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旧アケミと共に異世界アドベンチャー……  作者: ウッドスチール
第1章 ドラゴンの足止め? 討伐? それとも……

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30話 リーフ街へ……

 アス村の玄関、門の所で、

俺は、明美たちが帰ってくるのを

待っていた。


「そんなところで、待っていても、

  帰ってくるのは明日だろ! 」

 と村長のクールが俺に言うが、

「村の日時計では、昼を過ぎた! アケミは戻ると

  行ったからな。ここで待つさ!!」


俺の所に歩み寄って、

「惚れたのか? 不思議な子だからか?」

「馬鹿言うな! アケミは結婚してるし……

  妹みたいなもんだ!! うん、そうだ!」

1人納得するように俺は言い、

「妹ね! フ、フフッ……」

ニヤニヤしながら言うクールに、

「笑うな!!」

その言葉を聞いて、更に笑うクールが、落ち着いて、

しばらくして、ウエーザー山脈の方向を見ながら、

「ドラゴンは、あそこにいるのか?」

 「情報など考えると、まず間違いはないだろうな」

「どこかの村とか襲うために移動もあるだろう?」

  「それは無いだろうな」

「なぜ!?」

俺の顔を見て、不思議そうに見ながら言い、

「ギルドマスターとしての感さ!!」

その答えに呆れて、頭を手で掻きながら

 「で、ドラゴンは倒されてくるのか?」

「さぁ! わからん。だから、昼過ぎに戻ると

  言ったアケミ達を、ここで待つのさ!」

ため息をしてから、

「で、なぜ、昼過ぎに戻ってくるという話に

   戻るという話に戻るんだが!!!」

 呆れた感じで言うクールに、俺は笑いながら……

「いや、まあぁ、戻ってくる!! 

   だまって此処にいろ!!!」

「朝に出て、今戻れるわけないだろう。

  お前は、明日、帰って来るまで、そこで待てばいいさ!!」

とクールは言って、広場に戻ろうとした時、

街道から、2台の幌馬車が、こちらに向かって来てるのが見えて、

その片方の幌馬車から、:

「おぉぅぅうい、お兄ちゃぁぁん!!!

  戻ったよぉぉぉおお!!!!」


村の門の前に、2台の幌馬車が止まり、

 7人が降りて来て、

その中の5人が、門の前の橋を渡り歩いて、

俺たちの方へ進む中、明美の格好が、

 肩出しの長袖、膝下まであるオレンジのワンピース、厚手のサンダル

  を履いた、ロングストレートの光のあたり加減で色が変わる

 オーロラのような髪。

村を出て行った時と帰ってきた時の格好が、違いすぎるので、

[何があった!?」

 「いろいろとありまして……

   寄ってくる明美のワンピースの胸のあたりが開いているので

    胸の谷間にあるペンダントが光っているのが

     目に入るんだよって……目をそらそうとすると、

「? ねぇ、お兄ちゃぁん……もっと見るぅぅ~?」

上目使いで迫ってくる明美に

「おい!

   右手で、明美の頭を軽く叩いて……

 「いたぁぁぁい! パクゥゥゥ~!!!

   何するのぉぉお!?」

「そういうことは、私だけにしてくれ!!」

  「あらぁぁ、もう独占欲!?」

嫌らしい目で見る恭子と、

「こんなので、いちいち気にしていたら、これから持たないぞ!

   こいつの行動は、気にいった奴には、無意識で迫っていくからな!」

勝人は言い、否定するように、

 「パク、そんなことない!! お兄ちゃんが見とれてくれてたから、

   言葉が出ただけ!! 迫る気はありません。本当よ!! 」

「分かってる! けど、目の前でされるとなぁ……で、お兄ちゃんとは?」

「これからの取引で、その方がやりやすいからな」

と俺は、はっきり言い、「……そうか」とパクオットは言ったが、

不満顔で、

「殿下、マスターは魅力のある方。私でも……

    明美さまは、1人の男だけで支えていけない方、

     我慢してください!」

「リストォラ! 私を殿下と言うな!! 明美と一緒で

  パクかあなたと言ってくれ!!」

困った感じで、

 「でも……あ、あの……

 手を合わしてモジモジしながら、俯き加減で

    「殿下と当分は言わして……く、下さい」


このやり取りを聞いていた俺は。隠す気ないのか

 と呆れながら、

「まず、聞くが……ドラゴンは?」

明美が言おうとしたが、恭子が、

 「私たちがパクオットのパーティー【ウイング・オブ・メッセンジャー】

 と会った時に、空を見上げたら、ドラゴンが2頭飛んでいて、

その片方のドラゴンが私たちに、この村を襲ったドラゴンを

 迎えに来たこと、今からドラゴン山脈に戻ること、村を襲ったことに

  謝罪を言って帰っていったわ」


村長のクールは、腕組をしながら聞いていて、

 「それで、早く帰ってこれたのか?」

恭子の前に、リストォラが出てきて、クールに、

「はい、そうです。私たちはドラゴンの検索には、装備が貧弱とわかり、

この村に戻る途中で、【アポロ】の方たちと会った時に、

先ほど、恭子先輩が話されました話に繋がります」


「わかった。それで合流して戻って来たと……

  謝罪するなら、村や家畜を戻してほしかったな!」

俺がクールの肩に手を置いて、

「これで、脅威がなくなったわけじゃないが、

  謝罪したって言うことは、ドラゴンは来ないって

 言うことさ! そうだろアケミ!!」

急に明美に同意を求めたので、少し困ったように、

「そ、そうね。まぁ、来ないというか

  来ないね!! そうよね勝人!!」

急に振るなと小声で言いながら、

  「まあ、来てもいいように、装備は準備しますので

 安心してください。Cクラスでも対応が出来るように

  装備の制作を鍛冶屋や錬成師に頼んでおきます」


勝人の言葉を聞いて、安心したのか、クールが、

「そうか、今日は村で休んで、明日、リーフ街に、

  戻ればいいだろう。さあ……」

と手で招いてくれるが、

「いえ、今からリーフ街に戻ります。

  せっかくのお言葉ですが……」

「そうか……」

 俺は、クールを見ながら

「カツト達も都合がある。そう落ち込むな!」

「落ち込んではいないぞ! ゆっくりと話をしたかっただけだ!!」

と怒り気味に言って、クールは、村の広場の方に歩き出し、

俺は、明美たちとリーフ街に戻るために、幌馬車の所へ明美たちと共に

  歩き出して、

「お兄ちゃん、何か不満でもあるの?」

「ああ、あるさ! 村長がいたから言わなかったが、

  リーフ街に戻る間に、いろいろと聞かしてもらう!!」

「どんなこと?}

「ジーク国の王子とお前の関係や本当の話だ!」

  「パクが王子って知ってたんだぁ!」

「冒険者をしてる貴族は、一度会えば雰囲気でわかる、情報も

  入るからな!」

「やっぱりすごいね、お兄ちゃんは!」

一緒に会話をしながら歩く俺たちに、睨むような鋭い目線で

 見ているパクオット王子は、

「マスター!! 此処にいる職員に私たちと行くことを

 伝えなくっていいのか!?」

「大丈夫だ! 門の前で待つ前に話はしておいた。

  心配しなくっていいぞ!!」

「そうか……チェ 」

舌打ちをするパクオット王子に勝ったなと思いながら、

幌馬車の所に着いて、リーフ街に戻るメンバーは、

勝人、明美、恭子の【アポロ】とパクオット王子、リストォラ、ケント、

カードルの【ウイング・オブ・メッセンジャー】そして、

俺、ツヴァイセル・フルツの計8名である。


2台の幌馬車に分かれて乗るので、

俺、明美、パクオット王子、リストォラの組と

勝人、恭子、ケント、カードルの組と分かれて

幌馬車に搭乗し、御者はリストォラと勝人がすることになり、

リーフ街へ向けて出発した。






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