59話 戦いの場へ……
勇者歓迎パーティーが終わり、俺たちは重い足取りで
王都【ブレーリト】の外でテントを張り待機している
勇者隊の所に戻って行く。
天空の月や星空を眺めながら、
「聖騎士、ミューブルの騎士団長をどう見る?」
歩きながら俺に聞いてくるエンリーに、
「ロックティラが動けなかったんだから……
「お披露目の時に剣を直ぐ落とすわ、泣くわで、
お色気担当かと……
確かに、あの爆乳を見れば、剣を動かすにも胸が邪魔で、
騎士よりハニートラップ要員が妥当だと思うなと、
騙されていたことを見抜けなかったことに腹が立っている
エンリーの悔しそうな顔を見ながら、
「失格勇者と戦うんだろ?」
「あぁ……話だけだから、卑怯な手などなく勝てる……かな」
弱気な言葉に、
「ティーナ閣下に何を教わるんだ?」
ニヤニヤとエンリーに問うと、
「あの胸で、あッ……
剣でなくナニを考えてるのかと笑うと、
「せ、聖職者として、神である方の胸を拝むのは……
赤面しながら、言い訳も空しく胸を見たいと言うエンリーに、
「男って、全体じゃなく胸を見たがるよね」
仁美がドレスから胸が見える部分を隠しながら言うので、
「俺は、ナルエ以外の胸は見ないようにしてる」
仁美が軽蔑の目で、
「えぇぇ、移動する度に、胸が揺れていたのを見ていたのに」
クソ! よく見てるな、男なら仕方がないんだよと
思いながら、
「ヒトミはどうなんだ!」
「何が?」
「失格勇者たちについて」
胸の話題から強引に変えたので、胸が揺れるくらいは
あるから私と言いたかっただろうが、
「3人よね、1人は見なかったけど……
ミューブル王国の勇者は3人であるが、失格勇者の代表の
つかさ、魔族を自分の配下にした美里、歓迎パーティー会場にも
姿を見せていないのが1人いるが、勇者のお披露目の時も
出ていないので、エンリーが
「男とは聞いているが、レベル1で見せれないと言っていたな」
「そうなの……
興味がありそうな顔で言う仁美に、
「見せられたのが、パメラと消えた失格勇者だけだった」
「そうなんだ……
夜空を見上げる仁美に、
「ロックティラが言うほどの者か、直ぐ分かるさ」
俺が言った言葉に頷く仁美は、
「……つかさ、か」
呟くのを聞いて、本当にロックティラが言う通りの男なのか
明日の朝には、ティーナ閣下の弟子になりたいという者たちと
つかさは模擬戦をするはずだから……
俺たちはテントに戻り、大広間で開かれた勇者歓迎パーティーで
起こったことを、残って待機していた者たちに告げて、
俺たちは明日の為に寝ることにした。
「すみません……
テントの出入り口を開けられて、朝日が入ってくるので
右手で顔を隠しながら、
「まだ……
「ここはベルローズ王国のテントですか?」
「ウインライム法皇国のテント、右側の五つ向こう……
間違って来るなと思いながら、俺は起き上がり言うと、
「ありがとう」
優しく言われて、ベルローズ王国の勇者の為の奉仕に雇われた
女性かと、「あいつら勇者隊に相手にされないから、また雇ったのか?」
今日の昼前にはゲームの開催地の港町【ロブシェリル】に
着かなければならないのに、
「まだ、寝たいから閉めてくれ!」
チェンジャーがシートを顔に被せながら言うので、
「もう、朝だぞ!」
「まだ、もう少し……
俺は立ち上がり、朝の陽射しでも浴びようかと
テントから出ると、先程のシャツに長ズボンを履いている
女性に、昨日この場で出会った魔族の王女が一緒に立っていて、
ベルローズ王国のテントの場所を確認している。
旗でも出ていれば直ぐだろうが、テントの形や色で識別しているので
迷うのも無理はないなと思い、次いでとばかりに、
「連れて行ってやろうか?」
「もう分かったのじゃ! ダーリン行くのじゃ!!」
元気よく言う王女に、「仕事だからな……
ダーリンと言われて行く女性を見ながら、
「えっ! おと……うそ」
細腕で、長ズボンの生地の厚さも入れても細い脚で、
更に体も細いのに、
「寝ぼけてるのか……
確かめに行かねばと俺も走り出す。
ベルローズ王国のテントの張っている場所に着くと
「ダーリン、何処に勇者が……
「匂いで分かるよ、イカ臭いから……
クンクンと鼻で匂いを嗅いでいる魔族の王女に、
「あいつらは、あそこだよ」
花びらの刺繍がシートに縫い付けられたテントの斜め右を
指で指しながら言うと、
「ありがとうなのじゃ! ナルエ姉に振られた勇者よ!!」
素敵な笑顔で言う言葉にガクッとなりながら、
「告白はまだだから、誰が行った!!?」
「つかさじゃ、姉も初夜をと言っていたが、
拒んでおる。困った奴じゃ!!」
怒り顔もカワイイ王女へ、
「ロックティラからは聞いてるが、姉とは……
王女は簡単に、母親は神ソラスで、父親が違う姉妹と
話してくれて、つかさとナルエは結ばれていないことも分かり、
まだ挽回のチャンスはあると右手を握り締めながら、
「俺は、勝つ!!」
鳥の鳴き声が聞こえる場所で大声で叫んだので、
「静かに!」
女性に起こられたので、
「すみません」と、女性に謝りました。
女性は座れるくらいのシートに正座しながら、化粧箱や鏡を
置いて、メイクをし出しているので、
「女性になればしなくってもいいじゃろうに」
王女が言うが、
「髪の毛が伸びて、切るのも嫌だから」
その光景を見ながら、
「ええっと、確認したいけど……
「なんじゃ?」
「君は、この女性をダーリンと……
不思議そうに俺を見る王女に変わって、
「俺は、ミューブル王国勇者の1人、松本竜巳……
立ち上がり、俺の方に向いて、
「キューイルの旦那さ!」
軽くメイクした顔は少し大人っぽい女性の顔たちで、
こいつを見て、男って思う方が可笑しいぞと言われるレベルで、
「さて、下半身丸出しの奴らの所に行くのは……
テントの中を見たんだなと思いながら、
「今から、何をやるんだ?」
「見ていれば分かるのじゃ!!」
腕組みをして言う王女に、
「まさか、男同士で……
想像したくない、だけど研究のためだ!
何の研究だと自分突っ込みをしながら、
テントの出入り口を開けて、その場に屈みこむ
竜巳の行動を見届ける。
「この世界で最強の勇者の方々起きて下さい」
透き通った声で優しく言う竜巳の声に導きられて
起き出す3人に、
「目に入るので……
顔を背ける竜巳に対して、慌ててズボンを履く3人の1人は、
「ま、まさかと思うけど……
初めて会うのに、まさかもあるのかと突っ込んでいると、
「グラビアアイドルのマツモト・タツミ?」
なにぃぃいい!!! 中学生だけど、徐々に人気が出て来ていて、
俺のクラスでも、ダウンロードした写真集をスマホに保存して、
俺に松本龍美の良さを語る奴が多く、将来を期待されている
アイドルの1人と此奴を間違えるなと思っていると、
「はい、そうです」
ニッコリと言う竜巳に、おおおっと叫ぶ3人の1人から、
「召喚されたの?」
「フフッ、違います」
「違うの?」
お前、召喚されて来ただろう、男の竜巳君。
「私……
腰を少し曲げながらモジモジするように、
「神ソラスさまから、最強の勇者様に、
褒美として……
顔を赤く染めている竜巳を見ると、かわいいし、
男同士でも良いかもって思ってしまう。
「そ、それじゃ、俺たちと?」
竜巳に近づいて言う3人の1人に、
「はい! ただ……
「ただ?」
「パメラさんの言うことは聞いてほしいなって」
3人は顔を見合してから、
「俺たちの玩具だぜ! なのに、強くないからって
やらせない! 王も困ってるのにな」
「ああそうだ! あの胸は、俺たちに揉まれるために在るんだ」
「お前も今日から俺たちのもんか?
戻ったらマツモト・タツミとやったと、ネットに書くけど良いか?」
聞いていて、こいつら最低だなと思い、
竜巳の横に行こうとしたら、
竜巳は立ち上がり、
「お前らさ! 俺のファンって、ステータスに書いてあったから
芝居したけどな!!」
男口調で言う竜巳に、3人の1人が、
「俺たちの贈り物が……
驚きながら言うのを聞きながら、
「女遊びばかりで、仕事もしないってパメラが言うから
最後のチャンスで、俺の言葉で言ったが!!」
竜巳に押され気味だが、
「俺たちは勇者で、世界をもとれる勇者だ!」
俺よりも弱いお前らが言う言葉かと苦笑していると、
「とれるのか?」
「俺たちはポーション系だが、毒専門だ!」
毒だと、川とかに流せば多くの人が亡くなる可能性もある
ヤバイ奴で、それで、剣や盾の修繕をさせていたのかと
冷や汗を掻きながら、パメラの行動に助けられたと
安堵していると、
「解除用に?」
「俺って、レベル19でさぁ……
3人の1人が立ち上がり、
「持ってるが、俺たちのメス豚になるといえばなぁあああ!!!」
ポーションの入った瓶を竜巳に投げ飛ばして、瓶は割れて、
中身の液体が竜巳に粘りついて、
「駄目団長が遠征の度に俺たちから奪うけどなぁ……
もう1人も立ち上がり、
「瓶さえあれば、何処でも作れるんだぜ!!」
もう1人も立ち上がり、
「アイドルを俺たちのメス豚に調教しようぜ!」
俺は行こうとするが、王女が制するので行けないが、
竜巳は立ち上がり、
「これが毒なの?」
「「「 な!! 」」」
驚く3人に、
「私、魔法剣士で、闇魔法を得意にしてるの」
闇魔法は魔族のみで、人族、獣族にはない魔法である。
毒も闇魔法に入るが、初級レベルの毒系は人族、獣族でも
使える者がいるが、ほとんどが毒の解除の魔法である。
ただ、勇者は召喚された時に毒を作るスキルを与えられる
可能性もあり、こいつらが3人共作れることに驚愕する。
「聞いたことが無いぞ!!」
「だからって……
「効かないわけが!!!
「闇魔法使いは、毒系などに耐性あるんだぜ!」
3人の1人の襟を掴んで、竜巳がドスの効いた声で言うと
「アイドルだろ!
「俺たちが戻って言いふらしたら……
「王に毒を盛って、王に成るからよ!!!」
怯える3人に、
「アイドルは止めたい!……
掴んでいた襟から手を放して、左ストレートを
右頬に浴びせて吹っ飛ぶ3人の1人を見る
残りの2人に、
「親父の手伝いで、女装してアイドルしてるんだよ!!!」
言い放ちながら、2人の腹にめがけてパンチを浴びせて、
その場に崩れ落ちる2人を見ながら、
「ゲス野郎が!! 今日からローズマリーの奴隷になってもらう」
テントから出て来る竜巳に、
「見事じゃ、流石ダーリンじゃ!」
竜巳は騒動で駆けつけたエンリー達を見渡して、
「服が汚れたし、起こさないようにやろうとしたけど」
クスッと笑って言う姿に、ドキッとしてしまうが、
「あなたって、ファッション雑誌で服のモデルや……
仁美が驚く感じで言うので、
「天の勇者は、女に興味がないのか、
分からなかったみたいだけど……
俺の方を見ながら可愛い顔を向ける竜巳に、
「好きでもない女の顔なんて、すぐ忘れる!!」
俺の言葉に、口に左手を付けながらクスクス笑ってから、
「仕事も終わったし、行こうかキューイル」
「ハイなのじゃ! ダーリン!!」
腕を組んで行こうとする竜巳に、
「あなたって、男なの……
他の女勇者、女騎士たちも同様な感じで見ていて、
竜巳は周りを見ながら、
「親が写真家で、モデル料も身内なら安いだろ……
「そ、それで……
仁美は食いつくように言うと、
「女顔だし、女装してモデルをね……
エンリー達も黙って聞いていて、
「さすがに、15にもなれば……
「そうよね、お、男だもんね」
成長していけば男らしくなっていくからなと
思っていると、
「ダーリンって、性転換魔法使えるじゃろ」
エッと全員が固まると、
「キューイル言うなよ! 奴隷魔法を完璧に習得したら
次いでに得られたんだから……
王女の両肩に手を置いて鬼気迫る感じで言う竜巳に、
「誰にじゃ!?」
「俺の親父! あいつは女として売り出そうとしてるからな!!」
「わかったのじゃ! でも、我も男になって……
頬を染める王女に、
「セーイラさんが、出店用に色々なアイテムを
持ってくるようだから、お祭りの時に聞いてみよう」
微笑んで言う竜巳と王女はキスをして、
「楽しみなのじゃ!!」
再度、2人は腕を組んで行こうするので、
「待て待て、名前くらい言って、帰ってくれ!!」
エンリーが慌てて言うので、立ち止まってから、
周りを見渡して、
「俺は、ミューブル王国に召喚された内の1人、
竜巳だ! グラビアアイドルをしてる変態だけどな」
クスッと笑って、
「我は、キューイルじゃ!……
王女は抱きしめる竜巳に笑顔を見せてから、
「魔王の第4王女じゃ、次期魔王候補で、ダーリンの嫁じゃ!!!」
ウインライム法皇国の者は知っていたが、
周りは騒然となっていて、
「魔族と人族じゃ……
浩二が異種族間では子が出来ないことを言おうとすると、
「俺は、神の眷属、関係ないよ」
竜巳とキューイルは、王都の西の城門に向けて
歩き出して行った。
ワンワンと声がする方を見ると、先程の3人が
犬のように出て来たので、
「ご主人様は?
「パメラさま、命令されないと……
「クウゥン……
俺は憐れな3人を見ていると、
3人の行動に戸惑っている者たちの中から
誰がと聞かれたので、俺は竜巳がしたことを告げると
誰もが驚愕していた。
一応、ベルローズ王国【勇者癒し騎士団】の方たちの命令は
聞くようなので、まだ戻っていない団長パメラの代わりに命令して、
朝食の準備に取り掛かった。
美里の部下の魔族たちが、食材を提供してくれたので、
中身のないシチューに肉などが加わり、昨日の寿司も
此の世界に来てから久しぶりに贅沢してるなと
思うほど、感慨深いものである。
食事も終わり、テントを片付けて、
いよいよ港町【ロブシェリル】へ向けての準備に取り掛かる。
馬が繋がれている馬小屋から馬を動かして、
箱車に繋げていく。
馬2頭で、定員が4から5名の箱車を牽引するので
29か国で約100台である。その中には武器やポーションなどを
運ぶ荷車や食料用の荷車も含まれる。
馬を箱車に繋げていると、
「朝から、凄い物を見せてもらったな」
大二がバトルアックスを手に持ちながら此方に来て言うので、
「もう終わったのか?」
「ロックと俺が失格勇者と戦うから、他の者で……
カーディオン王国のテントが張っていた場所を見ると、
馬に箱車を繋げている光景が目に入って来るので、
「今から、練習か?」
「俺はな、ロックは食事もしないでやってるよ」
10秒か、つかさの攻撃に耐えればティーナ閣下の弟子にして
もらえるので頑張るのは分かるが、
「ティーナ閣下の強さが、どれくらいか分からないと……
不審な目で見る大二が、
「コウエツって、ロックが動けなかったので分からないのか?」
「胸に見惚れて、動けなかったのかなっと……
大二から目を逸らして言う俺に、
「もういいわ! ゲーム中にお前を超えるからな!!」
怒りながら去っていく大二を見ながら、
「分かってるさ、ツカサに勝つには最低でも……
「貴方は行かないの? 天の勇者!」
声のする方に振り向くと、カーディオン王国の勇者
池田美鶴が、髪を結う前なのか
ロングストレートのままで此方に来て言うので、
「失格勇者の……?」
「そう、ツカサさんとのね」
可愛い顔で言う美鶴に、
「失格勇者を名前呼び! どういう風の吹き回し?」
仁美がひと段落したのか此方に来て言うと、
「いけないの?」
ニヤッと見る美鶴に、
「いえ、一夫多妻制だからって狙ってるの?」
何のバトルを出発する前のかと止めに入ろうとすると、
「神の娘、聖女が嫁いで行ったんだ!……
俺の肩に右手を置いて言うエンリーは、
「この世界を支配できる力を持っている。
他の世界の神を師匠として修業をしている。
勇者、勇者隊の女性たちは嫁ごうとしてるさ」
「まさか……
女性って109人いるんだぞ! そんな数いたら
つかさも嫌がるだろうと、
「今朝のタツミはどうなの?」
俺に振り向く2人は、
「「 私より、美しいところに行けるかぁあああ!!! 」」
お前ら、向こうはグラビアアイドルをしている男だ!
比べるな! お前らも十分、十分……
「そうだな、並ぶとタツミの引き立て役だな」
エンリーは顔を引きつりながら、
「よく言えるな……
「事実を言っただけだ!!」
仁美たちを見ると怒り顔になっているので、
「エンリー! 後頼むわ!!」
俺はその場から走り出すと、
「おい! ……
行くなと言おうとしたエンリーに、
「エンリー! おかまと私たち、どっちが美人!!?」
美鶴がエンリーに詰め寄って聞くと、
「そ、それはね、どっちも……
「ファイヤーボール!!!」
仁美が放つ火の玉の餌食になったエンリーを遠くから
見ながら、
「お前の尊い犠牲は無駄にはしない」
両手を合わせて言った後に、浩二を発見して、
「何をしている?」
「お前こそ! 俺たちの馬車に隠れて……
エンリーを犠牲にして仁美たちの怒りが収まるまで
隠れていようと隠れているので、浩二も仁美たちが
エンリーを丸焦げにして罵声を浴びせている光景を見て、
呆れ顔だが直ぐ分かってくれたので、
「なぜ! 女性は他人と比べようとするのか……
「なるほど、アリス、カズエと比べる相手はいないな」
ありすをまだ諦めていないのかと思いつつ、
「ほおぉ……マツモト・タツミとは?」
「えっ!……
なぜ止まるそこで、
浩二は俺に背を向けて、
「憧れの遠い所の世界が違う存在で比べても……
冷や汗を掻いている浩二に、
「城門に馬車が止まってるが、会いに行けば?」
王都【ブレーリト】の西の城門に、馬2頭が豪華な箱車2台を
連結されて止まっているところに、魔族の王女【キューイル】、
竜巳、つかさ達が、スカージット王国【勇者指揮団】の
アドラー・ナイト・ジャイブと和気あいあいと話をしていて、
ナルエ、ありす、パメラが、アドラーに対して
お辞儀をしている光景は、夫をよろしくと言う感じで腹が立つが、
浩二も確認をして、
「ユウタの教育係りじゃないか……
そこじゃなくって、
「憧れの女がいるじゃないか?」
化粧は落しているが、パメラの大人の女性の美しさ、
ナルエ、ありすの美女としての美しさにも負けない
輝きのある竜巳を指して、
「コウジは、あれと私と比べてどうなの?」
かずえが怖い顔をして俺たちを睨んでいて、
「あれは男で、で、で、写真集なんて買うんじゃなかったぁぁ!!!」
浩二は弁解するように答えながら魔導士のくせに杖じゃなく
剣を持って此の場から逃げて行った。
このネタは暇つぶしに良いなと笑いながら、浩二が逃げて行った
草原を眺めながら、
「ツカサを、どう見る?」
「コウジと?」
かずえは2人を比べている感じの顔をしているので、
「いや、俺たちは騙されていただろ」
つかさ達がゲームに出ない為に嘘を付いていたことを言うと
かずえは悩んでいる顔が晴れて、
「そっち……関係ないかな」
髪を触りながら言うので、
「ゲームに参加しなかったり、騎士団も……
「私たちも参加してない時はあるから……
人族の大陸には30の国があり、ゲームに常に参加する国と
移動距離の問題で来れない国もあるので、全ての国が
参加するのは稀で、今回は、つかさ達も参加する感じなので、
久しぶりに30か国が勢ぞろいする。
「そうだったな……
暫く沈黙の時間が流れて、つかさが鞘に入った剣を
手に持って、模擬戦の会場に赴くのを見ながら、
「ねぇ、ナルエは諦めたの?」
つかさに付いて行ってるナルエのことを聞くので、
「諦めるわけないだろ」
「行かないの?」
「10秒持ちこたえる自信がない」
「コウジは向かったけど……
それで、杖じゃなく剣を持って行ったのかと納得したが、
「魔法使いが剣を持てるのか?」
「鍛錬はしていたから、団長よりは弱いけど……
団長クラスより劣るくらいなら、一般兵よりは確実に強いので、
「すごいな」
「うん、私たちを国から守るためにって」
かずえは照れながら浩二を称えた後に、
「けど、アリスは別行動にされて、コウジは抗議していたけど……
獣族の大陸で行われたゲームの時は、浩二、かずえは参加せずに
ありすのみが参加したが、ありすが居る駐屯地が敵に襲われて、
ロックティラが駆けつけて殲滅したが、
「そういえば、何時もアリスといる魔導士は?
「え、あ、アリスを襲ったから、牢に入れられて、
此処に来る間に……
かずえは悲しい顔をしながら言うので、
「すまない、思い出させて……
かずえは首を横に振って、
「終わったことよ……
ありすが魔族の王女【キューイル】たちと話をしながら
模擬戦の会場に向かっているので、
「コウジを捨てたことの方がビックリだから」
いつの間にか、別の男と恋に落ちてましただもんなと
笑うのを我慢して、
「そうか、で、コウジが初恋?」
かずえは照れながら、
「幼馴染で、意識したのは小6だけど……
「アリスも?」
頷いてから、
「中学卒業までに、どちらかをって」
居たなぁクラスに2股掛けてるのを自慢する奴。
どちらかを振ったら俺たちに紹介してやるとか
言っていたが、言っていた奴は両方ともに振られたので
俺たちは笑っていたが、
「この世界なら一夫多妻だから決めることも無いか」
「うん……貴方の初恋は、ナルエ?」
振るんじゃなかったと後悔したが、
「幼稚園の時だよ……
俺を斜め下から覗いて、
「早いんだね」
「最初は男の格好していたから、男だと思っていたけど……
「何時分かったの?」
「え、キスしようって言われて、男同士じゃって……
思い出すと、証拠を見せると言って、
下半身丸出しで、俺は女だぁ!!って言われて、
2人の女の子の1人が私の結婚がぁ!!って、俺以上に
驚いていたが、
「ファーストキス?」
かずえの方を見なずに、
「兄貴にするキスの練習だから、ノーカン!!」
かずえは驚きながら、
「なにそれ、その子、お兄さんっ子?」
「結婚するって豪語してたから……
かずえはクスッと笑ってから、
「どこが初恋なの?」
「キスする時に言われた、貴方と共に永久の道を歩むと言う
言葉で、その子のことが好きだって……
「自覚したのね」
「あぁ、一緒に居た女の子2人にもキスしてて、
僕だけじゃないのって泣いていたな、ははぁぁああ……
「練習だったのね、フフッ……
さっき言ったから確認の為に言うなと思いつつ、
「その後、その子は親の仕事が終わって転勤したから……
「メールとか?」
「親が持たせるかよ!!」
防犯の為にスマートフォンを持たせる親もいるが、
召喚される前も高校からと言って持たせてもらってない。
「幼稚園児だもんね」
出会いはそうだけど、今の話は小学2年生の時だから、
「別れたのは小2で、幼稚園、小学校も違っていたけど……
「私学に通っていたの?」
「静岡県だけど、その子は埼玉県の学園にね」
かずえは目が点になって、
「ちょ、長距離通学……
「親が忙しくって、朝は俺の家で食事をして、8時に俺と一緒に
出て行ったから嘘だと思ったけど……
「そうよね……
「話してて良いんですか?」
声のする方を見ると、牢に入れられて、この時点では
この世にはいないはずの、シャドウ・ファイヤ・マクガバンが
朱色のローブを纏い、魔石か宝石が幾つか埋め込まれた杖を持ち
白髪交じりのブラウンの髪を風になびかせながら言うので、
俺は鞘に入った剣のブリップを掴み、かずえは杖を向けるが、
「ツカサさまに助けられました。アリスも知ってますよ」
微笑んで言うので、
「こんなところに居て良いのか?」
剣は折れていたことをすっかり忘れて構えたが、
「大丈夫ですよ」
ニッコリ言うシャドウに、ミュー・クラッホーン魔導国の
勇者隊の兵の1人が
「シャドウ様、馬車の準備が整いました」
敬礼しながら言うので、
「それでは、馬車の列をどうするか,城門にいる
タツミさまに聞いて来て下さい」
兵が右手の甲を額に当てた敬礼をしてから、
此の場から去って行ったのを見た後に、
「犯罪者だろ! 兵が……
俺が有り得ない光景に叫ぶと、
シャドウがクスッと笑ってから、
「今朝のタツミさまの行いと……
「えっ! それじゃ、この勇者隊は!!?」
かずえは震えながらシャドウの言葉から状況を言うと、
「詳しくは馬車の中で……
「言えないのか?」
此処ではと拒むシャドウに俺は睨んで言うと、
「始まりますよ、行かないんですか?」
会場となった草原の方を見るシャドウに、
「敵じゃ……
「私はミューブル王国の宮廷魔導士で、アリスの保護者です」
味方かと俺が聞くとニッコリ言うので、俺は剣の構えを解いて、
「アリスに手を出した奴が?」
「王が私に罪を着せる為ですよ」
「本当か?」
「えぇ、アリスは私にとって娘みたいなものです。
ツカサさまに正式に嫁がれて嬉しんですよ」
親のように喜んで言うシャドウに、
「本当なの? コウジは……
かずえは嘘でしょと言う顔で聞くと、
「ツカサさまの方が、男として……
「ナルエも居て……
「承諾ずみですよ。 パメラさまも……
ありすとナルエが言い争いの中で2人でとか言っていたなと
思い出しながら、あの絶世の美女まで落としたのかと
かずえを見ながら思っていると、
「まだ枠があるそうです。カズエもどうですか?」
笑顔で言うシャドウに、
「どうって……
切り返すと、
「ツカサさまの妻に」
シャドウに言われて、
「なな、なん、つ、つ、アリスの所に!!!」
言葉を詰まらせながら、赤面しながら、
かずえは此の場を去って行った。
「コウジのことが好きなんじゃなかったの?」
シャドウに聞くと、
「行為後に、アリス、アリスと寝言を言うそうです。
カズエは体だけって……
真面目な顔で言うシャドウに、
「最悪だな……
「えぇ、別れ話をするにはと、相談されたのが
去年の終わりで……
「結婚の話は聞いてるだろ?」
浩二から、かずえとの結婚式を人族対魔族のゲーム後に行うので
俺たちにも参加してくれと言われている。
牢に入れられても、牢兵から聞かされるだろうから聞くと、
「えぇ、結婚の話も出てましたが、コウジはアリスと一緒にと
駄々をこねて……
ありす中心の浩二に呆れるが、
「今回のゲーム終了後に、コウジには別の女性を、カズエには
王の息のかかった者にと……
浩二と俺たちが知らない誰かとの結婚式に参加する可能性は高い。
ありすは浩二から離れて別の男に、かずえも揺れている状態で、
「知っているのか?」
「決定ではありません。このゲーム中に子が出来れば……
真面目な顔で言うシャドウに、
「アリスは?」
つかさと相思相愛でも、国に帰れば王の命令が優先されるので、
「ゲーム中に亡くなりますから……
ありすは、ミュー・クラッホーン魔導国に帰らないと
言っていたことを思い出して、
「いろいろと計画を練ってるんだな、ツカサは!」
「神ソラスさまですよ」
微笑んで言うシャドウに、
「どういうことだ!?」
シャドウに聞こうとすると、仁美たちが俺を発見して、
「コウエツ! 始まるわよ!!」
仁美が言うので、
「後から聞くからな!」
俺は仁美たちに合流して、模擬戦会場に向かった。
仁美たちは女同士で固まっている集団の方に向かい、
俺はプロールクト王国の勇者の工藤進次郎が
立っている所に向かい、
「天の勇者は出ないのか?」
知的な顔で言う進次郎に
「勝つ可能性はゼロだからな」
フッと笑われてから、
進次郎は風になびく白衣のポケットに手を入れながら
「レベル3が嘘でも、お前と同等か少し上だろ?」
つかさが召喚されてからの時間などを考慮して言うが、
「神の眷属だ! 相手が悪い」
諦め顔で言う俺に、
「眷属も召喚時だろ! 眷属にされたからって、レベル50は在り得ないよ」
それはそうだが、特典はあるだろうと、
「お前って、メガネキャラだったろ」
「この世界に来たら、視力は戻ったけどな」
「だから、絶対に!!」
特典で進次郎が得られたんだから、つかさにだってと強く言うと、
「お前だって貰ってるだろ?」
「何を……?」
「右手の薬指……
俺は指輪を見ながら、
「小2の時に貰った物だけど……
進次郎が覗き込むように見るので、
「安物の指輪をジロジロ見るなよ」
不思議そうに、
「見せてくれるか?」
「取れないけど……
ハアァと口を開けて驚く進次郎は、
「背だって、小2からだろ!?」
「あぁ……この指輪、指のサイズで変わるから」
誰かに取ったらいけないと言われたし、学校や家でも誰も
気にしなかった。進次郎が初めて指摘したが、
「魔道具が、俺たちの世界に!!」
目をキラキラさせながら進次郎の言うのをスルーして、
模擬戦会場の草原に集まっているロックティラたちの中心にいる
つかさと揉めているのを確認して、
「まだ、始まらないぞ!!」
俺が告げると、進次郎は指輪を見るのを止めて
「そうみたいだな……
不機嫌な顔をしながら模擬戦会場を見渡した後に、
「鑑定士を連れて見るから」
「ああ、分かった」
進次郎が模擬戦が終わったら鑑定すると言うので
鑑定しても何もないのになと思いながら承諾してから、
つかさ達が集まってる所から離れて見ているナルエ、ありす
パメラ、魔族の王女【キューイル】たちが居て、
ナルエ、キューイルが和気あいあいと話をしている光景は、
「まるで姉妹だな……
進次郎は不機嫌そうに言いながら、2人を観察しているようで、
「敵の情報を教えてもらわないと……
「メンバー表も交換、武器も剣や槍、魔法があるくらいで
知らない情報は無い」
俺の発言を否定される言葉を並べて言う進次郎に。
「サキュバスのことは……
「サンシロウが気が付かなければ、何もなく終わっていた」
ゲームに参加しないため、スタンテッド王国に戻ってる最中の
渡辺参四郎のことを批判して、
「聖女もお前から離れることもなかった」
俺に対しては良いことを言ってくれると感謝するが、
「俺が知らない合間に会っていた感じだが……
ナルエとキューイルの仲の良さは
前から会っていた感じがしたので呟くのを
進次郎がフッと笑ってから、
「余りに似ているパーツが多いな」
呟く進次郎に、
「何が?」
「聖女と王女が……
そりゃ、母親が同じで父親が違うだけだからと思っていると、
「父親、母親が転生して、聖女は、いや、生まれた環境も、
母親はあれで良いが、体系は、遺伝子的に母親の方が……
ブツブツ言ってるが、模擬戦会場では
つかさに挑戦する者たちが横一列に並んで
つかさに向き合っている。
「コウエツ! 母親は神ソラスで良いか?」
進次郎が突然いうので、
「何が?」
「聖女と王女の母親だ!」
「ロックティラからは、そう聞いて……
突然だったので、不味いことを言ったと後悔したが、
「と言うことは、魔王が聖女と王女の父親か?」
魔王がと、バカなこと言うなと言う顔で進次郎を見て、
「父親は違うと聞いている!!」
此処から進次郎の仮説が始まる。
神ソラスは、ナルエとキューイルの母親である。
進次郎は、前からナルエが次期法皇に神ソラスが任命した
ことに疑問を持っていた。他の世界の人間を任命するのかと。
法皇にさせた理由を考えた時、現法皇の命令を聞くことは無い。
現法皇が強硬に来ても、神ソラスは次期法皇を守るはず。
それは、自分の子を敵から守るためにと考えた進次郎は、
神ソラスは、ナルエの母親だと確信した。
キューイルは肌の色が違うだけで、ナルエに似ているので、
神ソラスの娘と結論を出した。
問題は父親で、キューイルは魔王の娘である。
ナルエの父親は人間である。
だが、2人は双子のように似ている。
進次郎が導き出した結論は、魔王が死亡し、転生で人間に
なった時に、魔王の遺伝子をそのまま継承させた。
神ソラスが転生後の魔王を探しやすいように。
それは、転生を繰り返す1人の男をずっと愛しているから。
だが、それだけではナルエとキューイルが似ることは無いので
神ソラスの遺伝子が強いためだと……
「間違っているか?」
ドヤ顔されても、
「分からんな、俺は親がどうだろうが
ナルエが好きだから」
「振られたのにか?」
「まだチャンスはある!!」
つかさが何か物をナルエに渡していて、
ナルエは渡された物にキスをしている。
ありす、パメラにも渡して、2人も同じようにキスをしている。
その光景を見ていて、俺が入る余地がないような
敗北の2文字が浮かぶが、
「1対1じゃなく、60対1でやるのか?」
進次郎が言うので、
「負けた時の言い訳で、1対1を止めたんじゃないの」
これなら俺も参加すれば良かったと思ったが、
「120って言っていたが……
確かに、ティーナ閣下は言っていたし、ロックティラは
つかさを最強の騎士と言っていたが、言ってるだけで
つかさは其の実力を見せていない。
「前に、神ソラスに聞いたが、レベルは100までで……
「だから俺も獣族の勇者がレベル40だから、
50かと考えたんだが……
進次郎は与えられている情報から考えた末のことを言うので、
「凄いな! 俺はレベル20くらいだと思っていたが……
模擬戦会場に目を向けて、
「今から分かるさ、50は間違いない!!」
断言する進次郎から、俺も模擬戦会場の大二たちを見渡して、
浩二、大二、祐樹、圭一、哲史、兎志津など
各国の勇者が並び、ロックティラ、スナーラ、フロージー、
パーセントなど各国の勇者隊の団長や騎士たちが並び、
パッと見て、進次郎の言う通り60人は居そうだ。
つかさに向けて60本の剣が向けられている。
俺の所はエンリーを除く騎士が参加している。
つかさの品定めをするためにナルエの所に集まっている
女性陣の中から応援の声が出ると騎士が剣を上げて答えているので、
「あの男って誰だ?」
「リオーダン王国の第1王子のオーソン・クラル・ウェルズ・ニモリ……
進次郎は途中で言うのを止めたので、
「王子が出て来て、亡くなったらどうするんだ?」
「王に成るには、実戦も経験しないと、今回初参加だ!」
「応援していたのは?」
「俺の所の王女だよ! ウェルズが心配で強引に参加した」
困り顔で言う進次郎に、
「御守も大変だな」
「騎士団の中では中の上だから、ウェルズの護衛を
してほしいと頼まれている」
また応援の声を出している王女に、耐えてみせると剣を上げて
答えているウェルズの姿を見ながら、
「騎士としては……
「文官だから、まともに剣を持つのは初めてじゃないかな」
苦笑いしながら進次郎は言うので、王子も大変っだなっと思っていると、
「全員を相手にと言って、10秒は耐えれると思ってる方もいるが、
まずは、俺の素性を話そう」
つかさが60人を前に自分のことを話すようなので、大二たちは
剣の構えを解いて、聞く体制になると、
「俺は、勇者の元の世界の住人だが、
ミューブル王国で騎士団長をしている。
ティーナさんが王妃をしている世界の
ソリュート王国の筆頭騎士!!!」
ロックティラ以外はザワザワしているが、
「この世界に召喚と言う形で来たが、本来来るべき召喚者の
代わりに来た! その召喚者は今回行われるゲームの開催地で
亡くなる予定であった!!」
亡くなると聞いて、俺たちより強い魔族が相手なのかと考えていると、
「だが、その依頼は完了した。大二のおかげだ!」
「俺のおかげ???」
大二は大声で叫んでいるが、
「そうさ! ロブシェリルの門番兵のオーガに……
「いや、普通にお前らを入れてくれただろう」
「入れてくれなかったさ! その時にオーガに倒されて
亡くなるのが俺たちの仕事だったんだけど、
大二たちが代わりにね」
大二、哲史は青ざめているが、
「ダーリンが記憶を変えて、ミサトが蘇生して
此処に来させたのじゃ!!」
キューイルが大声で言うので、
「良かったな、俺たちが居て……
つかさが大二たちの方に笑みを見せながら言うので、
「ああぁ……感謝するよ」
震え声で言う哲史に、頷く大二を見た後に、
「残りの2年間を優雅に暮らす予定が、
神ソラスからの依頼だ! このゲームに
参加して、お前らを勝たせろと言われた!!」
参加するのは嬉しいが、参加しなければ俺たちは
負けると言っているもので、周りの騒めきが収まるまで
つかさは待っているので、俺は横に居る進次郎を見ると。
「2年間、戻ったら親父に、そうか……
呟いているので、
「何を言っている?」
「戻れる、魔王は2年後に死ぬ!!」
確信した顔で言うので、
「マジか!!」
頷く進次郎に、帰れる未来の道が開かれて、良しっとガッツポーズを
していると、周りは何をやってるの! あの人状態で見られているが、
嬉しんだから良いだろうと咳払いをして、つかさを見ると、
「俺の配下になってもらうために、レベル120を見せる!!」
確かに、つかさは王や王子でもない。
失格勇者の烙印を押されている男なので、
俺たちに圧倒的な力を見せる必要がある。
「レベル50か? 見せてもらうぞ」
進次郎がワクワクしながら言うので、
「50なんて、見てもな……
強がって言ったが、つかさが、はぁぁあああ!!!!と叫んで
闘気を解放し、その闘気の波動で地面が揺れていて、馬たちは
悲鳴を上げている。俺は片膝を地面に着いて堪えているが、
進次郎は倒れ込んでいて、つかさに挑む60人も、
ロックティラ、大二、数人は俺と同じだが、
ウェルズたちは其の場に座り込み、ズボンが湿っていて、
地面の色が変わっている。
ナルエたち女性陣は、光の防御壁で守られていて無事なのを
確認して、勇太の方を見ると、つかさと先程話をしていた
アドラーが守るように勇太の前に立ち、何事も無い感じなので、
何者と思いながら、
「人族の大陸が消滅して良いんなら……
つかさが要れば魔王を直ぐに倒せるがゲームのルールで
魔王をゲーム以外で倒すと攻めた方の大陸が消滅するが
直ぐに帰りたいと言う気持ちが大きく呟いていると、
つかさは闘気の波動を終えて、
ナルエたちの方に歩き出す時に、
「ティーナさんが気まぐれで良いと言ったんだ!
頑張って、俺の闘気くらいは立ったままで
耐えてくれよな」
つかさの言葉に悔しそうに地面を叩いていたロックティラが、
「ティーナさまは、お前より……
「強いよ! 更に強い奴がいる!」
つかさの顔をジッと見据えて、
「更に……
「天狗にならずに済んでいる」
ロックティラが上がいるのかと聞くと、自惚れしないでいられると
ツカサは言ってから右手でじゃあねと言う感じのジェスチャーをして、
つかさは、ナルエたちが立って待っている所に歩き出した。
馬車の軍団が、港町【ロブシェリル】の近郊のゲームが
開催される場所に向けて進行している。
先頭は、ミューブル王国の失格勇者たちの馬車で、
2頭の馬が2台連結している箱車を引っ張ている。
2頭なので無理だろうと思っていたが、茶色の毛並みが
白くなり、白き翼を展開し、天馬の姿になり余裕で引っ張ている。
だが、魔族たちの半数は箱車に乗らずに馬車と平行に歩いている。
後者の箱車から音楽が休みなく聞こえてきて、
「なんだろうね……
ウインライム法皇国の国章が描かれている
馬車の1つの御者席から呟く俺に、
「何が?……
女装している男の写真集を見ながら、なぜか此の馬車に乗っている
プロールクト王国の勇者【シンジロウ】が関心なさそうに返事をして、
「俺たちって修行の毎日で、あいつらは、
音楽聞いたり、女とイチャイチャと!」
前の馬車から漏れる声は、
「もっと聞くのじゃ!…… 「今月のベスト10にする?……
「映像があった方が良いのじゃ!!……
「アニメ系がいいかな……
「合体物か!? 男のロマンじゃ!!」
「キューイルは女の子でしょ」
「姉よ! 歌詞を聞き、映像で更に燃えるのじゃ!」
「何時も寝る前に聞いてる80年代、90年代を……
「それを聞き、我々も合体するのじゃ!!!
「外へ漏れる大声で言うなぁああああ!!!!
「……楽しそうだね」
進次郎は赤面しながら呟き、
「出会って4日! 俺だって美女とやりてえぇぇ!!!」
小声で言うと、
「聖女を諦めれば、法皇がお前の為に女性を宛がうだろ?」
目を細めながら言う進次郎に、
「俺はナルエだけだ! お前は?」
写真集を俺に見せるので、
エッとなって、「お、男が良いのか?」
「違う違う! 本が恋人!!」
言葉で言えよなっと怒りながら、
「女に興味がないのかよ!?」
「無いと言えば嘘になるけど、本を読むほうが上だね」
今は読むじゃなく、見てるわけだが、この写真集は
セイパレール国の勇者【ケイイチ】が、貴族の女性(12歳)と
婚約を強引にさせられたので、女性と別れるために
竜巳の写真集を欲しいと言ったので、
勇者の男性陣が俺も俺と手を上げて来たので
ジャンケンで決めることになった。
竜巳は見本を持っていたので、見本にサインをして
渡すことになった。
ジャンケンに対して、運向上などのスキル使用禁止で
明希人は参加をやめて、俺は興味なしで、純粋なジャンケンの結果、
進次郎がゲットした。
「男が女装したのを、じっくり見るなぁ……
進次郎が写真集を竜巳から貰ったアイテムボックス【皮袋】に
閉まった後に、
「男って言う方が無理があるな、実物も……
女装しても男の部分があるわけで、服から出ている手や足で
こいつは男だと確定出来る所を調べていたらしいが、
「ダーリンはデッカイのだ!!」
「言うなぁ!!!!
「夫は、これくらいでした!……・
「前世の?」
「ほおぉ……ダーリンのが上じゃ!!」
「それじゃ! 脱がそう!!!」
「神崎!! 奴隷に!!!」
「私には効かない!!」
「嘘だぁ!!!……
俺たちは聞いていて恥ずかしくなり、俺たちの息子は彼奴より……
「で、私は、魔族の楽しい、楽しい話を聞くために
同乗させたのか?」
リ・フレタ王国【勇者支援騎士団】の団長
スコーナー・ウエイト・パーセントが俺の左側に座って
ギロリと見て来るので、
「魔王が、2年後に亡くなります」
前から流れてくる音楽の方が大きいので、俺に被さるように
言う進次郎に、
「50年は、まだあるはずだが……
進次郎は前の馬車を見ながら、
「失格勇者が、2年間の優雅な生活、魔族の王女の
旦那が戻った時のことを言ってました……
パーセントは前の馬車を見ながら、
「神ソラスさまが居る世界の馬だったな……
天馬と言われるペガサスタイプのウイング・ホースと言う
種族で、つかさは神ソラスの眷属であるために、
ウイング・ホースを与えられている。
2台の箱車に描かれた紋章は、つかさ達が所属する
神界の冒険者ギルドの紋章である。
「先程、挑んだ時の失格勇者の闘気は、神族と言われれば……
人間でありながら、つかさは神界に住む権利がある神に成った者である。
レベル50を超えれば、人を超えたと言われるレベルで、
レベル100が限度で其の上は無いと言われていたが
つかさはレベル120で神の域である。
パーセントが思い浮かべながらしみじみ言うので、
「失格勇者が言ったことは、嘘ではないと思います」
「なぜ私に……?」
パーセントは顎の無精ひげを手で取りながら聞くと、
「口が堅く、対処も考えてくれるかと……
進次郎の言葉にフッと笑った後に、
「我が王が聞けば、固く閉ざした口も開かなければ……
「それで構いません」
少し前の馬車と距離を取らせたので、俺に被さっていた
進次郎は離れて、
「2年後、俺たちは元の世界に戻ります」
はっきり言う進次郎に、
「……まず、女性陣だが、王の息のかかった貴族の息子に
嫁がせて子を作る。獣族が行ってる媚薬も投与させて
強引にでも……
俺はゴクリと唾を飲み込んで聞いていて、
「男性陣は、世界を獲るための生贄として
新たな召喚の為に……
俺はパーセントをジッと見ながら、
「ケイイチは?」
「解消だろう、2年後に居なくなるんだ!」
「でも……
「子が出来て、誰が見るんだ!?」
「妻側の両親が……
「見るわけないだろう! 勇者といえ平民だ!」
確かに、俺たちは貴族の称号は貰っていない。唯一貰ってるのが
ナルエだけである。
「だったら……
俺が言おうとすると、
「子どもは、道具として国の為に……
進次郎が言うと、頷くパーセントに、
「女性なら性奴隷に、男性なら薬物などを与えられて強引に……
「そう言うことだ! 男性なら最強の兵にな……
「最強の兵でも一代で終わりでしょ!」
進次郎の言う通り、最強でも結婚相手いないだろうにと
思っていると、
「人としてどうなってるかは分からないが、
王が結婚相手を貴族か平民から選ぶだろう」
パーセントは悲しい顔をして言うので、
「王の命令なら聞くしかないですね……
進次郎も悲しい顔をして言うので、
「幸い君たちには子供がいない。恋仲になっている
者もいるが、魔王が2年後に亡くなることが
決定なら、性行為はしない方が良い!」
パーセントが此れからの行動について言うので、
「それぞれの国に帰ったら……
進次郎が考えながら言うので、俺の場合は、
ウインライム法皇国に戻ったら、拒んでいた法皇に
ナルエがなるなら、今まで通りにナルエにアタックして
いれば問題がない。
現法皇も俺に対して女性を紹介していない。
魔王が2年後に亡くなるなら、俺に女性を紹介して、
法皇命令で結婚と言う話も出るだろうが、実は
ナルエは次期法皇と言っているが、神ソラスに任命された時点で
法皇になっている。
現法皇は今は補佐役であるが、ナルエが次期早々と言って、
現法皇が国を治めている。
ナルエには、現法皇の皇太子(法皇の息子なので)が、婚約者として
いるが、ナルエは認めず拒んでいる。
「帰らなくって良い方法がある……
パーセントが言うと、
「今回のゲームで、勇者全員が亡くなること……
進次郎が良い方法を言うが、
「君たちポーション系や武器系は無理だろう!」
直接、戦闘に参加しない進次郎に言うと、
「帰っても研究などで誤魔化せるでしょう……
頷くパーセントに、
「そんな誤魔化し……
俺は言うが、前の馬車を進次郎とパーセントは見つめて、
「洗脳など得意な奴が居るだろう……
進次郎が言うので、神の眷属であり、魔族の王女の旦那である
竜巳に全てを委ねることにした。
その為の作戦を、ゲーム開催地で考えることにした。
つかさ達の馬車が街道から外れて、街道に沿った草原に向かい始めて
「おい! どうした!!」
つかさに御者席から問いかけると、
「お前たちは、先に行け!!」
隣に座ってるナルエも手を振ってるので、俺も手綱を操作して
つかさ達の方に行こうとすると、歩いて付いて来ていたロックティラが、
「行こう! 砦の作る時間がない!!」
馬車の列から3台が列から離れるのが目に入ったので、
「ローズマリーか?」
御者席に座っているパメラを確認して言うロックティラに、
「ベルローズ王国の王女、ローズマリーか?」
パーセントがロックティラに強く言うと、
「強き男を求めて……
ロックティラが落胆するような感じで言うと、
「結婚したとは聞いたが、偽物か?」
頷くロックティラに、
「この数日で、知らないことばかり起こる」
パーセントは、ミューブル王国に来てから起こっている事柄に
頭を悩ませている感じで、俺たちも同様である。
「何が始まるんです? 団長!」
ロックティラの部下の女騎士が聞いてくるので、
「さぁな、だが、お前は後からツカサと話せばいい」
ロックティラが言うと頬を染める女騎士は
自分の馬車の所に戻って行った
「ツカサって、そんなに魅力的か?」
「神の眷属、他の世界では貴族、神の冒険者ギルドの所属、
嫁げば、勝ち組だろ……
進次郎が言うので、俺は聖騎士、天の勇者って言われている。
ただ、貴族ではなく平民、人族、魔族の大陸には冒険者ギルドが
無いので所属してません。
男の魅力は、そんなものじゃない! 女を守る心、包容力、
肩書で言えるものではない!
「今回のゲームで、ツカサより上だと見せてやる!!」
意気込む俺に、優しい目で
「……がんばれ」
ロックティラは告げて、去って行った。
進次郎、パーセントはクスクス笑っているが、
「行って! 魔族に勝つ!!」
張り切って言った俺は、約26台の馬車を
ゲーム会場に向けて進行させた。
光悦たちが港町【ロブシェリル】へ向かったのを見届けながら、
草原にシートを広げて、第3回のお見合いが開催された。
仕方がないが、俺には拒否権はないので其のまま婚約者になる。
俺の右側に昨日の夜に婚約者となったローズマリー、
左側に、駄目神ことソラスが座り、向かい側には
ベルローズ王国【勇者癒し騎士団】のメンバーが座る。
駄目神が自身の紹介をして、メンバーが驚く中で、
「俺は、北条つかさ、ただの……
「名乗ったのに……
駄目神がジト目で言うので、
「他の世界で騎士団長と、神界で冒険者してます」
きちんと言えと言うプレッシャーを掛ける駄目神を他所に、
「私は、キアリー・スターチス・ジーナ・トゥ・ベルローズ」
名乗った女騎士は、知的で気品に満ちた女性で、
「私は、殿下の侍女であります」
此の場で堂々と言うと言うことはベルローズ王国【勇者癒し騎士団】の
メンバーは、ローズマリーの正体を知っていると言うことで、
「国を捨てた女に付き添うとは律儀だな」
嫌味っぽく言う俺に、ローズマリーはクスッと笑っていて、
「国を捨てようが、生まれた時から私の主君です」
戸惑いも無く言うキアリーに、
「あの3人の慰め物になる部隊だ!……
ナルエたちの命令を聞いて動いている3人の勇者を指して言うと、
「殿下が阻止すると……
「お前は王族だろ? よく親が入れたな」
ベルローズは王族関係者に付けられる名で、現王の
身内に近し者と言う証明である。
男に弄ばれる部隊に入れることはロックティラを求めるために
進んで入ったローズマリーとは違い、王族関係者が入ることは
普通は考えられないので言うと、
「両親に伝えています。王にも我が身を勇者に捧げると」
俺に目を真っ直ぐ向けて言うキアリーに、
「ロックティラに振られたのに、未練がましく思い続けて、
俺に会ったら、コロッと変わる此奴をどう思う?」
右手の親指でローズマリーを指して言うと、
「殿下は、強き者が好きです。変わるのは不思議ではありません」
「昨日も言ったが、俺より強い者は居る。例えば……
俺は左手を左方向に向けて、
「こいつは俺より何倍も強い!!」
指した方向から、
「こいつは無いだろう、つかさ!」
アドラーが俺を見下ろして言うので、
「俺より強いから良いでしょ!!」
笑って言う俺に、
「レベル22の俺に言うの?」
おどけて言うアドラーに、
「レベルダウンで来てるでしょ!!」
地面から草が茂ってる所に腰を下ろしてから、
「適当に下げてな……
「で、壊しに来たの?」
駄目神がアドラーに目を細めて言うので、
「勇太が面白いことがありそうだからと、
見て来いって言われてな……
キアリーがアドラーを観察するように見ながら、
「レベル15から上がらない勇者でしたね」
勇太は、スカージット王国が召喚した勇者である。
レベルが15で止まり、俺たちが来るまでは失敗勇者と
言われていた。魔法は風系を使い、剣もそこそこ使えるので
アドラーが教育係りとして付き添い、勇太のサポートをしている。
「生命力、魔素はたか……あいつも気にしているから言わないでくれ」
「あ、すみません」
キアリーは謝ったが、
「本当のレベルは幾つなんだ?」
俺が言うので、ローズマリー、キアリーたちは驚く中で、
駄目神は笑っていて、
「邪魔みたいだから、向こうで……
立ち上がり、アドラーはナルエたちの方に向かった。
アドラーほどの男が、バカンスの為に騎士として国に入り込み、
勇太の教育係りになるように振る舞うなど考えられないので、
誰かからの依頼で来てるんだなと考えていると、
「今の方は……
素性も言わずに喋っていたので、
「俺の先輩! 上のな……
メアリーたちは驚いている中で、
「ローズマリーは、あいつに行かない?」
ローズマリーに振ると、
「総合的な強さを感じない!」
「レベル250だけど……
それを聞いても、
「ツカサの方が……
俺に抱き着き、「私の旦那様はツカサだけ……
上目使いで俺を見るローズマリーに、キアリー達がいるが、
遠くから見ているナルエたちもいるが、頬を手で触り、顔を近づけて、
目を閉じるローズマリーの唇に俺の唇を重ねた。
その光景に赤面しているキアリーたちに、
「聞いてると思うが……
頷くメアリーたちに、
「2年後に、元の世界に帰る!
もし、俺の世界に来ても……
俺をじっと見るキアリーたちを見渡してから、
「竜巳! 来てくれ!!」
サンドイッチをキューイルから口移しで食っている竜巳が、
食い終わってから、
「何だよ!!」
揺れる胸を支えるように腕組みしながら怒って来て、
「竜巳の稼ぎで生きている! だから……
座った竜巳の細い肩に手を添えて言うと、
「私たちを捨てて帰ると……
キアリーが言うので、
「それで良ければ……
ナルエ、ありすは仕方がないが、ローズマリーも仕方がないが、
これ以上は世間が許さんだろう。
「ソラスさまが貴方に嫁ぐように言われれば
嫁ぐまで、ソラスさまが貴方を捨てろと言えば捨てるまで……
冷淡に言うキアリーに頷く他の8人。
「それじゃよろしく!」
俺たちは立ち上がり、1人ずつ握手をして、ソラスはブスッと
していたが、第3回『お見合い』は無事に終わった。
竜巳は俺の方が稼ぎが多いだろうにと小声で言っていたが、
こんど指輪をと言うと、キューイルとペアでと言うので承諾して
ナルエの方に行くと、アドラーに素直じゃない奴と言われ、
「部下なんか要りませんから……
ドサッと椅子に座り、ナルエが、
「側室とか分ければ……
「王族、神族、平民の身分なく同一でなければ
ソリュート王国ではやっていけない」
「なぜだ?」
アドラーはコップを持ちながら俺を見つめて言うので、
「俺に嫁がせたい奴が多い、側室なんか要れば
付け込まれる」
「成るほど、妻だらけなら入りにくいか……
言った後にコップの中身を飲んでいるアドラーに、
「でも、上下関係で来てるんですよ……
ローズマリーたちが集まっている所を見ながらナルエが言うので、
「2年かけて、俺にとって身分差は無いんだと教えるんですよ!!」
ホットドックを手に取りガバッと食っている俺を見て、
「平等は難しいぞ!」
口の中の物が無くなってから、
「分かってます! アキナさんが出来ると言ってますから……
アドラーは椅子から立ち上がり、
「それじゃ行くわ!……
俺を見つめて、
「最初に会った時は、子供子供していたのにな……
フッと笑ってから走り出して去って行った。
「まだまだ子供ですよ!……
俺に寄り添うナルエが、
「そんなに凄い人?」
ナルエにキスをしてから、
「俺が目指す人の1人さ!」
俺はナルエを抱きしめてから、
「おぉぉおい! 食べて、光悦たちを追い抜くぞ!!」
ローズマリー達に叫んで、
此方に来るローズマリー達を迎えて、
昼食を全員で取り始めた。
俺たちは騙されていたのか?
騙されていたとは?
ソラスさまは失格勇者を身内にして……
聖女がソラスさまの娘で、結婚させようとはな……
俺が、あれだけ付き合ってくれって言ったのに!
聖女が皇太子から逃げるために、コウエツの名を出していただけで
聖騎士殿は告白していないだろ?
あ、そういえば、本人に……
次回
60話 会場は……
試合会場みたいだな……
砦も立派で、魔族が良く手伝ったな
あぁ、変なロボットも居るけど……
それより、お前さぁ、味方全滅させてどうする気?
緑のロボットが!!
命令したのコウエツだろ?
仕方がなかったんだよ!!
どうやって1万の兵と戦うんだ!
知恵と勇気と根性で!!
それじゃ! 進次郎君、今度のコスプレは……
被り物か、食パンか……相手は誰が?
クチナ、俺を指さすな!
敵対関係でも恋する乙女なんだから、女性で!
それじゃ、竜巳呼んでくる!!
今のうちに、逃げるぞ!!




