8話 昼過ぎで、もう一度……
俺たち冒険者パーティー【アポロ】(勝人、恭子そして明美)は、
ウエーザー辺境伯爵領内のイーフ男爵領《 日本で言う県に当たるのが伯爵領、
市に当たるのが男爵領。男爵領は、元々の豪傑が王などと戦争したり、
話し合いの上、領土そのままで伯爵領などの領土の一部となったり、
認められた者に、伯爵領などの領土の一部が与えられた 》の街、
リーフの西門に来ていた。
門番兵が……
「ようこそ、リーフへ、ギルドカードの提示をお願いします」
俺たちは、ギルドカードを門番兵に見せて、
門番兵は、見て確認を終えると、
「街に入るための通行料は、小銅貨1枚(日本円で1000円くらい)です。
3人ですと小銅貨3枚になります」
俺たちは、小銅貨3枚を門番兵に渡し、街へと入っていった。
街は、サーベルウルフと戦ったバムの死に悲しむ人たち、
勇敢に戦ったバムの話しをする人たちで、騒動しく動いていた。
俺たちは、冒険者ギルドに向かいながら
周りの人たちを観察しながら歩き、
明美は、だいぶ離れた西門をチラッと見て
「門番兵は、サーベルウルフの件、言わなかったね」
と言って、スマートフォンの画面に目を移して、
「街に入れば分かることだし、話して入街料が取れない方が
問題だからじゃないかしら」
恭子は答えながら、周りを見渡し、
「ドラゴンの情報は、街の中では隠蔽されてるみたいね」
明美はメールを打ちながら、
「わかっていたら、サーベルウルフどころの話じゃなくなるし、
隠蔽はしかたがないと思うけど……フッフフ…… 」
少し笑みを浮かべながら言う明美を見て、
「ここに戻ってくる前に、ドラゴンに何かしてきたの?」
メールを打ち終わったのか、腰に手を置いて、ドヤ顔で、
「明日の昼前まで、眠ってもらったぁぁ!!!」
恭子は、額に人差し指を付けながら、
「倒してきなさいよ!」
明美に呆れた感じで言い、俺は、
「それは困るなぁ……俺のゲーミングPCのためのお金が入らないだろう。
眠ってもらうのが正解だよ」
恭子は困ったように、
「……正解って、眠ってるなら……勝人ひとりで十分でしょうから
私たちは、遠くで、のんびり見学するわ」
俺は、腰に巻いているベルトから、ぶら下がっている剣の柄を左手で触り、
「ああ、いいさ。今日は使うところがなかった。この新しい剣の威力を
見せてやるさ!!!!!」
などと話をしながら、冒険者ギルドの敷地内に入り、
正面に見える玄関のドアを開け、中に入り……
朝は、冒険者の数は少なかったが、昼過ぎなので、周辺の村の依頼を終えた者、
昼食を食べに来て情報を得ようとする者、依頼を見に来た者で賑わっていた。
が、
ドラゴンを足止めをしようと思う者はいなかった。
Aクラスのバムの死で、このギルドに集まる者はCクラスが上位であり、
誰もドラゴンに対して逃げ腰であった。
王都から来る騎士団と共に戦おうと思う者もいなかった。
誰もが、自分の命の方が大切であり、騎士団の盾になる気もなかった。
俺たち、冒険者パーティー【アポロ】のメンバーが入ってきた時、
玄関ロビーにいた冒険者たちの中で、俺たちを知っている者が、
「カツゥ!! 久しぶりだな!」
俺は、誰か分からなかったので、明美や恭子の方を見ると、
一生懸命、スマートフォンを操作して、俺たちに叫んだ男を
調べ出して、
「ひ、久しぶりね……南の大陸ダージョンスターのダンジョン以来ね、
スピリー……元気してた?」
「おお!! キョウコ、憶えていたか!?}
駆け寄って来て、抱き着こうとすると、
恭子はダガーを抜いて、頬に付けて、
「死にたい?」
スピリーは動きを止めて、
「死にたくありません!!!」
と言っていると、他の冒険者が駆け寄って来て、
冒険者Aは、「お前の知り合いか?」
「ああ……冒険者Aクラスの集団【アポロ】の3人だ!!」
「え、Aクラス? 嘘だろう。若すぎだ!!」
周りの冒険者たちも頷き、
「お前ら! この前、南の大陸にあるダンジョンの1つ
【オールドリメーイン】の10層で発見された古文書のことは
知ってるだろう!」
冒険者Bが、「初の10層で、ビックマウスが主で、倒した後の
開いた部屋で見つかっただったな」
「こいつらが見つけて来たんだ!! 今は冒険者ギルドや王国などで
調べ中さ!!」
指をさして、俺たちに向けるのは良いんだど、
行ってないし、見つけてもいないからと思っていると、
「その功績を認められて、Aクラスになったの!」
恭子は自慢気に言い、俺も乗って、
「あんなの軽いですよ! 今日は、ドラゴンでも倒して、
ドラゴンの竜肉パーティ―でも開きたい気分ですよ!!」
「そうね……掲示板に、王様からの足止めの依頼があるわ。
やっつけてしまいましょうか? 」
明美が、依頼掲示板から剥がしてきた紙を、ロビーにいる
冒険者たちに見せながら言い、その言葉を聞いた
冒険者たちは詰め寄って……
「ドラゴンを!」 「アス村の方たちの仇を!」「この街に来させないために!」
など、次々と言い出す冒険者たちに俺は……
「俺たちはダァーツ帝国から来たばかりで、まずは、情報を……」
冒険者たちをかき分けて、受付の方へ向かった。
受付嬢は、1人で対応しており、カウンターの前には、行列が出来ていた。
変更して、だいぶ変わったな。
そうね。私たち、Aクラスにね……
明美のクラスの皆は?
村はそのままで、Fクラスと、私たちのパーティーの
メンバーに入ってる設定ね。
ねぇ明美、パク達は?
村の中での出来事は、曖昧になってるし、問題ないみたいよ!
バムの所だけ変わったと言うことかな。
で、パク達って?
次回
第9話 あなたも……
私は、忙しい、忙しい、あッ!!
あなた、暇なら手伝いなさい!!!
私、食事に……
良い男が居るわよ!!!
お兄さまみたいな……
……病気が出たわ




