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旧アケミと共に異世界アドベンチャー……  作者: ウッドスチール
第1章 ドラゴンの足止め? 討伐? それとも……

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41話 国境にて……

 ジース王国とダァーツ帝国との間に流れるシエンドラゴン川の

中心を国境線とし、ジース王国側は川沿いに沿って砦を築き、

防御の壁で侵入を防いでいる。ダァーツ帝国側の砦は川沿いから

奥まった山と山の間の鞍部に築き、川沿いまで台地が広がっている。

その台地に、ダァーツ帝国の突撃部隊が陣取っていた。


 ジース王国にドラゴンが襲来し、この報を冒険者ギルドから皇帝が聞いた時に、

かねてから世界の統一と考えていた皇帝は、ジース王国にいる冒険者や

ジース騎士団では、装備もなくドラゴンには勝てないと考え、光輝帝国(こうきていこく)騎士団を

出すよりも、傭兵や志願兵で固めた突撃部隊の結成を言い渡し、

すべてのギルドを帝国の支配下に置き、情報を集めようとした。

その後、ジース王国の王が、ドラゴンの足止めを各ギルドに依頼を出した時、

皇帝はジース王国との国境の門や橋を閉鎖し、冒険者パーティー

【サァブデュゥードゥ】が、帝国により拘束されたという偽情報を流して、

さらにジース王国を窮地に追い込もうとした。


 ジース王国のアス村にいる諜報員より、依頼を受けた冒険者パーティー

【アポロ】が、ドラゴンの足止めを失敗した報が入り、この報を受け、

皇帝はジース王国に対し、宣戦布告をした。

突撃部隊の人員は、各地から現地へと魔物などと戦いながら現場に集結し、

 帝都、各都市や各国が、物資を現地へと送り出した。


 さらに、ジース王国のリーフ男爵領のリーフ街の冒険者ギルド

【スラヴァ・リーフ】から、日が変わる前に、ジース王国の

ジース騎士団の中で最強と言われる第2近衛騎士団が

ドラゴンに壊滅された報が入り、皇帝と会議している大臣たちは、

勝利を確信し、恩賞をどうするかで議論に入った。



ジース王国側の国境騎士団の砦を見ながら、

 「3000対500か……戦いじゃないな……

   呟いていると、俺の後ろから、

「こんなところに立ってると、狙われるわよ」

俺は振り向き、心配そうに言う女性に、

  「アイリか……まだ暗いし、ここまでは届かないよ!」

  頬を膨らませてから、

「もう、油断は禁物よ!」

心配するアイリに寄り添い、肩に手を添いて、

  「してない……総司令官だからね……

    と言ったが、顔に出ていたのか、

「何が不安かな、コウキ君は……

  上目使いで見るアイリに、

  「いくら、皇帝の第1皇子と言っても、戦争は初めてで、

    実績がない……付いて来てくれるか……

 コウキの口に左手の人差し指を当てて、

  「あなたは……ドラゴンを毎年倒しているサァブデュゥードゥの

    リーダーで有名で、集まった皆が、

皇子って知って湧き上がっていたじゃない! 心配はいらないわよ」

人差し指を口から離して、

  「そうだけど……リーフ街のギルドが、

    なぜ、あんな報を発信したかだけど……

「フォスターが言っていたじゃない。リーフ男爵は、こちらの味方だって!」

  アイリは言うが、自分の首を絞める行為など、

    時期を見ても早すぎる発信であり、普通は考えられない。

 「だから。気になるんだ! 特にティーナっていう受付嬢が……

「ティーナ?」

 女性の名前を言ったので、顔をしかめるアイリに、

  「俺が名前をいったら、日本人って言ったんだ!」

「えっ! うそ……名前だけで……

  アイリと向かい合って、アイリの顔を見てから、

「普通は、東方のとか言うだろう。よく偽名で名前だけコウキって

  言えば、ほとんどの人が東方の出身? って言うだろう。

   この世界の転生者は、会った人だけだけど、

     100%の自信はないけど、名は日本名だ!」 

アイリの顔に唾がかかりながら言うので、

 「顔に、唾飛ばさないでよ!

   「ああ、ごめん!」

アイリも考え込んでから、

 「そうね、私もあなたもそうだし、インダルジ・バトルの

ミウラもそうね、後……会ったことはないけどアポロも多分そうね。

 後は……まだまだ転生者かと思う名が浮かぶわ」


 俺もアイリの言う通り、あのダンジョンの10層を攻略したアポロ

のメンバーは転生者で、一度会ってみたいと思っている。


「だけど、日本人そのままで生まれ変わるわけじゃないから、

   雰囲気とか名前で転生者って聞くと記憶を持ったままだから、

     みんな嬉しそうに語ってくれる……

「私も、あなたと会って嬉しかったから、みんなそうね」

 「だから、転生者じゃなく、日本人って言う人は居なかった」

アイリは思い出すように、

   「あなたと初めて会った時は、転生者って聞いたけど、

     日本人って言わなかったわ。後から同郷と分かって……

  頬を染めて俺を見るアイリに、

「そうだったな……

   ひと息ついてから、

「質問して、回答を貰うんだが……

  余裕がありすぎるし、ジース王国が敗れることを

     思ってもいない感じだった」

「それで、ティーナっていう受付嬢は転生者で、リーフ街に来る前に、

    罠を仕掛けて、私たちを壊滅させるために流したと

     思うわけね」 

 俺は頷き、

俺たちを見ているフォスターが、

「最終確認を……皆さんが待っております」

「わかった! 石橋を叩いて進むしかないか……

  「私、あなた、この部隊にも、何人かいるし大丈夫よ!!」

心配しないでよと言う顔をするアイリに、頬にキスをして、

 「みんなが見てる……

照れているアイリの顔から周りを見渡して、

   「勝つぞ!!!!!

      と大声で叫んで、隊長たちが集まっているテントに向かった。




ジース王国の国境騎士団の砦から、川の向こうに展開している

 ダァーツ帝国の軍隊を見ながら、

「よく短期間で揃えたものだな」

私の発言に副団長が、

 「はい! 何かのキッカケで、わが国に侵攻しようと

   前から考えていたのでしょう」

私は振り向かずに、

 「だろうな……

   私の横に並んだ副団長が、

「ドラゴンは、本当にドラゴン山脈に戻ったのでしょうか?」

  副団長の方を見てから、

  「ギルドの報告ではそうだな……ここにもギルドから派遣された者が

リーフ街のギルドと質問をしていた……

   副団長は首を振りながら、

 「信じられません! 壊滅など……

「私もだ!! 

空を見上げると、

   「だいぶ明るくなってきたな……

  各隊長を呼んで来てくれ!!」

「はぁ! と言って敬礼し、

  副団長は、隊長たちを呼びに走って向かった。

その後ろ姿を見ながら、

 「500では……負け戦か……


集まった隊長たちを見渡しながら、

 「敵は、2000以上!! だがここを突破されるわけにいかない!!

   何としても、ここで敵を壊滅させる!!!」

隊長Aは、「はっきり言え! 負け戦と!!」

副団長が、「貴様! 団長に向かって!!!」

隊長Bが、「どうやって勝つんだ! 策でもあるのか!?」

 私は、きっぱりと「無い!!!

その言葉に、隊長たちがどよめき、

隊長Cが、「ここを破棄して、ウエーザー辺境伯爵のところへ!!」

 副団長が、「おまえら! それでも王国の騎士か!!!」

  さらに私が、「ここを破棄することも、逃げることも許されない!!!

 我々の家族がどうなるか考えろ!!!」

隊長Dが、「人質か……

 隊長たちを見渡して、

「ここで敵を食い止める!! 1人でも多くの敵を倒せ!!!

  後に続く戦いのために!!!!」

と叫んだが、隊長たちは何も言わずに解散した。


私と副団長がその場に残り、

 「増援は……

  「ギルドを通して……

   「時間がないか……

 今ある戦力だけで、戦わなければならないことなど分かっているが、

  副団長に聞いてしまう。弱気になるなと、

腰の鞘に入った剣のグリップを握りしめて、

 本部に戻り、

「戦闘準備!! 各隊は、指定の位置に待機し、

  敵を向かい撃て!!!」

と叫び、通信兵が伝声管を通して、各隊に命令を伝えていくなか、

 日が昇り、ダァーツ帝国側も動きだし、

  我が砦の左右から攻めるために、ふた手に分かれ、約600の兵が

川の水が浅いところを目指して、川表を下りだし、

 敵の魔法部隊も、横1列に8人並び、それが縦に10列並び、

シャイニングアロー、ファイヤーアローを途切れなく砦に打ち続け、

弓部隊も同様に打ち続けていた。


川を越えた敵を迎え撃つために待機している歩兵隊の各隊、

 魔法の矢などを、盾で食い止めるために構えている防衛隊、

敵の動きを観察し本部に伝える観察隊、

魔法で防御や攻撃をしようと詠唱している魔法隊、

どの隊も、敵の攻撃に備えていたが、敵が川の中心の国境線に

来ると、次々と姿を消し、魔法の攻撃や弓矢が、これも国境線で、

消えていく様子を見て呆然と見る味方兵から、通信兵に持たされる情報に

本部の砦のテラスから敵側を見渡し、

 「何が起こってる! 敵が……!!?

国境の境目で、向こう側は煙で確認が出来ないが、

 こちら側には、敵の兵、弓矢、魔法の攻撃もなく、川が

  波打ってるだけで、「壁があるのか……?



 俺は、日が昇り始めたので、各部隊に、

  「打ち合わせ通りに攻撃せよ!!!」

 号令をだし、歩兵部隊が、ふた手に分かれ侵攻し、

魔法部隊も、縦10列に並んだ魔術師たちが、横1列ごとに攻撃した後、

後ろに回り並び、絶え間なく砦に攻撃を仕掛け、

 「敵の動きは!?」

フォスターが、「数が違います。敵は守るのが精いっぱいで、

 身動きが出来ないようです」

  俺は笑みを見せて、

  「圧倒的だからな……死者も出ずに終われば……

 煙で敵の砦は見えないが、

  「鐘を一発ならせぇぇ!! アイリの魔法で終わらせる!!!」

アイリの方に振り向き、目で合図をして、アイリも頷き、

  「私も、決定打を打って終わらせましょう!」

 と言って、詠唱に入り、魔法陣が展開し、

「天よ! 雷雲を形成し、正負の電荷の差よって、大地に鳴り降り注げ!!!

 ライトニング・サンダーボルッットォォォ!!!!!

と、大声で叫んで、

 「どう! これで……

   アイリは、これでこの戦いは終わったと言う顔をするが、

 周りを見渡して、驚いている顔をしている俺に気が付き、

 「どうしたの? コウキ?」

アイリが不思議そうに尋ねて来て、震えながら俺は、

 「アイリの魔法が発動……してない……

「えッ! アイリは敵の砦の方を見て、杖を落とし、

       口を開けたまま、その場で座り込んでしまった。


アイリの攻撃回避のため。一時攻撃を止めていたので、煙が晴れて、

 敵の砦が見えて来て、外壁の損傷もなく、国境を越えた兵も居ない。

  敵の砦の方を見ると、胸壁に隠れることなく、武器も持たずに

   通路に立っている敵兵たちが見えるので、

「鐘を3つ叩けぇ!!!  再度! 進軍だぁぁあ!!!」

  だが、鐘を鳴らそうとしない兵に、

   「アイリの魔法が失敗しただけだぁ!!」

駆けて来るサァブデュゥードゥのメンバーの1人、オーダビーツが

 「魔法部隊の魔法が使えなくなった!!」

   と叫んで来るので、「敵に聞こえる!!!」

と俺は叱咤したが、「聞こえたって良い!!」

  「なんだと!!」 睨みながら言うが、フォスターも駆けて来て、

「殿下! 黒き壁が……

  その言葉を聞いて、フォスターが指す方を見ると、

   国境に薄い壁があるのを発見し、

 「なんだ? あれは……

歩兵部隊の隊長たちが此方に来て、

 「兵が国境を越えたら、突然姿を消した!!」

隊長の1人が言うので、「異次元への扉か?」

 「魔法とでも?」 フォスターは俺に聞くが、

「そんな魔法、聞いたことも見たこともない……

魔法部隊の隊長が、「壁を作る魔法なら……

 確かにあるが、俺は首を横に振り、

  「壁ならな……だが移転だ! デカすぎる……

    巨大な魔素がいる!」

俺の言葉に、黒き壁を見渡し、広範囲で展開されているのに驚き、

 敵側も驚いているのが分かると、

  「敵側の魔術師がしたわけじゃないのか……

「殿下! 魔法封じもですか……

  フォスターは俺を見て言うのを、

   「この戦いを中断させたい者の仕業かもな」

苦笑いしながら答えていると、

 アイリが突然立ち上がり、

  「私の魔法を使えなくし、ブラック・ウォールで地獄に

    導くとは、竜よ! 人に関与せず見守るだけのはずが

     なぜ! 関与する!!」

 俺たちは、アイリが言ったことが分からず、  

「アイリ…… 俺が呟くと、俺の方に向いて、

  「お前は、誰だ! 気安く呼ぶな! 下等が!!」

俺を睨み言い放つ言葉に、

 「俺は、お前の恋人で! 

   俺はアイリに詰め寄り、アイリの目がいつもと違う

     金色の目をしていて、

 「アイリじゃないな!!」と言った直ぐに、

   ドオォォンという音がして、地面が揺れ、この場にいた者たちは、

 倒れないように、転ばないように、身構えて、

  「なんだ! 地震か!?」

俺は呟きながら、アイリと共に地面に跪こうとしたが、

 アイリは手を掃いのけ、敵の砦をじっと見ていた。


 地面が揺れ、砦の天井が崩れだし、この本部にいた者たちを

退避させた後、本部は跡形もなく姿を消した。

 多少のカスリ傷はあるが、全員脱出に成功したのを見届けながら、

  「敵の攻撃は無いはずが……

 険しい顔で呟く私に、

   「団長!! 無事でしたか?」

私の安否を気遣う副団長が駆けつけたので、「敵の攻撃か!?」

 副団長は崩れた砦の方を真っ直ぐ見て、

  「白きドラゴンが……

私は、その言葉を聞いて、副団長が見ている方を見ると、

 瓦礫の山となった本部の頂上に、白きドラゴンが座り、

  我々を優しい目で見ていた。


揺れも収まり、アイリが見ている敵の砦の方を見ると、

 白きドラゴンが居て、敵の兵たちを睨んでいるので。

「ドラゴンが我々を勝たせるために、ジース王国を潰すために……

  俺が叫んでいるのを笑うアイリは、

「自分の都合のいいように解釈するのが人間か?」

  その言葉に、近くにいた俺たちは、アイリを軽蔑するように

   見ていると……


「我は、ジース王国の王子に嫁いだ我が主の命により、

  ダァーツ帝国の兵を駆逐するために、この場に来た!

 国境を超えるなら、容赦なくダァーツ帝国の兵よ、

   お前らを灰にしようぞ!!」


白きドラゴンの発した言葉に、ジース王国側は歓喜の喜びの

 声を上げて、白きドラゴンを称え、「この戦い! 勝てるぞ!!!」

と声が上がり、

 「人に付くなど…… アイリが呟いたのを聞いたのか、

「神の眷属の天使か……

  白きドラゴンが言った言葉に、「天使……アイリが?」

「転生時に、神から、この世界の秩序の為に天使の力を授かり、

  秩序を乱すものが現れた時、目覚める!!」

と言ったアイリは、背中から白き翼が生えて、この光景に

兵たちは歓喜の声を上げ、「ドラゴンを倒せば、此方がぁぁあ!!!」

と叫ぶが、アイリは俺の後方に飛ばされ、地面に倒れたのを

俺たちは分からず、じっと立っていて、

 「お前の恋人が倒れているのに、何もしないのか?」

白きドラゴンが言うので、ハッとして、周りを見渡し、

 白き羽根が地面に散らばっていて、倒れているアイリを見つけて、

駆け寄り、抱きかかえて、

 「アイリ!! しっかりしろぉぉ!!!」

俺の叫びに目を開けて、「コウキ……体が……

 細々と言うアイリは、体中が腫れていて、骨もヒビが入っていて、

腕も折れていて、「私……座っていただけ……

 「もう! もう……しゃべるなぁ……

俺は涙が溢れて、アイリを真面に見えない状態で言う光景に、

    味方の兵は勝てないと感じた者は、この場から逃げ出した。










ドラゴンか……

 これだけの兵力が、たった1頭のドラゴンに……

夢なら良かった……

次回

 第42話 双方仲良く……


違う世界の神か……

 違う世界の神など居ない!!

コウキを頼む!

 居ない者は居ない!!

私の命でコウキを! 違う世界の神よ!!


居ない神などに頼んで、助かるわけないだろう!!




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