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旧アケミと共に異世界アドベンチャー……  作者: ウッドスチール
第2章 女神は、わが子の為に……

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61話 未来なんて……

 勇者隊の馬車が駐車場に到着し、馬は厩舎の方に連れて行き、

200頭以上が余裕で入れる設備に驚きながら、干し草や水を

馬の為に用意する。

 水は魔石によって生み出されるので、遠くの川まで行かなくても

良いので、今回は水係りは決めなかった。

 俺の指示の元、会議用の巨大テントを張る作業に入ると、

  「天の勇者!」

 つかさが声を掛けるので、

   「今頃か? お前が来れば、犠牲が無かったのに!!……

つかさの後ろから、聖女【ナルエ】、ベルローズ王国【勇者癒し騎士団】の

 者たち、ミュー・クラッホーン魔導国の勇者3人が来ていて、

  「遊んでいたのか?」

 「此奴と話し合っていた!!」

ミュー・クラッホーン魔導国の勇者【コウジ】が前髪を触りながら言うので、

  「失格勇者と何を?」

 「ありす、かずえを悪の手から奪い返す話だ!!」

つかさの方を見ると、つかさの両腕に代わりばんこに女性たちが

腕を組んでいる光景を見ながら、

   「大変だな! ナルエは俺の腕に!」

 聖女を見つめて言うが、

  「コウエツはライク、ツカサはラブだから……」 

 つかさの腕をしっかり自分の両腕で包んで言う聖女に、

 「ライクでも嬉しいよ! 今度はラブと……

微笑んで言うと、

 「な、無いよ! 絶対、絶対ないよ!!」

頬を染めて言う聖女は可愛いなと思っていると、 

 つかさは腕組を中止して、聖女たちから離れて、

  「お前、明美の眷属か?」

 睨んで言うので、

    「アケミ? 眷属というから、ソラスさまの仲間か?」

 「そうだ!……

つかさは俺を観察するように見ながら言うので、

  「お前みたいに眷属にしてくれるのか、アケミと言う奴は?」

 神ソラスさまが、ミューブル王国が行った召喚時に、

つかさ達にスキル【眷属】を与えたことになっているので、

 俺もさせてくれるのかと聞くと、

  「……忘れてくれ」

つかさは言うので、「眷属になりたかったよ! お前みたいになれたのに!!」

 嫌味のように言うと、

  「先程の防御魔法は、神ソラスさまの眷属の力ではないのか?」

コンピーコム王国の勇者警備騎士団の団長【スティーブ】と

 勇者【トシツ】、ロックティラが俺たちの方に来て、

  スティーブが言うので、

 「見えないだろうが、ソラスさまから召喚時に貰った指輪の力さ」

俺は右手の薬指を左手の人差し指で指しながら言うと、

 「それでか……

 安堵したような3人に、

   「今回発動したが、ゲームで発動するかは分からないけど……

 今まで一度も発動しなかったので言ったが、セーイラさんが言うには、

今回みたいに派手に動いたのは、これが最初で、今までも目立たないように

作動はしていたはずよと。で、本来は俺の記憶封じの為のアイテムで

 記憶が蘇った俺の再封じは指輪には出来ないし、セーイラさんでも

  無理で、明美にしてもらわないと無理と言うことで、

   今は記憶を失った振りをしている。

 「そんなに凄かったのか?」

つかさが聞くので、兎志津(としつ)が、魔法攻撃、騎士の攻撃から

 俺を守った指輪の力を熱く語ると、

  「その指輪を見せてくれないか?」

 つかさが言うので、どうせ見えないと思って右手を見せたら、

  「天の、光悦! 2人で……

 俺を聖女たちから離れた場所に連れて来てから、

  小声で、

   「明美からお前に渡した指輪だろ?」

進次郎と同じで見えていたようで、

 「神ソラスさまから……

   「嘘言うな! 聖神鉱石が埋め込まれたリングなんて

     ソラスが渡すかよ!!」

 聖神鉱石と言われても、ダイヤモンドかなくらいで、

  気にもしていなかったので、

   「召喚時に!!……

 「記憶戻ってるんだろ!? 恭子や美里や明美と遊んだころをさ!」

セーイラさん言ってほしかった、指輪を見せるとバレることを

 「誰だ! そいつら、指輪の力も今日初めて知った!」

知らない振りを押し通そうと頑張る俺に、

   「学校で見せてくれたんだ! 光悦に渡すって……

 「同じ名前のコウエツじゃないの……

   「お前って、何処出身?」

 「沖縄だよ……

   静岡県って言うとバレるので違う所を咄嗟に言うと、

 「フフ……静岡県だろ、明美も小2までは静岡から埼玉にある

   境成学園(きょうせいがくえん)に通っていて、

     まあ、その頃は嘘だと思っていたけどな……

 もう無理だと思って、

  「それで、何が言いたい!?」

 諦めて言ったかと俺を見てから、

  「俺は沙良だけで良い! お前に全部やる!!」

 沙良と言う人物は分からないが、聖女からパメラから……

つかさと此方に来た聖女たちを見ると、つかさにベタ惚れで、

 俺に惚れてくれる感じは無いが、

  「聖女だけで……でも……

 聖女は好きですが、こんな形は嫌かなっと思っていると、

 「お前に振り向く決定的な物はないか?」

   「明美の眷属でもレベルは30だぞ!」

 昔は秋人兄ちゃん達に教わっていたが、レベルは10もなかったと

思うが、聖女のことならレベルなど関係なく好きだと言えるが、

 他の人には言えないなぁと思っていると、

  「指輪は外せれるか?」

 「いや、取れないけど……

   「無理に……

 俺の右手の薬指から強引に抜こうと抜きに掛かると

  簡単に外れて、「な、なに!!?」

 俺の体が光出して、光が収まると、

   「コ、コウエツ! そ、その髪の色……

 大二がテントを張るのを中断して言うのを無視して、

  「つかさ! 俺と明美の絆を返せ!!」

 「ああ、返す、けど……

 つかさが明かに怯えているのは面白いが、ナルエたちの方を

見渡すと、つかさ同様に怯えていて、

   「……強くっても駄目かよ」

 「諦めるんだな!……

 秋人兄ちゃんが、ティーナさん達と共に来て言うと、

   「恭子で慣れてるだろう! 何をビビってる!!」

 つかさに怒りながら叫ぶと、

   口を左手の甲でさすった後に、

 「予想以上だったので……

   つかさが俺を真っ直ぐ見るので、恐怖はないようで、

  さすが明美の準眷属と思いながら、

 「レベル500から30に調整できないから……

左手のひらに指輪をと出すと、つかさは指輪を手のひらに置いてくれて、

 俺は右手の薬指に指輪を嵌めて、元に戻り、

  「明美の眷属じゃなく、人間の福山光悦で戦います!!」

 秋人兄ちゃんに宣言する俺に、

  「何でや! 圧倒的な力やないけ! ツカサやコウエツだけで

    ゲーム勝ちやろうに!!」

 アドラーの後ろで見ている勇太が言うので、

  「参加できなくなる! 勇者隊を葬った緑のゴーレムも

    参加をしない!!」

パーセントが、ええっと、女装した進次郎と黄色いロボットと共に来て言うので、

 「そうなのけ、楽できへんわ!!」

   嘆く勇太に、

    「楽できるだろう! レベル85の勇太なら」

 俺の言葉に、勇太、つかさ達が驚いている中で、

  「レベル15から上がらないから苦労してるのに、

    天の勇者は可笑しなことを言う!!」

 これ以上言うなと言う圧力を入れながらアドラーが言うので、

  「……勘違いだ! ツカサ、俺がいるから安心して寝ててくれ!」

 「びっくりしたわ! 変なことを言うさかい!」

   安心して、テントを張る作業に戻る勇太とアドラーを見ていると、

 つかさが俺を見ながら、

  「勇太をどう見る?」

    「レベル85を、15にしてるな……

   「お前みたいに……

 「アケミじゃないだろ、キョウコ辺りだろうな……

    「恭子が?」

   「わざわざ力を抑えたり、記憶を消すなんて

     他の神じゃしないだろ」

 勇太を見る限り、明美の眷属や準眷属では無いのは分かるので、

他を考えると、アドラーは明美の知り合いで、アドラーと思ったが、

依頼で来ていると言っていたので、俺たちの世界で、アドラーを

脅せる奴と考えると、1人しか浮かばなかったので

恭子と決めて説明した後に、

 「恭子ね……

 つかさは顎に手を置いて呟き、

   「不幸な星の下に生まれたな……

   俺は恭子の怖さを思い出しながら勇太を心配し、

     「大会社の御令嬢だから……

   つかさは笑いながら言うので、

    「それだけが救いか?」

 俺も笑ってから、テント張りの作業に入って行く。

途中で砦の作業などが終わったゴブリン達も作業に入ってくれて、

   1時間弱で全てのテントが張り終えた。

 

 その間に、つかさがローズマリーを俺にと紹介するんだが

  「パメラは偽名か……

 嫌そうに俺を見ているので、

   「人間じゃないのが嫌か? ツカサだって同じだろ?」

 「そうなのだが、何ていうか……

   つかさの方をチラチラ見ながら言うので、

    「強き男が好きだろ……

つかさが俺にと言うが、

 「……ツカサの方が強い!」

   その言葉に俺たちは?を浮かべてローズマリーを見ると、

   「先程の天の勇者の力は素晴らしかったが……

 つかさの方に困ったように顔を向けるローズマリーに、

  「だったら……

 つかさが俺だろと言うが、

    「真の強さとは思えない……

 つかさの場合は俺みたいに突然強くなったわけでなく、地道に

強くなったからと言いたいのかなと思えたので、

 「ツカサを見る目は確かだな、嫌な思いをさせた」

俺はローズマリーに頭を下げて謝罪した。

 「俺がすることだろ……

つかさがローズマリーを抱きしめて、目を閉じるローズマリーに

 「すまなかった……

   熱いキスをする2人に周りは驚き、俺は目のやり場に困ったので

 周りを見ると、黄色いロボットが女装した進次郎と共に居て、

進次郎の仲間が、進次郎の履いているスカートを捲ろうとしているので、

進次郎が必死に抵抗している姿や、ロックティラが悔しそうに此方を見ていた。

 「いつでも、私の体を……

うっとりして言うローズマリーに

  「まだ決心がついてない……

 これだけ見せつけていて、行為しないのかと思っていると

 「サラを手に入れてからか……

 沙良まで、つかさのハーレムに入れることをナルエ以下全員が

決めていることに驚く中で、つかさが俺の方を見てから、

   「経験があった方が良いから……

 ナルエともするから諦めろと言う感じで言うので、

初めて同士での初夜が出来ないのかと思いながら

 つかさの胸に頭を置くローズマリーを見ていると、

「光悦が、明美、美里とやってる間に、沙良を奪い取るけどね」

  何を言い出すのかと、

   「アケミは男女で! ミサトはアケミにゾッコンで、

     やるわけないだろ!! ナルエ一筋だ!!」

 俺の指輪を見ながら、

  「結婚指輪だろ! 明美の莫大なお金を、お前は得るんだぞ!!」

 ナルエも其れを聞いて驚いている。

    「お金で好きになるわけじゃない!! 愛、愛だよ!!」

 ナルエに向けて言ったが、

  「お金って、どれくらい?」

 お金に興味を持ったのか、つかさにナルエが聞くので、

  「ナルエの世界で言えば、世界の国の国家予算を合わせても多いかな」

 え、え、何それ、秋人兄ちゃんと明美は結婚するから、俺は2、3番でも

大、大富豪ですかと、いやそうじゃない、

 「嘘だろ! 長者番付で見たことないぞ!!」

   秋人兄ちゃんが、

    「神界での話だよ!」 

 浴衣の袖に手を入れながら言うので、

  「神界……でもスゴイ……

 目の中に金の文字が浮かんでるように見えるナルエたちに

  「秋人さんから給料を貰ってるけど、1金貨が、ナルエの

    世界じゃ、10億円なんだ……

 つかさは言いたくなかったと言う感じで言うが、

  「お母さん、ありがとう……

 両手を合わせて、神ソラスさまに感謝するナルエに向かって、

  「お金で愛を買うんじゃない! 愛を愛で買うんだ!!」

 力説して言う俺に、

   「お前の両親に、妹が、お前を眷属にした責任で

     毎月1億を振り込んでいるぞ!」

 何それ、家はローン中で、派手な行いもしてない堅実な家庭で

  毎月、火の車だわと嘆く母に、新しい服装とお金をと言う姉貴、

   父は、銀行でローンや投資をしてくれる方がいないとか,

    兄貴は、車の免許を取った後の車を買えと言って

     困らせてるくらいで、

 「アキト兄ちゃん! 家は貧乏ですが……

   「贅沢するなと言ってるからな!」

 「その御金は何処に……

   つかさも興味深く聞いていて、

 「妹が、お前の両親に眷属にと言ったが、死後に暫く神界で過ごしたいのと

   望んだ転生をしたいと言って、神界の銀行に貯金している」

 つかさは、なるほどと感心していて、

  「は、はぁ……今回の召喚は……

秋人兄ちゃんに聞くと、

 「偶然らしい、知った時は妹もビックリしていたよ」

「アケミもですか、今後は……

  「お前次第だが、妹の3番目の婚約者として帰還する予定だ!

    お前の両親は、お金使い放題と言って喜んでいたな……

 秋人兄ちゃんも呆れた感じで言うので、

  「絶対しません! 一生独身です!!」

 ナルエが喜んでいるのを見て、しまったと

    「ち、違うから、アケミと! だから!!!」

 慌てる俺に、

  「お金に麻痺すると思うから、結婚したくないんだよ」

  つかさが耳元で小声で言うので、

    「サラなら、その心配もないか……

   つかさは頷いていて、

    「愛は、お金で買えないぃぃいいい!!!!」

 大空に叫んだが、空しいなぁっと心に冷たい風が通る……



 18時から始まる祭りの2時間前に、会議用のテントに集まった

俺と婚約者たち、光悦とゆかいな勇者たち、居ても居なくっても

足手まといの勇者隊、竜巳とキューイルと従者たち、

 美里と美里親衛隊の方たち、後はゴブリン数名が集まった

ぎゅうぎゅう詰めの会議場で、今回のゲームについての会議が始まった。

 演壇に、リ・フレタ王国【勇者支援騎士団】の団長のパーセントが立ち、

今回のゲームについて改めて話を始めた。

 40過ぎの白髪もなく見た目より若く見える男で、息子2人に

  孫が5人と、現役を退いていても可笑しくない男だが

 リ・フレタ王国の王より、勇者隊の団長に任命されてゲームに参加している。

毎回ゲームに参加している国の1つで、パーセントがゲーム時の参謀として

ゲーム時の総司令官の補佐をしている。

 ミューブル王国内でのゲームであるが、ミューブル王国の騎士団、

勇者は参加しないことが改めて告げられたが、

 奴隷化が緩和された者たちからブーイングが上がるので、

  「ソラスさまが、嫌々な眷属の勇者を脅して参加させた!」

 パーセントが宥めるように言うが、ソラスから依頼されて

参加しただろとパーセントを睨んでいると

  「俺たちを倒した緑のゴーレムたちは参加しないのか?」

 大二がパーセントに問うと、

  「ダイジ君と同じ異世界のゴーレムだ! 

    ソラスさまに聞いたところ許可できないそうだ!」

 本当は秋人さんから聞いたことをソラスと変えて言うパーセントに

  「そこに居るゴブリンたちも見ている、

       立っているだけでも抑止力になる!」

 怪我が治ったウインライム法皇国【勇者護衛法皇騎士団】団長 

エンリーの発言に、

 「だったら、失格勇者! 天の勇者! 2人だけで良い!!」

 パーセントの言葉で俺たちの方に向くので、

  「光悦1人で十分だろ! 指輪外せば最強だ!!」

 右手親指を立てて光悦に向けて言うと、

  「外す気はない! ツカサが1人で立てばいい」

 俺が楽が出来るのにと嫌そうな顔をしていると、

  「我も立って! 3人で並ぶのじゃ!!」

 キューイルが嬉しそうに言うが、

  「敵側の魔族が、人族側で並ぶのは良くないよ」

 竜巳が困ったように言うと、

  「ダーリンの嫁なのじゃ! 問題あるのか?」

 旦那の方に就くのは普通ですけど、

  「今回は、竜巳とキューイルの婚約を認めるか認めないかの

    魔王対ソラスの戦いで、キューイルが出てると不味いの!!」

 俺の発言で会議場は騒然となり、

  「どういうこと? 魔族のあの子にソラスさまが出て来るの?」

 かずえが俺の後ろの席から聞いてくるので、俺が言おうとすると、

  「タツミの言葉で驚いているが、更に驚いてもらおうか……

パーセントが会議場を見渡して言うので、

 「まさか、魔王の王女の母親がソラス様のわけないだろう!!!」

誰かの声が上がると

 「そのまさかだ! 聞いていていると思うが、

   聖女とは父親違いの姉妹だ!!」

 どよめきが上がり、ナルエとキューイルを比べる者たちが続出し、

  「我が神が、魔王などと!!!!」

 エンリーが叫ぶが、ロックティラから聞いたはずだろと思いながら、

  「お前らに、良いこと教えてやる!」 

 ニヤッと笑いながら、周りを見渡して、

    「この世界の3柱は、同一人物だ! 

      ついでに、魔王とソラスは、魔王の前世からの夫婦だ!!!」

 ゴブリンたちも驚き、

  「さらに、ナルエの親父は……

 会議場は静まり、俺の次の言葉を待っている。

    「魔王の転生した男だ!!」

 「ええええぇぇぇ!!!!」

   ナルエが叫び、「お母さんが、酔った時の過ちで、

    私を宿したから、不細工と結婚したって!!!」

 担任(今の所30%しか自信がないが)、奥さんと娘に

  ひどいこと言われてるぞと、声を出しそうになったのを我慢して、

   「まぁ、ナルエ、キューイルが似てるのも、

     母親の遺伝が強いからだろうなぁ、赤木さん」

プロールクト王国の勇者【工藤進次郎】に振ると、

 「アカギじゃなく、クドウだ!」

俺に向けて言う進次郎に、

 「リツコお姉さま、解説どうぞ!!」

   優しい声で言うと、

    「シンジロウだ!! お前も分かっていたのかよ!」

 「女装が、これほど似合うとは……

   「タイツを履いた足が魅力的ですねぇ、クチナさん……

    「本当は生足が良いけど、毛を剃るのもねぇ、最初は……

 進次郎の仲間とクチナが話す声の方が面白いなと無視すると

  「クチナ! 屋台の準備をしていないのか!!?」

最終の準備に入っている祭り会場の手伝いをしているはずのクチナに

 進次郎が注意すると、

  「リツコさんが演壇で作戦を言うと聞いて……

手に持っているデジタルカメラを見せて、

   「写真に撮って、インスタに……

 「俺たちの世界に居ないから、どんどん上げてくれ!!」

進次郎から言質取ったとニカッとクチナは笑みを見せて、

 「私の動画サイト、 ITDFP(色とりどりの動画や写真の花を贈る)で、

   着替えから出すから、戻ったら見てね」

 勇者たちがエッとなり、進次郎は直ぐ分かったようで、

  「テレビだって、マスコミも、超AIとかで……

 俺は笑ってから、

  「ヌイグルミを着ている叔母さんになってるから……

 「つかさ君! お姉さんでしょ!!」

   抗議するクチナに、

    「2億年生きてるんだから、叔母さんでしょ!」

 目が据わったクチナが、空間にコスプレ衣装のカタログを表示させたので、

  「……お姉さま! 何時までも若いお姉さま!!」

 許して下さいと御辞儀すると、

  「ナルエさん達の着替えもあるから、今日は勘弁してあげる」

 何とかなったと思ったら、

  「婚約者たちとの2ショット撮るからね!」

 そんなもの撮られたら、沙良に結婚したんだねと言われるじゃねえかと

反対したいが、クチナには敵わないので、

 「……はい」

進次郎に向かって、

 「ゲームの作戦を言ってくれ!!!」

    これ以上クチナと関わりたくない進次郎は、

 「さて、7日間のゲームについて話す!」

      クチナはデジタルカメラで進次郎を撮って行く。

 

 魔族側の戦力はゴブリン1万の兵で、総司令官は港町【ロブシェリル】の

政を任されているニコールである。副司令官にキューイルの

執事をしているラムータが就いている。

 元魔王軍第5騎士団【諜報部】は、観察と敵の状況を伝える

任務に就いている。

 人族側は勇者隊は300人くらいで、戦闘は250人がするが

数では圧倒的に不利であり、増援と言う案も出たが、

 隣国のコンピーコム王国は、今回は勇者10人に、騎士団も20人

出しているので、これ以上は無理という話であった。

 魔族側は、1000人ずつを1つの隊として、10組つくり、

1日に3組を突入すると、会議場に居るゴブリンから伝えられた。

 此方は100人ずつの隊を作り対応することになった。

  光悦は指輪を外す気は無いので、今まで通りの戦いをすることを

 告げる。俺は最後の切り札として投入される。

美里、竜巳は参加しないことになった。魔族と友達で恋仲であり、

何時裏切るか分からない為である。

 ただし、今回は勇者側に戦死者が大量に出る可能性が高いので

蘇生するために、セーイラさん、美里が遺体安置所テントで待機する

 ことになっている。本来セーイラさんはゲームに参加できないが

ソラスによって許可されている。

 最終日に、ゴブリンたちの遺体も蘇生させると言う条件が付くが……

  魔王が制作した武器に関しては、キューイルが、凄いぞ! 凄いぞ!と

言ったが、聞くのはフェアじゃないと進次郎が言うので聞かなかった。

 キューイルと竜巳の婚約成立にゴブリン達が寝返っても良いと

言う話も出て来たが、最終日まで此方が劣勢だったら頼むと

俺が言って作戦会議は終わったが、不満を言う者もいて、

 「なぜ、魔王の王女と失格勇者のタツミの婚約成立を

   望むのか、わからん!」

 セイパレール国の勇者【ケイイチ】が言うので、

  「キューイルさまが、タツミさまを愛したからです。

    そして、タツミさまには魔族の大陸の王に

     即位していただくつもりです」

 ラムータの言葉に会議場は驚きの渦が起こり、

  「魔族でもない者が王に成れるのか?」

 進次郎が聞くと、

  「タツミさまが女性でしたら、魔王候補の2人も

    婚約中の者たちを捨てて、

         タツミさまを勝ち取るために争うでしょう」 

 「ラムータ! 北条や光悦みたいに凄くないよ」

   竜巳が言うので、

    「何があるんですか?」

 進次郎がラムータに聞くので、

  「初日の日没3時間前に分かるさ! それまで内緒だ!!」

 俺の言葉に、どよめく会議場に突然クラシック曲が流れて、

  竜巳がスマートフォンを取り出したので、

   大二たちが驚き、此の世界で普通に会話している姿に

 「俺たちのは使えないのに!!」

   大二が叫ぶので、ナルエが「どうして?」と聞くので、

 「神界のスマホで、何処でも使えるから……

欲しい、欲しいと、ありす、ナルエが言うので、

 「俺の子機扱いで登録できるから、ゲーム終わったら」

告げると喜んでいる2人を見ながら、竜巳がレイーナさんから

準備が出来たと言うので、

 「美里! 王都までお願いする」

   美里は席から立ち上がり、

    「それじゃ、行きましょう!!」

 会議用のテントからナルエたち、竜巳たちが出ていったので

会議は納得しないまま終了し、勇者隊の殆どが会議用のテントから

出て行ったが、俺はナルエたちと共に行かずに、

 赤井圭一が行こうと催促するが行こうとしない

女性の所に俺は足を運んで、

 「また、召喚されたのか? (れい)

赤毛のショートボブで少年ぽい女性に言うと、

  「俺のレイにチョッカイ掛ける気か!?」

 俺に啖呵を切る圭一に、

  「私の元カレなの……

 圭一の周りに居る勇者3人(圭一のクラスメートで女性は2人)が

驚いていて、

 「付き合った覚えはないけど……

 俺に体を合わせる零に、圭一たちは驚き、

  「レイ! 恋人の俺の目の前で!!」

 怒っている圭一を無視して俺に上目遣いで見る零は、

  「あの時のこと覚えている?」

 俺は目を逸らして、

  「……覚えてくれたんだ」

 「約束だからね、恋人も要るし最初で最後だけど……

零は圭一をチラッと見てから、

   「ツカサと再会迄の繋ぎ……

 エッとなる圭一たちから、

  「レイ! 玩具にしていたのか!?」

 矢尾十須(やおじゅうす)が目を細めて言うと、

   「だから、ケイイチが体を求めて来ても拒んでいたの……

 零の言葉を受けて圭一は、

  「この世界に来てから5年で、18だろ!

    付き合って5年なんだから、コウジたちだって……

 15歳で結婚する世界で、恋人同士なら普通はしますなぁと思うけど

他の男のことを持ち出すのはどうかなっと

 「ありすは失望感で、かずえは、

        ありすの代わりに浩二としてたみたいだけど」

   「……そうなのか?」

 有森りつと岡本美知恵(みちえ)に圭一は振り向くと、

  さあ、分からないとジェスチャーしていて、

   「今は、俺の婚約者になったけどな……

 諦めながら告げると、

  「嘘だろ……

 圭一は驚いて絶句していると、

    「私も婚約者に……

 零が目を潤まして聞いてくるので、

  「小6の数日だろ、圭一の方が幸せにしてくれるよ」 

 俺の言葉に、光悦が沙良一筋なんだなっと苦笑いしていて、

    「どうして、私とは10年の付き合いでしょ!!」

 零が言うので、圭一たちがエッと指で数えたりしていると、

  「この2人、前の召喚時に男女の関係だったんですよ、旦那!!」

 俺たちの間に入って来た、2億歳のおばさんに、

   「嘘言うな! 証拠もないのに!!」

 「そうだよな! 黄色いロボット君、嘘はいけない」

俺の言葉に続いて、圭一が苦笑しながら言うが、

 「200年後の調査のついでに、残像を集めて制作したのを……

 依頼完了後の調査など、依頼額が少ないので明美も受けないが、

  余程のことがあったので明美が受けたのかと冷や汗を掻きながら、

 「まぁ、祭りもあるし、行かないか?」

  「あるなら、見ようか……

光悦が指輪を外して言うので、行くのを諦めて、

 「クチナ、時間がない!! 手短に!!!」

   オーケーとピースサインするクチナは、空間映写機を

 左腕のアイテムボックスから出した後、地面に設置して、

  進次郎や圭一、俺の右横に何故かいる有森りつと岡本美知恵、

左横に零が椅子に座り、会議場にいる何人かは立って此方を見ている。


 映像が流れて、

  「大丈夫か、安室!!」

 10メートルのロボットが、両足を無くした同型機に寄り添うと、

   『なぜ! 助けたの!!? 死ねば元の世界に戻れるのに!!』

 モニターに映るヘルメットを被って怒っている安室に、

  「転生して、別の物になるだけだ!!」

 安室の機体の損傷をチェックしながら、

    『召喚された人で優秀な人は、新たな人を作る実験で死んで、

      元の世界に帰れるのに、私は無能だから戦闘して……

 泣きながら言う安室に、

  「今から、生きて元の世界に戻るぞ!!」

 『無理よ! そんなこと……

    「俺を信じろ! 召喚の呪縛から解放されれば帰れる!!」

   安室の機体の酸素装置の故障で、宇宙服の酸素のみでは、

       安室が数分で亡くなることを確認して、

 「安室の機体は捨てる!……

   『ツカサの機体には私は……

 1人乗りの機体で、2人は乗れないことは分かっているので、

  「奥の手を使う」

 『奥の手?……

   安室は不思議に思っているが無視して、コクピットから

 宇宙に出た俺は、宇宙服のロックキーを外して、宇宙服を脱いだら

  『何をやってるの!? 脱いだら……

 安室もコクピットから出て来て無線で言うので、

  「身体強化で宇宙も平気さ!」

 笑みを見せて言う俺に、

  『光り輝いてますが、貴方何者?』

 俺は長袖のシャツにパンツに皮靴を履いた姿になり、皮袋から

鞘に入った剣を出して、腰に巻いている剣ベルトにぶら下げてから

 皮袋からスマートフォンを出して、

  「明美! 予定より5年早くなっている……

 「双方の人工の星が最終戦争に入っている……

   「イブの確認はしているが、ラーディ星のアダムが、

     安室の護衛で出来ていない……

 「あぁ、其方で……

   「スオウを此方に……

     「依頼料が減るから嫌って……

  「寝返る時間が無いから、頼む……

 「2割減で、交渉してオーケー出た……

   「10分後だな……

 スマートフォンの通話を切って、

  「と言うことで、一気に片付ける!!」

 安室は俺に寄り添い、「頭の中に声がするんだけど……

  「念話さ!」 

 ヘルメット越しに俺を見ていて、

   「何者なの?」

 「人間さ! 魔法や剣が使える世界だけど……

   宇宙に漂いながら、

    「私と同じ世界から来たんでしょ?」

  「……そうだよ」

 「科学の世界だよ……

    「他の世界から、突然、安室の世界に来たのさ……

 「ホント?……

   ヘルメット越しにキスをして、

    「君を生きて元の世界に戻すために来たのさ」

 「……騙されてあげる」

   俺は安室のヘルメットを外して、

     お互いの顔を見合わせてから、安室の頬にキスをした後に、

 「普通は、口じゃないの?」

   「小等部6年生ですから……

 不満顔の安室が、

  「私たち22歳なんですけど……

 2人でスオウが来る迄の時間つぶしをしていると、突然、赤き機体の

ドラゴンが現れて、

 「おまたぁぁああ! 宇宙で行為とは凄いねぇ!!!!」

   俺たちを見るスオウに、

 「宇宙(そら)で漂流されたらいけないから、抱き合っていただけだ!!」

   「ね、念話ってすごいねぇ!」

 頬を染めている安室に、

  「私の背中でしても良いんだけど……

 俺たちはスオウの背中に移動して、背中の守護部屋の中に入り、

    「あの、ツカサが良ければ……

 モジモジする安室に対して、

  「時間がない! 俺を味方の星へ!!」

 してくれないのって言う顔をする安室に、

    「戦争を終わらしてからだ」

 安室の頬にキスをしてから、左腕だけにアーマーを着けて、

  「作戦はスオウに聞いてくれ! それじゃな……

 守護部屋から出て行った俺に、

    「フロンティアで待っています」

      両手を合わして、念話で俺に告げた。


 「巨大なドラゴンのGHR(Guardian・Human・Robot)が

   此方に来ます!!」

 人工の星の星制御室でオペレーターが叫ぶと、味方問わずGHRが爆発した

映像がスクリーンに映し出されている中で、

  「太古の龍が機械として蘇ったのか!!?」

 カルチャー星の星王が歯を食いしばってスクリーンを凝視し、

  「砲撃を! たかが50マイク(50メートル)だ!」

 オペレーターは叫ぶが、

  スクリーンには全ての攻撃をバリアーか何かで防ぎ、

 カルチャー星を掠めるように過ぎ去る姿に、

  「後ろは無いはずだ! 全砲集中させろ!!!」

 攻撃長官が叫ぶと、オペレーターは復唱するように命令しているが

ラーディ星の砲撃がカルチャー星に襲い掛かり、

 「各種砲台の半数が!!!

   「弾倉庫に!!

     「製造エリアに!!! 

 オペレーターたちが次々と叫ぶ中で、

  「アダムとイブを放出!! ラーディ星にアタック!!」

 星王が叫ぶが、

  種存続長が、「アダムがまだ完成しておりませぬ!

               起動しても行為も出来ずに……

     星王に睨み聞かせるが、

 「0%でない限り、種として終わった我々の希望なのだ!!」

   星王が告げると、覚悟を決めた星制御室に、

 「敵が潜入!! 人間? 映像をスクリーンに!!!」

映し出される姿は1人の青年で、剣で壁や兵を斬って行く様子に、

 「認識番号10021053669召喚者ツカサ! 味方兵が!!!」

   オペレーターが叫ぶと、

    「ドラゴンの攻撃で、死んだのでは……

 攻撃長官が言うが、

  「何処に向かっている!!?」

    防御長官が叫ぶと星の内部が映し出されて、

 「ドラゴンが! ラーディ星に突入しました!!」

 オペレーターが叫ぶ中で、

  「アダムとイブの所か? 参謀長官!!」

 防御長官が参謀長官に聞こうとするが、

  「まだ、噴出出来ないのか!!?」

 星王が叫ぶと、

  「システムが故障して!!」

 種存続長が星王に告げるが、

  「ラーディ星のアダムとイブが噴出される前に!!」

 星王の焦る言葉に、

   「ラーディ星の生命反応が!! 星の機能が!!!」

 オペレーターが告げると、

  「ドラゴンが壊滅させたのか?……

 星王は立ち上がり、

 「侵入者を殺害し、アダムとイブと共に惑星フロンティアに!!」


 狭い通路を敵を殺しながら走り、エレベーターに乗り込んで、

  「向こうは、明美が派手にやったな……

 皮袋からポーションが入った瓶を取り出して、中身を飲んでから

床に投げ捨てて、

 「さて、イブの部屋は……

   スマートフォンで確認して、

 「部屋の機能は生きてるか……

   イブが居る階に止まると同時に、エレベーターの扉の方から

 無数の弾が飛び込んで来て、左腕のアーマーを盾に変形させて防ぎつつ、

扉が開くのを待たずに、扉をぶっ壊して、射撃している兵たちに盾と壁で

サンドイッチにして殺した後に、剣圧で新手の兵たちを吹っ飛ばして、

イブが居る部屋に向かった。


 部屋のドアロックを、スマートフォンで解除して部屋に入り、

育成カプセルに入っているイブの姿を確認して、監視カメラに向かって、

  「イブは貰っていく! じゃあな!!!」

 カルチャー星からイブの部屋が放出されて、大気圏突入対応の飛行艇に

  変形した後に、スオウのエクシード・エクスプロージョンで

   双方の人工星は宇宙から消えた。


 惑星フロンティアの何処かの浜辺で、育成カプセルに入った

カルチャー星のイブ、ラーディ星のアダムを見ながら、

 「目覚めるまで50分か……

「味方まで……

  俺に寄り添っている安室が言うので、

   「遅いか早いかだけだよ、あのままだと助けられなかった」

 育成カプセルの方を見ながら言う俺に、

  「そ、そうね、私の場合は死ねば……」

召喚された者は死ねば元の世界に帰れる召喚ルールで、

 何回も聞かされている言葉だが、俺が安室が死ぬ場面で何度も助けている。

それが何時の間にか口癖みたいになっていて、本人も俺が助けるのは

分かっているので、助けてくれたお礼に頬にキスを貰っている。

 俺が安室の頬にキスをしたのは先の2回だけである。

  「召喚の呪縛から解放されたから、俺たちも元の世界に帰れる!」

 「嬉しいけど……

赤きドラゴン【スオウ】を見ながら、

 「あれって、私たちの世界のロボットなの?」

「詳しくは言えないけど、別の世界のロボットだよ」  

  スオウは安室に顔を近づけて、

   「剣と魔法とロボットの世界から来たの、

     つかさとは恋人で、結婚するんだよ!」

 その言葉に驚く安室に、

  「そいつの言ってることは嘘だからな!

     好きな女は居ない!!」

 安室に啖呵を切ると、

  「ホント?……

    俺の顔を見上げて言う安室に、

 「ホント!…… 顔を背けて言うので、

   「元の世界に帰ったら会える?」

 「……分からないな」

   スオウの方を見て言うと、安室は俺から離れて、

    「最後に、忘れられないキスをしてくれる?」

 ため息してから、安室を抱きしめて、目を閉じる安室の両頬に  

  5秒ずつして、目を開ける安室は、

   「口じゃないの?」

 「再開した時に……また会おう」

   俺が告げると安室は消えて元の世界に戻って行った。

 

此処で終われば良かったが、クチナが続きを見せるので……


 「これで、ソラスの依頼も完了ね」

俺の横に来る銀髪の髪の少女【明美】が言うので、

   「車の衝突前じゃなく、歩道に……

 「えぇ、まぁ、車同士の激しい衝突には成るだろうけど」

 クスッと笑って言う明美に、

  「車の方も軽症だと良いけど……

 「安室零を助けた代償で、干渉できないから、わかんない!」

   俺は明美の言葉にクスクス笑い、

 「この世界での出来事は空想か幻と思うだろうな」

   横目で見る明美が、

    「混乱すると思うけど、それで落ち着くかな?」

 俺は育成カプセルを見ながら、

  「新しい歴史の開始か……

 「そうね、沙良に、つかさには片思いの人は居ないって!」

 俺は慌てて、

  「あの場面では言えないだろ! それに口と口は沙良用に

    しないようにしてるだろう!!」

 「そうだよね、いつも口に向けてるのを頬にさせていたから」

   「見ていたのかよ!!」

 「たまに、裸同士になって、やりそうになる場面も……

 明美は浜辺の向こうに逃げ出すので、

   「今日こそ! 剣の錆にしてやるぅぅううう!!!」

 俺も走り出して、笑顔を見せながら明美に剣圧を浴びせていた。

そして、育成カプセルの蓋が開けられて……



会議用のテントの中に居る者たちは俺をジッと見ていて、

  「パメラとはしていたでしょう!!}

 零が睨みながら、口にしてよと指で自分の口を指しているが、

    「ありすにされて、まぁ……

 「そう、でね、戻った時に頬の熱い感触で幻と思わなかったの!」

「その為に、キスを要求したの?」  

  頷く零を見ながら俺に、

  「レイが居るのに、パメラさんまで毒牙にかけるのか!!?」

圭一が恋人と言っていたのに、俺の恋人と認めているのに驚くが、

 「パメラは俺の強さに惚れて、婚約者になった……

「強さなら、天の勇者だろ!!」

  光悦を指で指して言うが、

   「上辺だけの強さは嫌だとさ! 

      映像のようなことは、俺には無理だ!」

 圭一は悔しそうに、

  「敵ロボットを一瞬で全機破壊するドラゴンのロボット、

    たった1人で乗り込む勇敢さ、そうだけど……

 俺だって無茶だと思いながら特攻して行ったんだよと思っていると、

  「ツカサ! お前は今回の召喚で、ソラスさまの眷属に

    なったはずだが、今の……

 ロックティラが何といえば良いか分からない感じなので、

  「見た映像だと、前からと言いたいんだろ?」

 「そうだ!」

   俺を睨んでいるロックティラに、

    「違う神さ! 俺の友人だ!!」

 「そうか、だが武器に頼っているだけで、大したことがないな」

フッと笑われてから言われることに、

 「何処見てるんだろ?……

   「頭の固い方には……

 有森りつと岡本美知恵がボソボソと言うが、

  「その通りだよ! 武器や支援メカのおかげで此処にいる」

ロックティラが、俺をせせら笑ってから、

   「お前が此処では総司令官だが、俺の足を引っ張るなよ」

 軽蔑しながら会議場のテントから出て行った。

  「ツカサ! ツカサの強さは私が保証するよ」

 目を閉じる零に、友人の2人が零として下さいと言う顔を向けているので、

仕方がないかと、零の柔らかい唇に俺の唇を重ねた。

   

 「慣れてる人って……

頬を染めている零に、「浩二としていた、ありすから教わった……

 何で此の場で違う人の名を出すのという雰囲気の中で、

  「コウジと相談して……

 圭一が言うと十須は頷き、会議用のテントから駆け足で出て行った。


 「モテる男から奪い返す相談か? 女に興味のない俺は……

アドラーが俺を見ながら此方に来たので、

   「何百年も生きてると、そうなります?」

 俺の言葉に、クチナ以外が驚いていて、

  「仕事がら、何時死ぬか分からないから恋愛を捨てたのさ」

 冗談ぽく言うアドラーに、

  「俺も同じ職業ですが……

 その言葉に、進次郎の友人2人が俺の方に顔を向けている。

   「何を言ってる!! 映像見て思った!!……

 俺の背中をバアァァンと叩いてから、

  「1人で、あんなこと出来ないぜ!」

 「神界のギルドで、ナンバー1の貴方の方が

   俺以上に出来ると思いますが?」

 此処に残っている者たちにバラしても良いかと思って話をしている。

  「先輩だからって持ち上げるな!」

 笑いが入った言葉で言うので、

  「本当のことを言ったまでです」

俺の言葉に嘘でも嬉しいぜと、軽く右拳で俺の頭に当てる感じの

 仕草をしてから、会議場を見渡してから、

 「食事の準備だが、皆さんはどうするのかな?」

  「ハイ! 質問良いでしょうか?」

進次郎が挙手するので、

 「食事よりも俺のことを聞きたいのか?」

クチナは進次郎の友人2人が呼ぶので離れたが、零たちは頷き、

  「指輪のことで、アケミの仲間とは分かっているが……

 光悦もより詳しく知りたいようで俺の横に居て、

  「内緒にしてくれるなら……

 アドラーが、俺の方を向いて言うので、

   「このメンバーなら……

 アドラーを中心に、進次郎、零と友達2人、俺と光悦が

  円を描くように椅子を並べて座り、進次郎の友達2人は、

 クチナから演技を教わっている。

  

 「君たちから見れば、ソラスと同じ神だよ」

 爽やかに言うアドラーの言葉に 

  「その神が、ユウタの教育係りをしているのですか?」

 進次郎が聞くので、

  「バカンスで来たついでだな……

 「遊びで来れるんですか?」

   「申請すれば来れるよ、色々な世界へ行く旅行ツアーもあるから……

 進次郎は零たちと顔を見合わせてから、

  「騎士団に入団し、勇者隊へ編入されて、遊ぶ暇がないと思いますが?」

バカンスなら観光で来るのが普通で、死ぬかもしれない軍隊に入るのは

 普通はしないと思って言う進次郎に、俺と光悦は笑うのを我慢していて、

  「この世界の騎士が、どのレベルか知りたかったからね……

 俺たちに変な事いうなよと、目で脅してながら言うが、

  「ツカサ! 笑いを我慢してるように見えるけど……

 零が俺を見ながら言うので、

  「そりゃ……勇太のおも、り……

 俺の襟を掴んでグイっとアドラーが俺の顔を自分に引き寄せて、

  「お前みたいに、武器のメンテナンス掛からない奴に言われたくないね」

 「ハハハァ……今度、明美に直すように頼んでおきます」

俺を離して、「この話は終わりで、次は?」

 進次郎が周りを見渡して、クチナと進次郎の友人2人が

稽古をしているのを除いて、俺たち以外は居ないのを確認してから

 「昨日のサキュバス、魔族の王女の力を見て、

   俺たち人族は明らかにレベル負けをしています」

 女装はしているが神妙に言う進次郎に、

  「魔王がゲーム形式にしなければ、今頃、世界は魔族の物だな」

 アドラーが淡々と言うと、

  「初期のころは、互角だったらしいですが……

 「来る前に、知識として俺の主から聞いたことは、

   魔族の大陸のレベルも低かったらしいが、王子たちの

    レベルが高く、それに引っ張られて、平均40になったらしい」

 俺が召喚される前に、実際に戦う予定はないが、

一応知っておくかなレベルで、明美から聞いた話をすると。

   「それで、人族側は異世界召喚を書籍から見つけて、お前らを……

 アドラーが魔族に対抗する切り札で光悦たちを此の世界に召喚した

ことを告げるが、これは誰もが知っていることである。

 「どうして、王子たちはレベルが高くなったんですか?」 

岡本美知恵が、おでこの前髪を気にしながら聞いてくるので、

   「魔王が強くって、その力を引き継いでいる……

 「そうか、で、ツカサと私が結婚すると、どうなるの?」

その言葉に零は驚き、

 「な、なんで、結婚なんて! 何処が良いの此奴!!?」

   零に言われて凹むなぁって思っていると、小声で、

 「ライバルは排除しないといけない乙女心だろ」

 アドラーが耳打ちするので、そうかと納得していると、

  「何人もいるし、私たちが入っても問題ないでしょ!」

 有森りつも頷き、

   「問題あるよ! 元の世界じゃ重婚はダメだから!!」

 零の言う通り、元の世界に戻ったら大変なことが起きるので、

戻ったら速攻で明美御殿に逃げて、良い世界があったら其処に移住して

身を隠すことを考えていたりしているが、沙良の婚約者はジース王国の

第1王子だが無能らしく、沙良も嫌っている感じで、

第1王子は結婚するまで何処かに幽閉されているらしい。

 第1王子を倒して、王子と成り代わって、結婚は出来るかなとか、

ただ、恭子から別に好きな男が居るとも聞いているが、

大統領になるために必要な男かと思っている。

 沙良は明美が好きだが、住んでいる世界で如何しても結婚しないと

行けないので、俺も其れは仕方がないと思っている。

 「ナルエたちもいるし、君たちまで無理に俺とかじゃなく、

   浩二や、圭一のように立派な男がいるじゃないか!!」

 不満顔の2人から、

  「見た時から頼れる方、お節介したい感じ……

 「母性を感じるの。無茶しないように傍にいないとって!」

有森りつ、岡本美知恵が、それぞれ言うので、

 「いつ戻れるか分からないけど、結婚は1人となるから、

   覚悟してくれるなら、3人共恋人に入れるよ!」

 俺の言葉に、

  「ナルエには負けない!

    「レイにもね……

      「ツカサの足手まといにならないように修行じゃないの!?」

  3者3様に言っているのを聞いて、どんどん争って行けば、

 俺は蚊帳の外に追い出されて消えて行けば、この呪縛から逃げれると

思っていると、

 「全員の女性と結婚するのは明日くらい?」

   俺の思惑を打ち壊す者が此処に居るのを忘れていた。

 クチナが此方に来て、3人を見ながら言うので、

   「全員って!? 婚約者じゃなく……

 零がクチナに不思議そうに言うので、

  「零ちゃん! 勇者隊の女性陣は、つかさの奥さんになります!!」

 嬉しそうに言うクチナに、

  「それって、魔王が50年後に亡くなるから、此処で暮らすから?」

 俺を見るクチナ、アドラーは目を逸らしていて、アドラーは恭子から

聞いているなと思いながら、

 「あれれぇぇ? 聞いていなかった?」

某眼鏡キャラのように真似て言うクチナに零は笑っていて、

「2年後に魔王が死に、元の世界で、つかさは109人と共に過ごすのです!!」

  自慢するように言うクチナに、

 「ちょっと待て! 未来の俺が全員と婚約(・・)は聞いてるが、

    結婚して一緒に過ごすなんて、世間が許さんし、

     ソラスだって、その先は知らないだろ!!?}

 俺が慌てて言う言葉に、3人は歓喜していて、

  光悦はブスッとし、アドラーは呆れていて、

進次郎は話が進まないことに落胆していた。

  

 「この世界に収集される前に、エリナさまから聞きました」

クチナの言葉から出て来たエリナの名で、俺は真っ青になった。

  「何を聞いたのですか?」

 進次郎が聞くので、

 「つかさ様が、111人の方と同棲をして、

   ソリュート王国では、つかさ総騎士団長結婚記念パーティーが

     1か月続くと未来予知しまして、準備中です」

 俺は嘘だろと地面にしゃがみ込みながら嘆いていると、

  「さっきは109人と言っていて、2人増えるんだ?」

 光悦が指摘すると、

   「さあ? 此処では109人だと聞いてますが!?」

 元の世界に帰って2人増えるのか、どうしてだ?

  学園では、俺にラブレターをくれた子は全て振ったから、

来年にならないと新たなラブレターは無いはずで、

 2人って誰だと考えていると、

  「エリナちゃんの1か月の未来予想は、ほぼ100%!!

    つかさ! 結婚おめでとう!」

 アドラーが、ニヤニヤしながら言うので、

   「嫌だ! 俺は、まだ13歳だ!!

     沙良なら嬉しいが、今から魔王たちを殺してくる!!」

 会議用のテントから出て行こうとしたが、クチナに後ろから

両手を掴まれて、そのまま体ごと宙に持ち上げられてジタバタしていると、

  「「「 旦那様! 末永くよろしくお願いします 」」」

 恥ずかしそうに言う3人に、

   「光悦! こいつらをやるから頼む!!」

 「未来は固いみたいだから無理だろ、まぁ、ナルエは

   お前から別れさせる努力はするけどな」

    「やるから! 未来変えような!!」

 「ナルエは誰のものだ!!?」

   「光悦さまの物です! い、一緒にね……

 俺たちのやり取りを聞いていたアドラーは、

  椅子から立ち上がり、

   「他の女が好きだって言ってるのに、

     嬉しそうに聞いてる女の気持ちって分からないな……

 言いながら会議用のテントから出て行った。

  祭りの曲が流れてきて、いよいよ祭りの開始の時間となり、

 会議用のテントに、セント・ギア6体が進次郎の友人2人の方に

赴き、クチナ達は劇をすると言っていたので、

 最終確認と段取りを決めているのだろう。

 

 俺は落ち着いて椅子に座り、ペットボトルのミックスジュースを

皮袋から取り出して、進次郎たちが俺を見ている中で飲み出していた。

 「何だよ! ペットボトルが珍しいか?」

半分くらい飲んだ後に言うと、

 「109人と結婚させられる、お前の気持ちは分かるが……

進次郎が溜息交じりに言うので、

 「分かるなら、横にいる3人やる!」

3人が俺を睨んでブスッとしているのを、チラッと見る進次郎は、

 「要らないよ!」

チッと舌打ちしていると、

 「私にもジュースか何かくれません?」

零が困ったように言うので、全員に缶やペットボトルを渡して、

   「何年ぶりかな?……

 進次郎が呟いてる間に、

スマートフォンにメールが来たので覗いていると、

 「お前たちだけ、特権があるわけ?」

光悦が、俺のスマートフォンを見ながら愚痴を零すのを聞いて、

   「ツカサ! 君に聞きたい!」

 「赤木さんは何を聞きたいんですか?」

それは良いと言う感じで、「クドウだ! 眷属や力のことを」

  「聞いてどうする! 浩二たちみたいに、ソラスの眷属にか?」

 焼酎の缶を皮袋から取り出して飲み出すと、

  「あぁ、未成年が飲んでる!!」

 有森りつが、笑いながら言うので、

  「元の世界じゃないから良いだろ!」

 クスッと笑って言うと、「欲しいなぁ……

  上目使いで見て来るので、飲み干していない缶を渡すと、

 3人で飲み回していた。

話の腰を折られて、ため息していた進次郎が気を取り直して、 

 「君みたいに、神の眷属にならないと魔王には勝てない!!」

言い切る進次郎に、

  「魔王が寿命で亡くなるのを待てば、なる必要はないだろ」

 「2年だったな、だが、僕たちは成年だ! 

       君みたいに結婚相手を押し付けられる!!」

 コンピーコム王国では、運よく寿命が来ていた魔導士が居たから

人族の大陸の中で、最多の10人の召喚に成功している。

 新たに召喚をするにも人柱が必要であるので、召喚された者と

貴族か王族と結婚させて、召喚された者の子供を得れば戦力になると

言うことで、婚約者か紹介させられている者も何人かいるが、

元の世界に帰ることを考えて保留している者がほとんどだ。

 魔王が亡くなった後の混沌時代のことを考えれば、

  強引に迫って結婚させられて行くだろうなと

   「ソラスの眷属になれば、断りやすくなるし、

     ソラスが探すのでと……

 「そうだ! 別れが寂しくなくなる」

「知り合った人たちとの別れは寂しいだろうけど……

  零たちは俺の言葉に頷いている。

   「ソラスさまか、君の映像に出ていた少女と……

 「無理だな……

 俺の言葉に驚く進次郎は、

  「コウエツだって、眷属だろ?」

 大声で言うので、

  「ソラスは眷属化は出来ない、明美はオジサン趣味で

    進次郎たちにはしないよ」

 それを聞いて零が、

  「ツカサはオ、オジサ、ンじゃないし、天の勇者も……

 言葉を詰まらせながら言うのを聞いて、

  「挨拶代わりにキスされて、その延長上で眷属に……

 光悦が眷属になった経緯を俺たちは聞いていて、

  「この世界で?……

 「シンジロウと同じ、元の世界だよ! 

   封印されていたから、俺何時まで生きてるんだって

    分からずに混乱していたかもな……

 笑みを見せて言う光悦を見ると、ナルエをと言っているが、

  明美のことが好きなことが垣間見える。

 次は、俺が言えと、皆が俺を見るので、

  「明美を王子様と言う沙良が頼んでくれて、眷属になった」

 「後悔は?」

   進次郎が聞くので、

    「あるわけないだろ!……

会議用のテントの出入り口を見ながら、

 「時間だ! 進次郎、俺たちみたいに

   死と隣り合わせの世界に無理に行くことはないぜ!!」

 椅子から立ち上がり、飲み干した缶やペットボトルを受け取り、

  皮袋に入れてから、零たちを誘って出入り口の方に歩き出した。


 ペットボトルのジュースを飲んでいる光悦に、

  「映像の少女とは……

 「幼馴染だよ! 人間捨てたいのか?」

   中身がまだ残っているペットボトルを手に持ちながら言う光悦に、

  「緑のロボットに勝てない! ゴブリン達が手を抜いてやるだぞ!!」

 「良いじゃないか! 国も税金の半分の29分割が得られる……

   「よくない! 報告が入れば、俺たちは、お払い箱だ!!

 光悦に近づいて言う俺に、

  「多分、アキト兄ちゃんが考えてるよ! 心配ない!」

 笑みを見せる光悦に、

  「浴衣を着ていた青年か?」

 パーセントと共に着いた時に居た青年が、ロボットの主人で

あることは分かっている。蘇生した女性の旦那であることも

分かっている。そして、ソラスさまと同じ神であることも……

 「あぁ、ダイジたちが死んだ時に、普通は蘇生はしないよ……

「する理由は無いな、お前だけが残れば良いわけだから」

  光悦が、緑のロボットに命令をして、大二たちを殺したので

済まなそうに言う光悦の言う通り、光悦は神の眷属であり、

光悦さえ残れば、大二たちは関係ない者たちで、助ける必要はない。

 「助けてくれたんだ! シンジロウ、前向きに行こう!!」

   「天の勇者に賭けるよ!」

 俺は椅子から立ち上がると、紫のロボットが何時の間か俺の横に居て、

  「話、終わりましたか?」

 聞いてくるので、「あぁ、食事に……

  黄色いロボットが背後から俺を抱きかかえながら、

   「それじゃ! のぼる君、理登(まさと)君と一緒に、   

     劇に参加ね!!」

 嬉しそうに言う黄色いロボットに、

  「聞いてないんですが!?」

 「確率3分の1の蘇生ポーションの作り方教えるよって言って

   参加したこと聞いてない?」

 覗き込むように後ろから言うので、

  「今、聞きました……

 「光悦さん! 明美さまも来年きますから、あそこ綺麗にね」

ウインクする黄色いロボットに、

 「お、俺は、ナ、ナ、だけだから…… 

飲み出していたペットボトルを地面に落として言う光悦を

 残して、俺は連行された。



 会議用のテントに俺と紫のロボットが残るのみとなり、

  「俺も祭りに行くか……

 「お金あります?」

俺を覗き込む紫のロボットに、

   「エンリーが持っているので……

 勇者隊でまとめて買うので、お金は団長であるエンリーの管轄で、

俺は一銭も持っていない。

 「私が出しましょうか?」

   「本当か!?」

 笑みを見せる紫のロボットが、俺の唇に右手の人差し指を当てて、

  直ぐ離して指先を見ている紫のロボットに、

 「急に、何をやるんだ!!」

   怒ると、フフフッと笑い出して、顔のフェイスマスクが開いて

    口を大きく開けながら笑っていた。

 「お前! 口があるのか! 人間のように!!!」

「私、ロボット生命体! 食事もキスも出来ます!!」

  紫のロボットの目が尋常でない目で俺を見るので、

   「何かな……

  怯える俺に、

 「光悦さん! 明美さまとキッスしましたね!!!」

指で指されて言うので、

 「小2の時……

   目を逸らす俺に、

    「この世界では2月に……

 「な、何のことかな……

   「されたことは知ってるみたいで……

  「おぼえてない、おぼえてない」

 急に俺を押し倒して、

  「ああぁ、明美さまの臭い、染み込んだ魔素、

    久しぶりの補充、補充!!!」

 喜ぶ紫のロボットに、

  「重たい! 離れろ!!!」

 俺を見て興奮している紫のロボットが唇を尖らしてくるので、

  「俺は、ロボットとし、した、あっ……


 涙を流しながら紫のロボットを睨んで、

  「ロボットの舌まで入ったの、俺が初か? うううぅぅうう……

 「ああ、明美さまの魔素が十分残っていて、嬉しいぃぃ!!!」

喜んでいる紫のロボットに、

 「祭りでお前を破産させてやる! 覚悟しろよ!!!」

涙を拭いながら叫ぶと、紫のロボットの翼の部分が椅子に変形して、

 「乗って下さい! 光悦さま」

   「破産させてやる!!」

 言いながら椅子に座り、足の部分がキャタピラに変形した

紫のロボットは、ゆっくりと会議用のテントの外へ動き出した。


 会議用のテントから出て祭り会場の入り口に向かう俺に、

  「コウエツ! 食事は?}

 仁美が、ウインライム法皇国の勇者隊のテントの横で、

丸太を椅子代わりに座って、エンリー達と食事をしている所から叫ぶので、

 「祭りに行ってくる! 食事も!!」

行こうとする俺に、

   「魔族が開催する祭りにか?」

 エンリーが怪訝そうに言うので、

  「ナルエたちも行ってるからな!!」

 紫のロボットが動き出すが、

    「待て! そのゴーレムは!!?」

 チェンジャーが立ち上がり、

   釣り上がった目で俺を凝視しながら言うので、

 「アキト兄ちゃんのだから、俺にとっては味方だよな!?」

エンリー達以外の場所で食事をしている他の勇者隊の面々も

 誰だ! そいつみたいに、俺の方を見ていて、

  「明美さまの婚約者ですから……

 紫のロボットの首を両手で絞めようとしても無理なので

パフォーマンスになるが、

 「違うだろ! 友達! ナルエが俺の……

 スピードを上げて行くので、庇から伸びる角に当たらないように

屈んで振り下ろされないようにしがみつきながら、

  「安全運転! あんぜぇぇええええ!!!!」

 港町【ロブシェリル】から来ている魔族、人族の列の方に

  向かって行った。その光景を見ていた仁美は、

   「コウエツが心配だから、行くわ!」

 干してあったマントを着けて、杖を持って行こうとすると、

  「悪の巣窟に行くなら、僕が守ろう!!」

 チェンジャーが仁美に向かって凛々しく言うが、

  「ツカサがいるから、大丈夫よ!」

 ルンルン気分で俺の後を追ってきた。

  「ちょっとくらい強いからって、

    皇太子が来れば、お払い箱だぁああああ!!!!」

 チェンジャーが叫んでいたが、「下手をすれば、今日の……

エンリーが暗い気持ちで言うので、チェンジャーは丸太に座って

 シカ肉をキャベツで包んで、面白くないと言う感じで

  一気に口に入れていた。


 

 祭り会場に入るための列に並んでいると、周りからチラチラと

見られている中で、

 「なぜ、丈の短い浴衣かなぁ……

 ナルエ、美里、キューイル、サラウェル、ありすの生足が

見えるので、見ないようにしながら呟くと、

  「母が言うには、祭りと言えば、草陰でするものじゃと、

    なので短いのじゃ!!」

 恥ずかしくなく言うキューイルの発言に、浴衣を着ていない

ローズマリー達も赤面して下を向いていて、

 「生足で興味あるのは、竜巳かな、男だけど……

   思っていると、浴衣の上から尻を抓られて痛いなぁと、何人かに

 されていると、「自分の妻たちをずっと見ろよ!!」

  文句を言う竜巳君の浴衣がバッチリ決まっていて、

 モデルをしてるだけあるなぁと、改めて思っていると、

ナルエたちからの

 「そんなに男が良いんですか!!?」

            怒っている念話が来るが、

セーイラさんによって念話のスキルを得たナルエたちと会話ができるのは

 良いんだが、思っていることまで筒抜けは良くないよと、要らない機能まで

付けて、レイーナさん辺りが、俺を尻に敷くために、結婚破棄できないように

するために、面白がって付けたなと思っていると

 「ツカサのプライベートまで聞く気は無いので、後から……

ローズマリーの念話が届くので、

 「沙良を受け入れてくれる君たちに対して、このままで良いよ! 

   俺自身の考えが分かって、別れて……

 念話で言い終わる前に、ありすから蹴りを入れられて、

  「あなた達、私のつ……

 零の口を手で押さえて、小声で、「周りは敵だらけだから、名前は……

  言うと頷いて、

   「虐めないでくれる夫を!」

 新たな火種を作る零に頭を抱えながらいると

  「良いわね、若い方たちの会話を聞くのも……

 年を取った女性が俺たちに振り向いて言うので、

  「すみません! 騒がしくして……

 礼をして謝ると、

    「あなた、見ない顔ね?」

  俺を月明かりの中でジッと見る年を取った女性が言うので、

 「今回のゲームに参加する人族の勇者隊の1人、

   サンライト・サーバンです」

名乗ると、列に並んでいる港町【ロブシェリル】の町民が

 俺の方を見ていて、ナルエたちは、よく嘘が言えるねと念話で言うが

  本名言えないでしょ! 言うと、モルモーラが抗議に来るからと、

念話で言うと、全員が「モルモーラ?」と言うが、後からと言って、

 「まぁ、丁寧に、私は、ベイベラ・パレスで、650歳よ」

   「若く見えますね! 魔王の奥さんの祖母ですか?」 

 ほほほっとパレスが笑っていると、

  「そうじゃ! ベイ婆ちゃんじゃ!!」

 キューイルが竜巳と腕を組んで現れて言うので、

   「キューイル! その格好は?」

 キューイルの浴衣姿に驚いて言うので、

  「ラムータが、大陸から取り寄せたのじゃ!!」

 俺や、ナルエたちを見ながら、

  「似合っているわ、人族も?」

 「我のマブダチなのじゃ! 

    数着しかないのが悔しいのじゃ!!」

 竜巳の方を見ながら悔しそうに言うキューイルに

  「腕を組んでる方は?」

 「ダーリンじゃ!!」

嬉しそうに言うキューイルから、

   「ダーリンさんは、キューイルとは?」

名前だと思っているパレスに笑いそうになるが、

 「超マブダチのダークネスだよな!!」

俺が竜巳を偽名で言ったので、

   「今日、夕食用の鹿狩をしていた時に、危ない所を

     助けてもらって、友達になったダーリン・ダークネスです」

竜巳も理解して、偽名をパレスに名乗り、

 「まぁそうなの! 良かったわねキューイル」

 笑みを見せて言うパレスに「そうなのじゃ!!」

  満面の笑みで言うキューイルから俺を睨んで、

   「なぜ? 私の素性を知っているのかしら?」

 きつく聞いてくるので、

  「魔王の周辺を調べますよ! 何処の国でも……

 「王や王族、騎士団長クラスなら分かるけど、貴方! 一般兵でしょ?」

一般兵でも知っている奴は居るだろうと思っていると、

  「私が教えたのだ! 勇者隊の騎士団長をしている」

 ローズマリーが着ているノースリーブワンピースミニに掛かる髪を

  手で払いながら、目を鋭くして言うので、

   「貴方との関係は?」

 「旦那だ! 此処にいる私たちの旦那様だ!!」

   ナルエたちを指して言うローズマリーの発言に、

 列に並んでいる町民たちも小声で言い出していて、

「気品があるわね! 貴族、王家の方みたいね」  

  どうやら観察力は、ずば抜けているようで、ローズマリーの素性を

 一目で見抜いたので、

  「成り上がりだ! 爵位は貰っているだけだ!」

 ローズマリーは、動揺しているのを見抜けられないように

大声で叫んだが、可愛いわねと笑顔で返されてから、

   「貴方って、本当に一般兵なの?」

 俺を再び見ながら言うので、

  「そうですよ! 上から押し付けられましたけど……

 全員から睨まれてるがスルーしながら笑っていると、

  丁度、列の最後尾に行こうとするオーガ3人に、

 「弱いって言うの!? あの3人を人族が!!」

 突然言い出すパレスの発言に歩くのを止めて、

此方に来るオーガ3人の1人が、

 「パメラ様ではないですか、私たちが弱いと?」

「えぇ、この男がね」

  俺にオーガが顔を向けるが、港町【ロブシェリル】の町民なら

直ぐに分かるオーガのようで、俺がパレスに聞こうとした素振りで、

   「町の者……知らぬところを見ると、人族の勇者隊か?」

 「何も言ってませんよ! このおばちゃんが、なぁ、キューイル!!」

キューイルと言ったので、眉間に皺を寄せながら俺を見ていると

 キューイルが俺の横に来たので、

  「キューイル殿下! ご無沙汰しております……

 礼をしながら俺を横目で睨んでいて、礼を終えてから、

  「殿下! この男とは?」 

 「うん? お前誰じゃ?」 

ガタっと崩れる俺たちや笑い出す町民たちに怒り顔を振り向いた後に

 「護衛騎士団の団長をしているクライトトップ伯爵の

   息子【タックトップ】です。父に就いて副団長をしています」

 キューイルに説明するが、

  「ダーリン知ってるか?」

竜巳に振るが、困ったように、

「ソラスの資料でも、町レベルまで書かれていないから……

  「お前は?」

 「我のマブダチじゃ! ダーリンにするなら容赦ないぞ!!」

キューイルの威嚇に後退りするオーガが、

 「お、女友達も良いですが……

ナルエ、竜巳、キューイルの格好を見ながら、

   「その衣装は……?」

 「魔族の大陸からじゃ! 似合ってるか?」

生足を見ないように「もちろんです!」

 俺に向かって、「勝負をしようじゃないか!!?」

  提案してくるのを、パレスは微笑んでいて、

俺とオーガを争わせて、俺の技量を見たい作戦が成功した

 此のおばちゃんを睨んだら、あらっと口に手を当てた後に、

  「一般兵さん! 負けたら貴方の嫁をタックトップさんにってどう?}

 ナルエたちは驚かないで聞いていて、その姿に驚いているパレスに、

  「俺が勝ったらどうするんだ!!?」

 オーガも町民も俺の発言で笑いだしているが、

  「そうね、私なんてどうかしら、北条つかさ君」 

 俺は冷静にパレスを見ていて、パレスに手を繋げている子が、

  「おばあちゃま……

 困ったように言う間、俺に念話で、

  「私、12柱のアフロディーテの欠片の1つよ?」

 「その1つが俺に……

   「貴方に興味を持ったみたいなの」

 「誰が!?」

   「本体が!!」

 「恋多い女性が、分身迄使って男と結婚しているのに、

   俺みたいな青二才などに興味を持つのか?」

   「美しさの秘訣よ! 本体は、最近ご無沙汰みたいだけど」

 「で、興味を持ったのは?」

   「今年にあったテロで、貴方、活躍したでしょう」

 「正月だったので、家でゴロゴロしていたが……

    「そう、明美とソラスって仲がいいでしょ、

      貴方のことを聞いたみたい……

  「で、……

     「109人と結婚するって聞いて……

   「諦めただろ」

      「逆ね、新鮮味があって、準備してるみたいよ」

   「上級神にだって、子供や孫など居るだろ……

      「内密にするみたい、バレても良いみたいだけど……」

    「俺と結婚してどうするんだ?」

      「もう寿命もない私の道楽だと思うわよ」

    「……玩具か、で、何年?」

      「2年ね、魔王、ナルエのお父さんが亡くなる前くらい…… 

     「ソラスからの資料じゃ、書いてなかったぞ!」

       「ナルエのお父さんって誰って書いてないでしょう」

      「キューイルの書類の母親欄に、ソラスと書いてなかったな……


 「どうした! 勝っても玩具にされるからか?」

   俺にニヤッとしながら言うオーガに、

    「勝っても負けても地獄なら、勝つまでさ!!」

 光悦がアドラーと交戦していた時は、秋人さんが光悦の指輪の力を

港町【ロブシェリル】に伝わらせないように遮断していたと思うが、

今は屋台の方に居るので、この状況を把握して居ないはずで、

 一瞬で決めるしかないと列から外れて、

  オーガと向き合い、

   「今からすることは、ニコール卿には言うなよな」

 「言うわけないだろう! 

     俺が勝つんだから、ハハッハハァァアアア!!!」

高笑いするオーガ、そして町民も笑っていて、

 「パレス! その子に、相手の技量が分からない奴の顛末を見せる」

俺をジッと見ていたので、

  先生みたいに教えようかと言う気分で言った言葉に、

   「アレタ、良く見ておくのです。 

     決して相手にはしてはいけない相手がいることを……

 顔を上げてパレスに、「おばあちゃま……

  「ハンデだ! お前から来い!!」

 両手を広げて言うので……

    土が風のように舞い上がる場所で、俺はオーガに背を向けて、

  「どうだった?」

 俺が発すると、オーガは地面に倒れて、残りのオーガが駆け寄り、

  目を大きく開けて声を出さずに驚いている光景に、町民たちも

祭りに来たはずが、恐ろしい男が人族側に要ることが分かり、

 黙って俺を見つめている。

 「見えなかったのじゃ!」

   キューイルが驚きの声を出すが、

 「2発は多いんじゃないか? ナンシーさんに甘いって言われるな」

竜巳が言うので、その発言に、ナルエたちも驚いていて、

  「腹に1発で終わらせようかと思ったけど……

 パレスの方をチラッと見てから、

  「怒られそうだから……

 「今日から、私の立場はどうなるのかしら?」

勝ったために、パレスは俺の物になったわけだが、

 「ゲーム後に考えるが、今は今まで通りで……

 肩を少し上げて両手を天に向けて言うと、

   「皆さんと御茶会でいいかしら?」

 パレスが提案するので、念話でナルエたちが承諾するので、

  「良いみたいだ!」

 受付をしていたラムータが此方に来て、状況を俺たちに聞いている

光景は、キューイルの友達たちは、友達以上の関係で、

ラムータを配下にしていることが分かったみたいである。

今この場にいる者は、誰にも言わない方が生きていけることを覚えた。

 ラムータは亡くなったオーガについて、正当な戦いの儀であり、

1対1の勝負にオーガの残り2人を参戦させた為に、

1対3となり、不正だと抗議したキューイルが参戦して、

俺と勝負をしたオーガをキューイルが倒したことにした。

 オーガ残りの2人には、亡くなったオーガの親父から

事情聴取があるだろうが、キューイルの名を出すこと、

 神ゾウラストから天罰が与えられると言えと言って、

亡くなったオーガをゴブリンたちが担架に乗せて運んで行った。

 「ねぇ、私が蘇生させて……

 美里が言うが、「交わしているわけでもないが、ゲーム後に……

ラムータには氷付けにしておくように伝えてあるので、ゴブリンと共に

蘇生させるつもりであるが、今ここで美里の魔法を発動させると、

モルモーラに気が付かれて、メンバー表に、俺たちが載せられない

可能性が高くなるので、初日までは目立つ行動は出来ない。

 モルモーラは、屋敷から出て行くことは無いので、魔法など使わなければ

俺たちの存在を知ることはない。ちなみに、勇者として俺たちが

来ていることは知っているし、ゲームに参加できないことも知っている。

 ただ、ソラスの都合で、俺たちが今回参加していることは知らない。

 

ようやく列が動いて、祭り会場に入ることが出来たが、

 「貴方は人族でしょ! 魔族より強い人を初めて知りました」

 俺と手を繋いでいるアレタに、

  「俺以上は居るよ! 修行中で、まだまだ強くなる予定だから」

凄いと言う顔を向けて来るので、

 「得意な物は?」

   「剣です! ただ、魔素が無いので魔法剣士以下です」

 嘆くアレタに、

  「俺だって剣だけだ! 落ち込むことは無いよ」

 「でも、さっきは……

   「剣が折れた時の術は持ってないといけない、

     格闘家ほどじゃないけど……

 後ろから痛いほどの目の攻撃があるのを感じながら、

  「教えるのは上手くないけど、ゲーム終わったら」

 アレタは喜びの表情で、

  「お願いします! 師匠!!」

 と言われて、「師匠は勘弁してくれ!!」

  「それじゃ、お兄ちゃんと!!」

 弟を持った気分で良いかと考えて、

  「それで良いよ!!」

 パレスに、「おばあちゃま! お兄ちゃんと剣の修行をします!」

嬉しそうに言うので、「私のライバルが増えるわね」

 パレスが微笑んで言うのを聞いて、?マークが脳内に

飛び交うが、

 「大きくなったら、お兄ちゃんの嫁に行きます!!」

俺たちは立ち止まって、キューイルを見ると、

 「女の子じゃぞ! 男と思っていたか?」

なぜ早く言わないのかと睨んで思うが、格好が半そでのシャツに

長ズボンを履いて、靴など履かずに裸足で、髪も短く、かわいい男の子と

見ていたのが敗因で、誰も気が付かなかったのも敗因である。

 結婚と言っても、魔族は200歳の時に子供を産むのが普通で、

キューイルの場合は神とのハーフだから例外ではあるが、

 結婚は普通150歳からである。

人族(・・)である俺は、もうこの世にはいないので、逃げれるなと思っている。



 「なぜ、こんなコソコソと……

たこ焼きが乗った竹皮を持ちながら呟くワイに、

 「気づかれる! ユウタ、黙っていろ!」

小声で言うアドラーに、

 「仮設便所(バイオトイレ)の所で隠れへんでも……

   「お前の性教育の為だ! あれを見ろ!!」

 知り合いの女を発見したから、隠れて見ようと提案があって

  すぐ終わるかと思ったが、10分以上も此の場に居る。

   「良いか! ティーナが浴衣を着ているのはレアだ!

     裸を見るより、肌が少し見える所にエロを感じるのが

      男だ! うなじが色っぽいだろ?」

 浴衣姿の女性をチラッと見ながら、

  「ようわからへん! たこ焼き買ってくるさかい」

立ち上がり行こうとすると、

 「何をやってるの?」

女の声がするので、アドラーは直ぐ其方を見て、

 「隠れろ! 任務中だ!!」

 光悦と仁美、紫のロボットが言われて隠れてから、

   「ティーナさんじゃないか、任務って?」

 浴衣の女性を見て直ぐ名を言うので、

光悦が何処で会ったのかと考えていると、

 「ユウタに女性の素晴らしさ、美しさを教える任務だ!」

ワイは女性に興味ありません。岩崎恭子なんか、ワイを見るたびに

罵るから、女性と付き合う気もありません。

   「当の本人は、興味なさそうですが?」

 光悦が言うので、

  「ゲーム後に、ユウタに王が婚約者を告げるが、

    女性恐怖症なので、興味を持たせようと……

 「ユウタの女性嫌いは有名だもんね」 

仁美がワイに触ろうとするので、

   「気持ち悪い手を向けへんねんてっ!!」

 ネッという感じで、アドラー達を見る仁美に、

  「ユウタの女嫌いは、キョウコのせいだから……

 「そうそう、まぁ、他の女に行かないようにするのは成功かな」

光悦とアドラーが言うので、

 「女嫌いの元凶を知ってるねん!!?」

 岩崎恭子以外の女を見ると、岩崎恭子の影が見えて怖いので

  女が近づいてくると逃げるようにしている。

   「ねぇ、ねぇ、ユウタが好きって言うこと?}

 仁美が興味を持ったみたいだが、

  「秋人が来たぞ!」

 ずっと待っていた浴衣の女性に、男性が近づいてきて、

  「待った?」と聞いて、「遅いぞ!」と笑顔で言う女性に。

 遅くなった原因を喋った後に歩き出して行くので、

  「距離を取って行くぞ!」

 アドラーが立ち上がると、

   「お前ら、便所の後ろで隠れて、何をやってる?」

ハーレム男がワイたちを見ながら言うので、

 「ツカサか、ユウタの為にティーナを観察している」

 ハーレム男は、歩き出している女性と男性を見ながら、

   「ティーナさんの浴衣姿は初めて見るな」

 「そうだろ、ギルドで売る予定だ!」

 何時の間にかデジタルカメラを持っているアドラーに、

   「何枚撮った?」 

 聞くハーレム男に、デジタルカメラのディスプレイを見せながら、

  「手の仕草良いな、後から転送してくれない?」

 ハーレム男の後ろにいる女性陣から暗黒のオーラが出ているが、

  「この世界の銀貨1枚(10000円)で!」

 アドラーが言うと、嫌そうな顔をして、

  「金とるのかよ! 先輩だろ!!」

 聖女たちの方を見ながら、

  「ローアングルで取らしてくれたら……

 ハーレム男が嫌そうな顔をして、

    「却下! 俺だけが見て良い物だ!!」

 「そんなこと言わずに、神秘の入り口を!!」

   アドラーが、お願いしていると、

「ハーレム嫌とか言いながら、ナルエのを……

  紫のロボットの手で塞がれて言えなくなった光悦を尻目に、

   「竜巳で良いだろ! 人気あるし!!」

 嫌そうな顔をするグラビアアイドルの龍美に向けて、

  「男の股間を撮ってどうするの?」

 引いてるアドラーに、

  「見えなくなりますよ! アドラーさま!!」

 紫のロボットが言うので、

  ワイを肩に担いで、

   「それじゃな! 着崩れした瞬間を!!!」

 「荷物じゃあれへん!!……

   叫びながら、ハーレム男から離れて行った。


 そして、隠れながら浴衣の女性を追いかけるアドラーとワイは

屋台の前で揉めている光景に出くわした。

  「こんな気持ち悪い物を売る気か!?」

 のれんを見ると、アイスクリームと書いてあり、

気持ち悪いって、どういうことって思っていると、

 「土の塊を売りつけて、我々を殺す気か!!」

 すごい剣幕で言うので、

 「チョコレートと言う物です! カカオの木から採取する物で……

屋台のおじさんが恐る恐る言うが、

  「人族の俺たちに食わして、魔族にするつもりか!!?」

 「食わなければいいんだ! スナーラ!」

ロックティラが部下を宥めて言うが、

 「団長! 町は汚染されています! 

    ゲームに勝った後、街を炎にしないと浄化されません!!」

 周りにいる者たちが、何を言ってるんだ此奴みたいになってきて、

  「今回、初めての参加だったな! 文化が違うんだ!」

 ロックティラを見る部下が、

  「団長! 我々のゴーレムでゲームに勝ち! 

      魔族の文化を消し去りましょう!!」

 そう言い切った部下を無視して、

  「お金を……

 ロックティラはアイスクリーム屋に言うと、

    「団長! 我々を殺す奴に払うことなど……

 ロックティラの部下の右頬を、浴衣姿の女性が左手で叩いて、

「何をする! 

  我はカーディオン王国のスカール公の息子、ヴォルクス伯だぞ!」

 浴衣姿の女性は、

  「先程から見ていましたが、貴方を殺す物など在りません」

 そう言われて、「お前は町の者か?」

  「ミューブル王国の総騎士団長のティーナ閣下だ!」

 ロックティラが言うと、はぁ?という顔をしているので、

  「王都に居るはずの人がですか?」

 女騎士が此処に居るはずがないと告げるが、

    「その格好は?」

 ロックティラは無視して浴衣姿の女性に言うと、

  「祭り用の天の勇者さんの世界の服ですよ」

 「ほぉ! 胸がよく……

「嫌、嫌ですわ! 胸ばかり見る男って!!」

  ロックティラは目を細めて鋭く見る浴衣姿の女性から後退り、

アドラーは、一生懸命にデジタルカメラのシャッターを押している。

 「おやじ! こいつが払わなかった物を貰おうか!」

浴衣姿の女性のデートの相手の男性が言うので、

 先ほどから揉めていたチョコレートが入った竹皮を丸めたカップを受け取り、

  「いくらだ!?」 

 「3クス(300円)です!」

   アイスクリーム屋が言うので、鉄硬貨を3枚渡してから、

 皆の前で、チョコレートを木のスプーンですくって、

浴衣姿の女性の口に入れて、

 「美味しいわ、とろけて、とろけるわ……

男性から木のスプーンを受け取り、男性に同じようにすると、

   「甘いな、苦みが欲しいけど……

 クスッと笑う浴衣姿の女性に、

  「リオを連れてこればよかったな……

 「えぇ、娘もハマりますわ、ハマって、お腹冷やすかも……

笑っている浴衣姿の女性の発言に驚いているロックティラが、

  「娘って! 嘘ですよね!!?」

 「今年11歳になる娘がいますわ」

その言葉に、ロックティラの部下が、

   「魔族が食べ物に媚薬を含ませて、産ませたんですか?」

 男性が、部下の襟を掴んで持ち上げて、

  「何でもかんでも魔族と結び付けて、お前は魔族以下だな!!!」

 地面に放り投げてから腹に蹴りを入れて、部下は夜空へ放り投げられて、

地面に落下した。

 「公爵の息子だからと言って、甘やかすな!……

何も言えないロックティラ、部下たちを見ながら、

   「蘇生はさせるが、明日の朝まで、そのままだ!!」

 その場から浴衣姿の女性と共に行こうとした男性が止まり、

  「射的屋の屋台に行け! お金は払えよ!!」

 言い終えた後に動き出して、

   2人は寄り添いながら立ち去って行った。

    アドラーとワイは後を追う。

     たこ焼きを食いたいのにと思いながら……

 

 

私たちは、北条君からワタアメを買ってもらい、食べ終わるまで

 屋台のある場所から少し離れた所にある休憩所の

  椅子に座って食べている。

「入場口で見かけなかったが……

 「関係者入り口から……

北条君と光悦さんが話しているのを見ながら食べていると、

 「ええっと、ツカサと同じ学校よね?」

仁美さんが聞いてくるので、

   「同じクラスだけど……

 一応、暗黙の了解みたいに、皆の学校などは言わないように

しているのは、学校差別をしないためらしい。

 この世界ではレベル、剣の技量、魔素の量、スキルの有無が大事で

ある為で、魔王が50年まだ生きることが分かった時点で、

 学校の名など無意味になったので……

  私が通う境成学園(きょうせいがくえん)は、世にも珍しい、

偏差値なしクジ引きで合否を出す学園で、創立してから23年です。

 その為、バカ学園、低能学園などと言われていますが、

大学までエスカレーターで行ける魅力は高いし、就職も、

学園を運営している岩崎グループに就職する方が多いので、

最近人気が高くなり、入学定員の10倍以上になっているそうです。

 幼稚園からありますが、小等部から入る方が多いです。

北条君や松本君がそうです。明美は幼稚園からで、岩崎グループの

 大株主の祖父を持つ学園長の娘【岩崎恭子】も幼稚園からで、

  この2人の為に創立されたのが此の学園と聞いて、

   「13年なら分かるけど?」

 北条君が、学園長に聞いたら、知り合いの(友人)が目を付けた

男性の前世を除いた時に、学園長の娘、明美が登場していたので、

 2人の力などがバレても隠せるようにするためらしいです。

  「ツカサって、どんな感じなの学校では?」  

婚約者の輪に入るかどうかを決めるために聞きたい仁美さんに、

「下駄箱に大量のラブレターが入っていて、開けると崩れ落ちてきて……

そこそこはモテると思っていた婚約者の方たちは驚いていて、

  「返事をきちんと書いて、入れてきた女性の下駄箱に入れていたよ」

 「名前が書いてないのもあるでしょ! コウジに来たのがそれで、

   コウジは読まずに捨てていたけど……

 舞姫【ありす】が言うと、かずえさんも頷いていて、

  「明美が居るんだ! 分かるよ……

 北条君が聞いていたのか、話に参加して言うので、

   「どうやって?」 

 舞姫【ありす】が聞くので、

  「紙に想いを込めて書いた人の姿を復元して

    聞けば分かるよ……

 明美たちも読んでいることが分かって、

  「美里のは、明美と俺しか読んでいないけどな」

 想い人の明美が女性と分かって、北条君の優しさやカッコよさに

恋に落ちて、ラブレターを出しました。

 「ツカサのことが好きなの!!? 

     109人には入ってないでしょ!!?」

凄い剣幕で言うナルエさんに、

 「この世界に来る迄よ! 私は明美一筋なの!!」

スマートフォンを出して、待ち受け画面に明美のキャミソール姿の

 写真を見せて、

  「前と違いますね?」

 サラウェルがワタアメを食べながら聞くので、

  確かに、前は服の隙間から覗く胸の写真だったけど、

   「何時の間にか変わっていたけど、これは此れで……

 (よだれ)を垂らす私の姿を見て、安心したように、

  「ツカサとは……

 涎を拭いた後に、「友達で、頼れるリーダーよ」

   微笑んで言う私に安堵する婚約者の方たちに、  

 「美里は、俺を見ていた感じで明美を見ていたから……

   「ツカサは、そのアケミさんとは?」

 ナルエさんが聞いてくるので、私は北条君を興味深く見ていると

  「俺たちの主であり、友人でもあり、クラスメートでもあり、

    冒険者仲間でリーダーであり……

 北条君が優しく話す言葉に、恋人ではないけど信頼している人だなと

誰もが思っていると、

 「俺たちに、沙良を、もう一度会わしてくれた神様だよ!」

松本君が優しく微笑んで言った言葉に、

   「感謝している。告白を何回も出来たから……

 「その度に振られているけどな!」

松本君が言うと、北条君も笑っていて、

 「サラって、どんな子なの?」

   ナルエさんが私に聞いてくるので、

    「学校じゃ名は出していなかったし、

      此処に来てから、少し話したくらいだよ!!」

 北条君が話すと、「気にならなかったの?」

   仁美さんが私に聞いてくるので、

 「この世界に来てから聞いただけで、明美を想う同志で、

   ゆっくり話したいかな……

北条君のことは過去のことで終わってることが完全に分かった

 婚約者たちは安堵していて、

  「光悦さんは、明美のことは?」

 ワタアメを食べ終わり、木の棒を如何しようかなと手で振っている

光悦さんに聞くと、

  「幼馴染で、親友だな」

 「それ以上は思わないの?」

 明美は秋人さんが好きで、社会科の伊藤先生も好きなのは

2人のイチャイチャぶりで分かってるので、明美が好きな男と

すると言うのも良いかと思うけど、秋人さんには妻が居るので、

秋人さんは除外している。

 光悦さんは、ナルエさんが好きなことは知っているが、

まさか明美の眷属とは知らなかった。

 私も明美の眷属であったが、その後、明美との記憶を消されて

上位準眷属に降格されて、この世界に来た時にソラスに記憶を

戻されて、幼い時の明美や岩崎恭子と遊んでいたことを思い出したけど 

光悦さんと遊んだ記憶はない。

 明美の第3番目の男と言うより、明美を巡るライバルになると

思っている。ナルエさんを想っていて明美もは許せないから……

  「男と思っていたんだぞ! ミサトだって知ってるだろ?」

 「格好は男の格好で、髪も短くしていたから……

光悦さんは、そうだろと言う顔で見て来るけど、

    「貴方と遊んだ覚えはないけど!?}

 「セーイラさんがゴーレム制作してくれて、遊んでいたりしていただろ」

「覚えていない!」

  光悦さんはクスッと笑ってから、

   「その頃から、アケミと結婚するって言っていたから、

     俺と遊んだ記憶はスグ消したんじゃないかな?」

 「明美、明美って頭の中一杯にしていたからか!!」

私は納得して、「今はどうなの?」

 「これっぽちもないよ!」

ナルエさんの方を見る光悦さんから、

 椅子から立ち上がり移動するナルエさんに代わって、

セント・ギア【ムラサキ】が、

 「この前! キスしたでしょう!!」

言い出すので、キスだと、何処でと思っていると、

 北条君も、松本君も、そして、ナルエさん達も驚いていて、

  「召喚される前!? 明美って好きなの!??」

 私は、ナルエさんが好きな男とするの、私がと思いながら、

光悦さんに詰め寄り、

 「どうなの、どうなの!!?」

   「落ち着けよ! 回復するためのキスだよ!

     相当ヤバかったと思うから……

 私に優しい顔を見せて言う光悦さんの話を聞いて、

  「あの時の服だけがボロボロだったのは……

 ナルエさんが驚いていて言っているのは

  私たちには分からなかったが、

   「2月のな……

 「明美は、神界で此方を見てるか……

北条君が言うので、

 「駄目神は神界の家に帰れるけど、私たちは

   召喚で来たから無理って……

 私の疑問に、

  「魔素量の問題だな……

 「私なら……

   「足りないよ! 秋人さんの魔素量は明美に匹敵して、

     次元航行や、ある程度、時間調整も出来るから、

      田所さんも呼べる……

 田所さんは、同じクラスの田所つとむ君のお父さんで、花火師で、

  「21時からの花火は豪華にやるそうだ!!」

 花火と聞いてローズマリーさんなど此方の世界の人は

分からないみたいだけど、ナルエさん達は、

 ワァっと笑顔を見せて喜んでいる。

  「明美は来れないの?」

 「召喚される時間に戻らないといけないが、

   それまで、自分ちで道具など作ってるだろうな」

 神界の家かぁと行ってみたいと思っていると、

スマートフォンを眺めている北条君が、

 「セーイラさんから、お叱りのメールが来てる」

 私たちに告げて、私たちはワタアメを食べ終えた後の木の棒を

木の皮に包んで、ゴミ箱がある所まで運んで捨てた後に、

   セーイラさんが開いている射的屋の屋台に向かった。




次回、初めての行い……

 明美! タイトル違う!!

あってるよ!!

 そうだけど……

花火だって!!

 次回

  第62話 敵か……


沙良は婚約者とは?

 えっと、無能で監禁されてるとか……

あれ、恭子と話していた時、冒険者で写真を……

 誰かに聞かれると不味いから……

で、見せて!

 婚約者とは破棄するかも……

好みじゃないなぁ…… 

 恭子は貴方に合うとか……

おじさんじゃないし……

 冒険者で人気者で、私は我慢して此の人と……

名前は?

 パクオットよ!

名前一緒なんだ!!

 同じ名前つけた人が多いから……

国も此の人に動いてるの?

 そうよ! 私に合う人は、強くないと!!

可哀そうな第1王子……

 

 良く来るから、周りなど調べないの?

沙良しか興味ないから……

 ずっと、私の王子様でいてね……

……ギルドマスターになったから、冒険者で来ようかな

 何か言った?

沙良の旦那様と冒険にね……

 私の王子さまって言うね

可哀そうな旦那様……




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