39話 動き……
私たちは、歩いて冒険者ギルドに向かっていて、
ツヴァイセル(以下ツヴァイ)が、
マーチネル、スゥ、エィシア、ルーソアを見ながら、
「パクオット王子たちと一緒で、アケミの眷属になったんだな!」
マーチネルは、金色の髪に手で触りながら、
「ええ、馬車の中でね」
「ほぼ、別人だなぁ。これでリーグが分かれっていうのは酷だな。
俺も馬車から降りたお前らを見て、言葉が無かったよ!
冷静になって見て、ようやく分かったくらいだ!!」
マーチネルは自身の変わりように戸惑いつつ、
「そんなに……」
ツヴァイは、スゥ、エィシア、ル―ソアを見ながら、
「若くなったし、天使に見えたよ」
その言葉を受けて、4人が頬を染めているので、
私もツヴァイに、
「私は何に見えるぅぅうう?」
「天使と言うよりは、悪魔じゃないかな」
「ひどぅぅういぃぃ!!!
軽くツヴァイの背中に手で叩いて抗議してると、
「マスターは、冗談で言ってるんですよ!」
少し笑いながら、
「スゥ……そんなのは分かってます!!!」
「はたから見てると、恋人同士みたいね!!」
その言葉に嬉しくも、
「ティーナ義姉さま、違います!!
この世界で、一番頼りになる、お兄ちゃんです!!!」
私はツヴァイから少し離れて、両手を背中に回して上目使いで言い、
「フフッ、駄目な妹を持った気分だよ」
私は、ツヴァイが呆れた感じで言うので、
「ああッ! 酷い、酷い、お兄ちゃん!!!」
と軽く背中を叩いて、「痛い痛いって!!」
じゃれ合ってる私たちを見て、
「秋人さんも安心して、マスターに任せられるわね」
ティーナ義姉さまは、微笑んで言い、
「明美さまは、1人の男性では、支え切れませんから」
エィシアも、笑みを見せて言い、
「マスターも複数の女性を持ってもいいのでは?」
ニヤッとしながら言うルーソアに、
ツヴァイの背中に抱っこしている私は、
「……どうなの?」
「歳を考えろ! 俺は、冒険者たちの親で良いんだよ!
冒険者たちが、安心して冒険を出来るようにするのが、
今の俺の一番大切なことだ!!」
私は、ツヴァイの頬のキスをして、
「私も一緒に……
ツヴァイは笑いながら、「ああ……いいよ」
冒険者ギルドの建物まで、もう少しの所に来て、
ティーナ義姉さまは、スゥが剣を所持しているのを
見ながら、
「でも不思議ね! 眷属化したときに、スゥは外だったでしょう。
今までの実例だと、光に包まれても、最後の神通力を与える
キスはしてないから、なるわけないんだけど!?」
「そうなんですか? でも、マーチネル、エィシア、ル―ソア
にしてる時に、私も明美さまから力を授かった感じで、
暗闇の中を走ってるのに、昼間のような明るさで見えて
びっくりしましたし、座ってる隣に剣が突然現れて、私は剣士として、
明美さまに、これから仕えるんだと思い、興奮しました!」
その言葉を聞いて、少し考えてから、
「シルヴィア(聖龍)との眷属化の影響かも……
スゥから私の方に顔を向けて、
「明美ちゃん、力押さえる道具を制作するまで、眷属化の
神魔法は止めなさいね!」
「もう、しないよ!!! 心配しないで!!!」
私は、ツヴァイから降りて、スゥの横に並んで、
スゥを見ながら、
「スゥ、あなたを勝手に眷属にしてごめんなさい」
頭を少し下げて言い、
「いえ、私も、バムが亡くなり、これからどのように生きていこうかと
考えながら、馬車でのやり取りを聞いて……
明美さまと共に歩むのもいいかと思っていた時に、
光に包まれて、暖かい感じで優しく包んでくれる
明美さまと生きていきたいと思いましたので、後悔はありません」
私は、スゥに抱きついて、
「後悔はさせないように、頑張るし、支えてね!」
スゥも私の背中に手を回して抱きしめて、
「はい! 明美さま」
優しい笑顔を見せるスゥと私は唇を重ねた。
冒険者ギルドの正門が見えて来て、
門番の方が私たちに気が付いて、
「マスター! アス村から無事帰って来たんだな!!」
手を振って、
「ああ……先ほどな! ベイション、何か変わったことは
なかったか!?}
後ろから続々と来る女性たちを見渡した後、
「俺たちは、夕方に聞いただけで、よくわからないんだが、
アス村から帰って来た職員の中で、受付嬢たちが
昼過ぎに、全員帰ってしまったから、魔物や動物や採取した
草などを鑑定した後の換金が出来ないと鑑定の者や冒険者たちが
怒っていたらしい」
「なるほどね……
後ろにいるティーナ義姉さま、エィシアそしてルーソア
を見ながら言い、
「私は、大事な用があったから……
「私もよ!
「そう!! 私もよ!!!」
「今から働くので、今日の昼のことは、お咎め無しにしとく!!!」
その言葉に、ティーナ義姉さま、エィシアそしてルーソアは、
お兄ちゃんに抱き着いたので、ベイションは、
「マスターの女か!? でも何で……ティーナか?
他はだれ??」
3人は、お兄ちゃんから離れて、
「「「 私たち、ツヴァイの愛じぃぃいんんでぇぇぇす 」」」
その格好つけた3人を、私とスゥが笑いながら見てると、
「お前ら!! 嘘だからなベイション、コレントァ!!」
ニヤニヤしながら、
「マスターも美女3人に抱き着かれてうれしいだろ?」
ベイションは言い、コレントァも、
「マスターも、そろそろ考えないとな! ティーナ以外は
誰なんだい!!?」
お兄ちゃんは、横一線に並んでる私たちを見て、
「まあ、わからんか? 左から順に紹介する!
冒険者パーティー【アポロ】のメンバーの1人、アケミ」
「初めまして、お兄ちゃんが、いつもお世話になってます!」
「「へぇ! お兄ちゃん???」」
「検索なしな! 妹にしたんだ!」
驚いてる2人を無視して、
「次は、このギルドの食堂で、ウェイトレスをしているスゥ」
「いつも、見張りご苦労様です」
ベイションが、「スゥ? 髪も金髪で……」
「検索無しで、受け入れろ!!
次はパスでと手を次に行こうとすると、
「ちょっと! 私の紹介は!!」
「知ってるからいいだろう。 次は……」
「待って待って!! 私はティーナです。
明美ちゃんのお姉さんです」
コレントァが、「……似てないな!」
「検索無しで、次な……
受付嬢をしているエィシア」
「いつも、ダメな姉のティーナが迷惑をかけております」
「「 姉……エィシア?? 」」
エィシアに、眉を顰めて、
「ちょっと、なんで姉?」
「明美さまのお姉さまなので、それに私の方が年下なので!」
澄まし感じで言うので、
「揉めるのは後にしてくれ! 次は、ルーソア」
「「 ル―ソア?? 」」
「受付嬢をしていますルーソアです。エィシア姉さまやティーナ姉さまが
いつも迷惑をかけて、私は皆様に謝ってばかり……
「「 嘘いわない!! 私は、姉じゃない!!! 」」
と言うティーナ義姉さま、エィシアは、
ルーソアに抗議をしていた。
長くなりそうなので、
「仕事が終わってから、3人で話し合ってくれ!!!
最後に、元冒険者パーティー【インダルジ・バトル】の
マーチネル」
「初めまして、このリーフ街と周辺を収めているリーフ男爵の娘の
マーチネルです」
ベイションが、「バムの……
「今は、明美さまの冒険者パーティーに参加しています」
コレントァが、「男爵に、こんなすごい美人の娘がいるとは……
「だけど、子持ちよ!」
えッとする顔をする2人を面白く見ているエィシアに、
「エィシア!! あなたが言うことじゃないわ!」
「現実を言ったまでです。明美さま」
コレントァが、「冗談だろ!? 子持ちの体形じゃないし、
男爵のところは、30前で、ようやく結婚したエンリールと、
20半ばのお前と同じ名前の2人しかいないし、
20前の子供がいるなんて聞いたことが無い!!!」
ベイションとコレントァが顔を見合わせて、分かんねぇと言う感じなので、
「これも……時間が無いから検索無しな。
今から各ギルドに連絡するから、通してくれ!!」
門番の2人は、私たちを通してる間も、
ジロジロ見ながら喋っていた。
冒険者ギルドの建物の中に入り、明かり用の魔法石に
エィシアが、神魔力を注ぎ込むと、限界を超えて
割れてしまったので、
エィシアは、詠唱を唱え始めて、
「神の眷属である我が名において、暗闇の中を照らし、
日中のように明るく照らせ!!!
シャイニング・ライト・オフ・デイタイム・イン・ザ・ダァァーク!!!!……
1階が昼間のように明るくなり、その光は窓からこぼれて、建物の周りも
同じように照らし、門番の2人や、家から外を眺める人や、家から出て来て、
この光景に驚いていた。
玄関ロビーから外を見ると、正門に人が集まって来ていたので、
「説明してくるから、初めてくれ!!」
お兄ちゃんは、そう言って、玄関の扉を開けて行く時に、
「「「「「「 いってらしゃいませ、あ・な・た! 」」」」」」
と全員に言われ、玄関の階段で、こけそうになりながらも踏ん張り、
「ボブ! 俺では、あいつらを相手にできん!! 早くこぉぉおいい!!!」
と叫びながら、正門に向かって行った。
「こちら、リーフ街の冒険者ギルド【スラヴァ・リーフ】
ジース王国より依頼のあったドラゴンの足止めは達成できずに、
終わりました。ただ、ドラゴン山脈から、迎えに来たドラゴンと共に
ドラゴン山脈に戻ったことを、依頼を受けた【アポロ】より聞きました。
ただ、帰る途中で、アス村へ進軍していたジース王国の第2近衛騎士団の
ドラゴン討伐の殺気を受けたのか、第2近衛騎士団を壊滅して去ったようです。
【アポロ】がリーフ街に戻るときに、第2近衛騎士団の生き残りを発見し、
一緒にリーフ街に戻りました。第2近衛騎士団の生き残りは、
明日、王都に向かうそうです。
【アポロ】から聞いた話では、ドラゴンから、お詫びをされたので、当分は
脅威が無いだろうと……以上で、緊急の連絡でした」
通信石で各地の冒険者ギルドに上記の緊急連絡が入り、寝泊りしていた者は、
ギルドマスターに連絡を取ったりして、ルーソア、エィシア、そして私に、
質問をして、詳しい内容を聞き出そうとした。
その中で、ダァーツ帝国の冒険者ギルド【ウイング・ホープ】の職員から、
「ドラゴンは、ドラゴン山脈に戻ったと、帝国から連絡が入っていないが本当か?」
「はい、【アポロ】の方が、
ドラゴンより聞きましたので、間違いありません。
ドラゴンの生態は分かっておりませんので、ドラゴンに聞いて下さい!」
「どうやって聞くんだよ!!」
「山脈に行って、お会いになればいいと思いますが!!」
「……本当に思ってるのか?」
「はい! 会うのは簡単でしょう!!」
「あの危険なところに……君の名は!?」
「私ですか?……まずはそちらから、名前を言うべきじゃないでしょうか!」
「わかった! 俺は、冒険者パーティー【サァブデュゥードゥ】の
リーダーをしている、コウキ・ダ・ダァーツだ!」
「ええっと……日本のてん……
「今、日本と言ったか!?」
「言ってません言ってません!! ティーナ・フルツです」
「結婚はしてるのか?」
「してますよ! ここのギルドのマスターです」
「結婚しているとは聞いたことが無いが?」
「今週したばかりの新婚です!」
「50過ぎで……
「関係ありませんわ! 年齢など!!」
「興味が湧いてきた! お前を奪いに行く!!」
「無理ですよ! ツヴァイは強いですよ」
「俺は、Aクラス! 昔は強ったかもしれんが、今は俺の方が強い!!
それに、お前の国の近衛騎士団が倒せなかったドラゴンも倒せる俺だ!!!
お前も転生者なら、転生者の俺に嫁ぐ方が幸せだろ!?」
「お断りしますわ。一度も会ったことのない方とは……
「会わなくても、これからは嫌でも俺の顔を見ることになる!
いいことを教えてやる!! 俺は、ジース王国とダァーツ帝国の国境にある
川を挟んで、3000人の兵を連れて待機している。今日の朝に、ジース王国に
侵攻する! 逃げずにそこにいろ!!」
「あなたが、ここに来るのが何時になるかわかりませんが、
期待せずに待っていましょうか?」
「世界の王になる俺を待っていろよ!!!」
通信が終わって、通信機の子機がら手を離して、ひと息してから、
「勝てると思ってる……お子様ね。そっちはどう?」
「王国は、ウエーザー市のギルドから王国のギルドに連絡があって、
ダァーツ帝国が宣戦布告をしたことを、夕方に知ったそうよ」
缶ジュースを手に持って、ルーソアが、
「今、ティーナさまとのやり取りも、王国のギルドに伝えたから
近衛騎士団壊滅で、声を聞いていても落胆の感じだったわ」
「ティーナさまは、転生者と付き合うの?」
私は、ペットボトルを右手に持ちながら、
「エィシア、来ても返り討ちよ!!」
と言いながら右に回して、
私たちはクスクスと笑いながら、
私は、「本当の力っていうのを、見せないとね!!」
ルーソアとエィシアは頷きた時、
玄関の扉が開いて中に入ってきた、ツヴァイセルとボブヒルト、ケント
そして、小さいままのシルヴィアが、私たちの所に来て、
「終わっ……
「「「 はい、終わりました!! あ・な・た 」」」
「それはもういいから……食堂に行くぞ!!!」
私たちは、明美ちゃん達が待っている食堂に向かった。
求婚されちゃった!
お兄さまは?
明美ちゃんと同じ複数の棒を……
私は、ダミーを!!
嘘は言ってはいけません、お義母さま
エリナ……そ、そんなことは……
まあ、私は、秋人さんだけで充分だから、振るけどね
あ、あれは……
本当です
次回
第40話 待ってますわ……
此処に来て、また新キャラ?
どういう意味。幕間で出ていたわよ!
そうでしたっけ、沙良さん
明美! パクオットさまを奪うとは!!
成り行き、成り行きよ。お、お詫びとして……
フッ、恭子みたいに眷属にさせなさい!!
定員オーバーです!!




