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旧アケミと共に異世界アドベンチャー……  作者: ウッドスチール
第2章 女神は、わが子の為に……

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54話 こういう時は……

 大声で叫んだ男に、北条君が、

「私たちは、王都の商業ギルド【ミートラップー】の

ティリシャーの依頼で来ました」


「この国のか……2週間後に俺たちと戦うのは

  知ってるだろ!」

北条君の顔に迫ってくる顔は威圧感の塊で、

 「でも……

商業ギルドのカードを見せて、

   「カードを見せれば取引できると……

「それは、普通の時だ! 

  ? どうやって、この街に入って来た!?}

北条君は後ろにいるキューイルを右手で示して、

 「彼女に許可を貰って入りました」


男は、示す方向を見て。

「!!? キューイルさま……

  キューイルの前に出て来て、跪き、

「キューイルさま! こんな所に来ていただきありがとうございます」

  「いちいちすることもないぞ! 王宮じゃないのじゃ!!

 タツ達を入れさせろ!!」

「入れるわけには行けません! 敵にわざわざ物資を売るなど……

  2週間後に来ていただければ……

キューイルは、男を見下ろし、

 「我の言葉でもダメか!?」

「ニコール侯爵様の命令です。キューイルさまの言葉でも……


北条君は、腰にぶら下げている皮袋から、

 「これで、今だけ漁港に入れてくれないか?」

男に金の延べ棒を見せて、

 男は手に持ち。

「鉄か銅から作ったのか?」

  両手で、呆れた感じのジェスチャーをして、

「本物の金だよ!」

「馬鹿をいうな! これだけの大きさのを持てるのは、貴族でも1部だ!!

  お前は平民だろ!! どこの錬金術師に頼んだ!!」

「魔法で作ってないし、純金を固めた物ですよ!」

北条君の目をじっと見てから、門に立っている門番に、

 「鑑定士を呼んで来い!!」

大声で門番に行って、門番の1人が鑑定士を呼びに行った。


私たちも、男が持っている金の延べ棒を見ながら。

 「これって、本物?」

「そうだよ、異世界で冒険者とかしてると、お金が金貨で、

  戻るときに余ると両替するんだけど、普通の生活では

使わないし、貯金も限度額超えてるから、金相場が下落しないように

岩崎の所で、不純物を取り除いて作った物だよ」

 「後は、金以外でも、余った物は岩崎経由で売ったりしてるし、

政府関係者に、どこで手に入れたとか言われないように

  渡したりしてる」

「ダーリン……余った物は我にくれるか?」

「キューイルには、買って渡すよ!!」

  「これが本物で、余ってると言うなら、

     これで十分じゃ!!」

私は、松本君とキューイルの抱き合ってるのを見ながら、

 「松本君も持ってるの?」

松本君は頷き、

 「王都に戻ったら、何かアクセサリーを作ってもらって、

   キューイルに渡したら?」

「そうするか……記念にさ!」

そう言った松本君に、キューイルは頬にキスをして、

 「結婚指輪が欲しいぞ!!」

「まずは、婚約指輪じゃないのかなぁ」

  「我々は夫婦だぞ! まだ逃げるか!?」

目を瞑って松本君の方に振り向き、

 私たちがいてもお構いなく、昨日と違う口と口とのキスを

していて、男が、

 「あの男とキューイルさまは……」

ダークエルフのミューウエーヴは男を見て、

 「タトーラム!! 見て分からないか!?

   彼は、キューイルさまの旦那である」

「王様は?」

  「王など関係ない! お前もラムータのように

    星の彼方にいくぞ!!」

タトーラムは、周りを見渡して、

 「いつも、金魚のフンみたいに、キューイルさまに

   ついて来てるのに……」

「昨日……邪魔して、星の彼方にな!」

タトーラムは青ざめながら、

 「あの……四天王の1人をか……

苦笑いしながら言い、ミューウエーヴは、

ハーフアップしている赤髪に付けている花の髪飾りに右手で触りながら、

「この国は、最強の勇者を呼んだと言うことだ!」

「……」


そこへ、門番が鑑定士を連れてきて、

 「タトーラムさん!!」の声に振り向き、

「……来たか


連れて来た鑑定士は、人型の女魔族で、グルグル眼鏡をかけ、

水色のビキニの鎧を着ていて、髪はショートヘアーで、色は水色で、

 「私に見せたい物とは……

タトーラムが、金の延べ棒を見せて、

  「鑑定するまでもなく、本物だ!! どこで……」

「あいつらさ!!」

眼鏡に手をかけて、更に私たちを注意深く見て、

 「勇者ですか……それも、今まで見てきたのがカスに思えるくらい

    強い!!!」

私たちは驚いて、北条君が、

 「俺たちは強くない! 聞いたことあるだろう、失格勇者って

いうのは、俺たちさ!!!」

 鑑定士は、

「ステータスプレートを見せてくれ!!」

  「それは、持っていない! ギルドカードなら」

「? ギルドとは冒険者の……

  「そうだ!!」

と鑑定士に渡して、しばらくギルドカードを見てから、

 「なるほど……確かにレベル1で……

「失格勇者だろ……

眼鏡に人差し指を当てて、

 「私は、魔王軍第5騎士団、諜報部所属、サラウェル・フラング

を舐めてもらっては困る! 私が所有する、この【鑑定君】にかかれば

全てがわかる……北条つかさ!! お前の本当のレベルは120、

 HPは、360万、

   スキルは、剣術、速足、直感、超聴覚などで、神の準眷属……」


言い終わって、私は、 

 「そのグルグル眼鏡……あなた、転生者?」

キューイルたちは、「「「 転生者??? 」」」

「そうよ……転生時にね。だけど今は魔族として、楽しく過ぎしているわ」

  「そう……

「あなた……おもしろいわね、人間?」

  「何が言いたいの?」

目と目で牽制しながらいると、

 「俺たちでは、勝てないか……

タトーラムが北条君を見て、

 「もう1、2本ないか!? 口留めで……

「ああ……分かった!」

皮袋から。金の延べ棒を2本出して渡し、

 私たちは、漁港に、ようやく入ることが出来た。



購入する食材のメモをタトーラムに渡し、

 北条君はタトーラムと一緒に、魚を買いに、

松本君とキューイルは、2人でラブラブと歩いて、

 周りを見に行き、

残った私たちは、詰所で待機している。

 で、

「あなた……仕事は?」

  「2週間後のゲームのために来ていますから、

    ここはバイトで、もう仕事は終わってますわ」

「家か宿に帰れば……

  「帰りません! 私たちの部隊は、人族に化けて

 潜入調査をしています。人族の勇者たちが、3か月前からどのように

  変化したかを……

「あなたも、今すぐ王都に行けば!……

  「あなた達と共に……キューイルさまも行くでしょうから」

「ここを離れていいの?」

  「構いません! 潜入捜査も任務ですし、

     ゲームの1日前に戻ればいいので……

「なぜ、バイトを……

  「私の【鑑定君】を使えば、良い食材の魚を国に送れますから」

「? どちらが任務なの?」

  「……」

グルグル眼鏡を手で触りながら、外の方を見る女魔族に、

 「眼鏡って、この世界では作れないと聞いたわ、

   どこで……

「私は転生者で、その時に貰ったスキルですから……

  「良い物、貰ったわね!」

「褒めていただき、ありがとうございます。

  あなたのプレートを見せていただけませんか?」

「なぜ!?」

  「あなたの本当の力を見たいので……

「いいわよ」

私は、皮袋から、ギルドカードを出して渡し、

 グルグル眼鏡の女魔族は、じっと眺め、

「あ、ああ、あああ…………

 フラフラと立ち上がり、詰所の地面に倒れた。


倒れたグルグル眼鏡の女魔族を、私は抱き起して、

 気絶しているので、どうしようかとキューイルの侍女3人を

見渡した時、突然、奥の部屋に通じる通路が光輝いて、

 そこから、女性が出て来て、

「サラウェル! 【鑑定君】を通して見てしまったのね!」

私は、その言葉を言った女性に、

 「駄女神! なぜ、あなたが……

「今はスルーするわ! 神崎さん! あなたの神の力を

  この子に!!!」

「? 神の力なんかないですよ! 説明を!!!」

奥から、秋人さん、レイーナさん、パティーさんが来て、

 ロングストレートの茶髪で、私は女王様よという威圧感もあるけど

  優しさも感じるレイーナさんが、 

「美里! この娘は、転生時に、この世界の人たちより

強い者が来たら、その方の眷属になるという特典を貰ったの!!」

「だったら……秋人さん達で……

  「本当は、今回のゲームの時に、王都で会って、俺の準眷属に……

「……秋人さん」

「100%の予想は難しいけど、キューイル! 美里さんで、流れは

  変えずに済むわ」

私は良くわからないまま、話を聞いていて、

 「説明を……


倒れていたグルグル眼鏡の女魔族は、駄女神に抱えられながら、

 椅子に座り、私たちは立ったまま、彼女らを見ていて、

駄女神ことソラスこと、この世界に滞在する時の仮の姿、

 ティリシャーとして、今は私たちの前にいて、

「何から、話そうかしら……

  「キューイルのことから……

キューイルの侍女の3人は、

 「「「 この方が…… 」」」

3人は跪いて、

 「バレていたのね……上から見てましたから、キューイルを

    大切にしていることは知ってますから、

      立って下さい」

3人は立ち上がり、ティリシャーにまた礼をして、

 私たちから一歩下がり、

「サラウェルのことを話すわ」

  「俺たちは聞いてるが、実際にあって、

    今ビックリしてるよ! 眼鏡を取ると分かる」

ティリシャーさんは、秋人さんの言葉を受けて、

 グルグル眼鏡の女魔族から眼鏡をとり、顔を見て私は、

 「ソラスにそっくり!!」

顔のカタチが卵型で、目がタレ気味の可愛い顔たちで、

 秋人さんとティリシャーさん以外は、驚きながら顔を見合していて、

  「この子は、神崎さんの世界で、私が人間の姿で、この子の旦那さんと

結婚して生まれた子なの。寿命で転生エリアに来ずに、私のスキル部屋に来たの。

私を見たこの子は「お母さん」って言って、バレたわ。

 私は、1000年生きて、子を産んだからなのか、新しい人生をと

  転生することを話したわ。この世界を次の(ひと)に引き継いで

貰おうとしたら、この子が私が引き継ぐっていうの」

 ソラスにそっくりな女魔族の頭を撫でながら、話は続いて、

「だけど、私では、神にすることも眷属や上位準眷属にも出来ないの。

  この世界には、神になるための試練所もないし、神界から旅行に

来る方もいるけど、中位準眷属までしか出来ない方ばかりで……

 「俺たちは、人から神になったが……眷属や上位準眷属は出来ない。

出来ても、少し寿命が延びたり、運が良くなったり、少し魔法の力が

上がるくらいで、神の下級(一般人レベル)にも出来ない……」

 「秋人さんでも……」

「そうね……130年前に、この子が、うまく生活が出来てるか見に来た時に

今の魔王【メガーデスティー】に出会って、付き合って、そして、妊娠したの。

私は、神界で、新たな世界を創るプロジェクトに契約社員で入っていたから、

私は、魔王に誤魔化して言って、15年前に戻って来て、キューイルを産んだの」

「130年間もお腹に……」

私を見て微笑んで、

 「時間の流れが違うわ……それに、この世界で生みたかったし、

    大きくなってほしいでしょ!

      ……それで、この子に神になる試練を与えたの」

「出来ないんじゃ……

  「キューイルが生まれて分かったことは、この世界で1番強い存在だったの。

それで、キューイルよりも強い者が、この世界に来て、ステータスを見て上なら、

その場で気絶して、キスで上位準眷属になることが出来る試練を与えたの」

「上位準眷属というのは……

  「神界の住人になれるけど、会社で言えば平社員で終わるから、

    ほとんどが、生まれた世界か違う世界に行くわ。だけど、

 世界を引き継ぐことは出来るわ」

  「でも……秋人さんは……

「そうだ! 中位までさ! だからサラウェルを上級準眷属にすることは

出来ないが、俺には妹がいる。明美の上位準眷属になれば、この世界を

治める神になれる。で、その話をしてる時に、恭子のおふくろの恵美から

依頼があって、同時に行うことにしたんだ!」

レイーナさんが、

 「まずは、秋人の中位準眷属になれば、異世界間を渡り歩くことが

出来るようになる。 秋人が言えば、明美は嫌と言えないから、

眷属にするでしょう。と計画をしたんだけど……」

パティ―さんが、

 「召喚したら、明美ちゃんの上位準眷属である、あなた方が来たの。

    私たちは知らなかったんだけど、

 駄女神の方を見ながら、

  「明美ちゃんとソラスは頻繁に会っていて、キューイルと

サラウェルに、好きになるかは本人次第だけど、合わせようということで

人選したみたいね」

「そうだったんですか……? だったら最初に北条君のを見たから、

  北条君の時に……

駄女神は、サラウェルを見ながら、

 「どうもこの子、一緒に来た神崎さんが上だと分かったみたいで、

   母としては複雑なんだけど‥‥…この子のことお願いするわ」

「私は、女性で、女同士では……

キューイルの侍女3人以外が、私を「「「 お前が言うのか 」」」

という無言の圧力で、私を見るけど、


 その時、どこからともなく

「美里! この子を眷属にしてあげて……2人の時は、

  男の子で過ごすわ。そして……

と、聞こえてきて、

 「てん……明美……


私は、駄女神の所に行って、

 「今から……

「……それじゃ

私は、サラウェルを抱きかかえて、

 「神の眷属である我が名において、我の力を宿し、

我と共に生き喜び、我の眷属となり、我の代理として、使命をはたせ!!!

……マイ・ハピネス・リビング・パワー・オブ・

          ファミリーミッションエージェント……

目を覚ましたサラウェルの目をじっと見て、

 「サラウェル。あなたは、今日から私の眷属です、

   そして、私の愛する人の上位準眷属です」

涙が流れ落ちる頬を私は指で拭きながら、

 サラウェルは駄女神がいることに気が付いて、

「ママ……

 「あなたが、この世界を任せられるまでは、転生せずに

   一緒に見守って行きましょう。瑠衣(るい)……


私は、サラウェルとキスをして眷属にした。

  






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