57話 王都の外で……
私は、ミネルーさんから購入したトウモロコシを包んだ
竹皮を大事に持ちながら、ウインライム法皇国の勇者、
騎士たちと共に、ミューブル王国の王都【ブレーリト】の
西の城壁の外に設置されたテントに戻り、テントの出入り口を
開けて、13人がシートが敷いてある地面に腰を落として、
「ナルエ、それをどうするんだ?」
光悦が地面に置いた竹皮の包みを見ながら言うので、
「茹でたり、焼いたりして……
「ゲーム会場に行く間に食べれば良いわね」
仁美が言うけど、
「ええっとね、母と一緒にね、それと……
照れくれさそうに言うのは、先程、神であったお母さんが、
つかさが子供たちと一緒に蜂蜜取りに行っているので、帰って来たら
正式に会わすけどと言われたので、会いたいと言って、お母さんは
食べながら話した方が良いでしょうと言うので、
トウモロコシを購入しました。
「母親と一緒に食うのも良いな。会わしてほしいな」
光悦が疑うように言うので、
「ええとね、会ってるわ、会ってるんだけど……
召喚された時のスキル部屋で、光悦、仁美は、お母さんに会っています。
「会ってる? 何処で?」
光悦は思い出そうと顎に右手の親指と人差し指を当てながら言うので、
母と言わなければ良かったと後悔していると、
テントの出入り口が開いているので、
「茹でたトウモロコシどうですか?」
髪の片方だけ小さくテールしている女の子が、
私たちにすすめて来るので、
「俺、貰うよ!」
トウモロコシを手で渡されて受け取っている
光悦を眺めていると、女の子が私に対してウインクするので、
「今買ったばかりのトウモロコシを茹でるところないかしら?」
私の問いに女の子が、
「何でも屋で茹でますから、来ますか?」
「えぇ……行きます!」
私は立ち上がり、女の子の後を付いて行きました。
ナルエがトウモロコシを配りに来た女の子と出て行った
テントの外を見ながら、
「コウエツ、ナルエの母親が来ているのか?」
エンリーが聞いてくるので、
「召喚された召喚部屋で初めて会った時は、親はいなかった」
俺と仁美は同じ中学で静岡県に住んでいたが、ナルエは埼玉県に
住んでいた。どこの国の召喚も同じ中学の者で、俺たちだけが
違う中学である。
「ようは、男に会いに行ったのよ!」
仁美は目を細めてニヤついて言うが、
「俺以外の男と何処で会ったんだよ!!」
エンリー達は呆れているが、俺には好意を持って接しているのが
分かるから言って悪いかと怒って言うと、
「他の国の勇者と、ゲームの最中に恋に落ちた可能性はあるわよ」
俺以上の男は居ないので、仁美よ! その可能性は無いと断言し、
仁美に言おうとすると、
「どうだった! 王は!?」
声の方に振り向くと、テントの出入り口にカーディオン王国の藤村大二が
立っていて、ナルエの男は此奴ではないと確信しながら、
「がんばってくれってさ! 騎士団も出さないのに……
嫌味っぽく言うと、
「悪かったみたいだな……
苦笑いしている大二に、
「自国の兵は温存して、俺たちの戦力を削ぐ、腹黒い王だよ!!」
勝利すれば、税金の半分を29か国に渡す条件が付いて
法皇、他の国々の王も勇者、騎士団をミューブル王国に派遣した。
「勇者も居ない国だからな」
ミューブル王国の勇者たちは、半年前に宮殿から追い出されて
行方不明である。
大二がエンリーの言葉に、
「ここに来る途中の村であったが、
強いオーラもないし、評判通りだと感じた!」
エンリーは頷いていて、
そういえば、ミューブル王国の勇者お披露目会で
エンリーは会っていたので、
「お披露目会の時はどうだった? エンリー」
エンリーは思い出すように。
「ロックティラと模擬戦をして、大泣きしていたよ」
笑うのを我慢しながら言うが、
「ロックが言うには、ワザと負けたらしい?」
大二がロックティラから聞いたことを話したが、
ロックティラは、人族の大陸で最強の騎士であり、
失格勇者と言われたミューブル王国の勇者が、ロックティラに
花を持たせることなど出来るわけが無いので、
「見ていたが、それはない。見事な勝ちだった!」
エンリーは、ロックティラ、俺、パメラに次ぐ実力で、
そのエンリーが言うのだから間違いはない。
「それで、その失格、失敗勇者と帰って来たのか?」
「いや! 奴らはどこかに行った! ここを追い出されて、
魔物や動物の退治をして、生計を立てている感じだったな」
魔王が倒されれば、俺たちは元の世界に帰れるので、
それまで無事に生きていることを望むし、もし会うことが出来れば
ウインライム法皇国で一緒に過ごすことも、希望すれば……
このゲームの関係上、魔王を倒すことが出来るのかと
不安になるのだが、大二は先程からチラチラと外を見ているので、
「外に何かあるのか?」
「えっ! あぁ、さっきの子、日本人みたいだか……
お前の風貌で、照れているお前はキモイと、大二を見ないように
立ち上がり、テントから出て見ると、ナルエと一緒に
王都の城門に行く先程のメイド服を着た女の子を発見して、
他のメイドもそうだが、日本人風で、久しぶりに異世界だが
日本に居るみたいで安心感がある。
「ナルエの隣にいる子?」
仁美は、大二に確認を取る感じで言ってる間に、
女の子とナルエは王都の中に入って行った。
大二は、姿が見えなくなった女の子について、
「何でも屋で働いている子で、仕事とはいえ、
嫌なことも言わずに働いている」
何でも屋という商売が王都にあるのかと思いながら、
「此処へ来て、直ぐ惚れたのか?」
「えっ! ああああ、なぁ……
何を言ってるのか空を見ながら困った感じで言う大二に、
「宮殿で働いてる感じだが……
エンリーもテントから出て来て言うので、確かにメイド服が
上等で、平民が着るような感じではないから、
「宮殿で会ったのか?」
「あぁ、来る途中の村でな……
「村? 失格勇者と会った村か?」
「そ、その村でな……
俺たちから目を逸らして言う大二に、
「あの子、勇者なの?」
仁美が今までの流れで疑問形だが言うと、
「あぁ、そうだよ」
大二が認めたので、女の子との出会いを聞くことにした。
村で出会った女の子に一目ぼれをしてしまった大二は、
港町【ロブシェリル】に向かうと女の子が言うので、
女の子の護衛の為に、大二たちは付いて行ったそうだ。
無事に港町【ロブシェリル】に着いたので、彼らと別れて
王都【ブレーリト】に向かった。
村での村長の話で、王都にある何でも屋に頼んだことを
話していたので、王都に着くと、直ぐ城門の兵に何でも屋の
場所を聞き、王都の時計台の南側にある何でも屋に向かう間に、
王との謁見が終わったロックティラ達と合流し一緒に向かった。
何でも屋は大変にぎわっていて、お客として来ている方に
聞くと、女の子の名前もわかり、元勇者で、治癒魔法が得意で、
怪我などを治していると、自分の子のように自慢していたそうだ。
その女の子が港町【ロブシェリル】から帰るまで宮殿に居ようと
思っていたが、王からの命令で、王都の外でテントを張って
待機している勇者隊のところで晩餐会まで待機するように言われて、
何でも屋に行くチャンスもなく、悶々としていたことを
大二が熱く語った。
「王都に失格勇者がいるのか……
大二は頷き、
「戦力にはならないだろう」
エンリーが足手まといのように言うと、
「ロック曰く、今回のゲームに参加すれば、俺たちは要らないと」
大二の話に目を大きく開けて驚くと、
「ロックティラは、急に弱くなったのか?」
エンリーが失格勇者を強いと言うなら失格勇者より
弱くないと言えないと思って言うが、
「最近は鬼気迫る感じで鍛錬してる」
「弱くなったらするしかないな」
エンリーは遠慮なく言うが、年齢的に衰えるには早いなと感じつつ、
「ゲーム会場で、ロックティラと試合してみるか」
「コウエツ、失格勇者を強いと言う時点で、お前の勝ちだな」
エンリーが言うので、そうだなとクスッと笑ってから、
「明日には此処を出発するが、あの子をどうする?」
王都の方を見ている大二に振ると、
「どうするって?」
気になってる女の子を連れて行くかと聞いてるのに
惚けるなよと思っていると、
「決まってるじゃない、告白よ!!」
仁美の言葉に赤面する大二は、
「ゲーム後に戻ってから……
慌てて言って、俺たちのテントから逃げて行った。
その姿を見ながら、
「振られる方に賭けるか……
全員が頷いているので、賭けは成立せずに終わった。
馬車に積んである水が入った樽から水筒に分けた水を
飲みながら、トウモロコシを食べていた。
「エンリー、気になっていたが、いつ服が破れてたんだ?」
エンリーは鎧の下の破れた服を見ながら、
「腰のアーマーで擦れて破れたんだろうな」
それにしても見事に切れていて、糸が解れているところも
無いので、擦れただけでなるかと思いながら、
「チェーンメイルを着た方が……
「重いから……
即答されて、トウモロコシを食べていた。
夜の晩餐会まで時間はあるが、明日は朝早く此処を出発して、
ゲーム会場に向かい、着いたら砦を製作しないといけないので、
体力を温存するために、昼寝をしようと横になったが、
杖を持った角刈りの男が、俺たちの所に来て、
「君たちは、先ほど王都内にいたよね?
巨大な魔法の波動が感じられたんだけど……
俺は起き上がり、
「いや! 何も……ヒトミたちは?」
「何も……
「俺は、今は寝たいから……覚えていない!!」
エンリーは鎧を着たまま寝転がったので、服が破れたところから
肌が露出していたので、
「服どうしたんですか?」
「ああ……此処に来るまでに擦れて破れたんだ!」
ぶっきらぼうに言うと、
「……そうですか」
王都内の情報が聞けれなかったので、
角刈りの男【スタンテッド王国の勇者で、光、風を
操る魔導士の渡辺参四郎は、テントから出て行った。
ウインライム法皇国のテントから帰って来た僕は、
トウモロコシを食べたり、ミルクを飲んでいる者たちを見渡して、
「先ほどの魔法は、王都では感知されていないらしい」
帰って来た僕を、トウモロコシを食べながら見上げて、
勇者である三宅卓が、
「サンシロウ! お前が感じたんだぞ!!」
「間違いないよ、けど、王都内に居たウインライム法皇国の勇者たち……
「お前の探知能力は、いつも当てに出来ない!
もう、これでも食って! ゆっくりしろ!!」
トウモロコシを渡され、シートが敷いてある地面に座ると、
弓使いの柏倉せつなが、
「気にしすぎよ!
空見ても何も起こっていなかったし、
3日後のことを考えましょう!!」
「ここは勇者がいない! 今回は誰が総司令官をするかだが……
僕たち勇者隊の隊長のクラット・シイ・ルールックが言うので、
「3ヵ月前の獣族対人族では、ウインライム法皇国の
聖女が総司令官でしたね」
獣族との戦いの時は、次期法皇の聖女が総司令官に
成ることが多い。
基本、何も無いので、7日間睨めっこして終わるため、
誰でも良いので、ウインライム法皇国の要望で、聖女が総司令官に
任命されている。
「魔族が相手で、土地の奪還だから……
卓さんが、今回は魔族が相手で、獣族と違い戦うことが
決定している為に、聖女では無理だと言う感じで言うので、
「タク! お前が立候補してみたらどうだ!」
隊長が言うので、
「無理ですよ! コウエツを推薦します」
「聖騎士で、天の勇者で、ロックティラ以上だからか?」
「隊長の言う通り、向こうの方が適任です」
卓さんは勇者の中で強い方で、光悦さんより統率力が
低い為に無理と言うけど、肩書だけで、実際にはロックティラが
まとめ上げて戦っているので、
「何事も経験だと思うけど……
ボソッと言うと、
「お前が、立候補しろよ!!」
卓さんに睨まてしまったので、
「僕は後方だから、無理だよ」
前衛の人たちの援護や救護がメインなので、総司令官に
向かないのは分かってるのに、無理言わないでと断っていると、
「飲み終えたコップの回収に来ました」
メイドがテントの出入り口で話しかけて来るので、
全員がメイドの方に振り向いた時に、僕の探知が発動し、
「お前は! 魔族か!!」
僕は立ち上がり、その言葉を聞いた僕以外も立ち上がり、
「まさか、私が見破られるとは……
人族のメイドの姿から、怪しい魅力を出す魔族に変わり、
テントから離れるので、僕たちはテントから出ると、
僕は魔法の杖を構え、卓さんは剣を抜き、せつなさんは弓を構えて、
隊長たちは剣を抜き、魔族に向けて攻撃態勢に入る。
その光景が合図となり、他のテントの勇者たちも出て来て、
周りにいたメイドや給仕たちの中から魔族へと姿を変えた
メイドたちの姿に驚いた給仕たちは、王都内に逃げて行った。
卓さんは剣を構えて、魔族の女に向けながら、
「まさか……魔族がいるとは……
僕が、卓さん達に身体強化魔法、高速移動魔法などを
詠唱し、卓さん達の体が光出して、
「今回は、お前たちのレベルを調べるのが任務だったが……
戦うというなら、ゲーム以外での戦いは禁止だが、襲って来るなら
相手にしても問題ないだろう……
ゲーム以外での異種族間の争いは、先に手を出した方の大陸が消滅する
というトンデモないルールで、その為に、魔王を倒すために召喚された
僕たちも、魔王の大陸に出向いて、魔王と戦うことが出来ない。
魔王が居る場所でゲームが行われないと、魔王と戦う機会もなく
何時までも元の世界に帰れないと言う恐ろしい話である。
なので、魔王が寿命で死ぬまで待つしかないのである。
今回のこのケースだと、相手が王や王の身内では無いので、
大陸が消滅と言うことは無いと踏んで、魔族の女は仕掛ける気である。
卓さんが、「ゲームの前の前哨戦と行こうか……
距離を取りつつ、魔族の目をじっと見ていて……
俺たちは、まさか王都に敵が潜入してるとは思わなかったのが
ドジだと思いつつ、目の前の女魔族を見ながら、
「ヒトミ! こいつは、どんな種族だ!!」
「こいつは、人型で姿を変えられるタイプで、
スパイに適した魔族よ! レベルは30!!!」
皆が仁美を見た後、エンリーが、
「コウエツと同レべルか……チッ……
舌打ちしつつ剣を構え、俺は周りを見渡し、
敵は9人かと確認していると、
スタンテッド王国のテントの方から、服を脱ぎながら男女たちが出て来て、
男女たちは地面に座り、向かいあって体を寄せ合いながらキスをし出して、
その光景に呆然となっていると、
「さすが! 隊長!! 勇者でも簡単ね、フッフ……
その言葉を聞いて、
「サキュバスか!!!!」
その言葉を聞いて、大二がバトルアックスを構え上げて、
サキュバスに向かって行ったが、途中で止まり、バトルアックスを
捨て、着ている服を脱ぎだして、男女が行為をしている輪の中に
入って行った。
「コウエツ!! あなたの天の制裁を!!!」
仁美が言うが、
「あれは……時間が……ここでは……
隕石落としが使える場所じゃないことくらい分かれと
思いながら、ロックティラは何処に行ってるんだと
周りを確認しながら、目の前の魔族が、
「隊長によって、快楽の旅に行って……
仁美を見つめて
「隊長が得られたものを、あなた達に入れて、子を……
それを聞いた仁美は、座り込んで泣き出してしまい、
「倒せば!! いいんだぁぁぁああ!!!!」
俺は強く叫んで、目の前の魔族に向かったが、
魔族の手だけで簡単に剣が折られて、
「なぁ!! 最高の鍛冶師が制作した……
俺は体が震えだして、死を覚悟したが、
「殺さないよ! 快楽に溺れてもらわないといけないから」
卓たちスタンテッド王国の者たちが行為を行っているのを
俺たちにもさせるつもりかと女魔族を睨むのが精いっぱいで、
はっきり言って、この時点で俺たちは敗北した。
どの国の勇者や騎士たちも、たった9人の魔族に抵抗もできずに
卓たちのようにされるのを待っている状態の中で、
王都の方から来る者がいる。
その姿を見ると、
ロックティラ、ナルエと先ほどの女の子、肌が黒い4人の女が
走って来ていて、
「来るな!!」
サキュバスも俺の声に反応して、ロックティラの方を見ると、
「キューイル様! なぜ!!」
叫んでいて、
「聞きたいが……
サキュバスと同様に驚いている女魔族に言うと、
「な、何を……
「キューイル様って……
此方の様子を見ているロックティラの方を見渡して、
おさげの女の子に指を指して、
「魔王【メガーデスティー】さまの第4王女のキューイル様です」
俺たちは目が点となって固まっていると、
「今すぐ止めるのじゃ!!」
その王女が叫んでいるが、
「任務です! 勇者たちのレベルを調べる!!」
サキュバスが言うが、
「行為をさせるのが任務か!?」
「正体がバレましたので、仕方なく……
今の状況を説明するが、
「ミサトよ! ルービュークスたちが潜入していたのは知っていたのか?」
王女がナルエの横に居る女の子に聞くので、
「宮殿でしっかり働いていたから、放置していたけど」
「放置していた結果が、今の状況なんだが……
ロックティラが顔を隠しながら言うので、
「ナルエはどうする?」
女の子がナルエに聞くので、
「ありすが犯されるのを待つわ」
暗いオーラを出しながら言うナルエに、
「何を言ってるの!!」
ミュー・クラッホーン魔導国のテントの方から声がして
其方を見ると、浩二がエッと言う顔をして舞姫を見ていた。
かずえが、「ちょっと! ナルエ、今の状況分かってるの!!」
「つかさのファーストキスを奪ったのよ!!
犯されればいいのよ!!!」
ナルエの絶叫に、俺たちは、つかさって誰と思いながら、
「何よ! ナルエに第1夫人は譲るって決めたじゃない!!」
2人の攻防の間にも大二たちは何回戦もしているが、
「それじゃ、舞姫だったわね……
次のターゲットを決めたサキュバスが、
ミュー・クラッホーン魔導国の方に向かって行くが、
9人の女魔族のレベルは高く、俺たちが戦っても勝てない
相手で、ロックティラも動かずに王女と居るが、
よく見ると、王女がロックティラを俺たちの方に
行かせないように、王女のおさげの髪が牽制している。
「最近していないんでしょ! 浩二と!!!」
聖女が悪女になっているナルエの性格の悪さに、
ナルエを想うことを止めた方が良いのかと思って眺めていると、
「別れたわよ!! ツカサ一筋よ!!」
浩二が前髪を触りながら、「ツカサって……
俺たちも知りたかったのでナイスと思いながら、
「ツカサって言うのが恋人ね……
浩二を見てニヤッとしてから、
「こいつをお前の恋人にして……
「だったら、今呼んで、してるのを見てもらうわぁぁあああ!!!!」
舞姫の左腕が光出して、光が収まると、1人の男が立っていて、
「蜂蜜取りの最中に……」
「つかさぁああ!!」
髪はワイルドで、襟付きのシャツにパンツを履き
皮靴を履いて、剣を腰から下げている男の名を叫ぶナルエに、
「キューイル、美里がいるから、其処を動くな!!」
「はぁぁい! あなた!!」
「駄目神からお見合いするからって言われているけど……
「ナルエのお母さんって……
ありすが言うので、男は頷いてから、
「振るにしても、今は……
サキュバスに目線を向けて、サキュバスはニヤッとしてから、
「舞姫としなさい!!」
浩二と、かずえが杖を男に向けるが、
「何をするって……
剣を鞘から抜いて、地面に剣先を向けているが、隙がなく
サキュバスも後ずさりしながら、
「私の命令魔法が効かないとは……
「次はどうする?」
フフッと笑い、男を見るサキュバスは、
「お前を私の物に!!!!」
男に飛び掛かるサキュバスに、男は両手で剣のグリップを
握り締め、腰を低くして、サキュバスを待ち構えていると、
黒い影が男とサキュバスの間に入ると、サキュバスは
逆の方に飛んで行き、地面にめり込んだ。
「姉の恋人に手を出すのは行かんのじゃ!!」
王女が男の前に立ちながら言うので、
剣を鞘に入れた男は、
「ありすに血が飛ばなくって、助かったよ」
笑みを見せながら言う男に、
「そうか……
ありすが男の後ろに居るのを発見した王女は、
「お前が、アリスか? 姉の方が綺麗じゃ!!」
ありすに言うので、
「ツカサは私の方が綺麗って言ってるよ!!」
「本当か?」
男を見る王女に、
「綺麗って、何を基準にするか分からないけど……
立ち去ろうとする男に、「答えてよ!!」
ありすが言うので、男は髪を掻き分けながら、
「甲乙つけがたい……
「回答になってなぁい!!」
ありすに振り向いて、
「子供たちが待ってるから……
男は走り出して、途中から大ジャンプしながら、
この場を後にした。
ナルエたちは王都の中に戻って行き、魔族の襲撃は
男によって食い止められて、俺たちは怪我も無く
無事だったが、スタンテッド王国のテントを見ると、
体に砂が付いたまま服を着だしていて、
女性たちは泣いていた。
男たちも下を向いて服を着だしていた。
スタンテッド王国の勇者隊は、魔族に操られたとはいえ、
好きでもない者同士で行為に及び、精神的に疲れたようで、
このままゲームに参加することが出来ないと申し立てて、
スタンテッド王国に戻ることになった。
ロックティラが大二たちの方に行こうとしたが、
俺は呼び止めて、
「あの男は、アリスやナルエの……
「婚約者だ! 聖女は、3時からお見合いをして……
「お見合いって、いつ決まったんだよ!!」
「ツカサと勝負したいから向かった場所で、さっきな」
王都の方を見るロックティラに、
「誰が!!?」
食って掛かるように言うと、
「魔族のキューイルと、ナルエの母親……
「母親? 召喚された時には……
「ロックティラ、魔族と言ったわね」
仁美が話に入って来て、
「あぁ、言ったが……
困ったように言うので、
「私たちの世界のナルエが、此処の世界の魔族と
母親が一緒なの?」
仁美の言う通りだなと思っていると、
「エンリー達には衝撃が強すぎるが……
エンリー達を見渡して言うので、
「実はナルエは魔族で、私たちの世界に来たとか」
仁美が推理して言うが、
「俺も聞いた時はビックリしたが……
言いにくいように喋るので、
「私たちは、何を聞いても動揺はしない!!」
エンリーが高々と宣言するので、覚悟を決めたロックティラが、
「この世界の神は3柱いるが、実は1柱で……
驚く素振りもなくエンリー達は聞いていて、
「ナルエは神ソラスの娘で……
エンリー達は少し動揺し、
「魔族のキューイルも神ソラスの娘で……
その言葉に、エンリー達の顔は驚きの表情をしていて、
「2人の母親は、神ソラスで、父親違いの姉妹だ!!」
驚きの声を出していたエンリー達と同等に、
俺も嘘だろと声を出していたが、
「ロックティラ! ソラスさまがナルエのお見合い相手に
この国の失格勇者を!!?」
先ほどのサキュバスとの戦いで戦闘の格好は良かったが、
王女がサキュバスを倒したので、多少はレベルが上がっている
程度にしか認識していないから、仁美が疑問に思うことは
当たりまえで、
「2月にあったゲームで、アリスを助けたのは彼奴だ!」
獣族の大陸で行われたゲームで、最後の日の練習時間で、
暴走した獣族が、ミュー・クラッホーン魔導国の駐屯地を襲い、
ありすと魔導士以外は亡くなり、ロックティラによって
襲ってきた獣族は全員亡くなっている。
「ロックティラじゃなかったのか?」
「コウエツ、ツカサの素性をバラさないために嘘を言った」
「なぜ……
「ゲームに参加できないためだ!」
その言葉に、
「参加すればどうなる?」
エンリーが質問をするので、
「1人で獣族、魔族を殲滅できる」
「嘘だろ……
何を言ってるんだと言う顔でロックティラを見つめていて、
「事実だ! ミューブル王国は神ソラスの眷属を
召喚したために、失格勇者の烙印を押して、
ゲームに参加させないようにした」
ロックティラの言葉に、俺たちは恐怖した。
このことは、他の国々の勇者や騎士、魔導士には
伝えることはしなかった。
要らない混乱を招くだけだから……
俺は、大二が地面に座っているが、今はそっとしておこうと
その場を素通りして、ミュー・クラッホーン魔導国の勇者【コウジ】が、
地面に這いつくばって、
「最低勇者に行くんだぁ!!」
嘆いている。
どうやら、舞姫が去ってから、ずっと、この状態で叫んでいると
かずえは俺に話してくれた。
舞姫は、此の場に居る俺たちに、
つかさがミューブル王国の失格勇者で、
舞姫が身も心もあげた方と言って、左手首にあるブレスレットは
つかさからの贈り物で、つかさを瞬時に呼べるもので、自国でも
密会してると豪語して、王都に入って行った。
それ以上は何も言わなかったので、詳しいことは分からないままで
どの国も失格勇者について、舞姫の玩具と落ち着いていった。
「レベルを上げて、奪い取るんだな」
俺の声に反応して、顔を俺に向ける浩二は、
「ロックティラ……
「男だろ……
浩二は暫く考えてから立ち上がり、
「最低勇者より強い俺なら、アリスは直ぐ戻って来る!」
かずえを見ると、地面の方を見ているので、
ありすが浩二に最初から好意を持っていないことを
知っているんだなと、憐れな浩二に、
「……がんばれよ」
「おおぉ! ロックティラ!
ありすが戻って来たら、パーティーを!!」
「私も予算を出そう」
ミュー・クラッホーン魔導国の勇者隊の隊長が言うと
浩二とがっしりと握手している光景を後にして、
サキュバスたちに翻弄された各国の勇者隊のケアは、
浩二の立ち直りを参考に、つかさの最低勇者、失格勇者の
通り名を使うことにした。
これで会うのは3回目か
ロックティラ! 強いのか?
ああぁ……強い、隠しているが
俺よりもか?
コウエツ! お前とは、天と地の差がある
嘘だろう……
次回
第58話 お見合いと離脱……
爆裂、爆裂! ランランラン……
来年からのアニメ……
気に入ってるらしいよ
俺もこんな格好で……
男なのに、女エルフ……
竜巳はモデルもしてるし、似合ってるよ
で、本当に魔法を打つの?
このイベントに参加する費用より恭子の後始末代が……
良いのか、娘の為に……
あはははは!!! 私のストレス解消に
エクスプローォォォオジョン!!!!!
良いのか……
大統領には口止め料で、ゴーレムを……
戦争地域に、ロボット騎士団ってか




