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旧アケミと共に異世界アドベンチャー……  作者: ウッドスチール
第1章 ドラゴンの足止め? 討伐? それとも……

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29話 置いて行くわ……

 ボブヒルトが乗る郵便馬車が、私たちの所に着き、

御者席に座っているボブヒルトが、私に

「待たせたな。なんだ、お前らも行くのか?」

周りにいる私以外を眺めて問いかけた。


バムが、ボブヒルトに

 「今から、ウエーザー山脈に行くのか。誰とだ!!」

「バム!! お前、サーベルウルフの牙が胸に刺さって

  亡くなったんじゃなかったのか?」


マーチネル、ミウラ、ホォイは、ボブヒルトの発言に

「私たちと一緒……」

「バムが復活してからの改変がされていない!」

「俺たちと一緒には居なかったよな……」

と相談していて、思った通り、

私や明美ちゃんの正体を何となく分かっているボブヒルトには、

記憶などを換えていないのが分かって、ボブヒルトに、

 「何を言ってるの? バムさんは、サーベルウルフを何匹か倒して、

威嚇のために吠えたら、バムさんから逃げて行ったでしょう……

  その後、騎士団と……

私の発言に、「わしもボケたかな……すまん、すまん」

頭を描きながら答えてくれて、私は、ありがとうと言う代わりに、

ウインクをして送り、ボブヒルトは笑っていた。

その笑っている姿を見つつ、

 「そんなことは、どちらでもいい!! 誰と行く!?」

とバムは叱咤し、

「その直ぐ怒鳴くせは、止めた方が良いな!」

「なんだと!!」

  「人に聞く態度ではない!  わしが誰と行こうが勝手だろう!!」

「バム……頭下げて」とマーチネルはバムの腕を掴んで言い、

  それを振りほどいて、

   「そこに居るティーナと行くんだろう!!」

「そうだとしても、言うことはない!」

と見下すように、ボブヒルトは言い、バムは鞘に入った剣の

グリップを握ろうとしたら、エィシアとルーソアがバムの前に出る時に、

軽く当たり、その反動で倒れ、2人は、

「私たちも、ウエーザー山脈に行きます!」

「ボブヒルト、お願いします!!」と言い、

バムは、「……受付嬢ごときに」

 ミウラやホォイは、軽く当たっただけで、と驚いていて、

マーチネルが、「変な体勢でいるからよ」と言うのを、

ボブヒルトは、何かを感じながら、私の顔を見て、

「どうする、ティーナ……」


その言葉を聞いて、バムは

 「ティーナと一緒に行くんだな。ボブヒルト!!」

「ああ、そうだ!! ティーナだけでは危険だと思って、わしも一緒に

  行く!!!」

バムは、ニヤリとしながら、ボブヒルトを見ていて、

 「お前は、自分の立ち位置が分かっていないんだな……

と言うボブヒルトに、「騎士団を悪魔から助けるために行く!

 それが、俺の立ち位置だぁぁ!!!」と言っているのを

眺めていても、時間も無いし、諦めて、

「今からウエーザー山脈へ行くわ。悪魔って?」

私の問いに、

  「アケミやキョウコだ!! 神と言う悪魔さ」

「そう……

人を超えた力と言う者は、悪魔と言われることもあると、

 「たったふた振りで、1万人もか……化け物がぁぁ!!?」

「フン!! 境界を越えたら、全滅とぉぉぉおおお!!!!」

  過去の戦いを思い出しながら思い、ボブヒルトを見つめて、

    「ボブ! 時間が無いわ! 行きましょう」


私が、郵便馬車の扉に手を掴んだ時、

「おい、俺たちも連れていけぇ!!!」

振り返って

   「この馬車は私がボブに頼んで借りて来てくれた物。

      バム……あなた達を乗せる気は無いわ!!」

バムは、剣のグリップに手で握り、

 「途中、アス村に行くのは一緒だろうが!」

「復活したのに、もう死にたいの?」

  ミウラがバムの前に出てきて、

      バムを後ろに後退させるように体を押しながら、

「おい、お前さっき、近衛騎士団と一緒にと言っていたよな。

  なぜ、バムが生き返ったのを知ってる!?」

「おい、ミウラ!!」

  「知ってるわよ。恭子ちゃんが、せっかく回復魔法で

 傷など治したのに、その場で恭子ちゃんに襲いかかって

  逆に、恭子ちゃんに殺された……」

「なんだ!? その話……バムそうなのか?」

「……」

「明美ちゃんの身に何かがあって、その恩恵なのか、

 バム、あなたは復活できた。その明美ちゃんを悪魔と

  よく言えるわね」


私は、ミウラ、バムを軽蔑するように、鋭い目つきで、

  眺めて、

ミウラも、バムを後ろに押しながらも、私の言葉に

 その視線に恐怖を感じたのか、剣のグリップを手で握り、

「お、お前と……明美とは、どんな関係だぁ!!」


ホォイは、やり取りを聞いて、危険と感じたのか、私たちから離れて行き、

マーチネル、エィシア、ルーソアは、周りに被害が出ないように、

マーチネルは剣を構え、エィシアとルーソアは、詠唱し出していて、

「マ、マーチネル? お前……

  「ホォイ……私が、あなたを守ります!」

「俺の方が、お前を……

  ホォイに向ける目を見て、「目の色が……

「この街に被害が出れば、明美さまに叱られます!!」

  マーチネルの両肩に後ろから手を置いて、

「アケミって! 悪魔のか!!!」

  「悪魔では無いわ! 良い神様よ! 

バムが、明美さま達の行為を無視して亡くなり、後に残った

私たちの力になりたいと、私を準眷属にしてくれたの」

笑みを見せるマーチネルに、

 「あの……2人もか?」

と、マーチネルとホォイのやり取りを感じながら、


「私と明美ちゃんは、義理の姉妹よ!」

「姉妹だと……まさか、お前も……」

   「ティーナ!! 早く乗れ!!! 行くぞ!!!!!」

「……そうね」

  郵便馬車の扉を開けて中に入ろうとした時、ミウラが剣を抜き、

   襲いかかってきたので、ポケットにあるマジックボールを

    振り向かずに後ろに投げ、光の壁が出来上がり、

     ミウラの攻撃を防いで……


「恐怖心で剣を抜いて襲い掛かるのは、バムと一緒ね。

  さすが、同じパーティーメンバーね!」

「なんだ、この壁!!」

ドンドンと剣で光の壁を叩いたり、刺したり、

 バムも加勢するが、この光の壁はビクともしなかった。


そして、郵便馬車が動き出し、ウエーザー山脈へと出発した。


何事もなく終わったので、剣を腰の鞘に入れているマーチネルに、

「マーチネル、男爵に頼んで馬車を出してくれ!!!」

  「無理ね! 理由が無いわ!」

とバムに言う私の顔を見て、

 「目の色が……

ホォイが言い、「何が……?」

 「さっき、俺を守るために……

「? 危険だから、一緒にバムから離れただけよ!」

と真顔で言う私に、「え! そうだな……

 何かを考えるように言い、

  「おい! 聞いてるのか?」

「だから、理由よ!」

  「理由は、悪魔退治だ!!」

困ったように、

 「退治って……

「アケミとキョウコだ!!」

  「証拠が無いと無理だろう」

とホォイが言い、

  「証拠は後から作ればいい!!」

「……そう、バム! あなたが、キョウコに殺されたと言ったのは、

あなたとティーナだけよ」

 「さっき、ミウラが行っただろうがぁ!!」

「そうね……私もキョウコを気に食わなかったのは

  あなたが興味を引いていたから……スゥと付き合い始めて、

私たちも、スゥとは良い関係を出来ると思っていたら、

  すぐに、キョウコだったから……」

私を見ながら、

「何人付き合おうが、容認していただろう……

「ええ……キョウコと昨日、初めて会って、気に食わなかったけど、

話をしたり、模擬戦したりして、あなたと同じで気にいったわ。

 だから、キョウコが悪魔とは思わないわ。それに、

   ティーナの話を信じるわ!!」

怒り露わに、

「俺の言葉を信じろ!!!」

  「あなたの悪い癖よ。嘘とか言ってる時は、

    誤魔化すために怒鳴ったりするわ」

「アケミやキョウコに、罪もない俺が殺されたんだぞ!!」

  「でも……生き返ったわ、それに……

私は、マジックボールを取り出し、

  「これは、アケミが作った物! みんなを守るために、

  助けるために……そんなキョウコたちが、

   悪魔なんて、思えるわけないでしょう!!!」

ミウラは、私が見せているマジックボールを見ながら、

 「さっき……あいつが使った物と……

「そうよ! ギルドの前で、お前とホォイと会って、

すぐお墓に向かったし、バムの思い出話をしていたから

知らないだろうけど、ギルドで、これから売る物よ!」

 「売るだとぉぉぉ!!!」

驚き叫んでいるミウラに、

 「行くぞ! アス村に行った奴らは、悪魔に魂を売った奴らだ!」

「欲しくないのか!?」

  「悪魔に売った奴らの物など、触れるか!!!」

「そうだな…… 私から奪おうとしたのを諦めて、

  「騎士団を助けに行くには……

「走ってる馬車を借りる!!!」

  と叫んで、バムとミウラは走り出して行くのを、

ホォイは左手を差し出して、

「おい! 俺たちは盗賊や山賊じゃないぞ!!!」

「嫌なら、来るな!!」

この一言で、ホォイは、

「ティーナの話が本当なのか……

   私たちに振り向き、

「マーチネル……さっきの話で、そのボールを……

私の手にあるマジックボールを指して言い、

 「ええ……そうよ」

「これから、スラヴァ・リーフで売りますから」

にこやかに答えるエィシアに、

 「安くはありませんが」と言うルーソアに、

   「そうか……

と微笑んでから、何か決意した顔で、

 「バムとの関係は、これで終わりだ!」

   「一緒に住んでる家族は……

「マーチネルは、どうするんだ?」

私を見る3人に、

 「アス村に行くわ。キョウコ達を助けに……

   必要ないかも知れないけど……

「バムとは……

  私は頷き、

「王都に戻って、妻や子供を連れて、他の国に行く!」

  「お願いできるかしら、私の息子も……

「そのつもりだ!!」

  私は、手に持ってるマジックボールを、

「ホォイ、瀕死の状態から回復できるようになってる

  から、持って行って……

ホォイの両手のひらに置いて、

  「良いのか……

「王都まで遠いから……

私の顔を見て、そして目を見て、

 「今度、再会したら、教えてくれ!!」

「何を教えるか分からないけど、分かったわ」

と私が言った後、王都に向けて、歩き出して行った。


私たちは、後姿に手を振ってホォイを見送った。


私は、エィシアとルーソアに向き合って、

 「あなた達は、どうする?」

「私は、ティーナに話がありますので、

  行きます!」

「私もです!!」

私に、2人とも強く言い、

「分かったわ。今から、お父さまの馬車を借りるから、

   スゥを呼んできてくれるかしら!」

その言葉に、2人はビックリして、

「えっ! なぜ!?」

  「スゥを?」

手で困ったという感じのジェスチャーをして。

「私……馬車の操縦が出来ないの」

その言葉を聞いて、

「「 はい??? 」」

「出来ないの……」エィシアが言い、

ルーソアは、ギルドの食堂に走り出していた。


暫く待っていると、スゥを連れたルーソアが

  戻ってきた。

 私たち4人は、西門にある馬小屋へと歩き出し、

  しばらくして馬小屋に到着し、門の警備兵Aに

「私は、リーフ男爵リーグの娘、マーチネル・バロネス・リーフ」

と名乗り、キュイラスと膝上まである長袖の薄紫のワンピースとの間から

  リーグの娘と証明するペンダントを出して、警備兵Aに見せた。


警備兵Aは、その行動に少し俯きながら、

 「マーチネル様、何用でここに?」

「お父さまの馬車を借りに!」

「ですが、男爵様の命が無ければ……あなた様でも……」

私は、警備兵Aの手を掴み、

 「あっ!!」

小銅貨1枚(日本円で1000円くらい)を……

「頼むわ!!」

「分かりました。おい!!!」

もう1人の警備兵Bが出てきて、

 「どうした!」

「マーチネル様に、男爵様の馬の所に

  連れて行ってくれ!!!」

「分かった!!」

「私は、お父さまに手紙を書くので、ペンと紙を!!!」

警備兵Bは、

 「誰が一緒に?」

エィシアとルーソアとスゥが手を上げ、

警備兵Bと一緒に馬小屋に向かった。


私は、詰所の机で、お父さま宛に手紙を

書いていた。


親愛なるお父さまへ


 お父さまの馬車を、アス村とリーフ街の往復で、

お借りします。


 詳しいことは書けませんが、

今、近衛騎士団が、ドラゴン討伐のために、

アス村に進軍しています。

 私は、その進軍を止めるために

騎士団長と、お話をします。


 その話いかんでは、私は、国の反逆者に

なる可能性があります。


その場合、私は1人で、この国の未来のために、

近衛騎士団と戦います。

騎士団長の首さえ取れば、王都に戻るはずです。


 もし、私が死亡した後、お父さまに

余罪を追及された場合、

冒険者パーティー【アポロ】を頼ってください。


     親不孝な私をお許しください。

  

        あなたの娘 マーチネル


警備兵Bに、手紙を渡し、

 馬車に乗って待っている3人の所に、

  私は向かった。



   

  

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