5話 行きましょう……
食堂の方が騒がしくなり、受付で依頼を受ける冒険者との話を、
明美ちゃんの神力を感じたので、途中で止めて、椅子から立ち上がり、
食堂へと向かった。
食堂に着くと、神魔法を更にさらに、強めようとしている
明美ちゃんを見つけて、私は神力を発動させて、後ろから
明美ちゃんを抱きしめて……
「もう……やめなさい。こんな男を相手にすることはないわ」
明美ちゃんは、私の言葉で、神魔法の発動を止めてくれて、
「で、でも、私の唇を……こんな奴に、こんな奴に…… 」
明美ちゃんの頬に流れている涙を手で優しく拭いて、
顔を見ながら、
「秋人さんに、忘れるくらいしてもらいなさい」
優しく微笑んで言い……
「・・・うん・・・わかった。忘れるくらい、激しくしてもらう!!!」
悲しく、落ち込んでいた顔から、笑みが表れて、
「そうね、行きましょうか」
明美ちゃんに優しく語り、マジックボールを使用して無傷な
勝人くんと恭子ちゃんに振り向いて、
「しばらく、秋人さんの世界に行くから、ドラゴンの討伐準備をしてね。
ドラゴンは、私がロング・ディスタンス・ホライズンを使用したときに、
怯えて飛び立ったけど、明美ちゃんの今の神力で、さらに怯えてるでしょうから、
身動きは出来ないと思うの。馬車でゆっくり向かえばいいわ」
と、2人に話して、スマートフォンのアプリ【異世界移動】を起動して、
その場で明美ちゃんと共に姿を消して、秋人さんのところに向かいました。
その光景を見ていたバムは、体中が傷つき、血が流れ、着けている
(胸当て・背当ての)キュイラスなどが破損し、まだ生きてるのが
不思議くらいの中で、
「こ……この化け………… 」
と言い終わる前に、気絶し床に倒れた。
冒険者Aは、「一体……突風がなぜ……
冒険者Bは、「気絶してるのも……
コック長のシゲーピックは、「ティーナと共に消えた女……
さっき、ここで注文していた……
と言うのを聞きながら、
勝人は食堂を見渡して、ため息交じりに、
「食堂はボロボロで、怪我をしてる人たちを治してから、
行ってほしいなぁ」
私も周りを見渡した後、
「片付けましょう。私は怪我をした人を
回復魔法で治すから、勝人は机など片付けて」
私は言いながら、スゥさんや冒険者たちのところに向かった。
冒険者Aは、「ありがとな! 何が起こったんだ!!」
「明美の体をバムが触りまくったから、防御アイテムが
働いたの」
「バムの女癖は……迷惑な!!!」
冒険者Bは、「気絶してる者も……
「心配しないで、するから」
「バムめ! 女何人もいながら、まだ触りたいか!!!」
「……」
冒険者Cは、「はぁ、はぁ……俺が来た時から飲んでいたが、
告白するとか言っていたが……
「告白? バムが……酒の力を借りて……弱いところあるのね」
「告白するのは、銀髪の子だったのか?」
「だったら、アイテムは外しているわ」
「ハァ……そうだな」
私は厨房の方へ行き、ウエイトレスのスゥに回復魔法をかけて、
「ありがとう……食堂が……あ、バムさんは?」
厨房に向かってる最中で見ていなかったのね。だったら、
「気絶してるだけよ!」と嘘を言ったけど、
シゲーピックが、「銀髪の女から物凄い魔力が渦巻いて……
私はシゲーピックを睨みつけるが、
「……後から説明してもらう! 厨房を直してくれ!」
ビクつくことなく言うので、少しびっくりした後、
「ええ、明美が帰ってきたら……
私は、厨房を後にして、
明美によって倒されているバムの所に行き、
倒れているバムを見下ろして、
「怒ってる割に、手加減していたのね……
バムの状態をさらに観察して
「でも虫の息か……気絶と言ったし……
頭の中で、「バムのランクって、家族は? 調べるか」
腰に付けている皮袋(アイテムボックス型 盗難防止つき)から、
スマートフォーンを取り出し、バムについて検索しだして……
表示されている画面を見て、
……奥さんが10人、全員が冒険者。子供は15人。酒は強い……
冒険者ランク Aランク……
画面から目を離して
「このまま死んでも、奥さんたちで十分だろうし、どうしようか……
と呟いていると、
勝人が、私の所に来て、悩んでいる私を見ながら、
「治してやれよ。バムさんは、俺たちに、
いろいろなことを教えてくれたんだからな」
「教えてもらったことなんて、基本でしょ!
それに、私たち女性陣に
セクハラしまくっていたけど!!!」
「それでもさぁ。冒険者仲間だろ!」
勝人に免じて、
「でも……今回だけよ」
冒険者AやBが、私たちの所に来て、
「む!……助かるのか?」
「ひでぇ! もう……
2人に振り向いて、
「今から、回復魔法を使うから、離れてくれる!」
「無理だろう! 俺たちに回復魔法かけて、魔素量は?」
「大丈夫よ!
私から離れて行く間に冒険者AとBは勝人に、
「あの子のランクは?」
「Fですよ!」
「君のカードを見せてくれるか?」
勝人は、皮袋から冒険者カード出して、2人に見せて、
「登録は1ヵ月前で、Fクラス……
「実力も、まだまだですよ」
奥の壁まで行って、私の方を見ているのを確認して、
バムの方に振り向き、精神を集中して、バムに向けて……
「神の眷属である我が名において、汝の体内にある力、傷ついた体に癒しを捧げ、
聖なる癒しの光をこのものへと贈らん……
……エクシード・ホーリー・ヒポクラテスゥゥゥゥゥ!!!!!!!」
バムの周りが光だし、傷ついた体が治り始め、気がついたと同時に、
バムは、腰の横に備えている鞘から剣を抜き、私に襲い掛かった。
私は冷静に見極め、バムの懐に飛び込み、鎧の上から左胸をダガーで、
心臓まで刺し、体を押して、バムから離れると同時にタガーも抜かれ。
私はダガーに付いた血を腕で振って飛ばし、鞘に入れ……
冒険者Aは、「本当にFクラスか……バムは?」
勝人は、「見えなかったのか?」
冒険者Vが、「成功したんだろう!? 」
私は、勝人に向けて、
「生き返らせてくれって言っても、もうしないわよ!!!!」
無駄なことをさせた勝人に怒りをぶつけるように言い放ち、
「わかった! 甘いことは言わないよ!!」
そのやり取りを聞いて、勝人に、
冒険者Aは、「どういう意味だ!!」
「治したのに、恭子に襲い掛かったから、殺した!!」
冒険者Bが、「いつ!?」
「今さ!
スゥは、厨房から、倒れているバムに魔法をかけている
私を眺め、「これが、魔法? まるで神のような……
神々しい魔法の輝きで周りが見えなくなり、その輝きが消えた後、
倒れているバムが、すぐ立つと待っていたスゥは、
勝人と私の会話や冒険者たちの会話で、バムのことが
心配になったので、倒れているところに駆けだして
行って見ると、
床に血が流れ倒れている光景を見て、
バムが私によって殺されたのが分かって、
涙を流しながら私を睨むように……
「キョウコ、バムさんをなぜ殺したの!!!
あなたは、Fクラスで、駆け出しで、バムさんと組んで
オークを倒せたのを喜んでいたのに!!!」
この世界で言う、冒険者クラスS並みの迫力で言い、
「治したのに、襲ってきたからよ!」
「?? 気絶させるだけで良かっんじゃないの!!!」
「バムは、Aクラス! 魔法を発動中の最中に、
気絶させる余裕は無いわよ!」
「殺すのに躊躇いは無いの」
「何を言ってるの! バムが襲ってきたのよ!
仲間だろうが敵だろうが、殺すでしょ!!
スゥ! 冒険者ギルドにいるんだからわかってるでしょう!!!!」
私もスゥの迫力に負けないように言い返し、スゥは黙ってしまい。
私が、バムの遺体から離れて歩き出すと、
食堂にいる冒険者たちがスゥの所に来て、
冒険者Aは、「大丈夫か!? 泣くな!」
冒険者Cは、「胸を……鎧の上から……」
スゥは、涙を出し続けながら、
「なぜ! バムさんが……
冒険者Aは、「あいつらの仲間の女性に体を
触りまくったからだと」
「触られるのは普通でしょ!」
「ああそうだな。アイテムが作動して……
「治したんでしょ!!!」
「襲って来たから……
「キョウコ達の方が悪いんでしょ!
殺されるのはキョウコ達だわ!!」
冒険者Bは、「確かに……警備兵を呼んでくるから、
あいつらも捕まる! 」
「たった2人よ! お金出すから、あいつらを倒してよ!!」
スゥの叫びに、
冒険者Dは、「触られただけで、魔法をかけたり殺したりはしねえ!
剣を向ければ仕方がないが……
冒険者Aは、「確かに……FクラスがAクラスを倒す。魔物じゃないと
無理だな」
椅子に腰かけて聞いている恭子が、
「セクハラでも、我慢の限界はあるわよ!
スゥ! 私たちを倒す依頼を出しても、全員死ねわよ!!
それでいいなら、出しな!!」
冒険者Aは、「この殺気がF? A以上じゃねえか!!」
冒険者Cが、「この場にいるだけで……
「どうしたの!?」
「スゥは分からないか!」
「怖いとは思うけど……
「冒険者じゃなくっても……
私は恭子に向かって、
「何をしたの!? みんな怖がってるわ!!」
「私の殺気に耐えるんだぁ! 勝人、どう思う?」
「多分……スゥのことを気に入っていたし、
コック長もな……
「明美の準ね……冒険者諸君! どうします?
ここで戦って死にたいですか!?!?」
冒険者たちは、私たちが、バムに回復魔法を掛けるフリをして、
止めを刺したという結論になったようで、私たちを魔物の様に見ながら、
でも勝てない相手と感じて、倒れている机やゴミなどを片付け始め、
バムの遺体を外へと運んだ。
涙を流しながら片付けをしているスゥは、
「今は無理でも、魔物でも何でもいい、殺してやる……
私のバムを……」
小声で言ってるのを、私の耳には届いていて……
スゥ、バムの愛人だったの……
スゥからさらに離れてから
……私たちにも声をかけていた……から
情報も不完全ね……
キスを強引にしたって言えばよかったかな。
世界が違うから変わらないか……
私は思いながら、食堂の片付けを始めた……
ああ、治したのに……
正当防衛だけど、避けれただろう?
完全回復だから…… 遠くを見るように言い、
日頃の行いか。
スゥさんって、明美の準眷属だから、剣とか習うと、
俺より強くなるかもなぁ。
眷属じゃなければ、超えることは無いでしょ!
次回
第6話 話し合い……
この国、滅ばしてあげるわ!!
おおぅ、怖い!!
下記は、今回使用した、アプリの解説です。
上杉秋人って、2話で名前だけ出ていたわね。
説明書
アプリ 異世界移動
異世界を自由に移動可能で使用するには使用者の神力が必要
天理明美 上杉秋人
アプリが無くても移動可能
ティーナ
アプリ必要で、片道しか使用できない
岩崎恭子
神力が足りないので使用不可
柴田勝人
神力ないので使用不可
ダガー 全長30cmの短剣
岩崎恭子の使用するものは
神器で、あらゆるものが切れるので
専用の鞘に入れないといけないのが
欠点である




