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旧アケミと共に異世界アドベンチャー……  作者: ウッドスチール
第2章 女神は、わが子の為に……

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幕間 子供の方が上でした……

 魔族が住む、魔族側の大地を統治しているラッタクリーム王国の王

メガーデスティー・ギルツ・ラッタクリームは、今回、開催された

人族対魔族の報告を、謁見の間の玉座に座って、階段状になっている

高台から斜め下を見ながら、港町【ロブシェリル】を、

我が娘【キューイル】から任されているニコールの話を静かに聞いている。

謁見の間には、キューイル以外の息子、娘、妻たち、

そして、公爵や侯爵たちがニコールの後方に立って、報告を聞いている。


私は、ニコールからの報告を聞いてる間、

 「なぜ、なぜ、なぜ、勝たなかった! なぜ負けた!!」

 冷静にニコールを見ながら、心の中は、暗黒の炎のごとく

渦巻いていて、

 「で、ニコールよ! 負けるのは計画通りだが、我が武器を与え、

ゴブリン族の精鋭部隊まで出して、負けか……

 「負けは計画通りですが、引き分けを狙いました」

公爵の1人が、

 「引き分けは……

ニコールは、その公爵を見ずに、私の方を見つめ、

 「キューイルさまが愛する場所であり、キューイルさまは留まると、

        言われましたので」

私は、ニコールを見つめ、「私が勝てとか言ったから、そう言うか!!」

 心の中で叫び、

  「キューイルがか……だが、負けたな……

「はい! そのかわり、王からお借りした武器で、勇者を全滅させました」

  先ほども、その報告に、謁見の間にいる者たちは歓喜を上げていたが、

再度、その言葉を聞いて、歓喜を上げているなか、

 「計画は変更になるが、勝てたのでは?」

 角が私より短いが、好青年という感じで、我々魔族の正装の

トランクス型の鎧を着けているだけの第4王子のファインダーロペスが

 ニコールに問い、謁見の間は、その言葉に静まり、

   ニコールはファインダーロペスを見ながら、

 「人族側の神ソラスが、勇者の騎士団に神器を与え、王の武器でも……

「神が加担したと言うことか?」

  「直接ではありませんが、参加するなとは書いてありません」

「確かに……その武器は、ゲーム中にか?」

  「ゲーム開始前です。潜入した者たちからの情報です」

ファインダーロペスは、周りを見ながら、

 「その者たちは、魔王軍第5騎士団の諜報部だったな……

   此処には居ないようだが……」

周りを確認しているファインダーロペスを見ずに、

 ニコールは私の方を向き、『神ゾウラストを妻にして、

キューイルさまの母親』と書いてある紙を私に見せていて、

私の隣にいる護衛の2人が、顔は平静を保ちながら、私を見ていて、

 「ニコール! 我の所に来い!!」と叫び、私の所まで上り詰めて

私の顔の近くまで体を寄せて、

 「誰から聞いた……

   「神ソラス、いえ、神ゾウラストさまから……

「そうか、諜報部も神側にと、隊長から最後の任務と言って……

  「それでは……

「お前のことも聞いている。よくも嘘をポンポン出せるなぁ」

私は叫びたいのを我慢しながら、内緒話をするように小声で話し、

 「仕方がありません。本当のことは言えません」

と言って離れ、元の場所に戻り、ファインダーロペスに、

 「諜報部は、神から与えられた武器を所有した騎士団に倒されました」

「父と何を話した!!」

  「ファインダーロペス!! キューイルが寂しがっていると

    言っていたそうだ! その相談だ!!」

 「えっ! 今の行動で???」

「兄上! 父上は相手の思考を読み取れる!」

  第9王子のエルタンスが言いので、

「そ、その通りだ!! 

    よく分かったな!!! アッハハハァァ!!!!」

私は高笑いしているが、護衛の2人は険しい顔を向けていて、

 「陛下……ミューブル王国にソラスさまが……

「キューイルが居るからな……

  「会いになど……

「向こうから来るから、心配するな!」

小声で話して、護衛も納得し、所定の位置に戻り、


「父上! 神の武器を超えることは!?」

  「エルタンス……神ゾウラストに降臨してもらい、

    我の武器を強化するしかないだろう……

 「父上……

「父よ! 次の開催は?」

  ファインダーロペスがニコールの前に出て、強く叫ぶので、

「次は、人族対獣族だが、開催は来年だ!!」

その言葉を聞いた謁見の間に居た皆が驚き、

 「なぜ、なぜですか!!!?」

   もう今年の開催がないことに戸惑いながら言うので、

私はニコールに、

 「人族の大陸で、内戦があるのだったな……

「はい! 29の国が、今回、開催の場になったミューブル王国に、

  戦争を仕掛けるそうです」

 ニコールの方に振り返り、

  「なぜだ!!」

「勇者は、失格勇者で行方不明。騎士団の派遣も無し、今回も

  自国にも関わらず、騎士団を出さないで傍観してましたから……

 その言葉に、謁見の間に動揺が走り、

「待て! 自国で、奪われた領土を取り戻せるのだぞ!!」

  「兄上……29の国の戦力を削ぎ落すためでしょう」

「どういうことだ!! エルタンス」

周りにいる者を見ながら、

 「我が大陸のように、統一をしたいのでしょう。

   そのために、騎士団を温存し、力を貯めて……

「エルタンス! 先程の話を聞いていたか?」

 「父上……聞いておりました! 神からの武器があります。

   それを使えば、他の国など……

ニコールに言わせようと見ると、両手で拝むように、私に言えと

見るので、私は目を細め、首を軽く振って、お前から言えと促し、

また、ニコールは紙を私に向けて、

     『サラウェルは、前世での娘でしょ!』と書かれていて、

私の両側にいる護衛が私に近づいて、

 「バレてますね、陛下……

   「あいつめ……

 「陛下、勝てませんから、陛下から……

と小声で言い争い、

 「エルタンスよ! 神の武器は、戦利品として、特に活躍した

   騎士団に渡されたそうだ! ミューブル王国に攻め込む方が

    圧倒的だ!!」

 「父上……それでは、なぜ、ミューブル王国は?」

「人族の考えなど、分からん!!」

息子、娘たちが、ニコールの前に出て来て、

 「キューイルは!!? 父よ!!」

ファインダーロペスは私に問いかけ、

   「ミューブル王国は、29の国に支配され、分断される!

       キューイルは、留まって戦うだろう……」

 ニコールは、息子や娘たちの後ろから、紙を見せていて、

『あんた! 助けに行くだろう、親バカだから!!』と書かれていて

「ニコォォウル!!!」と我慢できずに大声で叫び、息子、娘たちが

ニコールに振り向き、咄嗟に紙を何かの袋に入れてから、

 「王よ! 大声を出さずとも……」

「父さま…… 私を心配そうに見る第1王女のナーナナに、

  「いや、ニコールが、キューイルのためにな……

私は冷静に言うが、心の中では、

 「クソ! バックに、ソラスや私の娘を奪った異世界人が、

    私より強いからって、いい気になりやがって!! 

     だから、勝てるように……勝てって!!!

心配そうに見るナーナナは、

 「父さま……何をいら立ってるのですか?」

私は、その問いに応えずに玉座から立ち上がり、

 「ニコール……我の部屋に来い!! 拒否は許さんぞ!!」

「は! 分かりました! 今後の話ですね?」

「そうだ! 息子、娘たちよ! キューイルが決めたこと、

  軍が動けば、この大陸が消滅する! キューイルは死んだと思え!!」

と言い残し、私は息子たちから見て、右側の袖へと入って行った。


 ニコールは、私の護衛の1人に連れられ、私の部屋に来るだろう。

私は自室に戻ったら、裏切者のニコールから、キューイルを

 私から奪った者について詳しく聞き、弱点を探り、

  我が愛する娘キューイルを、その男から奪い返すぞ! 

   私は心に決めて廊下の端を見つめ、力強く自室へと歩いて行った。


謁見の間では、

  第4王子のファインダーロペスと第9王子のエルタンスの

     2派に分かれていて、


「殿下……どうしますか?」

  「軍が動けば、ゲームの契約で、ゲーム以外での軍行動は、

     侵攻した側の大陸が消滅だが……

 「キューイルさまが居なくなれば、あなたが王に前進を……

「そうですよ、ファイス! 人族の混血が王など……

「……母」

その言葉に、兄や弟、姉や妹が心配そうに聞いていて、

 「私は、キューイルを妹ではなく、1人の女性と見ています」

その言葉に、周りにいる者たちが驚いたが、エルタンス側でも

驚きの声が上がっているので、弟も同じ考えかと思い、

「なぜ……王が酒で酔った時の過ちで生まれ娘ですよ!」

母は声を上げて言うので、

 「愛されて生まれた娘ですよ……父は、私たち以上に

キューイルを愛しています」 

 「そんな……それでは人族の女とは……

別の母が言い、

 「私たちに、昔話のように、キューイルの母のことを

言います。母や他の母より、長い人生を共に歩んだように……

 「人族ですよ。いくら長生きしても……

「母……サラウェルという者を知っていますか?」

  「? 知りませんが……

「母さま…… 私と同じ母親なので、

「ナーナナ……何ですか?」

  「父さまは、その人に援助していて、軍でも護衛まで付けて

     守っている女性です」

 「愛人ですか!?」

ナーナナに鋭い目で睨むので、

「違います! 私の密偵が調べたところ、両親も居て、

  その娘なのですが、もっと調べようとしたら、

ルービュークス・ウーマルチィーに殺され、私が駆けつけた時に、

サラウェルはケルルの娘……ケルルは、か、神が……

と息切れ、私は、奴隷化の魔法が使えるので、両親に掛けました」

 「ファイス……どうなったんです?」

「ケルルは、130年前に両親に会い、娘が転生のことを

  両親に話していること、それで、その娘の前世で、

   前世の父とケルルは夫婦で、その娘は……


 その場に居る者が、その言葉に静かに聞き、同様に、私のように

密偵から聞いたのか、エルタンス側も静まり返っていて、

 「ケルルの前世の娘と言うこと? 人族で130年以上も生きるなんて……

もう1人の母が、

 「王が愛人とかしなければ問題ないわね。ケルルも15年前に子を

   つくったわね。でも直ぐに亡くなったわね……」

2人の母親が言うが、ケルルは生きている。

 「父が、4年前に、王候補と言うことで、私、エルタンス、キューイルの

3人を連れて、国中を視察した旅行の時に、その両親と会い、キューイルを

見た時に、ケルルに似ていること、ケルルと最近あったことを父に

言ってました。それは、隠れていた密偵から聞きました」

「? どういうことです。ファイス……言い難そうですね」

 「父は、なぜ私たち以上に、キューイルを愛するか!!!

    その意味を知った時に、私は……

エルタンス側から、大きな驚きと共に、

 「キューイルさまが、神ゾウラストさまの娘!!?」

と言う声が上がり、

 「向こうは、何を言ってるのですか?」と母は叫び、

ナーナナが、「母さま……本当のことです。だから、兄さま達は、

妹じゃなく、女性として、王になった時の妃として

見るようになったのです」

 その言葉に振り向いて、

   「……ナーナナ」

「それが本当なら、なぜ王は?」

侯爵の1人の問いに、

 「父は行くはずだ! 私たちを行かせないために」

右手を強く握り言い、それを見て、問いかけた侯爵は、

「殿下…… と呟き、

  「まとまったんですか、兄上」

こちらに来るエルタンスを見て、

「お前の方は……

   「行きますよ! 我が愛する女ですから」

  笑みを見せて言うので、

「私もだ! お前よりも愛する女だ!!」

上から見る感じで言うと、

  私たちは、目に見えない火花をぶつけあい、

それを、あざ笑うように、

「自分たちの力を見せるためだけに利用する者たちが、愛と言うの?}

「「 誰だ!!! 」」

その声のする方を見ると、玉座に座っている人族が居て、

 私は指を指して。

 「お前は……

玉座の肘に腕を置いて、足を交差して見下ろしている人族が、

「今、あなた方が、話題にしていた者よ!!」

 「「「 えっ!!? 」」」

「あなたは、ケルル!!!」と母が言う言葉に、

  「あの人が…… と私は呟き、

公爵の1人が、「お前がキューイルの母親で、神ゾウラストなのか?」

 「そうよ! キューイルは愛する者といて、

   あなた達が、どんなことをしても振り向かないわよ」

  口に手を添えて言いうので、

「それは……

 「……まさか」

ナーナナが、私たちの前に出て来て、

「キューイルも強き者が好きなはず!!」

  「娘は、ミューブル王国の勇者に嫁いだわ」

 優しく言うが、

「失格の…… 何かを感じたのか、それ以上言わずに下がり、

ナーナナに代わって、

 「人族は、我々より弱い! いくら神器があっても!!!」

叫んで言うと、

 「そう……お前たちが思うなら、それでいい。

   娘が選んだ男の力を知るだろう。ハハハハハァァァ!!!!」

と高笑いして、玉座から立ち上がり、

 ゴォォオオオ!!!と頭を叩かれ、

  「何をするの!! ミサトちゃん!!!」

「駄女神!! 何を煽ってるの!!! 王に紹介して

  すぐ帰るんだから……

その女を見て、

 「お前は……

   「私……ミューブル王国の勇者ミサトよ!」

「人族の……

戦える者が、臨戦態勢を取り、

 「お姉さまより、弱い方たちが、いくらいても……

   顔に何かを掛けている魔族の女が、言いながら出て来て、

 「お前は……

「私は、サラウェル」

 「前世の……

   「いい機会だから、紹介しましょう」

神ゾウラストは言い、

 「王の前世での娘、サラウェル。今の王との娘、キューイル」

と言って、女と一緒に出てきたキューイルは、

「久しぶりなのじゃ! 我は、ダーリンと一緒に、生きていくことに

   したのじゃ。この国は、兄たちに任せるのじゃ!!!」

 「女と……魔族、どこの?」

 キューイルの横にいる女を凝視して言うと、

 「ミューブル王国の勇者タツミよ!!」

人族の女は、女を見ながら言うので、

 「はぁ!? 魔族が人族の勇者……

「兄上……変装では」

その言葉に、エルタンスに振り向き、直ぐ女を見ると、

「そうです! 本当は男です」

その言葉に驚き、ナーナナは、

 「キューイルと似ているのは?」

     私たちの前に出て、なぜか頬を染めながら叫び、

「それは簡単なのじゃ! 我のコピーであり、ダーリン行くぞ!」

  「やるの……

「見せつけるのじゃ! ブチューとな!!!」

   我々の前で、堂々とキスをして、光輝き、1人の女性が現れ、

「「 僕は、タツミとキューイルとの愛の結晶であり、

           夫婦として、見せつける者じゃ!!!」」

「融合……神のような……私の融合では……

  ナーナナは、心が奪われたように見て言い、

「「 当り前さ! 僕は、神の準眷属であり、神ソラスの娘でも

     あるのじゃからな」」

「な、なんだと…… 

    険しい顔をしながら、融合体を見ていると、

左手の袖から、「ミサトさま、駄女神さま、タッキュールさま、

 王は、部屋に着いたようです。行きましょう」

  死んだはずのルービュークスが言いながら現れ、

 「お前は、死んだはず……

私を見た後、周りを見渡して、

「いろいろと問題が出てるようですね」

 「記憶を操作してくれる」

「御意! 仰せのままに」

   人族の女に深く礼をする光景を見て、

 「お前は、人族に魂を!!!!」

ルービュークスは、左手を払う様に動かしながら、

「黙れ! 神ミサトさまに無礼である!!」

  「……神だと」

歯を食いしばりながら、人族の女を睨み、

「今から、神ソラスに関することを、全て忘れてもらおう!

  我が神、ミサトさまの力を借りた私の魔法で、ブランク・アウト!!!」


 父が去る時に放った言葉は、謁見の間に白き光のように響き、

私は、キューイルを見殺しにすることに、王候補が

1人居なくなることに安堵したのか、暫く何も考えずに、

立っていたようで、周りも同じような感じが漂いながら、

会話が漏れ出し、キューイルが人族側の攻撃で亡くなることの

話が中心となって行った。


その中で、ナーナナだけが、左胸に手を添えて、

  「何? 心躍る感情は……父様が出かける時は……

        心の中で叫んでいるとは、誰も気が付かなかった。



お、お父さん……娘さ、さんを……

 お前に、お父さんと言われる筋合いは無い! が、

賭けに負けた以上、何も言わん。

 そ、そうですか……

タツミよ! お前の銀行通帳を見せろ!!

皮袋から出して渡して、

 ゼロが多いな……

冒険者などしてますから……

 うむ……私の老後は安泰だな!

えッ!?

 次回 

  幕間 人族側の終焉……


これだけの軍勢を見て、降伏しないのか!!





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