。

役者の勉強だったら張り切れる。とかまた逃げ道を作り出すを自分を感じる。

でも学業だって役者の勉強には違いない。多分。


なんかその気になってきた。

とりあえず部屋の掃除からはじめよう。




ここまで読んでいただいてありがとうございます。

特に山場もなければ景気のいい落ちもありませんでしたが、いかがでしたでしょうか。

だらっとした暇な時間、この話のように自己分析してみるのも面白いかもしれません。


どんなものでも評価、感想をいただければ嬉しく思います。

最後まで目を通していただいて本当にありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[一言] 独白に終始する展開、なかなか面白かったと思います。 最初は内向き加減なんだけれど、そんな自分にも夢はあると言い、 その実現のためにはやはり動かなければならないという結論。 「あれこれ考えてい…
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