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旧アケミと共に異世界アドベンチャー……  作者: ウッドスチール
第1章 ドラゴンの足止め? 討伐? それとも……
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6話 話し合い……

 食堂の片付けもある程度終わり、

冒険者ギルドを経営している敷地内の墓地に

バムの遺体を埋葬したり、恭子という冒険者にバムが殺された

という部分のみが広がり、バムの死を聞き集まった人達は、

悲しんでいる人、恭子を憎む人などで、あふれかえっていた。

このジース王国でのバムの人気は高く、さらに人が集まってくるだろう。


まだ、帰ってこない明美を待ちつつ、私は警備兵Aに

事の成り行きを説明しても、詰所の牢屋に入れと言いだすので、


「何度言えばいいの。バムの自業自得でしょう! 

   回復させたのに、襲ってきたのは向こうよ!!!

      なぜ私が牢屋に入るの!?」

怒り心頭だが、我慢している恭子に、

「詳しく聞くためだ!! 逃げ出さないようにするためだ!!!」

「逃げるわけないでしょう!!

さっきから言ってる以上のことは無いわよ!!!!」

「もう1人の女のことも聞くためだ!!!」

  腕を組んで警備兵Aを睨んでいると、

私と話している警備兵Aの所に、紙を持ってきた警備兵Bが、

紙を目の前に見せて言いだした。

「男爵さまより、

    お前を死刑にせよと通達があった。

              これより連行していく」

私は、紙を警備兵Bから奪い取り、

  「はっ! 何これ……

      男爵がなぜ出てくるの……

 紙に書いてある文章を読んで、

   「死刑って……死刑以外書いてないじゃない!!

       説明しなさいよ!!!」

「……それは」

説明も出来るわけもなく、返答に困る警備兵2人に……

  「男爵を呼びなさいよ!!!!」

「何を言っている。お前などに会うわけないだろう!!!」

警備兵Bに詰め寄り、鎧の下に来ている服の襟を右手で握って、

 「男爵は何処にいるの? 直接会って問い詰めるわ!!!」

   「きさまぁぁぁ!!!……ぐぐぐ…… 」

 その光景を見て、警備兵Aが、警備兵Bから離そうとした時、


「問いに答えてやろう」

集まっている街の人、冒険者たちをかき分けて、ローブを着て、

フードで顔が見えない男が私の前に立ち、

私は警備兵Bの襟から手を離し、

       フードを被った男を直視し……

  「答えてもらいましょうか」

「男爵さまの令嬢の1人が、バムの奥さんなのだよ」

私は、やっぱりねと言う顔をして、

 「そんなところだと思っていたわ」

警備兵Aは、私たちのやりとりを聞いて

  「……バムって結婚していたかぁ」 

    と、小声で警備兵Bに問いかけていた。


フードを被った男は、杖を私に向けてながら、

「ふ、ふっ……赤髪の女……バムから聞いてるぞ! Fクラスなのに

   Sクラス以上だと……魔法も見たことがないのを使うとか……」

宝物を見つけたような顔をして言い、

「Fクラスレベルでいたつもりだけど……

       Aクラスと言うだけあって、見抜くのね……」

バムの事を少しは見直した感じで私は言い、その後、フードを被った男の

杖が光り出して、

 「我に、我のために、喜び、笑い、戦い、悲しみを行うための

   人形になり、服従……

「何!? 足元が……」し、我のために生きろ!!!

   ……アブソルート・オゥビィーディィアンス・スレイブ


私の体を包み込んでいた光が、周りに溶け込むように消えて……

 虚ろな目となり、腕もダラーンと垂れ下がり、立っているのを見て……

「この女は、私の物となった。男爵さまには、私から報告しておこう」

  警備兵Aは、この男が男爵とどのような関係かわからないが、

 黙らしてくれたので、

   「ありがとうございます」

  と同時に礼をしてから、周りを見渡し、

「おまえら、ここはギルドの前だぞ、通行の邪魔だぁ!!

   直ちに立ち去れれれぇぇぇ!!!!・・・・」

 集まっていた人々は、その号令で、ギルドの敷地内に行く人、

  家に、店に散らばって行った。


フードを被った男は、

「さて、お前の名は何という?」

「ハイ、キョウコトイイマス。マスター」

  「うむ……うまくいったな。これで計画が前に進むな……マスター?」


塀に背中をつけて、こちらを見ていた勝人を見たローブの男は、

 「仲間かぁ……キョウコ、あの男を殺せ!!! 」

その言葉を聞いた勝人は、

「いやぁ……俺って、人気者だなぁぁぁぁぁ……」

 周りにいた人たちは、

 ((((((((……お前、大丈夫かぁぁぁぁ……))))))))

   という驚いた顔で、勝人から距離を取るように離れて行った。

 

勝人は、周りの雰囲気を気にせず 

   「人気者だぁぁぁ……人気者だぁぁぁ……」

                アピールをし続けていた。


「何なんだ、この男……キョウコ? うごかな……い ?」

フードを被った男は私を見て、勝人に向かわないのを不思議に思っていると

   警備兵Bが

「ここでは止めてもらえませんか。

      あの男も先ほどの魔法で黙らしてもらえませんか」

と言うので、勝人の方を見ながら、

 「男に魔法をかける気はない!!!」

   「でも、ここでは……」

「お前! 男爵さまに重罰刑にしてもらうように申告するぞ!!!!!」

  警備兵Bは、フードを被った男から離れて、

警備兵Aの方に振り向き、

「……後の処理のために、道具を持ってきてくれ!」

   その言葉を聞いて、警備兵Aは頷き、詰所に向かった。


フードを被った男は、元気にアピールをしている勝人を、

 もう一度見た後、動かない私に振り向き、

  再度「あいつを殺せ!!!」

       前よりも強く叫んだが、

「アイツハ、シモベ、コロシタクナイ」

拒否する私に、更に強く

 「あいつは要らん。殺せ!!!!!!」

   と叫び、私は、

 「……ワカリマシタ……マスター…… 」

   両腰にある鞘からダガーを抜き、勝人に向けて走りだしたが……


「な……バ…………」

フードを被った男に、右手のダガーで首を切り、その場で右回転し、

  左手のダガーで腹を刺していた。


フードを被った男を、鋭い目つきで見ながら、

 「三流魔法なんて、効かないわよ!」

    「長年研究して……得たの……に…… 」

「……ご苦労様」

 言うと同時にダガーを腹から抜き、フードを被った男は膝から崩れ落ち、

地面に倒れた……

 その光景を見ていた人達は、恭子の動きが見えない恐怖と、

警備兵Bに向ける恭子の視線に恐怖し、叫び声をあげ、逃げ出し……


「親衛隊をよべぇ!!!!! この化け物を退治しろぉぉぉぉ!!!!!!」

 大声で叫ぶ警備兵Bの声に、近くいる冒険者など武器を持つものは、

私の殺気を受け恐怖しつつも、バムの弔いのために戦おうと、

剣、槍を構え、私を討とうとする者たちに、

「勝人やるわよ! 来る敵は、すべて排除させてもらうわ。死にたくなければ

逃げることね!!!!!!」

 その言葉にたじろぎながらも、私に向けて身構え、

それを見て、勝人も剣を鞘から抜き、

    私は身体強化魔法をかけ、体全体から紅のオーラを発して……


その光景をギルドの敷地内から見ていた男は、 

 「Fクラス……SS以上だろう……この街に、血の雨が降り注ぐ

   のを防ぐ者は、わしも含めて誰もいない……




バムって、此処の男爵の娘にも手を出していたのね!

 冒険者で、名が通っているなら、複数いてもおかしくないだろうね。

まるで、誰かさんみたい!

 俺は、無名で、恋人は1人です。

  と思っているのは、あなただけ……

そんばことは、なぁい!!

次回、

  第7話 静寂の中で……


掛かったフリで疲れたから、コーヒータイムね。


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