75話 最終日……
いよいよキューイルの剣舞が披露される。
観客スタンド内の控室で剣舞用の剣のグリップを
右手で持って軽く上下に振っているキューイルを
見ながら
「さすがのキューイルも……
「ダーリン、武者震いなのじゃ!!」
緊張しているなと言葉を言おうとすると
キューイルが強い言葉で返すのを聞いてから
椅子に座っているキューイルの方に近づいて行くと
キューイルは俺を上目遣いで見つめてくるので
「誰の為じゃない、俺の為だけに舞ってほしい」
キューイルに告げると目を閉じて行くのを見ながら
此の世界に来て、駄目神、天理の策略の前に
ロブシェリルの門の前で出会ったキューイルが
俺に一目惚れをして、俺も同じだった。
その夜にキューイルの屋敷で共に過ごしてから
1か月も経っていないが俺はキューイルなしの生活など
考えられない男になっていると考えながらキューイルと
唇を重ねて行く。
最初は数えていたし、メモも取っていたが、キューイルと
気が付けばしているので、今では数える暇も、
書く暇もないので諦めた。
キューイルから離れてから
「行く時間だ……
正装のビキニアーマーを脱ごうとするキューイルに言うと
不満顔で俺を睨むので、
「舞った後で」
ウインクしながら言うと
「ダーリンの中に激しくぶち込むぞ!!」
キューイルが俺に抱き着いて言うので
「ハハハァ……やさしくね」
苦笑いしながら最近の夜のことを浮かべながら言うと
「我がダメって言っても……
目を細めてキューイルが少し怒り気味に返すので、
「ダメって聞くと、ついね」
明後日の方向を見ながら扉を開けて行く間に
キューイルはビキニアーマーのトップを俺の腕に押し付けるようにして
「我も言うとダーリンが激しくしてくれるから何度でも……
言うのを聞きながら廊下に出ると、
「竜巳君!」
胸元が開いた黒きドレスを着た駄目神が俺を呼ぶので振り向くと
魔王こと俺たち2年A組の担任【酒樽】の前世が
マントをなびらかせながら駄目神と共に俺たちの方に来るので、
「父! 母よ! 王宮で!?」
キューイルが此の場所に居ないはずの2人の姿に驚きながら聞くと
「娘の晴れ姿をモニターで見れるか!!」
「……と言うことで」
キューイルの剣舞を直に見たい為に来たことを告げる酒樽と
スマートフォンの画面を俺たちに見せながら言う駄目神を見ながら
「気持ちは分かります」
「より緊張しそうじゃ!!」
本当は、他のカメラマンに撮影されるのが初だった俺が
無事に終えられるかと心配して親父はスタジオに見に来ていたのと
同じなんだろうと言う気持ちを込めた言葉に続いて
キューイルが更に緊張すると言うので
「我の娘だ! 今までの練習の行いで緊張していても
出来る! それに……
練習したことが体が覚えているので大丈夫だと言う酒樽が
俺に視線を向けて
「我が家族に入る女の子も見守っているからな」
言うのは良いが、男だぞ俺は!
だが、駄目神はクスクス笑い、キューイルは頷いている。
「キューイルを見守っている女の子って誰です?」
分かっているが恍ける感じで聞くと、酒樽は鼻で笑ってから、
「転生前の私が死ぬ前まで購入していた自販機本の表紙より
エロい格好をして本を出してるのにか」
自販機本って、たしか親父から聞いたエッチ系の雑誌を
ジュースなどの自動販売機のように売っていた物で
今では規制などで撤去されてるらしい。
見たことは無いが、親父は其れを隠れて購入していた。
その影響でカメラマンを目指して今に至っている。
その雑誌に載っている女性よりも過激な格好で写真集を
出した俺に酒樽が言うので、
「服を着たうえで太ももなどが見える方がエロいんですよ」
裸よりも服から見え隠れする方がエロく感じるからと言うと
「際どい水着など、どうやって隠したのじゃ?」
キューイルと融合してから御互いの隠し事は筒抜けで
キューイルは知ってる上で聞いて来るので、
「内緒!」
「我も聞きたい! どうやって隠した息子を!?」
クスッと笑いながら言うと、
酒樽が顔を近づけて聞いて来るので
「修正してますから!!」
パソコンのソフトでしてるからと答えると
「嘘なのに……
「これからは修正いらないわね」
キューイルは酒樽に本当のことを話してほしいと不満顔で言うと、
駄目神はフフッと笑って言うので
「もう辞めますから」
グラビアアイドルとしては体格的に限界で、
中等部で終了することを親父に言うと泣いていた。
更に冒険で18歳になった俺を見た親父は泣いた。
親父は性転換だ! 魔法でと散々わめいたが、進次郎たちのように
性別を間違えて生まれて来たわけではないので天理以外が行う
性転換魔法では12時間が限度である。
なら天理にと親父は言ったが、俺が嫌がってるので天理は断っている。
だが、此の世界に来てからセーイラさんについて闇魔法を完全に習得した。
収得した褒美みたいに愛の結晶が無くても時間制限はあるが
女性になれるように、動物などになれるようになっている。
そして、闇魔法の中で最大魔法【ダーク・ウォール】を
使いこなす1人となった。
この魔法を人族対魔族のゲームで初披露する予定が
北条、光悦の活躍で使用できなかった。
2人が活躍している間も
キューイルと愛を確認しつつ激しく行為をしていたので
戦い終わった北条が俺たちの状態を目を逸らしながら
「蘇生している美里かセーイラさんに……
体中のキスマークを消して来いと言うので
服から隠れていない部分だけでもと思って
セーイラさんのところにキューイルに抱っこされて
向かったのを、北条は普通は逆だろうと思う気持ちで
俺たちからナルエたちの方に向かったな……
最近は、屋台で得た愛の結晶の指輪の効果で
俺は女性に、キューイルは男性になることが
出来るようになり、魔法のように時間制限もない。
更に神界でアキナさんたちが買ってきた
服を着たりして過ごす日々で女性として生きていくのも良いかもと……
だけど、生まれた姿はキューイル以外には見せたくない。
いくら下着や水着で隠すと言ってもだ!
だったら今まではどうなんだと言われるかもしれないが
中等部までと思って我慢していた。親父の不倫によって
腹違いの弟、妹を養っていくために……
今では俺の稼ぎで渋谷に1階から3階までの吹き抜けのスタジオを
完備しているタワーマンションを建てている。
それに明美の上位準眷属になったことで、
明美から毎月貰っている給料は俺たちの世界では
巨万の富となり、女装してまでグラビアアイドルをする必要は
無くなったが、どこまで読者を、ファンを騙せるかと言う
気持ちもあったので……
だけど此れから先のことを言うと
「しないのか?」
キューイルが涙目で俺を見ながら言うので、フッと笑ってから
「王族は人々に見られて更に輝きを増して
人々に幸福を与えるからキューイルはしたいんだろ」
「そうじゃが……
「キューイルに近づく男を排除するために継続さ!!」
王族は常に周りに見られる立場にある。
見られるからこそ不安を与えないように
輝きを増して行動することで、民は国の、大陸の
生末を王族に任せられる。
キューイルは駄目神の神の血を引いているので
その力が酒樽の息子、娘より強い。
グラビアアイドルとして親父のコネで世に出れば瞬く間に
人気グラビアアイドルになるだろう。
そうなれば変な男が寄って来るのは予想できるので
常に傍に居るのが良いので継続してグラビアアイドルをする。
ただし、女性となって……
「ダーリン!!!」
俺の言葉に嬉しそうに抱き着いて叫ぶキューイルを見ながら
「会場に来ないから司会が怒っているぞ!」
酒樽がスピーカーから流れるセント・ギア【ビター】の
激おこのコールを言うので
「行こうか」
「キスを」
キューイルに早くと言うとキスをねだるので、
軽く唇を重ねる俺たちの姿を見て、
「親の前で……
苦笑する酒樽に続いて
「フフッ、相思相愛なんですから……
駄目神がニコッと笑いながら言うのを、酒樽は此の場から
俺たちが離れていくのを見送りながら
「そうだな、素敵な女性が嫁いでくれた」
俺のことを女性と言うので、
「あら、男の子ですよ」
訂正する駄目神に
「途中から女の子になっていたが……
「よく観察していますね」
キューイルにグラビアアイドル継続と言った辺りから
俺は女性になっていたが、髪は最初から首の後ろで軽く結んでいたし、
髪の長さは腰まであったので女性になっても気が付かいはずだが、
酒樽は雰囲気で分かったのか自慢気に言うのを聞いて、
駄目神が驚きながら酒樽に言うと
「まぁな、若ければ……
「あ・な・た!!!」
「じょ、冗談! 転生しても御前だけ!!」
「そうね、だけど……
「転生後は不細工になって誰も言い寄って……
「世の中、容姿はどうでも良いって……
「冗談だよな、春奈だけでハーレムはコリゴリだから!!」
「転生後を楽しみに」
「知っているなら!!」
「内緒です! ナルエも知っていますが言わないように……
「教えて……
若ければ俺を嫁にしたいと言い出す酒樽に、駄目神が
頬を膨らませて怒るので、酒樽は慌てて両手の平を見せて
弁解するのを駄目神は楽しむように聞いてから、俺たちの学園の美人教師
3人のことを誤魔化して言うと、酒樽は魔王転生前も妻であった
駄目神の名前を言って1人で十分と言うが、小悪魔のような笑みを
見せて俺たちの担任になった時を楽しみにと言うので、酒樽は
魔王の次の転生後のことを聞こうと情けない顔で聞くと、
「明美ちゃん! 転生後のことを聞かないように……
「オッケー!!」
何処からともなく姿を現した天理に向けて、駄目神が酒樽に対して
しつこく転生後のことを聞かないような処置を頼むと
酒樽はマントの中から杖を出して対抗しようとしたが、
「私は!!!」
酒樽の懐に入った天理が右ストレートでボディーに打ち込んで
俺たちが向かう出口の方に酒樽が飛んで行ったのを
俺たちは見なかったことにして会場に出て行った。
駄目神が天理に
「つかさ君を憎む方向にした?」
「これが原因……
酒樽に対する処置が完了したかと聞く駄目神に
クスッと笑ってから酒樽が必要に北条ばかり授業で当てる
原因なのと天理が聞き返すと、
「元々嫌いみたいだから関係ないわよ」
「そうなの?」
最初から北条のことが嫌いだと言う駄目神に
天理はどうでも良いかなという感じで返すので、
「自分より多くの女性を娶るから嫌いなのよ」
なぜ北条が嫌いなのかと説明をする駄目神に
「理由がそれ?」
天理は飽きられた感じで言うと、
「そうよ、フフッ……
「しょうもないる理由……フフッ……
駄目神は笑い、天理は釣られた笑い声が廊下に響いた。
観客スタンドの裏から屋台などが並ぶ通りを抜けて
観客スタンドの前のフィールドに出ると、
セント・ギア【ビター】が俺たちの姿を確認して
「ようやく出てきましたバカップルが!!」
マイクを通してスピーカーから流れた紹介を聞いた
観客たちから笑い声が漏れる中で、
「誰が!!」
「バカップルではないのじゃ!!」
俺、キューイルが抗議すると
「時間来てるのに来ないで何をやっていたの!?」
ビターが聞くので、
「父と母と話していたのじゃ!!」
キューイルの発言で此の場に酒樽が来ていることに
観客スタンドに居る魔族たちは驚きの声を上げると
天理に倒されて気絶をしていた酒樽が駄目神と共に姿を現して
「愛する娘が剣舞を披露すると聞いて居ても経っても居られず
足を運んでしまった! キューイルが選んだ者を直に
見ようとも思った!……
セント・ギア【インディゴ】が酒樽に向けていたマイクを
酒樽は奪い取って
「次期魔王を此処で宣言する!!」
酒樽は第4王子、第9王子、そしてキューイルの中から
魔王になる為の決闘をせずに此の場で言うと言うので、
観客スタンドから驚きの声が上がる中で、
「タツミ!! 我が娘になる御前が成るのだぁあああ!!!!!」
酒樽は左人差し指を俺に向けて高らかに叫ぶので、
「俺は男だぁあああ!!! それに……
抗議の声を上げると、観客スタンドからブーイングが上がる中で、
「我よりも胸が大きいのに」
キューイルが背後から両手で俺が着ているチュニックの上から
俺の胸を揉みながら言うので、
「む、胸板が厚いから……あっ、ダメ……
鍛えて作り上げた胸だからと抗議したかったけど、
キューイルの手の動きで体が熱くなり涙目になって来た時に
酒樽が自分のマントを俺に被せて、
「公衆の面前で!」
キューイルを叱る酒樽に
「女になってるのに男って言うからじゃ!!」
俺が男と言うからとキューイルが酒樽に言うと
「愛する女性の前では男で通したい気持ちも分からないとな」
俺を見ながら優しく言う酒樽を、俺は地面に御尻を付けて
女の子座りをしながら娘と言わないでくれと
ブスッと酒樽を睨んでいると、
「次期魔王と言うことですが……
ビターがマイクを向けて酒樽に聞くと、
実況席の未来の天理、光悦、つかさをチラッと見た酒樽が
「闇魔法を使い……
観客スタンドからコウモリ族のニコール、羊族のラムーダ、
犬族のアドックス、蛇族のダークグラス、鬼族のトップコットなど
港町【ロブシェリル】の重鎮が酒樽の周りに集まってくるので
説明を止めた酒樽に御意見番のベイベラが近づいて
「神界の12柱でも通用するダーク・ウォールを
使える人物を誰が不満を言いましょうか」
俺の最大魔法の効果を告げると
「だが、人族……
アドックスが種族のことを言うと、
「最初は娘の奴隷で良いんじゃない」
駄目神がキューイルの奴隷でと提案すると、
「徐々に王子たちを洗脳して行くのですか?」
ニコールが奴隷後の予測を言うと駄目神はクスッと笑って
「することは無いかもね」
言うので。エッとなる一同を他所に実況席で実況を担当している
赤井の質問に未来のことは教えられないのと未来の天理が何度も
言っているのがスピーカーから流れているが、駄目神は未来の天理から
此の先のことを教えられていると思った一同から、
「春奈、知っているのか?」
酒樽が聞くが、分からないわと未来の天理と同じように言う中で、
「キューイル殿下は王子たちに嫌われていますし……
トップコットが兄妹の仲を告げると、
「ファインダーロペス、エルタンスは、キューイルさまを
自分の嫁にしようと考えています」
神崎の眷属になり若返った魔王軍第5騎士団、諜報部隊長の
ルービュークスが酒樽の近くに姿を現して告げるのを聞いて、
「そうか、キューイルの嫁をぞんざいにはしないな」
酒樽が俺のことをキューイルの嫁と言ったので、
ブスッと酒樽を睨んでいる中で、ニコールたちがクスッと
笑った後に、
「明美ちゃんがシステムを改良してるので、
竜巳君、つかさ君たちが神界に新年にはいけるから
楽しみにしてると良いわ、フフッ……
駄目神が急に言い出したことに何をと考えている
酒樽たちを除いて、
「召喚の影響を無しにするのね」
ベイベラの言う通り、俺たちは召喚術によって此の世界に来たので
召喚の影響で自在に神界【明美御殿】に行けない状態である。
それを解除する為に天理が行っているのは良いが、行けることで
何が楽しみなことがあるのか分からないが、神界でキューイルに
素敵な贈り物が出来ることは嬉しい。
「行けるのか!?」
キューイルが嬉しそうに聞くので、
「竜巳君の眷属だから行けるわ……
駄目神が行けることを告げると、俺と酒樽が俺に被せてくれた
マントの中で寄り添っていたキューイルが立ち上がるので
マントがひらりと空に舞うとパンツのフックを外されて
アンダーパンツがチラッと見えるはしたない格好の俺を見た酒樽たちは
上を向いたり明後日の方向を見たりしている中で駄目神がバスタオルで
俺のはしたない格好を隠すようにしてくれてから、
「風呂に……
駄目神が優しく言ってくれるけど、
「終わってから……
剣舞が終わってからと言うと、駄目神が小声で
「濡れてるでしょ……
「何時ものことですから……
言うので、クスッと笑って上目遣いで駄目神に告げると、
「そう……
ガウンを何処からともなく出して俺に着せてから、
「あなた、皆さん、娘の舞を堪能しましょう」
会場に向けて話すと、其の場にキューイルを残して
俺は駄目神と共に観客スタンドの下に用意された席に向かった。
観客スタンドに設置されたスピーカーより、
『只今より、ラッタクリーム王国、
魔王メガーデスティー・ギルツ・ラッタクリームの第4王女、
キューイル・フォウ・ツ・ラッタクリームによる、
剣の舞を観客スタンドの前のフィールドで行います。
盛大な拍手で迎えて下さい!!!』
ビターが改めてキューイルの紹介を言い終わると観客スタンドから
拍手と歓声が上がる中で、キューイルは剣舞用の大太刀を
皮袋から出してから剣先を天に向けて声援にこたえている。
声援が収まると観客スタンドの照明は徐々に消えて行き、
フェールドに設置された篝火台からの火の光、夜空に輝く星と
月の明かりだけの中でキューイルは目を閉じて精神を統一している。
キューイルの体から淡い光が漏れ出すと持っている2刀の
大太刀にも伝わり光出している。
キューイルは徐々に目を開けて行きながら顔を夜空の方に向けて
ひと呼吸してから、2刀の大太刀の剣先を地面に向けていたのを
夜空に向けて上げて行き、2刀の大太刀の剣先を交差させてから
徐々に離して行くのを合図に、家族への愛の舞、愛する人への舞、
そして、勝利の舞の3部作構成の出陣の舞が披露された。
キューイルから飛び散る汗、篝火台から出る火の光と粒が
交わって幻想的な光景を作り出していた。
遠くから眺める魔物、動物たちもキューイルの舞に酔いしていた。
そして、戦に赴いた者は死なずに帰還することを、
待つ者たちは無事に赴いた者が帰って来るのを
キューイルの舞から想うのだろう。
俺は、此の世界に来れたこと、キューイルに出会えたことを
天理、駄目、いや、ソラスに感謝しながらキューイルの舞を
眺めていたら、最後の勝利の舞に入る前に、キューイルが
チラッと俺を見て来るので、俺は椅子から立ち上がり、
キューイルが舞っていた場に歩き出して行くと、
キューイルが俺の方に駆け寄って来るので、俺は
両手を広げて待ち構えると、キューイルは俺の胸に飛び込んで来て、
キューイルは顔を俺の胸の谷間に沈めて来るので、
俺はキューイルの背中の方から両手で包んで行くと、
キューイルは俺の胸の谷間から上目遣いで俺を見て来るので、
俺は目を閉じて行きながら呪文を小声で言うと、
キューイルも同じようにして、俺たちは唇を重ねた。
そして、改めて俺がキューイルの婚約者であり、
キューイルが女王になれば、俺は王配として王族に入ることになる。
だが、俺が人族だから問題になると思った者たちの不安を
吹き飛ばすように俺とキューイルが融合した1人の女性に
観客スタンドから驚きの声が上がる中で最後の舞を
父、母に無事に帰還できて再会できた喜びを体全体で
表現して舞い終わると観客スタンドに座っていた者たちは、
席から立ち上がり、盛大な拍手を俺たちに送った。
その拍手に答えるように観客スタンドに手を振っていると
魔王である父、神であり母であるソラスが俺たちに近づいて
来るので笑顔で2人の所に行くと、父は俺たちを強く抱きしめて
来たせいで、俺たちは父の体に密着して苦しいので
その苦しさから逃れようと思わず手が出てしまって
父は吹き飛んで行ったので、
「「 苦しいから…… 」」
その行いの弁解をしている間に、
セーイラさんによって父は回復させてもらって
俺たちの元に戻ってくると、ビターが父にマイクを向けて
「紹介しよう! 我が娘タッキュールだ!!」
父が高らかに言うと、観客スタンドから盛大な拍手が送られる中で、
融合した俺たちの解説を未来の天理と天理がしていたのを聞いて
愛の深さで強さが決まるので愛の結晶の指輪を欲しいと思った者たちは
諦めた。北条の妻たちも欲しいと言っていたが、北条が嫌がったので
却下させた。この指輪は融合すると隠し事が出来ないので、
北条は杉本を想う気持ちを妻たちに教えたくなかったのだろう。
父が俺たちを見ながら、
「次期魔王に反論する者はいるかぁああ!!?」
次期魔王は俺たちだと宣言すると、父が俺たちを抱き寄せて
観客スタンドに俺たちの姿を披露していると、
「魔王陛下よりも強き御方、次期魔王候補の王子たちより
数段上の存在。魔族の大陸に居る者が不満を言えば
タッキュールの力で捻じ伏せればいいだけ」
ベイベラが反論するなら俺たちの力で聞かせれば良いだけと
解説をしている天理たちからマイクを奪って言うので、
「「 俺は魔王などやりたくないのじゃ! 」」
14歳で激務などしたくないので嫌そうに言うと、
父がフッと笑って、
「公務など、我の転生後の娘【ナルエ】を妻にする
ツカサに全て行わせればいい!!」
マイクを握って北条にさせると言うので、その手があったかと
俺たちは喜んでいると、
「何を言っているぅぅううう!!!!」
観客スタンドで観戦していた北条が立ち上がって抗議するので、
「お前が摂政を!!」
「冒険者稼業で忙しんだ! 暇じゃないんだよ!!」
父は当然のように俺たちの代わりに政をしろと
北条に言うと、土日は異世界に行って冒険者をしているか、
北条の父は電気屋を営んでいるから手伝いをしているかの
何方かで北条の言う通り忙しくしているが、
「未来から来た者よ! どうなんだ?」
実況席に居る未来の天理に父が聞くと、
『つかさのこと?』
「そうだ!」
『摂政はしてないよ! ね、光ちゃん!』
『俺に振るな!』
摂政はしていないことを未来の天理が光悦に聞くので
未来のことなど知らない光悦は同意を求められても困るように
言うのを聞いて、チッと舌打ちする父に俺たちはフッと笑ってから
「「 俺の代わりに政をしたい者は屋敷に明日来るのじゃ!! 」」
俺たちが言うと、
「給料は?」
観客スタンドから声が上がったので、
「「 それは! 天理が出すので大丈夫じゃ!! 」」
給料のことは天理にお任せと叫ぶと、
『何で私!!? 自分で出しなさいよ! 給料渡してるでしょ!!』
「「 腹違いの弟や妹の教育費で足りないのじゃ!! 」」
「私の老後の御金は?」
天理が不満を言うので、俺たちは親父が隠れて不倫していたツケで
俺たちの方が稼ぎが多い為に親父に変わって弟や妹の面倒を見ているので
無理と言うと、父が老後のことを聞いてくるので、
「「 2年後に他界するのに? 」」
俺たちの爆弾発言で観客スタンドは騒然となるが、
「違う! 転生後の老後だ!!」
「「 俺のクラスの担任の……
魔王ではなく転生後のナルエの父親で俺たちの担任の老後と言うので、
「「 関係ないと思うのじゃ!! 」」
無関係と言うと、
「転生しても我の娘! キューイルは転生後の私の養子だ!!」
父が高らかに言うので、
「「 嫌なのじゃ!! 」」
「なぜだ!?」
「「 俺の家で同居!! 」」
俺たちは帰還後のことを決めていたので反論すると、
「14歳で許されると思うか?」
両肩に父の手が置かれてフフッと笑って言うので
「「 結婚前提なので良いのじゃ!! 」」
「それでもダメだ!!」
「「 なぜじゃ? 」」
婚約者なのでオーケーなのだと言ってもダメと父が言うので
ダメな理由を聞くと、
「転生後の私、春奈、ナルエ、キューイルと一緒に過ごしたいのだ!!」
夜空に向けて語る父に、
「嫌よ! 帰還したら同居するのに!!」
北条の隣に座っているナルエが椅子から立ち上がりながら言うので、
「転生後の夫が入院中の時に、お父さんとずっと一緒って言っていたのに」
母が去年の2学期の終了直後に担任が自動車と衝突をして
入院している間のナルエのことを言うと、
「旦那さまと知り合う前の話よ!!」
北条と出会う前と今では状況が違うと告げるナルエに、
「ゲートで部屋と部屋を結べば良いから」
母が妥協案を言うので、
「「 それなら良いかなぁ…… 」」
「私は嫌よ!!」
「未来ではどうなっている?」
俺は簡単に往来が出来るなら良いと思ったので言うが、
ナルエは反対したので父は未来の明美に聞くと、
『教えれないので、ね、光ちゃん』
『俺に振るな!!』
教えれないと言う未来の天理が光悦に聞くので、
未来をしらない光悦は聞くなと未来の天理に言うと、
「知っているなら聞かせるのだ!!」
父が再度聞くので、
『光ちゃんが言ったことが……
『俺!?』
未来の出来事は光悦にと丸投げする未来の天理の発言を聞いて、
「天の勇者! さぁ言え!!」
『言えるわけないだろう!!』
他人の家のことを光悦に決める権利が無いので、
光悦は出来ないと父に言うと、
「だったら我と勝負だ!!」
突然、勝負と言い出す父に、
『光ちゃんが勝つと予定が……
天理が焦るように言い出すのを聞いて、
『魔王より強いの?』
『『 当たり前でしょう!! 』』
光悦が父より強いのかと天理ズに聞くと、
声をそろえて言うのを聞いて、父は光悦はレベル80だから
父の方が上なので勝てると思っていたが、天理ズは指輪を
外した光悦の方で勝負と思ったようなので、
『ワザと負けるか……
光悦は指輪を外さないで戦う決意を言うと、
父は勝てるとニカッと笑い出しているのを
嫌そうに見ているナルエが、
「勝ってよ! お父さんと一緒なんて嫌だから!!」
「未来の明美たちから……
指輪を外して父に勝ちなさいと言う感情を込めて
光悦をチラッと見てからナルエが言うので、光悦が未来の天理に
知ってるなら教えた方が良いよと振ると、
『ほら、未来のことは……
未来のことは言えないよと未来の天理が言うと、
『そうそう、オジサマと……
『あいつか?』
天理が誰か分からないオジサンのことを言い出すと
光悦は直ぐに分かったようで天理に聞くと、
『うん! だから2年後!』
『未来視が出来るんだったな』
父が魔王としての時間が後2年なのは、父の寿命も関係しているが
天理のオジサン病が原因で2年後と決めたらしいと言うので、
光悦が滅多に使わない天理の未来視で誰か分からないオジサンと
優雅に過ごす自分の姿が在ったから最低2年は一緒にと言うことだろう。
俺たちの召喚前の話でも、俺たちが3年間過ごすことは
決定していたので、父が寿命か勇者たちに倒されるのは決定していた。
だけど、ゲーム形式で戦う場所を決めるので、父の居る場所で
開催されないと父と対峙することが出来ない。
なので、召喚された勇者たちは帰還することが出来ない。
それなのに俺たちは帰還できると言うことは、父が居る場所で
ゲームが開催されるためである。
実はゲームの開催地にならない場所があり、ミューブル王国、
エルフの国【エル・エランドゥ国】、そして魔王が住む
ラッタクリーム王国の3か所である。
なのに今回はミューブル王国で開催かと言うと、俺たちの
結婚を認めるか認めないかの戦いであり、母と父との戦いに
ゲームが使われたのである。
母が開催地をコンピューターで決めていたが、今回を含めて
残り3ゲームは母が決めている。
最終の開催地は分かるが、次のエル・エランドゥ国での
開催は謎である。
天理が父が主演の映画用に脚本を書いてるのを聞いているので
映画の最後で父が亡くなることは決定しているが、その最後の
シナリオに父が納得しないので何回も書き直しをしていると
天理が好い加減にしてと怒りながら俺たちに語っていた。
母と関係が深いとはいえ、映画製作までする理由は
俺たちが知らないオジサンに興味を持ったためである。
最終的に眷属にするんだろうなと
ふと思っていると、
『うん! 暫くは担任と一緒!!』
天理が同居は出来ないと言い出すので、
「嫌よ! 不細工と!!」
「ナルエ! 言い過ぎよ!!」
母がナルエに叱りだしたりと収集が着かないほどの
遣り取りが行われた。
最終的に家族会議で決めると言うことになり
ロブシェリル・フェスティバル7日目が終了した。
ゲーム6日目、ロブシェリル・フェスティバル8日目の
朝が訪れて、アレタと俺の恋び……妻たちの中で剣士、
魔法剣士たちが、俺と共に朝稽古をしている間に
ナルエたち魔導士たちが朝食の準備をしている。
食卓は観客スタンドの前のフィールドに設置されて、
公開処刑のような感じであるが、港町【ロブシェリル】の民は
来ていないので堂々と食事ができる。
遠くからクチナたちが用意している朝食の準備を手伝いながら
俺たちの朝稽古を圭一たちは悔しそうに見ている。
零を諦め切れない圭一は未来の明美にしつこく未来のことを聞くが
教えれないと言われたので、圭一は明美の眷属になれるのかと聞くと
明美がしないと言って肩を落として圭一は悔しがっていた。
ここ何日か見る光景だが、明美はオジサン趣味であるので
圭一のような好青年は好みではない。
だったら俺たち明美のクラスメイトが上位準眷属(眷属)にした理由は
後から聞いた話もあるが沙良のおかげである。
沙良が心臓病の手術で奇跡的に助かった時から明美のことを
王子さまと言い出した時から休憩時間に明美に男になってとか
沙良がしつこく言い出して、明美が私は男にはなれませんとか
2人の変なやり取りを聞いて、俺を含むクラス全員が
明美が女の子であることを知った。
それまで気が付かなかったのは、体育のある日は
明美は学園を休んでいた為である。
そのころの明美は俺たちが通う境成学園以外にも
学校に行っていたので休みの日は其方の学校に通っていた。
俺は明美の両親が明美と共に毎週どこかに遊びに行く
くらいしか思っていなかった。
他のクラスでも学校よりも家族旅行を優先する親がいたので……
沙良の異常ともとれる行為にクラスの学級委員長をしていた俺は
明美を助けるために仲介に入ったが、神様である明美は男になれると
明美の御兄さまに聞いたとか、魔法が使えるとか言い出して、
小等部3年生ながら空想の世界の人って言う認識を沙良に抱いたので、
沙良とは関わらない方が良いと考えたが、明美がクラスに不在の時は
明美が不倫したとか言い出して泣きわめき、先生は困り果てて
沙良に対して対処が出来ない状態の中で、俺が保健室まで連れて行って
沙良の機嫌を直すことに費やした。
明美もクラスに迷惑をかける沙良の為にスマートフォンを渡して
メールでのやり取りができるようになって更に沙良は悪化した。
明美の不在の時は声を出してメールをしていて、先生に注意されても
聞かずに打ち込んでいるのでスマートフォンを取り上げようとした
先生は沙良が手に持っていると思われたスマートフォンはなく
何もない沙良の手元に向けて沙良が声を出していたので
小声で言いなさいと先生は沙良に注意して終わっている。
気になった俺たちは休憩時間に沙良に聞くと
「馬鹿には見えないの!!」
言われて、クラス全員が沙良に対して無視をした。
沙良の教科書を隠したり、上履きを隠したり等の虐め行為は
俺が監視をしていたので、悪戯をしようとした者には注意をしていた。
ただ、沙良本人は虐め行為も明美に話すネタになるので
俺がしていた善意は余計な御世話であったと後から聞いて、
沙良に俺の苦労を返せと文句を言った。
その後、沙良の心臓病が再発して入院となり、今度の手術は
成功の見込みがない程のものであった。
病室で明美と共に沙良と面会をして、俺は沙良を励ますことを
言ったりして手術が成功することを願った。
手術の日に俺は明美と共に病室を訪れて沙良と面会をしたが、
沙良は死を覚悟していたので弱気になるなと沙良に向かって叫んでいて
その勢いで俺は沙良に告白をした。
「私、王子さまと結婚するから……
沙良は明美と結婚すると言うので、あれだけ沙良の求婚に
明美は拒んでいたのに何時の間に受け入れたんだと思いながら、
「女同士では……
日本は同性婚を認めていないので言い出すと、
「王子さまは男になれるから」
女の子の明美が男の子になれるわけないのに
「こんな時に!! 俺と結婚してくれ!!」
俺も今考えれば気が動転していて沙良に向かって
無茶を言ってるなと思うが、沙良が死を受け入れることから
生きることに変わってほしくって何度も結婚を言っていた。
沙良のことが何時の間にか好きになっていたことも
此の時に分かった。
そして、明美が俺のライバルになった瞬間でもあった。
手術が始まったが、ただ沙良の死を待つ時間だった。
俺は病院の廊下で何もできなかったことに
自分自身に怒りながら泣いていた。
最期に聞いた沙良の言葉は、
「明美! 15になったらしてね」
明美に向けての言葉であった。
俺は何をするのか分からなかったが、沙良の両親は
赤面していて明美は笑って頷いていた。
その後、沙良に対してクラスの皆も反省して
もっと沙良と遊べば良かった等と悔しんでいた。
明美は学園を20日以上も沙良が亡くなってから休んでいた。
そのまま夏休みに入り、ある蒸し暑い日に夏休みの宿題の
映画鑑賞の感想文を書くために映画館で映画を見終わった後に、
今時珍しい現金のみのコンビニエンスストアーで
一番くじを引いている沙良に似た赤髪の女の子の隣に
明美がいたので、俺は人が集まっている中に強引に入って行って
「天理!」
呼びかけると、赤髪の女の子がクジ引き箱から
手を抜いてから俺に振り返り、
「9年1か月ぶりね、北条君」
優しく微笑んで言った赤髪の女の子の言葉に、
「何処で知り合ったんだ!?」
宇都宮が聞いて来るが、
「分からない?」
赤髪の女の子はクスッと笑って俺たちを見つめて言う
仕草に見覚えがあり、たしか沙良が明美に向けてよくしていたので、
「ま、まさか……沙良?」
赤髪の女の子に確認するように呟いた言葉に、
「な、なにを……
東が在り得ないだろうと言う顔をしながら俺に聞いて来ると
「さすが、つかさ!」
明美が肯定の言葉を言ったので、
「沙良ぁあああ!!!!」
沙良の名前を言いながら赤髪の女の子に抱き着こうとした俺を
左拳で俺の腹に軽く当てたはずがコンビニエンスストアーの出口まで
俺は吹き飛ばされたが、何か見えない壁がクッションになって
俺は出入り口の扉にぶつからずに済んだ。
其の場に居た人の記憶を改ざんした明美と共に
コンビニエンスストアーのイートインスペースに移って
「手術は……
手術は成功せずに終わっていて、葬儀も身内のみで行われて
沙良は此の世には居ないはずなのに、此処にミルクコーヒーが入った
カップを持ちながらストローを使って飲んでいる赤髪の髪の沙良に
騙されたことに少し怒りの感情を込めて言うと、
「転生したの……
ストローから口を離して軽く言う沙良に俺たちは戸惑いながら、
「えっ? 俺たちを騙して、手術は成功したんだよな!!」
漫画やアニメの世界じゃないのにと語気を強めて俺が言うと
「その髪の色は?」
宇都宮がクリームパンを少し食った後に俺の話を脱線させて聞くと
「地毛よ! 綺麗な赤でしょ!」
軽くロングの髪を触りながら明美に向けて沙良が言うと、
「どうしても、髪と目の色だけはね……
御免ねという感じで明美が言うので、
「ううん、王子さまを想う燃え上がる炎だから!!」
明美に何時もの王子さまと言って抱き着く沙良に、
「君たち、何者?」
東が今までの流れから沙良と明美に対して警戒しながら聞くと、
明美は此の世界で生まれた神界の住人であり、沙良は此の世界から
異世界の在る国の大統領の娘として生まれ変わったことを
俺たちに告げた。
コンビニエンスストアーの従業員や御客たちは先程の出来事が
無かったように振舞っている光景を見ながら
「本当に……
沙良が転生と言う形でも再会できたことに、俺は涙が頬を伝って
床に落ちるのを感じながら呟きながら喜んだ。
そして、異世界、神界の存在を俺たちは知った。
俺は病院での続きのように沙良に結婚してくれと言うと、
沙良は断り明美にキスをして、「王子さまが好きだから」
言われても俺が同じことを言うと
「私を越えたと思ったら考えるよ」
沙良が嬉しいことを言うので喜んでいると
「認めないと……
「良い振られ方だ! フッ……
宇都宮、東が言うがスルーして
「俺が、沙良を守れるほどの男になれば良いんだろう?」
沙良の先程の行為で漫画やアニメのように人を越えた力を
沙良が得ていると感じた俺の力は非力であり、
沙良が語った超えるとは俺が沙良のように人を超えた力を
得ないといけないと感じて言うと、
「沙良のことは忘れて……
明美が沙良の世界に行くのは止めて人間として
生きて行ってほしいという感じで言うので、
「忘れるか! 記憶を変えられても!!」
テーブルの天井に右拳でドンッと叩きながら叫ぶと
「忘れて! 沙良いこうか」
明美が俺たちの記憶を変えて立ち去ろうとした時に、
「何が行こうかだ! 超えるなら何をすればいい!!」
俺は明美のシャツの襟を掴みながら言うと、
「嘘!……
「明美の魔法を破るなんて!!」
明美は驚き、沙良は信じられないような顔をして言うので、
「北条! 天理が言った言葉に何が?」
「杉本は何を驚いてるんだ!?」
宇都宮、東が天理から俺を離そうとしながら言うので、明美は
更に驚き、沙良は
「明美を護衛する為に選ばれた人たちね」
明美にタメ息してから言うので、明美も覚悟を決めたのか
椅子に腰かけたので俺たちも同じようにして、
沙良が言ったことの説明を聞いた。
学園長が明美の護衛と暴走を止めるために集められたのが
俺たちのクラスの皆で、近い将来に明美の眷属にする話をする
予定だったが、明美が此の当時はいなかった美里の件で
地球が破壊されたことがトウラマになっていたことと、
俺たちの人生を明美の都合で束縛したくなかったので
保留になっていたそうだ。
「学園長、隣のクラスの岩崎もか……
学園長が俺たちが住む世界の創造神であり、その娘の
岩崎恭子は人間と神との間の子であることを聞いた。
岩崎は明美の眷属であり戦う時は鬼神の様に戦うと沙良が言うので
「お嬢様が?」
東が岩崎の行動を思い出しながら聞くと
「猫被ってるから、フフッ……
明美が微笑んで言うので、
「表と裏か?」
宇都宮が言うと明美は頷き、岩崎と話す機会は今まではなかったが
此れからは多くなりそうなので言動には気を付けたいと俺は思いながら、
「俺を天理の眷属に!!」
明美に告げると、
「普通に……
渋る明美に、
「勝人のように……
沙良が俺の望むようにしてあげてという感じで
勝人と言う人物の名を出すので、
「岩崎のクラスの?」
東が岩崎と同じクラスの柴田なのかと聞くので、
「まぁ、義妹がゾッコンになりまして準眷属に……
困った感じで言う明美に、
「それでも良い! 俺を! お前たちもな!!」
何時も眠そうにしている柴田が天理の妹? 1人っ子のはずだが
今は沙良を越えられる可能性のある眷属になることが先なので
沙良が俺が人を止めても良い覚悟をしていることで、沙良が
明美を説得し出しているので、俺は明美の眷属になることが
決まっている宇都宮、東を巻き込んで言うと、
宇都宮は椅子ごと少し離れて
俺を巻き込むのかと嫌そうな顔をしていて、
東は口を少し開けて
俺の言葉に驚いている。
「分かったわ! 最低1000年は生きるから……
宇都宮くん、東くんもね」
折れた明美が1000年と言ったので、其の間に沙良を越えられて
結婚が出来ると喜んでいる俺を他所に宇都宮、東が遠慮することを
言っているが、大原とバンドをしようかと考えていた宇都宮に
歌唱力のスキルを与えるよと明美が言うと、宇都宮は喜んで
眷属になることを決めたが、明美が与えたスキルにオマケが
付いて来て、宇都宮はメインボーカルになったがオマケのせいで
神界での単独開催以外での対バン、俺たちの世界での単独開催などは
宇都宮はギターを担当している。
メインボーカルは大原が務めるが、大原の喉休めの時に
宇都宮が1、2曲を歌うのを聞いて、オーディエンスは
なぜ、メインボーカルが大原なのと思っているだろう。
なぜかと言うと、宇都宮が何曲か歌い上げる間に女性たちが
興奮して服などを脱ぎ出してステージに投げ込んで来るので
その行為を起こさせないようにする対抗策である。
神界で初対バン形式で行った時に起こったことで、
全裸の女性たちが宇都宮に襲い掛かるような感じで来るので
明美が防御結界を張って食い止めた。
宇都宮も毎回のことになるとライブ進行が上手くできないので
泣く泣く大原にメインボーカルを譲った2回目の対バン形式の時に
新たにスタートしたが、女性たちから宇都宮のメインボーカルでと
強い要望があり、その為に神界の単独開催の時のみ宇都宮が
メインボーカルとギターを担当している。
此の単独開催の時は、オーディエンスは女性のみである。
上記のことが分かっていたら宇都宮は明美の眷属に
絶対にならなかっただろう。
東にはストーカーに悩まされている姉がいて、
姉思いの東がストーカーに勝てるように、姉を守れるように
武器を与えると言って承諾させた。
だが、まだ小等部4年生なので子供だけと言うわけにはいかず、
明美は俺たちの両親に説明をして承諾を貰おうとしたら、
親父たちも眷属にと言い出したので理由を聞くと
「帰れる場所に私たちが居る、諦めらめずに
帰ってこようとするだろう」
俺の親父が言うので、
「そうですね、お兄さまが私の帰りを待っていると思うだけで
依頼を達成して元気な姿を見せたいと思います」
明美が親父たちに賛同するように語り、明美は親父たちを眷属に
したが、攻撃系のスキルを与えずに防御系のスキルを与えた。
俺たちを色々な嫌がらせから守るために……
だけど、明美の正体は警察や報道機関などにはバレていて
明美のことを化け物とか言う者がいないことに驚いた。
更に眷属になりたいとか言う者がいないことにも驚くが
その代わりに色々な手伝いや場所提供などを明美に御願いしているので
明美を良いように使っている感じで嫌だが、本人は気にしていないし、
俺たちも準眷属になってから色々なことに目を瞑ってくれる政府などに
御世話になっているので暇な時に警察などに協力している。
圭一も俺の時のように零が明美に御願いをすれば眷属にするかも
知れないが、零を見ていると明美に御願いはしないだろう。
「何を見ている?」
俺の席の隣に座っている魔王こと酒樽が俺に聞くので、
「明日のことで……
未来の沙良がいる席を見ながら言うと、
「明日、負けたらナルエと別れろ!!」
湯呑を手に持ちながら酒樽が言うので、俺とナルエの間に
座っている酒樽に向かって、
「早く死ね!! 転生後も殺す!!」
ナルエがドス黒く言う言葉に俺が苦笑していると
「親に向かって! 春奈!」
親に言う言葉ではないと叱る酒樽は駄目神ことソラスに
どういった育て方をしたんだと言う感じで聞くと、
「嫌がらせで座るからですよ」
「愛する旦那さまとナルエの間に座る御前には虫唾が走る。
この場で斬りたいと思っている」
俺の斜め向かい側に座っているローズマリーがドス黒いオーラを
体から発しながら駄目神に続いて言うので、
「勝てる可能性は無いが、いい勝負をしてほしいから言ったまでだ!!」
ローズマリー以外の俺の恋、婚約者も同じように睨んでいるので
根負けした酒樽は前言撤回を言って味噌汁を飲んでいた。
アキナさん自家製の味噌を使った味噌汁は美味しく、日本から
召喚されたナルエたちも堪能しながら飲んでいた。
秋人さん、アキナさん達が治めているソリュート王国には
味噌工房がある。建設に当たっては俺たちの世界の味噌工房に
協力を願い招き入れている。
アキナさんは工房から材料を貰って自分で作っているので
俺たちがソリュート王国にいる時の朝の味噌汁などに使われている。
今日は、未来の明美たちが明日の俺と未来の沙良の戦いの後に
此の世界を離れるので、アキナさんが持ち込んだ味噌で
未来の明美が味噌汁をと言ったので使われている。
将来的には魔族の大陸とミューブル王国に味噌工房が建つのだろう。
酒樽も味噌をと願ったが、此の世界には米がないので
米作りから始まったが味噌作り迄には至っていなかった。
が、秋人さんたちが来てから味噌工房をミューブル王国で
建築する話は聞いているので徐々に味噌文化を
広めることになっている。
と言うことは、最近まで駄目神が他所の世界に味噌を売りたいことを
願ったためだと思っていたが、どうやら俺たちの拠点の1つに
する為だと分かった。
味噌玉でアイテムボックス(皮袋)に入れて来ているが、
その世界に味噌があれば堪能したいので嬉しいことである。
ごはんに味噌汁、漬物、焼き魚と食が進んで、デザートには
ヨーグルトが出された。
ヨーグルトの中に入っている粒々が食感を面白くしているので
俺はスプーンでヨーグルトをカップから掬って口の中に入れて
暫く口の中で堪能してから胃に送るのを繰り返して朝食は終了した。
今日は舞姫【アリス】の舞が昨日のキューイルの舞に続いて
行われる。当初は舞踏会などで披露している舞を披露する予定であったが、
ありすはキューイルの舞に対抗心を現して幼いころから取り組んでいる
フィギュアスケートで舞を披露することになった。
その為に、観客スタンドの前のフィールドにセント・ギア
アクアが氷の舞台を制作中である。
普通の気温程度では解けない氷である。
「つかさ!」
制作中の舞台をナルエたちと見ていると、
アレタの祖母【ベイベラ】が俺に声を掛けて行きたので、
「ありすは?」
「イメージトレーニング中よ!」
俺の問いに笑顔を見せて言うベイベラに
「ぶっつけ本番だろ?」
ありすはフィギュアスケートをするのは久しぶりで、
練習もなしで披露することに俺は不安なので聞くと、
「大丈夫よ! 体が覚えてるし、舞姫としての経験もあるから」
不安を吹き飛ばすように話すベイベラに
「ずっと滑ってないから……
かずえが心配そうに言うので、
「オリンピックを目指していた子が数年滑っていないくらいで
駄目になるならオリンピックに出ることを
最初から目指さない方が良いわ」
かずえの心配を吹っ飛ばす感じでベイベラが言うのを
呼んでもいないのに浩二が聞きつけて此方に来てから、
「両親も期待していたからな! 此方に来て涙を流すアリスに
スタイルは違うが励ましたのは俺さ!!」
俺が初めての男であり、お前なぞ後から来た男だと言う
嫌味も含めて言う浩二に
「コウジのおかげで舞姫として舞ったわ。そしてね……
かずえも浩二のおかげで舞姫【アリス】として
ありすがミュー・クラッホーン魔導国の為に踊ることを決意して
舞い踊っている間に浩二と恋仲になり1つとなったと告げた後に、
「カズエと共に2人でアリスを励まして、カズエも……
「今思えば、貴方と会う為の準備だったと思うわ」
浩二と共に舞姫【アリス】を励ましていた
かずえも浩二と体の関係になって行ったことを浩二は言うが、
俺と出会った為に浩二との関係を終わらせたことを
かずえが言うので、
「俺の何処が良いの?」
「フフッ、会った瞬間に……
俺を気に入った所はと聞くと
かずえは俺の頬にキスをしてから、
「貴方と結ばれるために此の世界に来たんだなぁって……
頬を染めて言うのをナルエたちも聞いて頷いていて、
浩二は
「お前がサラを諦めないように、俺も諦めないからな!!」
圭一たちが呼ぶので本当は此処から離れたくないが
今後の俺への対策会議をするので捨てセリフを吐いて
此処から離れて行った。
「ベイベラさ……アフロディーテさま、帰還して……
かずえがベイベラに、俺から帰還後は度の様になるかを
聞いているので、ありすが帰還後に
フィギュアスケートを続けられるのかを聞こうとすると
「呼び捨てか、アフロで良いわよ、だってぇ、
貴方たちと同様に妻になるんだから」
ベイベラが年甲斐もなく頬を染めて言うので
「えぇ、一緒に……
「だが、スキルを持って、レベルもあるだろう、
出場する他の選手と不公平じゃないか?」
ナルエが俺のこ、妻たち軍団にアフロディーテが
入ることを承諾済みであることを再度いうベイベラに、
俺を支えようとナルエが言いそうになったのを邪魔するように
ありすは此の世界に来てからレベルが上がり、
元の世界のフィギュアスケート選手はレベル1か2なので
ありすとレベル差があり過ぎて競技として不公平じゃないかと言うと、
「中庭で話していた時は薦めたのに」
ミューブル王国のミューラ宮殿の中庭で
ありすと話していた時のことを
かずえが言うので、
「考えてみたら……驚異の10回転って簡単だろ」
俺の意見に一瞬考えた皆は賛同したが、中には
フィギュアスケートを知らないけどと言う方もいます。
「問題ないわ、余裕の5回転で太陽を取る!」
ベイベラいやアフロディーテに中身が変わってるなと思いながら
そのベイベラが強く言うので、
「ロシアでコーチをしているって……
髪を触りながら美知恵がベイベラに聞くと、
「初心者の子をね。厳しいからケア担当と
基礎の練習をね」
担当部署を話すベイベラに
「アリスに聞いたら、有名なコーチで、アメリカ時代には
10位以内の選手を育てて、日本のコーチと言う……
かずえがベイベラのコーチとしての成績を言うと
「日本からオファーがあったけど、ロシアの方が
才能のある子が多かったから……
「メダル取る為に体に負担のかかる練習とか……
日本を蹴ってロシアに言った理由を言うベイベラに
メダルを取る為に限界以上のことをするのかと聞くと、
「選手生命が終わってからの
人生は長いから無理をさせないのが私の指導よ!」
「メダルを取る為に……
無理をさせないと言うベイベラは初心者担当らしいが
メダルを目標に入って来るのだから無理はさせるだろうと聞くと、
「そうね、リスクが少なくなった4回転が標準になって行くと
此れまで以上に体のケアが重要になって行くわ。
私しか出来ないでしょ!」
ニコッと笑って言うので、
「ドクターも兼用か」
12柱としての力を使ってケアをするので医者と兼用で
ロシア側が招き入れたのかと尋ねると、
「そうよ! 此れからはノービスで4回転は飛べないと無理ね。
男性は4回転をプログラムに3個いれないと
メダルは無理ね」
「そうか、ありすは今の力を其のままで帰るだろ。
参加して良いのか?」
ベイベラが肯定してから此れからのフィギュアスケートについて
語るのを聞いて、ありすが参加することによって更に未知の領域に
入り選手の体の負担が増すので、ありすが出るのは止めたらと聞くと
「異世界から帰った方が参加不可とは書いてないから良いのよ!」
「でもなぁ……
「だから5回転よ! ありすは才能のある子よ!」
確かに書いては無いから出るのはいいけど、そういえば、帰還者の殆どが
レベル1か2に戻ったりする中で、レベル3くらいで落ち着いた者の中には
スポーツをして活躍してる方がいますけど、ありすの場合は
来年に明美から準眷属化することが決まっているので
帰還後も其のままである。
だから、参加は止めた方が良いと思うので難色を示していると、
ベイベラがレベルダウンの指輪などで行うからと言うが
5回転ですか、男性側でも5回転は成功はしてないし、
そもそも無理と言う話もある。
だが、俺たちは可能とする力がある。
神界ではスポーツをする人口は少ない。
スポーツをするなら冒険者稼業をするというのが
神界では普通である。
しかし、スポーツ観戦は人気があり、
下界(俺たちが住んでいる世界など)のスポーツを観戦する。
現地に行って見たり、スポンサーになって応援している者もいる。
アフロディーテは其処かしこの世界に行って、コーチをしたり
芸能事務所を開いたりしている。ほとんどが分身体であるが……
俺たちの世界には本人が出向いている。
聞いたら、俺がいるから……
と言うことは、明美の上位準眷属になる前から
俺の将来を知っていたことになる。
俺がアフロディーテと結ばれる未来を知っている人物は、
駄目神、俺たちのクラスの副担任3人組だろう。
酒樽は魔王から転生する際に記憶を消されていたが、
去年の終わりに入院をした際に記憶は戻っているので
俺に対して今まで以上にキツクあたっている。
酒樽に対して副担任3人組の猛烈アタックも激しくなり、
酒樽が俺にどうにかしろと言うが詳しいことを言ってくれないし、
副担任3人組も詳しいことは言ってくれないので
4人でイチャコラしてくださいと投げている状態である。
その副担任3人組は、魔王の王妃たちが転生した者たちである。
此方の世界に来てからの駄目神の発言、今までの副担任3人組の
発言などで分かったことである。
「ありすは?」
ありす不在で語るのもいけないので、ありす本人は
帰還後にフィギュアスケートをしたいのかベイベラに聞くと、
「今日が復帰第1戦目よ」
競ってるわけでもないけど、ありすが復帰に向けて前向きなので
俺が此れ以上いうこともないので、
「神界でダウンアイテムを買うか……さて」
ありすに似合いそうなアイテムを買うかなと呟いてから
ニコールたちとゴブリンたちの拠点の話をしようと
此処から行こうとすると、
「ねぇ、ソラスの娘は旦那さんと舞ったでしょ……
ベイベラが言い出したので、融合して舞い踊ったタッキュールを
思い出しながら
「融合だけどな……
素敵な舞だったことを含めて言うと、
「ありすも……
竜巳、キューイルに対抗して、ありすと俺とのペアでと提案するけど、
「無理だよ!」
普通に滑るだけで、ありすの様に踊ることは出来ないので
ベイベラに言うと、ニヤッと笑って、
「1か月もあれば……
言い出す言葉に嫌な予感がしたので
「今日でしょ! 才能ないし……
此の場から直ぐ逃げないといけないと思って行こうとしたが
ベイベラの腕が俺の腕に絡ませて此の場から逃げれないようにされて、
「大丈夫! 亜空間でするから」
「ありすの邪魔に……
「貴方と一緒に滑るプログラムを考えているわ」
「シングルでしょ!!」
何時の間に用意されている亜空間での猛特訓に参加したくないので
行きたくないと告げるが、さっきまでシングルで舞い踊るプログラムを
ありすがイメージトレーニングしてると言っていたのに
俺と一緒に踊るのを考えてることに嘘つかれたと思いながら叫ぶと、
「エキシビションで貴方と……
「才能無いので!!」
ベイベラが大会後に行われるエキシビションでと言うので無理と言うが
「大丈夫! 骨が折れようが砕けるまで練習しましょう!!」
「さっき言った言葉は!!?」
「何か言ったかしら?」
「言っただろう!!」
猛特訓すれば良いのでと言うベイベラに反論するが
惚けて言うベイベラに怒り心頭になっていると、ナルエたちが
俺の前を通り過ぎながら、
「1か月も貴方と誰にも邪魔させずに過ごせるなんて!」
ナルエが微笑んで言いながらベイベラが用意した空間の歪に
入って行くのに続いて、
「8月を待たずに……
「旦那さま! 夜は激しく……
仁美、ローズマリーが俺の前を通る時に一言いいながら
歪に入って行き、残りの者たちも赤面しながら俺に告げて
歪の中に消えて行った。12柱の中で最弱のアフロディーテでも
俺よりレベルが高いので、俺の腕に組まれたベイベラの腕を
外すことが出来ないので歪の方に俺を引きずっているベイベラに、
「あばあちゃま! 僕も!!」
アレタが涙目でベイベラに訴えるので、
「今回は御留守番よ!」
「やだ!!」
沙良の件で良いと言っているナルエたちに、
俺の8月の誕生日になったら行為をしますと言ったが
亜空間の部屋に行けば前みたいに薬を使われてする可能性が
高いが、アレタが一緒に来てくれると行為は回避できるので
アレタがんばれと心の中で声援していると、ベイベラの言うことに
即答でアレタは嫌がっているので、俺はヨシと心の中で
ガッツポーズをしていると、
「クチナの御店で気にった物を選んできなさい」
「気にった物?」
ベイベラが物を与えてアレタを此の場に留まらせる
作戦を声を出して言うと、アレタの目が輝いて行くので
「そうよ、つかさに買ってもらうの!」
「お兄ちゃんに?」
作戦を完成する為に俺に買わせると言うベイベラの言葉で、
クチナのオタク館で興味があった変形ロボットが
脳裏に浮かんでいるアレタに
「そうよ、すべて買っても良いわよ!!」
「でも、限定品って……
「大丈夫、つかさは大株主だから再販は可能よ」
「ほんと!!」
目を更に輝かしてベイベラに嬉しそうに言うアレタを見ながら、
確かに玩具会社の株式を所有しているが、四季報には
俺の名は載っていないので大株主ではない。
が、クチナを筆頭に特定株で所有しているので、
小株主ではある。
前の特定株の株主から話し合いで購入している。
理由は会社乗っ取りを回避するためである。
株主特権で再販と言っても難しいとは思うが、
「フフッ、ありすの舞が始まる前に帰って来るから
お留守番しててね」
「うん分かった! クチナの御店で選んで御兄ちゃんに!!」
アレタはベイベラの巧みな言葉によって
此の場に留まることを言い出すので、
「アレタ! クチナの御店に一緒に!!」
「お兄ちゃん! 行ってらっしゃい!!」
「一緒に!!」
こうなったら最後の手段で、俺も同行すると叫ぶが、
俺に笑顔で手を振りながらアレタが言う言葉を聞いて再度いうが、
「アレタ! あなた用に選んだ物を用意しています!」
「クチナ! ホント!!?」
輝太の護衛で居ないはずのクチナが何時の間にか此処に居て
アレタ用に準備していると言うので、喜びの顔をするアレタに、
「ホントです! 此れから出る試作品も用意しました!!」
「ほんと!!?」
「はい! さぁ、我が館へ!!」
「行くぅうううう!!」
クチナは俺に向けてニカッと笑ってからアレタに
試作品まで用意していると言う言葉で、アレタはクチナの背中の
2本のテールスタビライナーが椅子に変形すると
喜んで変形した椅子に座って此の場を去っていた。
俺は諦めきれずにベイベラに抵抗するが、
「3か月前倒しでも……
微笑んで言うベイベラに
「あのなぁ」
嫌そうに言うと、
「嫌いなの?」
「こんな俺で良いって言う馬鹿たちを嫌いになるわけないだろ」
ベイベラが悲しい顔で言うのを聞いて、
嫌いなら明美や竜巳の記憶操作で記憶を変えれば良いだけだが
俺の沙良への愛を聞いても良いって言う奴らだから
俺は此処に居るとベイベラに笑顔で告げると、
「私も其の1人。フフッ……
「まったく、キューイルたちに負けないように……
12柱の1人のアフロディーテが俺ごときを気に入るのには
呆れるが悪い気はしない。
ありすがフォローはしてくれるので1か月あれば
ペアとしての舞はキューイルたちの舞と遜色がないレベルに
なるかもしれない。
覚悟を決めた俺の顔を見たベイベラが俺から腕を離すので
ベイベラいやアフロディーテに向き会ってから、
俺はアフロディーテを御姫様抱っこして、
俺たちの行動を見ていたアレタの両親に
御辞儀をしてから歪の中に入って行った。
ちなみに、俺たちの世界でアフロディーテが使用している名は、
ソフィア・マルノチャヴナ・ディーテである。
ロブシェリル・フェスティバル8日目の夜となりました。
バイオトイレの裏で隠し……覗き……いえいえ、
浴衣姿で御兄さまを待っている方の護衛の為に隠れている
天理明美です。
私の右横に寄り添って座っている友……
睨まないで下さいね、恋人の神崎美里。
その横に居るのがソラスの娘のサラウェルは鑑定君で
御兄さまを待っている方と私を見比べています。
ステータスを覗いていても文字化けしている部分が多く、
読める所のみだと余り変わらないので成長してないんですかと
言われてしまいました。
なので、鑑定君を改良します。
私の背中に胸を押し付けて乗りかかっている女性は、
未来の神崎美里です。ブラジャーを着けていないので
服の上と言っても生の胸の感触が背中から伝わりますが、
男性ではないので興奮しません。
私の左横には未来の杉本沙良が
私の左腕に自分の右腕を絡ませています。
なので、お兄さまを待っている方を
じっくり見ることが出来ません。
そして、私に乗っかている未来の美里の後ろに
私の旦那さまになる未来のパクオットと光ちゃんこと
福山光悦が並んで立っています。
すぐ近くには、私たちの先輩のアドラーさんが
カメラを持って御兄さまが来るのを待っています。
その横に、たこ焼きを食べている石川勇太に
特別ゲストの岩崎恭子が、
「飽きないわね」
「好きやねん! って、なぜおるねん?」
勇太に毎回たこ焼きを食べているので恭子が聞くと、
勇太は好きだからと答えてから恭子が居る事に
嫌そうな顔をして理由を聞くので、
「許嫁のことがねぇ……
ツインテールの片側の髪を手で触りながら照れくさそうに
恭子が告げると、
「許嫁って!? おるんか、誰や!!」
勇太は恭子に許嫁がいるなら教えろと言いますが、
自分でも分かってるのに聞くのはどうかなと思うけど、
「此の場に居る人よ」
頬を染めて言う恭子に、
「アドラーか!!?」
「なんでやねん!!」
何処から出したかわからないハリセンを勇太の頭にぶつけて
叫ぶ恭子を見ながら、
「恭子に頼まれて勇太の御守だよ! 俺は」
アドラーが答えますが、地面に減り込んでいる
勇太には聞こえなかった。
「で、未来はどうなの、私たち」
地面に座布団を置いて勇太を膝枕をしている恭子が
未来の沙良や美里に聞くので、
「聞くのぉお?」
「尻に引いている……
今更という感じで未来の沙良が言うのに続いて
未来の勇太の状況を言う未来の美里に、
「良かった! 無事に結婚が出来ていて!!」
笑みを見せて喜んでいる恭子に、
「準備は出来たの? 突然メールが来るから……
勝人、クラスの皆と一緒に私たちが帰還した後にする儀式の
準備を図書館の前でしているので此処には来れないはずなのにと
思いながら聞くと、
「準備が終わった所で抜けて来たわ!
あなたの時間逆行で戻れば良いから!」
私は1か月前後の時間移動は出来るので、恭子は
私の魔法を当てにしていると言い出すので、
「私を当てにされても……
神界のショッピングモールなどで売られている物凄く高いけど
時間関係のアイテムを買えばいいのにと思いながら言うと、
「自分だって、来てるじゃない!」
「……そうね」
私も学園から少し離れた公園に向かう途中で此処に来ています。
私が魔王こと担任が召喚をする時には公園に居ないといけないので
召喚時には時間逆行して公園に戻るでしょうと言う含みも入れて
恭子が言うので、その言葉に反論できない私は頷くしかなかった。
「でも、ソラスの家の鍵もっていないでしょ」
此の世界に来るには冒険者ギルドでの依頼を受けて
冒険者ギルドにある異世界扉を使うか、観光ピザを申請して
来るか、ソラスの家の地下の観察室からのどれかになるけど
依頼は出ていないし、観光で来るには時間が掛かるので、
ソラスの家からとなるけど恭子は鍵を持っていないから聞くと、
「秋人さまから……
「一緒に来たの?」
「秋人さまが神界で買い物をしている時に合流してね」
お兄さまが勇太の心配をしている恭子を気にして
恭子の手が空いたタイミングでメールを送り、
恭子は御兄さまと神界で合流してから一緒に此処に戻る時に
御兄さまの魔法で時間を少し逆行させてから来たことを
恭子は寝ている勇太の頭を撫ぜながら微笑んで言うので、
「そのきわどい格好は?」
勇太の頭で隠れていますが、下着が直ぐ見えるくらいの
マイクロミニスカートを恭子が穿いているので指摘すると
「ショーツはスケスケを……
頬を染めて恭子が言うので、
「誰も聞いてへんわ!!」
目が覚めていた勇太がツッコむと
「だって、マイクロミニを着た理由でしょ」
「普通にパンツスタイルで良いやろ!}
理由を言う恭子に勇太は少し恭子の方に向いて
頬を染めながら下着が見えないスタイルを着てくれと
勇太は言うけど、チラチラと勇太の目は恭子の秘所を見ているので
私たちはクスッと笑っていると
「2人は今日するのか?」
アドラーが聞くので、
「な、なにを……
勇太は恭子の太腿から頭を離して上半身だけ起き上りながら
アドラーに言葉を噛みながら聞くと、
「男と女がすると言えば……
「アドラー! 私13よ! まだ早いわ!!」
「アプリで大人になれるだろ?」
「順序が……キスも……
スカージット王国で王子たちの夜の営みの話は
聞いているはずなので、アドラーさんが分かっていて言うなと
言う含みも入れて勇太に指摘すると、恭子が13歳なのでと
無理と言いますが、私も良く使うアプリで
恭子も大人になれるだろうとアドラーさんが告げると
恭子は顔を地面に向けて小さい声で言うのを聞いて
「キスしてないの!? 嘘だろう!!」
アドラーさんが驚きながら叫ぶので、
歩いてる人たちが此方に注目し出したので、
咄嗟に私は人払いの魔法を周りに展開した後に、
「秋人さま遅いわね」
話題を変えたい恭子が御兄さまのことを言うけど、
「初キッスは何時だ?」
アドラーさんが言い出すので、
「ワイはない! 女嫌いさかい! 特に岩崎は!!」
勇太は無いと言うついでに女嫌いで恭子が大の嫌いだと
言う割に、座布団の上で座っている勇太に寄り添っている
恭子から勇太は離れる気は無い感じなのを受けながら
「私も無いわね、まぁ御父さまや御母さまとは挨拶ではするけど」
恭子も家族以外では無いと言うと、勇太は嬉しそうな顔を
しているので、今年の4月のアニメの映画の完成イベントの席で
恭子から背が小さいわねとか、よく来るわねとか言われて
機嫌を悪くしていた勇太だけど、今の状況を考えると
2人にとっての愛の挨拶だと思いながら、
「明美は?」
アドラーさんが聞いて来るので、
「私は……
悪戯っぽく勇太に無い胸を当てている恭子をチラッと見てから
「恭子で、その時に眷属に」
「その後に光悦と美里で、地球を……
アドラーさんに言われた私の黒歴史の中でも最大級のもので
未来の美里や沙良、美里がクスッと笑っていますが
だって、魔導書よんだら御兄さまが常に守ってくれるとか
書いてあったから其処しか目に入らなくって、練習で恭子にして
何もなかったし、光ちゃんともしたけど何もなかったのに
美里としたら急に体が光出して、美里が無意識に
詠唱をし出していた時には私はパニックになっていて
美里に対して何もできない間に地球は美里によって破壊された。
その後、恭子の御母さま、パティーお義姉さまたちが
集まって来て、今回は並行世界を創らずに此のままで
行くことを決めて、ソラスが復元にあたって地球は安定しました。
その間に東北での大地震もあって、その時は私が大波を
防いでしまったので並行世界が出来ています。
「あの時は私も怒られたわ」
恭子も当事者と言うことで恭子の御母さまに私と共に
怒られました。その時のトウラマで私は眷属化をするのを
止めていましたが、未来の旦那さまのパクオット、沙良が
眷属になっているのでトウラマを克服しているのでしょう。
恭子がフッと肩で笑っていると、勇太が不機嫌そうに
「何や! 初キッスはしてるやん!!」
私としたことを言うので、恭子は勇太の耳元で何かを言った後に
「女同士や! そうかキスとは……
赤面しながら勇太は呟いているので、恭子が勇太の耳元で
喋った内容は大人のキスのことで、私は舌を入れないとキスとは
言えないよねと勇太を温かい目で眺めていると、
「パクオットは?」
アドラーさんが未来のパクオットに聞くので、
「明美だよ! 俺の初恋の相手さ!」
パクオットは私だと言って更に初恋と言うので、
未来の沙良は私に鋭い目線を向けて来るので、
「スキルのロック解除でね、聞いてるでしょ……
未来の私から聞いてるでしょうと弁解すると、
未来の沙良は腕組みをして私を睨んで
「隠す必要ないでしょう!!」
光ちゃん、美里たちは頷いているので
「聞いてるでしょ! 婚約者だから心配だったから……
「隠すことは無いでしょ!!」
「話す必要はないと……
未来の私に対して未来の沙良はパクオットについて
同じように聞いたはずで、
「ロック解除後は……
「天使が無能の俺にって、それ以降は気配もなかったよ」
私が言い出す言葉に続いて未来のパクオットが言うと
「再会して……
光ちゃんがパクオットに聞くと困ったように
「そこは言えない! なぁ沙良」
「ええ、だけどよく屋敷から抜け出して何処に行っていたの?」
パクオットは未来の沙良に其れ以上きくなという感じで言うので
未来の沙良は屋敷から抜け出していた私の行動を聞くので、
「聞いているでしょ!」
「いろいろと私に隠しごとをしていたわね」
もう終わってる話をするなんて意地悪な未来の沙良と
思って何度も言ってるのに、未来の沙良は此処に居る美里たちに
私がジース王国のリーフ男爵領のリーフ街にある冒険者ギルドの
ギルドマスターの事を言いなさいと言うけど、
「ほら、沙良との約束で、沙良の居る世界では
誰も眷属にしてないから……
「眷属に出来なかっただけでしょ!!」
沙良が転生する時に、沙良以外の人には
好きにならないし、眷属にしないと約束したけど、
パクオットの噂を聞いていたのでジース王国の空を
飛び回っていた時にドストライクのオジサマを発見して
約束を破って眷属にと思ったけど、ふと誰かに似てるなと
思ったら、お兄さまと一緒に冒険者ギルドの依頼で
ダンジョン制御室の修理に向かった先で出会った勇者の1人で
オジサマが其の勇者の前世なのが分かって、出会わなければ
良かったと涙を大量に流したけど、125歳までは健康に
生きれるように下位準眷属にしました。
此の事は沙良には言っていないのでバレたら怒られるけど
未来の沙良を見るとバレていない。
「誰なの?」
美里が聞いて来るので、
「明美は大のオジサン好きだから、
沙良に隠れて見に行っていたところか」
アドラーさんが私の趣味を指摘するので、
「そうよ、私以外は好意を持たないと言っていたくせに!!」
未来の沙良には終わった話なのに、その時のことを
思い出して、未来の沙良が更に怒り出すので、
「どうせ、バレたんだから!
沙良を眷属に昇格させたんでしょ!!」
ギルドマスターのことだけで其処まで怒ることないのにと
私も激しく叫ぶと、
「そうよ! 何が御兄ちゃんよ!!!」
沙良がギルドマスターの事を御兄ちゃんと呼んだ
未来の私が気に食わなかったのだろうと思うのと同時に
ギルドマスターの事を御兄ちゃんと言えるなんて
何時から言えるのかなと心の中で喜んでいると、
「もういいだろう! 俺が眷属になった時に
明美に問い詰めただろう!!」
未来のパクオットを眷属にした時に未来の沙良に
バレたらしいけど、パクオットって私の好みじゃないんだけど……
「分かったわよ!
ツヴァイセル・フルツって聞いて、美里はどう思う?」
思い出しての怒りも少しは収まった未来の沙良が
突然ギルドマスターの名を言うので、何故ここで言うのと
私が未来の沙良を睨んでいると、
「聞いた……えっ? 何処かで……
美里は分からないようなので何処で聞いたかなと
思い浮かべている最中に、
「伊藤先生ね、ツヴァイって何時も言ってるでしょ」
恭子が社会科担当の伊藤先生の名を告げるので、
「明美が何時も虐めている先生?」
美里が私とツヴァイとの授業の開始30分の愛の行いを
私がツヴァイを虐めていると言うので、
「何を言ってるの! イチャイチャタイムでしょ!!」
「何時も伊藤先生、困っていたし」
恭子は虐めではなくラブラブだと告げると、
美里は困った感じで私と絡んでいたツヴァイのことを
頭の中で思い出しながら言うと、
「つかさ達は、アツアツぶりを見せられて教室から
出るわけも行かずに株やゲームをして逃避行してるって!」
「そうなの、ほとんど授業できずにタブレットに配布された資料を
見ておくようにって終わるから明美を憎んでいたけど……
つかさ達が私とツヴァイのラブラブタイム時の
対処の仕方を恭子が言うが、美里にとっては
ほとんど授業が出来なかったことに不満だったと言うけれど、
「つかさから聞いたけど、美里って伊藤先生に嫉妬して
怒りの炎を出していたって……
私とツヴァイとのラブラブを見ていた美里が嫉妬の炎を
出していたと恭子から言われて、
「嘘! あの時は北条くんラブだから……
美里が嫉妬じゃなく、勉強が出来ないからと弁解するけど、
「明美が女の子って分かって、つかさに逃げたけど
明美が女の子でも好きだったから……
美里の記憶が戻りそうになった時に、私は美里の記憶を
封印するために男の格好で出会っていたので、
美里は男の私に恋をしていたけど、境成学園の中等部に入学して
私が女性と分かったので美里は女同士での結婚は無理と判断して
つかさを私の代わりとして恋の相手に選んでいたが、
恭子が言う通り美里は私に恋をしたままであった。
そして、つかさに愛の告白をするために高等部の校舎の
屋上に行く途中で竜巳、つかさと共に此の世界に召喚された。
ミューブル王国の召喚部屋に出る前に
ソラスのスキル部屋で美里の封印されていた記憶は蘇り、
「そうね、記憶が戻って、明美ラブ度は上がりまくりよ!」
「と言う割には、ニコールと夫婦になるでしょ!!」
私への愛がより強くなったと言うが、未来の沙良が
ニコールと恋仲になると言うと、
「男になる時の参考よ!」
「ニコールの後に明美にしてもらうと、
あぁ、明美のがもっと良いって!!」
美里に続いて未来の美里が言うので、
「本人には言えないな。で、伊藤と恋仲の何が行けないんだ?」
聞かなかったことにしようと決めたアドラーは、
まだ御兄さまが来ないので未来の沙良の不機嫌な理由を尋ねると
「剣とツヴァイセルが同一の魂てことよ!!」
「人生は終わってるんだろ?」
同一の魂だからと怒り出す未来の沙良に、
アドラーさんはギルドマスターの人生は終わって別の人として
記憶も失って生きてるんだからと言うが、
「剣を好きって言うことはツヴァイも好きってことよ!!」
未来の沙良が魂が同一のツヴァイを好きならギルドマスターも
好きだと断定して言いますが、実は逆でギルドマスターの方を
好きになった後に、ツヴァイがギルドマスターの前世と
分かったから好きになりました。
「沙良の世界で恋人を作らないって言ったのにか?」
私と沙良の間で交わした約束を破ったから未来の沙良は
怒っているのかと聞くアドラーさんに、
「そうよ! パクを眷属にするまで嘘ついていたことも!!」
未来の沙良は肯定し、未来のパクオットを眷属にするまで
ギルドマスターの事を隠し通せたことに更に怒っていますが、
ジース王国の辺境の地で、リーフ男爵と揉めたことなど
沙良の国には伝わらないし、パクオットは東の大陸を拠点にしていて、
南のダンジョンに行く時はジース王国を経由しないで船で行く。
なので、沙良の私設部隊もジース王国に立ち寄ることが無いので
ギルドマスターの情報は得ていない。
伝わっていても、貴族、王に逆らう男くらいでしょう。
冒険者ギルド間では英雄とギルドマスターを称える者も居る一方で
国との繋がりが強い冒険者ギルドでは亡き者にしようとして
暗殺者を送り出しているが、私が排除している。
パクオットを眷属にした時に沙良を眷属にして
其の場は乗り越えたんだろう。
何度も言うけど、パクオットって私の好みではないんだけど……
「だけど、その剣とも俺のようにしてるんだろ?」
光ちゃんがツヴァイに怒っていても行為はしてるんだろうと
未来の沙良に聞くと、
「そうだけど、思い出すと……
ツヴァイと和解はしていても、何かあると思い出すと
今回のように激しく怒っているようで、何時もは
どうやって怒りが収まってるのかなと考えていると、
「アケミも約束を守ってるんだから、半分は……
「それでも……
光ちゃんが、私と沙良との約束は守っていると
私を擁護してくれますが半分って、
改めて考えると、ギルドマスターを知った時に
よく此の世界に転生してくれたと喜んだんだよね。
だから、転生後のツヴァイと出会わなければ、
ギルドマスターを眷属にしていたんだよ。
それに、今は下位準眷属です。
沙良との約束は破棄されてるなと冷や汗を掻いていると、
「思い出すたびに俺に言えよ! 酒の肴にしよう」
「ありがとう、未来の貴方に昔に言われたわ……
光ちゃんが未来の沙良が言い終わる前に軽く抱き着いて、
私と沙良との約束を破ったことを思い出すたびに
光ちゃんが沙良の愚痴を聞くよと優しく言うのを聞いて、
私にはって、ああそうか、地球を破壊した後は直ぐ引っ越ししたし、
男の格好だったから女扱いされていなかった。
此れからは未来の沙良が光ちゃんに抱き着いているように
私も光ちゃんに口説き文句を言われながら光ちゃんの胸に
寄り添うネタを考えようと思っていると、
「今回のことが在ったからだな……
光ちゃんが此れから先に起こることで私に怒り心頭の沙良を
慰めるやり方を得たから私に向く怒りを和らげれると告げると
光ちゃんはナルエと言ってる割に未来の沙良と濃厚なキスを
してるのを見て、私からキスを光ちゃんにしたことはあるけど
光ちゃんからされたことが無いのを思い出していると、
「途中からバカップルモードになってる、フフッ……
サラウェルが光ちゃんと未来の沙良の行動を指摘すると
光ちゃんと未来の沙良は直ぐ離れて、俺はナルエだけ!
介抱しただけとブツブツと光ちゃんが言ってのを聞いて
皆がクスクスと笑っていると、
「機嫌が直った所で、沙良に会ったら言いそうだなぁ」
アドラーさんが今のやり取りを言いふらすかもと言い出すので、
「パクのことまでバレると世界が破滅しますので内緒に」
私がパクオットのことを知っていて、更にパクオットの
初恋が私だとバレたら想像しただけでヤバいので
沙良に会っても黙っていてほしいと言ったけど、
「教えた方が良いだろ? 沙良」
破滅へと向かうのを阻止するのは私が抑えるだろうから
沙良に会ったら言って良いだろうと未来の沙良にアドラーは聞くので、
「歴史が変わるから黙っていてほしいわ。アドラー」
「と言ことだ! 鎌の修理を……
未来の沙良は会っても言わないでと言うので、アドラーは
私にニヤッと笑って師匠作のスターダスト・エンジェルの
修理と言うけど、
「師匠が怒るから無理!」
「なんで?」
私が即答で断るとアドラーが理由を聞くので、
「他の人に修理されるのを嫌うから」
「けどなぁ、修理代が高いから……
マサムラ師匠が制作した武器を自分以外に修理されるのを
嫌うからと告げるとアドラーはメンテナンス代が高いからと
「高いのを買うからよ!」
聞いた恭子が自分の懐を考えた武器を買わないからと
呆れた感じで言うと、
「魔王クラスだと最高クラスの武器じゃないと……
アドラーは魔王クラス、自分より上のレベル(世界は広いので
たまに存在する強敵)と戦うには必要なので安い武器は
買えないと言い出して、未来の美里たちを見ながら、
「未来の俺はメンテナンスはどうしてる?」
未来の沙良に問いかけると、
「未来のことは……
「ヒントだけ!!」
教えれないと未来の沙良が言うが、アドラーは両手を合わして
情けない顔をして御願いするので、
「ヒントだけよ」
未来の美里が私に抱き着きながら困った子ねという感じで
アドラーに言うと、
「それで!!」
「ヒントって何や?」
嬉しそうに志願するアドラーに勇太が未来の美里に聞くと、
「アキナさんたちは太陽界で何て言われてるのかな」
「そういうこと、フッ……
未来の美里が御義姉さまたちが早く離婚してほしい
女性ランキングのトップ10に入っているでしょうと遠回しに
言ったのを恭子と同じように私も分かると、アドラーも
「よし、そうか、狙ってるんだな!!」
我、タダで修理できる手を見つけたりという感じで
ガッツポーズをしてるのを光ちゃん、勇太、美里、サラウェルは
分からないみたいなので教えると、
「アキト兄ちゃんも大変だな」
光ちゃんが浴衣を着た女性の方を見ながら
お義姉さま達を狙ってる男性が多いので
お兄さまは御義姉さまに愛想つかされないように
尽くさないといけないから大変だなぁと言っていると、
セント・ギアのムラサキが縄で縛られて身動きが出来ない
お兄さまを肩に担いで浴衣を着た女性こと未来の私の前に来ると
お兄さまを地面にドスンと叩きつけるように落とすので、
「ムラサキ! 丁寧に!!」
ムラサキことムラちゃんに文句を言う御兄さまに
「遅かったですね、お兄さま」
屈んで微笑んで言う未来の私に、
「居るとは……
「お兄さまとの初めての夜の録画を……
1時間も遅れて来たので此処には居ないと思った
お兄さまに未来の私は14歳の誕生日の時の
動画を見ながら待っていたと言うので、私も見ながら
お兄さまを待ちたかったと思っていると、
「俺のもあるの?」
光ちゃんが呟くと、未来の美里、沙良は明後日の方を
見ているので撮っているのは確実で、記念だから……
「壁などの情報から映像を起こしたんだろうな」
アドラーが言うので、
「プライバシーって無いやんけ!!」
勇太がプライバシー侵害と言うけど、
「私たちの時はカメラを置いて撮るから……
恭子がウットリしながら言うと、
「御前なんか嫌いや! 絶対あらへん!!」
勇太は嫌そうな顔をして結婚、初夜など恭子とは無いと
断言すると、
「嫌いなの?」
涙目になっている恭子が弱々しく言うが、
「そうや! 未来永劫ないねん!!」
勇太は恭子とは男女の関係にはならないと叫ぶと、
「言い寄って来る男としようかな……
「そ、それはあかん!! 好き通しでするのが良いねん!!」
恭子は誰でも良いからと告げると、勇太は慌ててするなと叫ぶので、
「勇太の好きな人は?」
「母に決まってるやんけ!!」
恭子は話題を変えて聞くと、即答で答える勇太に、
「その母が私との……
「女同士でするのか!?」
恭子が最後まで言い終わる前に勇太が言い出すので、
「勇太と!!」
少し怒り気味に恭子が言うと、
「ワイが母と? 怖いわぁ!!」
勇太が自分の御母さまとするのは想像できないと
恭子から少し離れて言うので、恭子は手に持っているハリセンで
思いっきり勇太の頭を叩いた後に
「何でそうなるの!!」
怒って叫んでいる恭子と地面に減り込んでいる勇太との
イチャイチャはスルーして、
「何で縄に縛られて?」
光ちゃんが御兄さまの状況の説明を求めるので
「逃げる御兄さまに、レイーナお《ねえ》義姉さまが束縛の縄で……
ムラちゃんからの念話での説明を其のまま光ちゃんに言うと、
「兄妹がネックかな?」
その光ちゃんの言葉にフフッと笑っていると、
手に持っているスマートフォンのスピーカーから
『未来の御兄さまに開発された体を堪能してください』
未来の私が御兄さまに告げるのを聞いて、
「アキト兄ちゃんだけじゃ……
光ちゃんが小声で言うので、
「ナルエだけじゃ?」
アドラーが光ちゃんの言葉を見逃さずに尋ねると、
「何か言ったかなぁ……
惚ける光ちゃんを見ながら、
『未来の俺のバカ野郎!!!』
お兄さまが未来の自分に向かって大声で叫んでいるので
スマートフォンに目を向けると
『約束は守らないと』
『御前とじゃないだろ』
私が物心がついて来た頃に御兄さまに結婚と言ったら
大きくなったらと笑顔で言った約束を覚えていることを
未来の私が御兄さまに言いますが、約束は未来の私ではないので
約束を守る必要はないと御兄さまは啖呵を切りますが、
『私の体の良さを知ってもらって、初夜を……
『いや、あのなぁ……
体をクネクネしながら頬を染めている未来の私の経験を
私の誕生日の時に活かしてくださいと言うと、
縄抜けをしようと頑張っている御兄さまが
困りながら兄妹だからと言う含みを入れて言いますが、
『神になる試練の塔で私に……
『あれは……
『約束を破ると……御兄さまの世界が……
『そうだったね……世界を人質に……
ソリュート王国の南東の大陸にある塔で世界を救う為に
人から神に成る試練を御兄さまたちは受けました。
その時に御兄さまたちを導いたのが未来の私なのは
お《ねえ》義姉さまたちから聞いていますので、
時空を超えて御兄さまたちを助けに行くのは知っています。
それが何時なのか、私の目の前に居る未来の私が
そうなんだとドキドキしながら御兄さまとの遣り取りを
聞いていました。
御兄さまと其の時に私と結ばれることを約束したのを
噂や御《ねえ》義姉さまたちの話からではなく
神に成る試練の塔で約束した本人同士の言葉で聞けたことに
私は涙を流していました。
涙を流している私にハンカチを渡してくれる光ちゃんに
軽くキスをしていると、
『それじゃ、観客スタンドの愛の部屋に行きましょう!』
未来の私が用意されている部屋に行くことを告げるので、
私たちはバイオトイレの片隅から出て来て、
ムラちゃんに担がれて連行される御兄さまを見ながら、
「未来の私とするんですから、誕生日には!!」
私が叫ぶと、約束は守らないとなとクスッと笑っている
光ちゃんを見ながら御兄さまが
「俺に味方はいないのかぁ!!!!」
叫びながら観客スタンド内に消えて行きました。
「秋人さまも葛藤はあるけど、明美に言い寄って来る男がいると
俺と結婚するからって言ってるから……」
「それは初耳だなぁ」
恭子が勇太の頭を撫ぜながら御兄さまが俺の物だと言っていると
言うのは初めて聞くので驚きながら言うと、
「そう?」
「何時も妹だからって、素敵な男性をって!!」
恭子には御兄さまが私を大切な人だと私に近寄ってくる男に
言ってる姿を見せているのに、私の前では他の男をって
薦めることに少し頬を膨らましていると、
「男の格好していただろう?」
光ちゃんが私がしていた格好を言うので、
「お兄さまが女だと分かると怖い目に遭うからって……
小等部時代は男の格好で過ごしていたのは
大好きな御兄さまの意見だったから。
それに怖い目には合ったことが無いけど、自分から女だと
言ったのは光ちゃんだけ!
美里を眷属にした影響で地球を破壊した時は
ソラスによって直ぐに地球は復元された。
その代わりに眷属にした光ちゃん、美里が私の影響で暴走しないように
私と遊んでいた記憶を封印し、更に記憶が蘇ることがないように
私は御母さまと一緒に埼玉に戻ったので、光ちゃんから
愛の告白を受けていない。
光ちゃんを眷属にしてしまったことは光ちゃんの両親には
告げています。光ちゃんの両親には私との記憶が蘇る時には
男の私と一緒に遊んでいたと言うことを言って下さいと告げていたし、
美里のように寝ている時にキスをして記憶を再封印していました。
それに光ちゃんには眷属の力が発揮されないように
指輪を渡していたので美里の様に準眷属に降格はしていません。
光ちゃんは魔法を使えない剣士なので……
その指輪は光ちゃんの右手薬指に嵌められていますが、
つい最近まで光ちゃんも知らなかったくらい光ちゃんの両親以外では
見えない、触っても分からない物です。
せっかく記憶も蘇って、指輪も認識できるようになったんだから
左手薬指に嵌めてほしいなと思っています。
「でも、4年生から女らしくなって来て……
「19歳になったりしてますから……
恭子が光ちゃんを少し睨んでいる私に
小等部4年生から女らしくなってきたと言うので、
冒険者稼業で御兄さまと一緒に冒険をしたり、
単独で行っていると、依頼の内容によっては其の世界に
何年もいるので肉体的に成長します。
私も女性なので胸の膨らみなどで皮鎧を
ブラジャーの代わりにしたり、化粧も軽くするようになって
依頼のあった世界で過ごしていたので、帰還しても今までの様に
男の格好していても女性らしい仕草などをしていた為に
つかさたちに女だとバレたのが小等部4年生の時。
バレたので今まで女と分からないように出ていなかった
体育の授業を受けるようになりました。
「そう言えば、秋人が御前に結婚を迫ってきた男がいて
殺してやりたいって俺に相談していたなぁ」
「それ、初耳!!」
アドラーが私に求婚を迫ってきた男のことを言うので
思い当たることと言えば、神界の学校で男から勝負を挑まれた後に
その男がしつこく私に求婚してたから、お兄さまが其の男に対して
其処まで怒っていたのは初耳で御兄さまの愛を感じて嬉しくなって
両手を合わして観客スタンド内の愛の部屋に向けて感謝していると、
「内緒な! 秋人が怒るから」
アドラーが私たちに対して暴露したことを御兄さまに
告げないでくれと言うので、光ちゃんたちと顔を見合して
クスッと笑っていると
「妹と言ってるけど、1人の女性として見てるのね」
恭子が妹ではなく愛する女性として見ていると言うので
恭子いいこと言うと嬉しくなっていると、
「兄妹と言っても、血の繋がりもないからなぁ」
「そうなの?」
アドラーが改めて言うと、美里が兄妹じゃないのと言うので
そう言えば、お兄さまとの関係を話していなかったかなと
思いながら、
「両親は一緒なんだけど、お兄さまの時は両親は人間。
私の時は神族になっていたから血の繋がりのない
赤の他人です」
美里に改めて説明をすると、
「太陽界じゃ、秋人の養女だからな」
アドラーが補足して言うので、
「どういうことです?」
サラウェルが分からないと言うので、
「未来の御前らは知ってるだろ。説明を」
アドラーが未来の美里、沙良に言わせようとすると
「もうすぐ始まりますよ」
「話が長くなるから……
「ソリュート王国のシン創世記に書いてあるから、はい!」
未来の沙良は、つかさと舞姫【アリス】の舞が始まるので
またの機会にと、未来の美里は話が長くなるから
教えるのはパスと言うので、
私が定番アイテム【皮袋】から書物を出して美里に渡すと、
「これに?」
「神になった経緯ですか?」
美里、サラウェルが興味深そうに書物を眺めるので、
「お兄さまの国、お義姉さまの母国以外は
創作って言われてるけど」
「なぜだ!?」
書物について語る私に光ちゃんが聞くので、
「新たな神が降臨したとか、自滅したとか
試練の塔が元々壊れていたから……
「現ソリュート王が神に成って世界を管理してるなんて嫌だろう」
何処の国も自分に都合の良い方に持って行きたいので
ソリュート王国のシン創世記に代わる書物を出して国民に
信じ込ませている。
新たな神となって世界を救った御兄さまに管理されてるなんて
アドラーの言う通り嫌なので、神を騙る国と言って
戦争を仕掛けて来る国もあります。
其の時は、お兄さま、お義姉さま、私たちアポロのメンバーは
不参加だけど、つかさは総司令官なので作戦などを練る為に司令部で
指揮を執っています。パターンとしては互角に戦いながら相手の補給路を
秘密裏に叩きます。そして、相手は食糧が無くなって戦争を
継続できなくなり撤退して終了しています。
攻めて来る国の1つで最近パーティーがありまして、
ソリュート王国も招待されて宰相のタレガが出向いた時に
同盟の申し出があり其の条件の1つに総司令官を婿に
寄越せと言われてタレガは丁寧に断っています。
お兄さまが持って来ていた御見合い写真の
束の中にも断った国も入っていたけど、つかさは
ナルエたちを選んだので此の依頼が終われば
ソリュート王国で正式に発表するので断った国は
今後どう動くか……
「管理ねぇ、覚えてる限りだと、
パーセントに似た人がアキト兄ちゃんの代わりに
翻弄していて、アキト兄ちゃんに
文句ばかり言っていた感じだよなぁ」
光ちゃんが言い出すのでアドラー、私、未来の美里、沙良が
王の公務をタレガに任せ、世界の管理も任せて、冒険者稼業や
旅行に勤しんでいる光景を思い出してフッと笑っていると、
観客スタンドの方から今から行われるイベントの紹介が
スピーカーから流れだしたので、
「光ちゃん行こうか、恭子は?」
光ちゃんの左腕に私の右腕を絡ませてから地面に座って
勇太を介抱している恭子に聞くと、
「私は此処で、勇太と食べ歩きをするわ」
微笑んで言うので、
「そのままホテルに行かないようにね」
良い雰囲気になって観客スタンド内の部屋で
初夜を迎えないようにと釘を刺すと
「貴方と違うわよ! それに今のレベルで
85の力を出せたらキスをね」
「もう出てるだろ?」
私が男と直ぐにホテルに行くと恭子は言うけど、
私だって御兄さまとまだなのに他の男に変えて
行ったことはぁ……ツヴァイに添い寝だけでもと誘ったことが
脳裏に浮かんで、私が恭子に反論できないでいると
アドラーがキスの条件はクリアーしていると恭子に言うが、
「まだよ!」
「未来の旦那さまに厳しいな」
まだまだと恭子は言うが私から見ても十分に獣族の密偵を
圧倒してるから出来てると思うんだけど、光ちゃんの言う通り
厳しいなぁと思って勇太を哀れんでいると、
「そう、魔王の息子に勝ったら……
「厳しいな」
魔族の王子を倒したらと恭子が言うと、アドラーが
倒すことが難しいと苦言を言うと、
「甘々よ!!」
「本当か?」
恭子は条件が緩いと再度言うけど、
確かに王子、王女の中で最強はキューイルで
レベル60です。王子、王女はキューイルよりレベルが低いので
レベル85の勇太なら王子相手に勝てるかもしれないけど、
レベル15の状態でレベル85の力を其の時に出せるかは
微妙かな。けど……
「魔王の息子なら甘々よ!
だって、恭子って無理難題を吹っかけて
お見合い相手を撃退してるから」
確認するようにアドラーが私に聞くので答えると、
「どんな風に?」
「月の石、神の石、男同士でとか……
「出来た場合は?」
恭子の撃退方法をアドラーが聞くので定番アイテムを言うと
男同士と言うキーワードを言ったので結婚したいなら無理でも
男同士でもするだろうな思ったアドラーが尋ねると、
「決まってるでしょ! 私に関わったら殺されると
暗示を掛けるのよ!!」
恭子が最後の手を不気味に言うので、
「怖い女」
「勇太以外は御断り!!」
アドラーは引き気味に恭子を恐ろしい女と言うので
恭子はアドラーを睨んでハッキリ勇太一筋と言い切って、
「勇太の何処が?」
「昔、弱いのに勇太が私を犬から守ってくれたからよ」
アドラーが勇太を好きになった理由を聞くと、
つかさ、竜巳の召喚後の準備をしていた時に、恭子の想い人の
勇太が召喚されるので護衛を私にと頼んできたけど、
私も召喚されるので御金に困っているアドラーなら
直ぐ受けるからと言って断った時に聞いた話を
恭子がアドラー達に言うと、
「犬って……
光ちゃんが犬から守ってくれたくらいで
恭子が惚れるのかと驚いて呟くと、
「もちろん撃退は出来たけど……
恭子は人間と神との間に生まれた子なので、
つかさ達が生まれ育った世界でも魔法が使えます。
魔法で撃退は出来たけど、勇太と初めて会った時は、
車から降りて玄関が開くのを待っていた恭子たちに
敷地内に入って来た野良犬が恭子を襲い掛かって来たので、
野良犬から恭子を守るために勇太は野良犬に向けて右手で
殴ろうとしたが野良犬は勇太の右腕を噛んで勇太を
排除しようとしたが、勇太は泣きながら左手で野良犬を
逃がさないように掴んでいる間に恭子の御父様が
剣を鞘から抜いて野良犬の横腹に剣を刺して野良犬が
悲鳴のように声を上げて勇太から離れると恭子の御父様は
野良犬の首を一刀両断して野良犬は息絶えました。
恭子は勇太に回復魔法を掛けると噛まれた跡が消えたのと同時に
眠った勇太に泣きながら感謝の言葉を恭子は言っていたらしい。
野良犬は訓練された犬のようで、恭子が跡取りになるのを
嫌った者が送った暗殺者の犬だったらしい。その野良犬を
放った暗殺者は直ぐに見つかって白状させようとしたが
舌を噛んで死んでしまいました。
蘇生の魔法や薬で蘇らすことは出来るけど、暗殺者の仲間が
隠れているといけないので蘇生はしなかった。
恭子は勇太と初めて会った時のことを思いながら話そうと
頬を染めて始めようとしたが、
「そこから勇太の不幸が始まったのか?」
アドラーが揶揄うように言うので、
「不幸じゃないわ! 幸せの始まりよ!!」
アドラーに敵視して激しく抗議する恭子を眺めながら、
勇太自体はどう思っているか分からないけど、
恭子の勇太へのアツアツぶりを見せられて
堪ったもんじゃないから
「最後まで行かないように!」
「貴方じゃないわ」
恭子に行くのでと告げると、私も羽目を外すなと
注意されて光ちゃんに寄り添って観客スタンドの方に
向かい出したけど、未来の美里、沙良と美里が
其処を変われと光ちゃんに文句を言い出すので、
なかなか進まない私たちを見て、
「早くいけ!!」
恭子に一喝されて慌てて観客スタンドの方に走り出して行く
私たちを眺めながら
「最後までしたいけど、明美が14歳って言うのが悪いのよ!!」
恭子が呟くのを聞いた勇太が
「20歳になったらやろ」
「気が付いたの?」
成人してからと目を覚まして言う勇太にクスッと笑って
微笑む恭子から目を逸らして、
「まぁ……
「其処まで待ったら、誰でも良いからしそうよ!」
実は直ぐに目が覚めていたけど寝たふりをして
私たちの遣り取りを聞いていた勇太はバツが悪い感じで
いま気が付いたと曖昧な返事をすると、恭子は好きでもない男と
しちゃうよと言うので、
「それはあかん!」
「何時なら?」
慌てる勇太にニヤッとして聞く恭子に
「ワイに聞く?」
それは恭子が決めることを含んで言う勇太に、
「そうよ、私にとっての王子さまだから」
勇太が主導権を握ってることを含めた言葉をニコッとして
恭子が言うので、
「そうやな、魔王の息子を……
「そこはキスだけよ!」
魔王の息子を倒したら最後までと照れながら勇太は言うが、
キスだけとキッパリ言う恭子に、
「ケチな女や!」
「そう? まぁ、何処かの世界の王様になったら……
「嫌な女や」
キスだけで終わるのは嫌だと言う勇太に王様になったらと
無茶な注文をする恭子に舌打ちするように勇太が言うと、
「貴方なら出来るわ! 私が惚れた男だから」
私が好きになった男なら可能と言って左手の薬指の指頭を
恭子は自分の唇に付けた後に勇太の唇に着けて
暫くしてから離した後に勇太は照れながら
「ツカサみたいになるねん」
何人も娶ることになるけど良いのかと恭子に聞くと、
「1番は私よ!!」
良いと言うので、勇太は起き上がると
恭子の頬にキスをすると、
「慣れてるわね」
「土器どきしてるねん!!」
恭子が揶揄うように勇太に言うと初めてするのに
慣れてるわけがないとキスをする行為を表現してから
恭子に何か言われないうちに地面から勇太は立ち上がり、
恭子に右手を差し伸べるとフッと笑ってから恭子は
勇太の右手に右手を重ねて立ち上がり、
「何処から行くの?」
「決まってるわ! たこ焼きやぁあああ!!」
恭子は勇太に寄り添って屋台のたこ焼き屋の方に
歩き出して行った。
それを隠れて見ていた私たちは
「異世界だと羽目を外すんだから恭子は!」
「恭子に女らしい側面があるとは……
「勇太の前だけだろうけど……
恭子の何時もの男を近づけないオーラはなく
男を誘うような甘い匂いを出しているので
私が最後まで行くんじゃないのと危惧して言うと
アドラーは今まで見たことがない恭子の一面を見て
驚きながら言うのを光ちゃんは聞いて、
勇太だけに見せてるんだろうとフッと笑いながら言うと、
「明美も、もう少し女らしくならないとな」
「どういう意味!!?」
アドラーが恭子の様に女らしくならないとなと私に言うけど、
昔に比べて私だって女らしくなったし、未来の私は
お淑やかな女性に成長しています。
恭子と比べても遜色が無いので
此れ以上のことをする必要は無いので怒って言うと、
「分かってるくせに!!」
アドラーが女らしくないのが分かってるだろうと
私に指摘するので、
「そう言えば、俺からキスしてないなぁ」
「私もしてない……
光ちゃん、美里が私から行動を起こしてキスをすると言うので、
確かに思い浮かべても無いなと……
そういえば御兄さまも私からしてるか……
「ええっと、未来の2人は私が待ってキスを……
未来の美里、沙良に聞くと、
「明美からの方が多いかな……
「王子様なので、明美から……
2人の言葉を聞いて、アドラーは
「女らしく出来ないのか、ハハハハァ!!!」
笑って言うので、今の時代は男女平等なの!
女性にハイヒール履けとかスカートのみとか
言ったらいけない時代なの! 女性だから女性らしくと言うのも
いけないんだぞ!! アドラーの行動を盗撮した映像を匿名で
ネットに出してやると心に決めていると、
「好きになった女性なら何方でも良いけどな」
未来のパクオットが微笑みながら言うので、
「男らしい明美が好きだから」
光ちゃんが少し照れくさそうに言うのを聞いて、
「ベットの上では女らしいけど、どうだった光悦?」
未来の沙良が私じゃなく、未来の私としたことをバラすので、
「さぁ? 何のことかな」
「したの!?」
惚ける光ちゃんに美里は暗黒のオーラを放ちながら鋭く
光ちゃんを見ながら聞くのを遮って
「どんな、お、あ、じ、だった?」
私が光ちゃんに性行為の感想を聞くと、
「普通は、俺が言うんじゃないの!?」
アドラーが光ちゃんに聞くのは俺だと言うので、
「経験のない男が言うんじゃない!!」
「あ、あるに……
私が未経験でしょと指摘すると、あると言い出す
アドラーは仲間内での色恋沙汰は禁止してるし、自身も
恋愛はしない方針で来ているし、お金が道具の修理(仲間のも)で
無くなるので夜の御店にも行っていないので、
「その年で、どう……
美里が500歳なのにと驚いていると、
「あのな! 冒険者稼業は明日は死ぬかも知れないのに
恋愛など出来ないの! それに状況によって
仲間を捨てる場合もあるだろう!!」
捲し立てるアドラーに
「それって、単に弱いからの言い訳よ」
未来の美里に言われて、
「なんだと!!」
其の場に鎌を皮袋から出して未来の美里に構えるが、
観客スタンドの方から開演10分前のアナウンスが流れ出して、
「急がないと!!」
私が言うと、アドラーは鎌を皮袋に戻して、
「つかさのドジぶりを!!」
叫びながら観客スタンドの方に走り出すのを
「いいタイミングで……
「そうだな、挑発に乗って後悔してただろうに……
光ちゃんが、未来のパクオットが見ながら話すのを聞いて
「アドラーが言ってることは分かるけど、
私たちのアポロは恋愛関係で始まってるから」
私がパーティーの成り立ちを言うと、
「つかさが私にね」
未来の沙良が私を見ながら言うので、
「そう、つかさの成長スピードが速いのは沙良のおかげ!」
「だけど、ナルエたちを守るために更に強くなるわ」
つかさのレベルアップが速いのは沙良の御蔭と言うと
妻にしたナルエたちを守る為に
更に強くなると未来の沙良が言うので
「楽しみ!」
「俺もナルエを守るために!!」
早く見たいなと私が思っていると光ちゃんが
レベルアップをナルエの為にすると強く言うが、
「明美の為でしょ!!」
未来の美里が私の為でしょうと
光ちゃんに訂正させようと言うと
「違う! アケミは守る必要ないだろ!!」
「私も守ってほしい!!」
光ちゃんは私が強いから必要ないと言うけど
私だって精神的に脆い所はあるんだから守ってと
志願していると、
「早く来い! いい席が無い!」
アドラーが戻って来て言うので、
「いい席が無ければ、どいて貰おう」
私が両手を重ねて指をポキポキと鳴らして不敵に笑って言うと、
「よし! 排除魔法だ!!」
「ナルエの横!!」
アドラーが私に魔法の種類を叫び、光ちゃんが良い席に座っている
ナルエを発見して横に座りたいと願うので、
「オーケー! 行くぞぉぉおおお!!」
私が排除魔法を詠唱した結果、ナルエたちの横に座っていた人々が
席から立ち上がり立ち去って行くのでナルエたちは驚いている中で、
「明美! よくやった!!」
アドラーは賞賛し、私、光ちゃん、美里、サラウェルと共に
空いた席に向かうのを見ながら、
「今も昔も変わらず、男っぽいな」
「王子さまですから」
「アニメであったよね、お忍びで来た両親が
観客スタンドの一部を買いとったの」
未来のパクオットが私が未来でも変わらず男っぽいと言うと
未来の沙良は王子様だからとニコッとして言うと、
未来の美里が排除魔法をして空席にした席を見ながら
アニメのことを言うので、
「明美の超お気に入りのアニメね」
「何度、見たことか……
未来の沙良がレースアニメのことねと言うと、
何度も見せられている未来のパクオットが、OVA2作目8巻の
あのシーンかと思い出しながら肩を少し上げて笑って言うと、
「そうね、今年はリーフ国のレース場もカレンダーに入るんでしょ?」
「決定はしてないが、日本グランプリの後に……
F1が異世界に渡って開催されているらしい未来で
今年のカレンダーに組み込まれているのを確認する未来の美里に
最終決定はされていないと言う未来のパクオットに、
「まだなの?」
未来の沙良が聞くと、
「ソリュート王国と何方を先にするかで揉めている」
「そうなの……
決定されていないのは開催の順番だと言う未来のパクオットに
つまらない理由ねと未来の沙良が呆れた感じで言うので
未来のパクオットが笑っていると、
「パクゥゥウウウ!!!」
「王子様が呼んでるわ!」
私が立ち話を始めている未来のパクオットに
早く来てと叫んでいるので、
未来の沙良が私が呼んでいるからと未来のパクオット達に
告げると、未来のパクオット達は頷いて観客スタンドの方に走り出した。
観客スタンドのスピーカーから
『つかさと舞姫【アリス】の出会い、付き合い、
結婚の3部作の舞を披露します!!』
アナウンスされて、
ピンクのコスチュームを着た舞姫と黒のタキシードを着た
つかさが観客スタンドの前のフィールドに現れて
観客スタンドからの拍手に答えている。
3部作の舞の曲は私たちのクラスでバンドをしている
作詞作曲担当の大原が私たちが帰還後に行われる結婚式の曲が
出来ていないので困り果てていた時にアフロディーテから
時間調整するから亜空間で書かないと言われて
CDなどの結婚式の曲で誤魔化そうと思っていた大原だったが
つかさと竜巳の偽の結婚式だけど時間を貰えるなら
自作曲で行きたいと考えて誘いに乗ったのが運の付きで、
つかさと舞姫の為の3部作用の曲を書くはめになり
更にピアノの生演奏をすることになった。
つかさの結婚、竜巳の結婚を聞いた大原は
人生の墓場に入りたくないので帰りますと言い出したが
大原に結婚話は無いと御兄さまが告げて大原は安堵して曲作りに入り、
つかさ、舞姫のジャンプのタイミングなど細かい打ち合わせを
何度も行って曲は完成した。
私たちは良い席を確保して、光ちゃんはナルエの横の席に座り
私は光ちゃんの隣に座り、美里たちは私の後ろの席に座って
つかさと舞姫の舞を堪能した。
最終日の朝が訪れて
テントの隙間から朝日が入り込み
「もうぅ朝なん?」
顔に日差しが当たるので目を擦りながらシーツを捲り上げて
上体を起こしながら
「悪い夢を見たねん、岩崎とごっつう遊んだ……
夢とはいえ嫌いな岩崎と仲良く食べ歩きをしたので
最悪な目覚めだと憂鬱になっていると、ワイの横になんか
誰か要るような感じで振り向くと
「ギョエエエェェ!!! ななな、裸のねぇちゃんが居るねん!!」
赤髪のロングの髪がシートに川の流れを表現するように
触れている赤髪の女性は生まれたままの姿でワイの方に
胸や大事な部分を見せてるので、
「ええっと、服は着てるさかい、間違いはないへん」
ワイは自分の姿を確認するように着ているチュニックを触り、
パンツも穿いてるのを確認して、赤髪の女性と行為はしてないと
安心していると、
「どうしたの? 勇太」
ワイの叫ぶ声で目を覚ました赤髪の女性が少し体を起こして
ワイを見ながら寝ぼけた感じで言うので、
「ま、まさか、きょ、イワサキか?」
勇者隊で知ってる女性で赤髪の女性は居ないので、
夢に出て来た岩崎が黒髪ではなく赤髪だったので
確認するように聞くと、
「何で! 名字に言い換えるの!!」
不満顔で言う岩崎に、
「何でって、友達以下やろ……
夢で岩崎に許嫁とか言われたはずだけど、
目の前の岩崎はワイのことを嫌いだから言うと、
裸のままワイの首に腕を回して絞めてきて、
「許嫁なのに! 好きな人に裸で寄り添ってるのに!!」
ワイに許嫁だから名前で呼びなさいと言うけど、
「ギブ! ギブや!!」
「名前で!!」
地面に動ける手で叩きながら頷くと首から
岩崎は腕を離してくれたので
「キョウコさん! 服着てほしいねん!」
「さん!? もう一度!!」
名前で呼ぶが、さん付けで言ったので
無しで言えと強く願うので、
「ええっとな、キョウコ……
名前で言うのは超はずかしいので赤面して言うと
ワイに裸で抱き着く恭子に
「服を! はよ!」
急ぎ服を着るように言うのは、テントの外から
安室零に振られた赤井圭一の声がするので、
ワイが女嫌いなのに女が居ると分かれば何処で会ったとか
色々と聞いて来ると予想が出来るので、
恭子に此の場から消えてほしいから。
だが、テントの出入り口のシートが捲れ上がって行くので、
散らばっているシーツや恭子の服を咄嗟に恭子に被せて
ワイは恭子が隠れるように動いて、
「ユウタ! 大声を出して?」
圭一がワイを見ながら言うので、
「ヤモリ、ヤモリが服にな」
咄嗟に嘘を言うと、
「ヤモリかよ! 捕獲したのか?」
「逃げてしもうた」
ヤモリくらいで大声を出すなという感じで圭一が言うので
ワイは捕獲が出来なかったことを言うと、
「レベル15、いや、レベル2じゃないのオマエ」
魔物のヤモリならワイも無事では済まないだろうが
状況からして普通のヤモリと判断した圭一が嫌味っぽく言うので、
「とっさには無理や!!」
ワイが反論すると圭一は情けない奴と呆れてテントから出て行ったが
代わりに坂本蒼が入って来て、
「女の臭いがするけど……
男用の襟付きシャツを着ただけで胸元が見える格好で蒼が聞くので、
「夜店で女の香りを購入したさかい……
咄嗟に嘘を蒼に行ったが、ワイの後ろをジッと見た後に、
「女の人と歩いていたよね」
蒼にはバレバレよと言われるが、
「ワイは女嫌いねん! 一緒になぞあらへん!!」
ワイの女嫌いは誰もが知っているので
蒼に嫌いな女と一緒になぞと念を押すように言うが、
「今度教えてね、ツインテールの子」
一緒に歩いていた女の髪型を言われても
「しまくりで、勘違いしたんやろ!!」
蒼の着ている襟付きのシャツから見える胸元などに
キスマークがあり、彼奴らとしまくりで
頭がボッとしていたからだろと言うと、
「まぁいいわ、それじゃキョウコさん!」
テントから立ち去る時に恭子の名前を言うので
誰が教えたんだと思っていると、
テントの出入り口から見える範囲では
誰も姿が見えないので恭子と今のうちに逃げようと
恭子に言おうとした時に
「勇太と同じ年齢になって最後までしたか?」
アドラーがテントを覗き込むようにして言ってくるので
此奴が蒼に言ったんだなと怒りが込み上げて来たのを
「要らん御世話!!」
恭子がワイの代わりに黒い物をアドラーにぶつけて
アドラーはワイから見えないくらい遠くに飛んで行った。
人族対魔族のゲーム最終日からワイは恭子と共に
暫く姿を消すことにして、ワイたちは明美が用意した無人島で
過ごすことにした。
未来の明美にミューブル王国の騎士団に他国の勇者、
勇者隊が編入されるゴタゴタが落ち着くのに1ヶ月は掛かると
言われたので……
1ヶ月たったら、何食わぬ顔でアドラーの横に居る予定である。
その時は人族の大陸の29か国がミューブル王国に
戦争を仕掛ける時でもある。
恭子との甘い生活を期待したが、アドラー達が
頻繁に来てワイたちの邪魔をするので何もできなかった。
魔王も頻繁に来ていて、魔王の生涯を映画にする脚本を
明美が書いているので其のチェックをしに来ていた。
その脚本にはワイが魔王の息子と戦うことが書いてあり
レベル15のままでは勝てないし、魔王の息子は魔力無効化を
持っているので戦いは剣のみになるがワイにとって不利である。
ワイと魔王の息子の戦いは恭子が脚本を書いている明美に
御願いして入れた戦いである。
脚本には勝ち負けは書いて無くガチの勝負で戦うことになる。
「魔王の息子に勝った時に来るね」
気楽に言って恭子は去って行ったが、
「せめて! レベル15から!!!」
どうやってもレベル15から上がらないので
レベルが上がるように解除してくれと願ったが
恭子は微笑んでいるだけで、明美たちに願っても
恭子が怒るからと言って解除してくれないので
「キョウコのバッチャロー!!! 嫌いやぁぁあああ!!!」
水平線の彼方に向かって叫んでいるのを
レベル85の力は出してるから大丈夫とか、
嫌い、嫌いは好きだと言ってるよなとか、
光悦たちがワイの後ろで好き勝手に言っているが
その通りなので余計に腹が立って、
「御前なんか嫌いやぁああああ!!!!」
頬を染めながら大空に向かって叫びながら
ベットの上ではワイが主導権を取ると心に決めたのである。
はぁ……
きみは分かっているのか?
好き同士で……
きみは13歳で異世界病とかいう未知の病気で
その姿だが……
私もよ
その前にしていたとは……
名古屋と埼玉で、何処で?
大須のアイススケート……
娘はメダルを取れる才があるのに……
大人になっても……
分かっていないな君は! 15がピークの
フィギュアスケートの世界で18はメダルを
取る可能性は低くなる。娘は3月生まれで
2018年は出れない。体形を維持しながら……
そうですか……
娘を傷ものにして……
責任をもって一緒に……
未成年だろ
親父が電気店を営んでいますから
其処を継ぐか?
はい……
稼ぎは?
赤字にならない……
あら、娘も働かすの
えぇ……
娘の腹の中には……
お金は貸さないわよ
つかさの両親と共に生きていくから
甘いことを
横山さん、北条君も分かっていますから
弁護士さん、分かっているならするか!
世間体もあるんですよ! 異世界病って言うだけで……
北条君も反省していますし……
反省なら誰でもできる!!
身籠ってるって知れたら……
私の次の選挙に影響が出る
ありすを事故で……
それしかないな
死んだことにするの、お父さん
成長した姿は森戸君だったか、幼馴染の舟木くん
しか見ていない。君が提案した案が私の傷口も少ない
つかさ……
俺の妹になるんだ! 義理だけど
噂も出始めている。偽の事故のために彼方此方に
まわらなければならないが……
その費用は出します
当たり前だ! 私たちの夢を砕いたんだからな!!
それでは、ありすさんを北条君の両親の養子と
今日から赤の他人だ!
進めさしてもらいます
養子と言うが何処から……
施設から
私は一切かかわらない
大丈夫ですわ、政治家の御友達は居ますから
只の……
それでは、ありすの妹に……
学校だ! 会う必要はない
うまくいったな
自分の葬儀があると言うのが……
浩二たちには口裏を合わして貰わないと
デートとか言い出すよ
俺も一緒に行くから……
でも、大会に出れば素性が……
バレても良いのさ! 俺は困らない
あなたは酷い人ね
この案を出したのは仁美の御母さんの貴方でしょ!
もう、正美って!
フフ、私は死ぬのかぁ
俺の素性を知ったら政治利用されるからな
殆どの政党のトップと繋がりがあるものね
ありすの親父さんは地方議員だから
上のことまでは分からない……
それに地方の連合会のトップは言わないものね
まぁね、此れで専念できるな
えぇ、まずはジュニアで
シニアで出させるって
ほ、ほんと? 次回
第76話 嘘でしょ!……
いっらしゃいませ! あなた……
ありすの件は終わったよ
そう、あ、つかさ! 私の……
初めまして、お義父さん、お義母さん
浩二君から色々と……
私も若ければ
お母さん!!
で、あの、認めて……
認めるわけがないだろ! 俺が居るのに!!
輝太は此処に?
アーシーと此処のオムライスを
かずえさんの御父さんが経営している喫茶店と聞いて
で、クチナは?
聖地にすっ飛んだ!
聖地って?
大須! レアカードがどうやらあるらしくってな
……そうか
俺の話を!!
いたの? ありす、かずえに振られた浩二くん
てめえ……
ホント困るわ! バイトに雇うんだから御父さんが!!
良い青年になったし、若い御客が来ると良いなと
そうですか、で、かえでさんをですね
結婚してるんだろ、アリスちゃんとも……
はい
条件をつけるなら浩二くんを娘の護衛に
浩二の方が弱いですし……
君から娘たちを奪い取るのを見たい!!
お父さん!
丸く収まるなら……
あなたは?
弁護士の北条正美です
母親ですか?
つかさの両親は……
ハハハァ……
かずえさんと同じく……
紹介します! 俺の妻の1人です
聞いていないぞ!!
教えてないもん
は、幅が広いんだね
私もいいかしら
お母さん!!
かずえと、ありすの代わりに!!
ありすちゃんは俺にだな
なんでそうなる!!
娘だけだ! つかさ君のように御金もってないだろ?
眷属になれば……
眷属になっても最初は給料無しだ!
アーシー、このやり取り本編に出るのか?
さぁ、此処のオムライスはベスト10に入るわ!!




