66話 思惑……
「防御は完璧! まだか……
指令室で妻たちと、天の勇者の魔法の発動を待っている。
待っているのは時間が遅く感じる。
陛下から、いや、神ソラスからの指輪が発動している。
ベランダから空を見上げている伝令兵、監視兵たちが
興味深く見ている。
私の目、耳は5キロ先でも見えるし、聞こえるが、
天の勇者たちは何やら慌てている感じだ。
買わせた防御用の指輪じゃ無理だぞと言う声がしたので、
馬鹿な奴らだ! 味方の魔法で……
「副司令官!! 隕石が!!」
監視兵が慌てふためきながら叫ぶので、
「慌てるな! 防御は完璧!」
私は落ち着いて言った後に、
「第1陣は、落下後、直ぐ前進させろ!!」
伝令兵に命令すると階段を下りて行く横に居る赤い彗星が、
「誠に言いにくいんですが……
「何だね、スオウ君」
困った感じで言う赤い彗星に、
困ったことなどないよと言う感じで言うと、
「その指輪では、防げません!!」
エッとなる私よりも、
「スオウ! 嘘じゃ……
妻の1人モルモーラが赤い彗星に言うと、直ぐにベランダに出て行き、
上空を確認するモルモーラが、
「嘘でしょ! 光悦の封印が解けてないのに」
封印? 何を言ってるか分からないモルモーラに聞こうとすると、
「スオウ! 防御壁は出来る?」
指令室に戻って来て、赤い彗星に聞くモルモーラに、
「セーイラ様ほどでは……
「直ぐに、光の壁を! この部屋に!!!」
モルモーラが叫ぶので、
「指輪の力があるのにか!?」
私が叫んで言うと、
「それは30メーター迄よ! 来るのは其れ以上よ!!」
青ざめているモルモーラが言うので、
「文献でも、5メーター迄と……
図書館で置かれている「失われた魔法書」と言う書籍には
天の制裁も書かれていて、神の信仰度が高い者に贈られる
究極の魔法である。
隕石の大きさは1メーターから5メーターの範囲で
行われもので、現在、この魔法を得ている者は、天の勇者【コウエツ】
獣族のゲーカイラ神国の王と神官のアルテイラの3人である。
「なぜ!? モルモーラが此の指輪の性能を知っている?」
私の問いを無視して、何か板を出しているモルモーラが、
「秋人! 光悦の封印が解けてるの黙っていたわね!!」
板に向かって喋っているので、モルモーラ大丈夫かと思っていると、
「えっ! 天空を見ろ?」
ベランダに出て行くモルモーラは、
「ゲートね……
モルモーラが指令室の方を目を鋭くして見ていて、
「あなた! 第1陣前進!! 第2、第3も!!
魔導士は武器に魔素を吸入させろ!!!」
逆らったらいけない感じなので、「は、はい!!」
答えた後に、
「伝令兵! モルモーラが言ったことを!!」
敬礼してから、伝令兵の1人が指令室を後にして、
「隕石が消滅!」
モルモーラが消滅と言った後に、敵側の砦を見ながら、
「つかさと光悦が来る!! 合図兵!!
2キロ前進した所で、合図を3回!!」
モルモーラが指令室の隣のバルコニーに設置されている銅鑼を
叩く回数を言って、合図兵が銅鑼を叩くと、第1陣は砦から
2キロの地点で盾を地面に刺して、盾から炎の弾が発射されて、
天の勇者と、名もなき者に襲い掛かった。
「ば、ばかな!!」
土煙の中から統星剣を振りながら前進して、第1陣のゴブリン隊の
盾からの炎の弾を撃たせる間を与えずに、盾ごとゴブリンを斬り去り、
胴体を真っ二つにして、次のゴブリンも、次のゴブリンを……
1分弱で、光悦と共に1000人のゴブリンを切り裂いて、
仁王たちする俺たちを見る第1陣の隊長に、
「何か、ひと言!」
ムラサキが聞くので、
「お前! 弱そうだな、ハハ、ハ……
ムラサキに剣で斬り刺そうとしたが、ムラサキの左拳が
隊長の顔面に当たり、空高く飛んで行った。
「参加して良いのか?」
「降りかかる火の粉は、自分で対処しないと!」
俺の問いに答えるムラサキに、
「戦場カメラマンね!」
頷くムラサキを見た後に、敵の砦を見ながら、
「15時まで時間あるので、ゆっくり行こうか」
敵の砦に、俺、光悦、ムラサキが歩き出して行く。
「嘘だろ!? 1000人だぞ! あ、在り得ない……
「ニコール卿! 此方には9000人の兵が……
ラムータが言うが、
「勝てるのか?……
椅子からずり落ちている私が怯えるように言うと、
「たった2人です! 数で押せば……
「む、無理だ! 化け物に勝てるわけは!!!!」
涙を流しながら叫ぶ私の左頬を右手で叩いたモルモーラが、
「しっかりして! 私がいるから!!」
叩かれた左頬を左手で触りながら、
「勝てるの?」
「彼奴らは眷属、私は神よ!」
モルモーラが訳の分からないことを言うので、
「誰が神なの?」
「私! つかさを倒しに行くから」
私の問いに答えながら、モルモーラが背中から羽じゃなく
黒き翼を広げて、
「リーウイを!」
周りに居る妻たち、父、ラムータに強めの声で言った後に、
「最終日まで、手を抜くって言っていたのに……
小声で言ったモルモーラの言葉を不思議に思いながら、
「お姉ちゃん! 勝ってきて!!」
周りは私の言葉に戸惑いながら、ベランダから飛び出す
モルモーラを見送った。
「嘘だろ……
圭一が、冷や汗を掻きながらモニターから目を背けて言うと、
「髪の色が変わったのを見たのは2度目だが……
大二は額から冷や汗を流しながら話して、更に、
「怖いとは思ったが、怖いのを通り越して笑うしかねぇ」
嫌な物を見ていると言う感じで言うので、
「映像で知っていたけど、けど、ここまで……
地面に転がる1000人の死体を見ながら
十須が涙を流しながら言うと、
「これが、神の力か……
エンリーがモニターから顔を背けて歯を食いしばって
言っているのを聞いて、
「ここ数日で、化け物ばかり見る」
俺が言うと、控室の扉の近くで戦場の絵が流れているモニターを
見ていた者たちが振り向くので、
「相手も戦意損失だ! 勝負は決まった!!」
「最初から分かっている!
ロックティラ! 神の剣を貰ったのに!!」
戦場に出ないで此処に居る俺に、浩二が指を指して叫ぶので、
「ツカサの戦いを見たかった!
ティーナ閣下が、モルモーラと言う者以外
雑魚と言っていたからな」
ガイア・ソードを得たカーディオン王国の勇者を除く俺たちが
ミューブル王国の王都のミューラ宮殿の稽古場で、ティーナ閣下と
模擬戦をしたが、一瞬で懐に入り、剣の柄の頭で腹を叩かれて
壁にぶつかり気絶する者が続出した。
ただ、ティーナ閣下の巨乳の胸が皮鎧で固められていて
揺れないのが残念であった。
休憩中に、ハチミツ入りのレモンジュースを飲みながら
雑談していた時に、つかさの力について聞いたら、上記の回答であり、
「雑魚ですか……
「落ち込んで!」
ティーナ閣下に背中を叩かれて、
手加減してほしいと思いながら飲んだ物を吐いてしまったが、
「此の世界の人族では最強、最強の騎士でしょ!」
菓子を食いながら俺を見て言うティーナ閣下に
「人族の中では、やはり、眷属か、力を貰うしか……
怪訝な顔をした後にティーナ閣下が、
「眷属になったからって、直ぐ力が付かないわ!
つかさ君だって、毎日鍛錬してる。
今の力は、鍛錬して、鍛錬して得た力よ!」
グラスを見ながら、いや、モニターを見ながら、
「それに、ツカサ1人で終わるなら、俺たちは不要さ!」
睨むようにモニターに映る2人を見ながら言うと、
「眷属だ! 神ソラスに、神ソラスの友人!
友人は隣に居る、終わったら眷属に!!!」
圭一が、隣の部屋に居る秋人のことを指して言っているのは
分かるが、眷属になった所で恋人は戻ってこないだろう。
出会って直ぐに恋に落ちるなど王族なら分かるが、女性陣全員と
言うのは何か理由があると思う。
宮殿の中庭で、つかさと舞姫【ありす】が話し込んでいたのを
聞いていても、つかさは少し拒んでいたが、舞姫は恋に
落ちまくりの状態で、部屋なら、シャドウが来なければ、
つかさを襲っていただろう。そこまでの男なのかと、
此のゲームで見たかったのもある。
つかさに近づき、超えることが出来るのは何年後か?
モニターの中で動いた軌跡を参考に、仮想敵として、
つかさの影に向かって素振りをしようと、
「眷属、眷属だ! 「武器だ! 武器が同等なら!!
「魔導を極めないと!! 「魔族が怯える力を付けないと……
騒がしい控室を後にした。
「うぅむ! 知っているから落ち着いているのか?」
スタンドの椅子に座りながら、アレタの婚約者と天の勇者が
立っている所を見ている。
「何事も無く売り子をしている方がいますから」
目の前を籠を持って御菓子、エールにワイン、アイスバーという
オレンジやミルクを冷凍して固めた物を、セント・ギアと言う此の世界では
魔王陛下のゴーレムということにしているゴーレムが、スタンドに居る
魔族から声を掛けられて売っている。
エリータの言う通り、何事も無い様子で売り子をしているので、
「確かに、おばあさまは、どう見ますか?」
アレタにアズキバーを買って食べさしているベイベラに聞くと、
「つかさの力を考えれば当然だけど、
天の勇者が明美の眷属とは知らなかったわ」
アズキバーを舐めているアレタに、
ベイベラがニコッと笑った後に、
「天の勇者がいるから、手を抜いているわ」
ベイベラの言葉に、あれで手を抜いているのかと思っていると、
「おばあちゃま! どうして?」
アズキバーを半分食べ終わった? 舐め終わった? アレタが聞くので、
「盾があったでしょ! 使ってないから……
アッと思って、
「おばあさまは見えたのですか?」
「はっきりは見ないけど、何とかね」
可愛く言うベイベラに、
「僕、見えなかった!!」
ブスッと頬を膨らますアレタに、
「私も見えなかったので……
アレタは後ろを振り向いて
「本当?」
護衛騎士団の副団長のタックトップが言うので、
「生き返ったのか?」
私が言うと、アレタは不思議そうに見ていて、
「来る前に……父も言っていましたが、こんな簡単にって!」
フッと笑うタックトップの横に居る人族の娘も笑っている。
「セーイラに?」
ベイベラが聞くので、
「えぇ、そうです!」
隣に居る娘が、良かったねと小声で言った後に、
「神様が、こんなにもいるなんて思いませんでしたよ!!」
右手人差し指を向けてベイベラに言うと、
「ほほ、ほ、もう一度、戦う?」
婚約者と天の勇者が、ゆっくり動き出した光景が映る光る板を
眺めながら、ベイベラが聞くと、
「今は、戦いません!」
「どうして?」
タックトップの答えに、アレタが聞くので、
「そうだね……負けるから」
「弱い者ね!」
肩を落とすタックトップが、
「そうだよ……
左手を握って震えながら言うので、
「ごめんなさい! アレタは、本当のことを
直ぐ言うから!!」
エリータ、追い込むようなことを言うのかと
「すみません! 副団長! 妻と子が……
謝る私に、
「レナール卿! 本当のことですから……
悔し涙を流すタックトップに寄り添う娘を見ながら、
「アレタと共に、婚約者殿と鍛錬出来るように
話をしてくれませんか、おばあさま」
ベイベラに聞くと、
「婚約者? あの男の?」
光る板には、婚約者とニコールの妻の1人モルモーラが
睨み合っていて、
「そうだよ! お兄ちゃんの婚約者!!」
元気よく言うアレタに、
「今度勝負して、君を貰うよ」
アレタも一応は王族の関係者なので、婚約者がアレタの
婿になれば、王族は更に強固になる。
王族の支配は盤石で、まだまだ続くなと諦めた感じで言った言葉に、
「それは無い! お兄ちゃんは世界最強!!!」
大声で言うアレタに、「その通りだ!」
ニコッと笑って答えたタックトップは、光る板を
ジッと見据えていた。
大空から俺たちを見下ろしているモルモーラに、
「まだ、早いんじゃないか?」
地面に足を付けるモルモーラが、
「つかさ! 手加減って知ってる?」
美貌が台無しの怒り顔をして俺に言うので、
「予定が変わった! 怒るなら此方に!!」
光悦の方に右手で文句は此方にと示すと、
「明美の眷属! 光悦ね」
光悦に眼光鋭く見るモルモーラに近寄るムラサキが、
「何処で!?」
聞くので、
「召喚者がいた世界で、地球を美里が破壊した時にね」
控室や観客スタンドなどに流れているのに言うのかと
困ったなぁと思いながら明後日の方を見ていると、
「その時に? どんな子でしたか?」
光悦も聞くなと言う感じで頭を抱えていて、
「泣いていたわね、もし魔法使いだったら、
太陽系が無くなっていたわね」
呆れた感じで言うモルモーラに、
「剣士だったのですか? 隕石落としをするので
魔法剣士だと……
ムラサキが確認のように聞くと、
「召喚時にか、元々持っていたのが、召喚時に使えるように
なったと思うわ」
「隠れスキルって言う奴か?」
光悦が聞くので、
「そうだと思うわ、で、10キロの隕石を落して
此の世界を破滅させたかったの? 光悦!!」
光悦に威圧を含めて話すと、
光悦は威圧を気にせずに、
「出ていた画面には10個って、おすすめと……
ムラサキの背中を軽く押して、
「俺の魔法が誰でも使えるアプリでな!!」
ムラサキのせいだからと睨んで言う光悦に、
「個人の魔法? ファイヤーボールとかアプリはあるけど……
モルモーラが言うので、俺もそう思っていたが、
ムラサキが出したタブレットを、モルモーラと俺たちは見ながら、
「宇都宮のエロエロボイス? 竜巳の美の祭典?……
変なアプリが並んでいて、
「ムラサキ、宇都宮のは?」
タヴレットの画面に指を指す俺に、
「それはね、ライブするでしょ!」
バンド組んで、土日のみ近場のライブハウスに対バン形式で
出ているが、
「単独で?」
「そう! 1曲目が終わるころにはオーディエンスの女性たちが
ブラ取ったり、裸になったりする魅惑のボイスだよ」
自分のように言うムラサキが更に、
「そこをローアングルで! 女体のコレ……
光悦がムラサキの首を飛び蹴りで蹴ると、ムラサキは地面にめり込んで、
「明美! 子供が見てるんだぞ! 下品なことを言うな!!」
エッとなる俺、モルモーラ、遠くから見ていた美里が、
俺のスマートフォンに掛かって来るが無視をして、
「どういうことだ!? 明美?」
光悦を見ながら言う俺に、
「憑依してるんだろ! 未来の明美!!」
光悦がはっきり言うので、
「未来? 時間を逆行して……
明美は時間を操れるが、1か月前後の往来は出来るが、
数年は無理なはずで、地面から起き上がるムラサキが、
「どうして分かったの? 旦那さま」
右手で首の後ろを触っているムラサキが言うので、
「つかさの反応で過去じゃなければ未来だろ……
宇都宮のアプリは見たことがないから、そうだなと頷き、
「俺は、お前の眷属だ!」
敵わないなぁと光悦を見るムラサキが、
「そうか、眷属か、其処でバレるとは……
光悦がムラサキに詰め寄って、
「俺はナルエの旦那様で、お前の旦那様じゃねぇ!!」
ドス重い声で言う光悦に、
「何回も告白して、振られるたびに私を求めて……
ムラサキが言うのを聞いて、引きつってる光悦に、
「ほぉ、すごいねぇ、明美と!」
ナルエに何回も振られて、可哀そうな奴と思いながら言うと、
「つかさも同じ! 沙良に振られて、ナルエや美花たちと……
その言葉を聞いて、俺もエッとなっていると、
「同じっていうこと、フッ、ハハハ……
モルモーラが笑うので、
「笑うな! アクア!! 撮るな!!」
こちらにカメラを向けているセント・ギア【アクア】に
叫ぶと、
「面白いのに……
アクアが言うので、
「モルモーラやるか!!」
モルモーラに振ると、
「何か、馬鹿々々しくなったから、夫を倒して終わりましょう」
疲れた感じで言うモルモーラの言葉を受けて、
「さぁ行こう! 美里の旦那様! ニコールを討ちに!!!」
その言葉を聞いて、再度エッとなる俺、モルモーラが
「明美! 如何言うことかしら?」
ムラサキに詰め寄って言うので、
「ええっと、その話は後で……
美里に向かって言ったなと思っていると、
「逃げないでね……
「モーちゃん! お兄さまと話があるので逃げません!」
ムラサキが言うと、そうと言ってから、
「アドラーの所に行くわ! 夫を優しく倒してね」
モルモーラは告げて、人族の砦の方に飛んで行った。
「美里が暴れていると思うが……
美里は、全体が見える場所に居て、戦いの状況を俺に告げる
役割だったんだが、計画が滅茶苦茶になり、意味のないものに
なっているが、元魔王軍第5騎士団の諜報部の人たちと
其の場に居る。
「瑠衣の鑑定君で此処の声は届いているから言うね」
ムラサキ、いや、明美が言うので、俺のスマートフォンに
美里からの電話が掛かって来たので、聞こえてるなと、スマートフォンの
画面をチラッと見て確認しただけで、電話には出ずに、
「ニコールの件も含めてな」
俺が言うと頷いた後に、
「美里は、私の旦那様たちと結婚をしてます」
逆ハーレムねと思いながら、明美を見つめて、
「単独でニコールとね」
「ニコールの何かに惹かれたと?」
光悦が聞くので、
「そう! 経緯は言えないけどね」
そこまでバラしていて、今更かと思いながら明美を見つめて、
「明美は惹かれないのか?」
光悦が聞くと、
「ダンディーな叔父様じゃないと……
頬を染める明美を見ながら、俺たちクラスメートを除いては、
余程の理由がある場合を除いて、眷属にするのは
30過ぎの男性のみである。
ニコールは青年実業家ぽいから明美の守備範囲外なのは分かるが、
伊藤先生を好きな理由が分からないので、どうしてだと言う疑問を持つが、
「光悦は?」
明美が光悦を見ながら、
「眷属にしたお詫び! 面倒見ると光悦の両親に言ったので!!」
肩をガクッと落とす光悦は、
「そろそろ行こうか、明美!」
明美に言うと、「背中に乗って下さい!!」
少し大きくなった明美を見ながら、
「サイズ変えれるの?」
「アニメのカットごとに大きさが変わるから」
光悦の問いに答える明美に、
「18メートルのロボットが、50メートルになったり……
明美は背中の翼を地面に対して水平にして、
光悦が乗れるようにして、光悦が乗りながら言うと、
「その通り!!」
「画面に入れる時は楽で良いな」
光悦が言うと、「それは無いと思うけど……
明美が大変さは変わらないような感じで言うと、
「ニコールを討ちに行くぞ!!」
「おう! そして光悦を撃つぞ!!」
明美が言うので、「鎧か?」
「そう! 私自身でというのは考えてなかった!!」
「そうか、行こう!!」
光悦か言うと、光悦を乗せて浮き上がって行く
セント・ギア【ムラサキ】は、ニコールが居る砦に向かった。
「お姉さま! 落ち着いてぇえええ!!!」
私たちがお姉さまに抱き着いて、怒り心頭の美里お姉さまに
志願していると、
「サラウェル!! ルービュークス!! 行かせなさい!!!」
お姉さまは、今すぐにニコールを討ちに行くつもりですが、
ゲームに参加していないので、ニコールを討つと人族の大陸が
消滅してしまいます。
「たかが、1000人死んだくらいで、逃避するために
幼稚化した情けない男なんか!!!」
「3分で12機を倒して腰を抜かすんですよ!
1分弱ですから、普通は当然です!!」
しがみ付きながら言う私に、
「何の話!?}
「孫が見ていたアニメです!!!」
お姉さまは私を呆れた感じで見ながら、
「前世の? 嘘の世界でしょ! 魔法なんか使えないのに!!」
私が言ってるのはロボットアニメで、お姉さまは美少女戦士系のことを
言ってるんだと思いますので、
「お姉さまも憧れていたでしょ! 魔法少女に!!」
「アニメの? バカ言ってんじゃないわ!……
私に笑みを見せながら、
「今も現役の魔法少女よ!!」
エッとなる私、ルービュークス達もハテナマークを浮かべながら
「召喚される前からですか?」
「そうよ! 電車に惹かれそうになったお年寄りを助けるために
電車を破壊したり、町中に飛行機が落ちそうになった時は
飛行機を打ち壊したり……
ルービュークスたちが私に電車とかの単語を聞いてくるので
簡単に説明していると、
「私は、常に町の平和を守っています!!」
平和より破壊じゃないのかなぁと思っていると、
「明美が後から無かったことにしてるのよ!」
私たちの近くに現れた女性が言うので、
「おばさん! 誰!?」
お姉さまが言うので、崩れ落ちる女性に、
「お姉さま、未来の自分に言います?」
鑑定君でステータスが見れたので、未来のお姉さまと分かって言うと、
「私より年上は! おばさんよ!!!」
大声で言うお姉さまに言いたい、私たち全員年上です。
おばさんなのかと落ち込んでいると、
「サラウェルたちは、妹枠よ!」
お姉さまが言ってくれたので、嬉し涙を流す私たちを、
ダメージから回復した未来のお姉さまは、
「そうよ! 瑠衣やアキナさん以外の私より年上は、
おばさんよ!!!」
大声で言う未来のお姉さま、今と変わりませんねと
冷めた目で見ていると、
「思い出したわ! 未来の! ニコールと!!?」
未来のお姉さまに詰め寄るお姉さまに、
「ええ、そうよ」
クスッと笑って言う未来のお姉さまに、
「明美が嫁ぐ人に嫁ぐなら、けど、単独で……
悔しそうに未来のお姉さまに言うお姉さまに
「ちょっと耳貸して!」
未来のお姉さまが言うので、お姉さまの耳元で何やら話をして、
「そう言うこと! 仮想明美として調教してやる!!」
大声で言うので、未来のお姉さまに頭を叩かれていますが、
明美さまは、どうやら魔法で男性にもなれるそうで、
お姉さまが攻めて悶えるツボをニコールで研究すると、
今も、未来も変わらないなぁと、再度、2人を見ながら思っていると、
「その、イヤリングとかペンダントは?」
未来のお姉さまの耳や胸元を見ながら言うお姉さまに、
「明美からよ、旦那様たちからは貰ったことないけど」
クスッと笑う未来のお姉さまに、
「光悦たちって、お金無いの?」
男性からのプレゼントは嬉しい物ですが、一度も無いのは
問題ですねと、私たちが考えていると、
「鉱石や原石は、光悦たちが探したりして、
それを明美が加工するの」
其れって、間接的に……
「瑠衣の言うとおり、光悦たちの愛が詰まった物よ」
私の心を読んで、笑顔で言う未来のお姉さまに、
「何か、嫌な気持ち!!」
お姉さまは、魔族の砦の方を見ながら話す言葉とは
裏腹に微笑んでいて、
「ニコールの愛もね」
未来のお姉さまが言うので、
ケッと舌を出すお姉さまに、私たちは笑っていて、
「もう、終わりね」
未来のお姉さまが言うので、
「これから、どうするの?」
お姉さまが聞くと、
「秋人お兄さまと会談するわ」
「会談?」
「ええ、まあ、明日の決闘についてね」
未来のお姉さまが歯切れに悪い感じで言うので、
「誰が秋人さんと?」
「明日になれば分かるわ」
お姉さまの問いに流す感じで言う未来のお姉さまのステータスを
覗くと、結婚相手も書いてあるけど、
「バクっていて、分からない!!」
対策は万全のようで、
「覗ける瑠衣が居るのに、簡単に見せるわけないでしょ!」
「参りました!」
お辞儀をする私に、軽く頬にキスをしてくれて、
「それじゃ! 行くから」
浮き上がる未来のお姉さまに、
「何処に宿を!?}
「内緒! 今日は4Pするから、邪魔されたくないから」
微笑んで言った未来のお姉さまは姿を消して行き、
「と言うことは、私の旦那様になる方が……
赤面しているお姉さまに、
「ルービュークスさんは、したことは?」
言いにくい感じで、
「仕事柄したことありますが、2人だけの方が良いです……
赤面しながら下を向くルービュークスが続けて、
「それだけ、その、愛していると……
「明日ね! まぁ、光悦、ニコールじゃないのは決まりだけど!!」
お姉さまが笑って言うので、
私たちも笑って、ゲームの結末を見届けます!
「ば、ばかな! 天の制裁が!!」
砦の指令室で敵の砦を見ているウインライム法皇国の
皇太子が騒ぐので、
「良かったじゃないですか、魔族の監視官を物に出来て……
呆れながら言う私に、
「良くない!」
困った感じで言う皇太子へ、
「敵兵の盾を持った部隊が、前進してきます!!」
ベランダに居る観察兵が叫ぶので、
「第1攻撃騎士団! 出陣!!」
伝声管に、皇太子の命令を叫ぶために、
ベランダから移動した観察兵が、
やるのって言う感じで私を見て来るので、やってと手で合図をして、
「私の名前はぁぁ、インディゴォォオオ!!
あぁおい、きょぉせ、せいぃぃぃ……
歌うなと思いながら、戦場を見ると、つかさと光悦によって、
敵の第1陣は壊滅して、敵側は彼ら2人を見据えて、
戦意喪失状態であるが、
「バカな! チェンジャー!! 天の勇者が!!!」
泣き叫ぶ皇太子に、
「敵の魔道具は凄いですな」
「パーセント! 何を呑気に!!」
ベランダに出て行った皇太子が、
「ロングスピアの先端が飛んで!!!」
叫ぶので、
「飛び道具もあるんですか?」
「参謀! 何を呑気に!!」
怒る皇太子に、
「7日間あるので、最小限の被害で……
「きさま! 負ける気か!!?」
食って掛かる皇太子に、
「最強勇者を出しましょう!!」
そうか、居たなと忘れていた感じで驚いている皇太子が、
「よおぉし、最後の切り札だ!!」
叫ぶので、適当に言ってと青いゴーレムに目で合図をすると、
「一緒に風呂にも入ったこともあるのに、
女の子を男だと思っていた光悦君はアホだとおも……
言い終わる前に、
「僕も生えてくるんだよと、言っていたんだ!!」
怒って此方に来た紫のコーレムに乗った光悦が
怒りながら青いゴーレムの頭を叩いた後に、
「人のプライバシーを簡単に言うな!!」
頭を両手で押さえて痛いなぁという素振りをしながら、
「ティーナさまからなので、全員知っている情報です」
青いゴーレムが光悦を見ながら言うと、
「ここは、スタンドには?」
光悦が青いゴーレムに聞くと、
「流れてません! カメラも設置してませんから」
答えるので、
「終わったら、ティーナさん達と、俺のことについて
相談するから」
「直ぐ死ぬのに?」
紫のゴーレムが言うので、
「生き返った後でも!! 俺の事、言いふらして!!」
紫のゴーレムに怒って言う光悦に、
「光ちゃんにあるのに、私にはって、お姉さま達に聞いたら……
「なるほど、アキナさん達がね」
「光ちゃんが、私は付いてないからって……
赤面する光悦と、紫のゴーレムを見て、
「ムラサキって? まさか……
青いゴーレムが、紫のゴーレムを見ながら言うと、
「後から! 行こう! 光ちゃん!!」
「パーセント! 今日で終わらせる!!」
光悦たちは敵の砦に向かって行った。
皇太子は、
「砦が燃える!! 最強勇者!! 1人では!!」
悶え叫んでいるので、
「日没3時間前に、最強勇者が用意した物が発動します!
耐えて、耐えましょう!!」
皇太子に言うと、
「そうか、砦を固めろ! 防御に徹する!!」
皇太子は言うので、
「ロックティラたち神の剣を得た者たちを前面に!!
生き残った者で! 砦の火を消せ!!」
燃えていない砦を見ながら私が叫ぶのを、
青いゴーレムが伝声管に向けて、
「皇太子、王族たちは、幻を見せられて踊っています!
付き合うのもバカバカしい、現場からお送りしました」
私もタブレットという板を渡されて、板に映る光景を見ながら
行動をしていたわけだが、
「おお!! ロックティラは凄い!
神の剣! 押しているぞ!!」
歓喜している皇太子は、階段のある方に向かいながら、
「来ている王たちに、神ソラスさまの偉大さを伝え……
言い終わる前に、階段から転げ落ちて行ったのを見ながら、
「下を見ずに行くかな?」
青年が言うので、
「嬉しかったのでしょう」
私が言うと、
「押されていたのを逆転できたし、そうかもな」
青年は言い終わるとベランダに出て行くので、
「貴方は、小さいボールを皇太子に投げて、
幻を見せていたわけですが……
青いゴーレムが青年に聞くと、
「秋人兄さんが、セーイラ姉さんがすることを
俺にやれって言うから……
困った顔で言った後に、
つかさが居る方に目を向けながら、
「つかさの最初の計画を見せただけだよ」
青年の言ってることが分からないが、
確かに、つかさは、女性陣が自分の所に居座るので、
勇者や勇者隊は全滅したほうがいい。
魔王の武器もキューイル様の話で相当強力なので、
魔王の武器で壊滅したことにする。
日没3時間前に、地獄の入り口を発生させて、
初日のゲームを終わらせる。
後の残りの6日間は立っているだけにする。
死んだ者は全員蘇生させるが、ミューブル王国で
修業したい者は残ってもいいが、
団長クラスは国に帰らないといけないので、
記憶を変えたい者は申し出てほしい。
つかさは会議で言っていたが、天の制裁の余りの大きさで
計画は変わり、つかさと光悦2人で敵を壊滅した。
光悦はニコールを討ちに、つかさは恐怖から動けなかったが
最後の力を振り絞って来るゴブリンたちを相手にするので、
剣を鞘から抜いて、来るのを待っているようだ。
「魔王の武器を良くご存じで……
青いゴーレムが青年を見ながら言うので、
「まぁね、つかさは知らないから苦戦するかも……
「貴方は、未来から……
未来と言うと、明日、明後日のと言う予想が
出来ない日の事だから、この青年は其処から来たのかと
在り得るのかと思いながら、青年を見つめていると、
「時間を越えてね、今から、宿で……
ベランダから飛び降りる感じで手すりに手をついた青年に、
「宿で?」
青いゴーレムが尋ねると、
「言えない! 夜、モニター室で、秋人兄さんに伝えて下さい」
飛び降りたと思ったら、空間の歪の中に消えたので、
「ゲートが、何時の間に?」
青いゴーレムが不思議そうに言ったのを聞いて、
「不思議な青年だったが、知っているのか?」
青いゴーレムに聞くと、首を横に振ってから、
「明美さまの旦那様で間違いはないと思います」
明美と言う名は聞いたことは無いので、
「関係は?」
「ティーナさまの義理の妹で、秋人さまの妹であります」
青いゴーレムの言葉で、未来から来た青年が、
私に何を見せてくれるのか、期待を持ちながら、
皇太子が階段から落ちて、頭を強く打って亡くなっているので、
蘇生させるために、
医療テントに青いゴーレムと共に運んで行った。
神は、特定の者に世界を破滅させる物を授ける
それは、なぜだ!!?
その者が気に入ったから……
人は間違いを犯す!!!
その時が、運命だ!!
お前を倒せば……
神を倒すか?
俺は! 人として生まれた神ゾウラストが愛した地上を……
授けた者が決断をした! それが運命だ!!
何を! くらえぇぇええ!! 流星ぃぃぃ!!!!
次回
第67話 黒き壁……
騒がしい……明美?
どうして、どうして!
どうした?
ハッちゃん! 蘇生、回復を受け入れないの!!
どういう? なるほど……
いいか! 転生が決まっている……
お父さんやお母さんに、病気治すって!!
此ればかりは……転生しても記憶を
ダメ! 容姿変わるの……
神の血が無い者は……
ううぅ、ダーク・ウォールで神界を壊す!!
王よ! まさか……
誕生日にな、ハハハ……
神界の者でも、貴方でも……
私は、王だから……
治すって、絶対に!!
分かった! 転生はするが、容姿は其のままで我慢できるなら?
わ、わかった!!
今日の公務は全て中止! 大臣を呼べ!!
感想なんて、面白かったか、面白なかったで終わり!
それって、感想じゃ……
宇都宮! どんなのが感想だよ!?
いっらしゃいませ!
音が悪いとか、この場面で此れかって……
分かるかって、ハハ……どうした? つかさ!
嘘だろ……
天理じゃん!
いや、隣……
え? せ、先月、病気で、で……
杉本……
葬式にも……
沙良!! 仮病で僕たちを騙したのか!?
北条君!
つかさ! コンビニに?
夏休みの宿題で、映画を見た帰りだけど……
天理! 幽霊とか……
宇都宮君も元気ね
あ、ぁあ……北条は落ち込んでいたけど
東君は?
僕もだけど……
杉本、幽霊とか……
フフッ! 9年1か月振りだね!
え! 9年?




