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旧アケミと共に異世界アドベンチャー……  作者: ウッドスチール
第1章 ドラゴンの足止め? 討伐? それとも……

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17話 転生……

 雲がない空の月の光のなか、

恭子から逃げるように去った私は、村の回りを歩き、

見回りをしている冒険者たちと、すれ違いながら、

村の損傷ぐあいを見ていた。


 家畜は、檻が壊されて、逃げ出して、

魔物に食われてる可能性は高いし、

作物も被害にあって、倒れていたりして

捨てるか家畜用にするしかない状態で、

これからの支援でどうなるか……


空を見上げて、 

「月が綺麗に光って、星が輝いてるのを見ると

  体に神力が満たされるわ」


 魔素の源である神力にうっとりしながら、

どこかで、先程出来なかったことを、体が疼いて、

 我慢できないので、川の方へ行くと、

木から落ちた男が倒れていたので、

「息はしてる……聖なる癒しの光をこのものへと贈らん

  ホーリー・ヒーリング……

 男の体が光り出して……安らかに眠りにつき、

   その男を木に横たわせて……


 周りには、人は……隠れているのが1人、後から記憶を消せば良いかと

考えて、隠れている男から見えない様に隠れ、その男は動かないので、

周りを更に確かめると、恭子が水に浸かっているのを発見し、

   「気持ちよさそうね。後から入りましょうか」

男は、恭子の方を覗くこともせず、その場にじっとしているので、

私は、フレアスカートの中に手を入れて、先生を、ツヴァイセルを

思い出しながら、10分位ごちょごちょとして、「下着、後から……

 私は立ち上がり、恭子がまだ浸かっているので、今行くと

何か言われるし、気持ちが悪いけど、動けば汗と一緒に誤魔化しが出来る

と思って、まだ回っていない壊れた門の所にまで行って、警備している

冒険者たちと少し雑談をしてから、恭子が居る所に行こうかと考えて、

 砂などを掃って、服が少し乱れたので、きちんと着直してから、

壊れた門の所に歩き出して、男が付いて来てるのを確認しつつ、

門に着いてから、警備している冒険者たちと数分話してから、

 広場の方へ歩き出して、門を警備している冒険者たちとが

  見えなくなった時、さっきから後をつけていた男から

   少し殺気を感じたので……


「勝人たちと飲んでいなかったんですか!!?」

  と殺気交じりに言ったので、男はその場で歩きを止めて、

 怯える感じで、

  「に、尿をしてくるって言ってな……

暗闇の木々の間から男が少しおぼつかない感じで出て来たので、

    「……女性の前で言いますね」

        と怒りを含ませながら言うと、

   「き、気にしないさぁ……冒険者してりゃ、男も女も関係

     な、ないだろう」

      「そうですね……何か用ですか」


俺は、俺の気配を察知した女を眺め、目を細め、体の周りに

     薄っすらと光かがやくオーラを見て……

   「日本人か? ……この世界に転生してきたのか?」

 女は振り返り、

   「……転生? あなたは、たしかミウラと言ったかしら?」

 「ああ……アケミと言ったな。この世界で東の方の出身なら

   その名もありだが、銀髪はどこを探しても居ないからな」

「ハーフと言ったはずですが……   

    「ハーフでも、東の方は黒髪が多い、遺伝子的に黒髪になるか、

      茶髪になるのが多い、銀髪は、まずありえないな」

   「絶対とは言えないでしょ?」

    「……言えないが」

 と、俺は言葉がつまり、どうしようかと考えていると、

      「私は、魔術師ですから、その影響もありますよ」

     その言葉を聞いて、

   「見たことがないな……魔術師なら杖を持ってるはずだが、

      魔法剣士ならわかるが……持ってないだろう?」

 アケミは、腰のベルトにぶら下げている短剣を、ローブを少しめくって

    見せながら、「杖の代わり……   

 と言う言葉を聞いて、

  俺は、「フッ、ハァハハハハハハァァァァァ…………

       と声を上げて、

 「俺には、スキル隠密がある、先ほどの男を回復したのを

   その剣なしで治していたのを見ていたんだよ!!

    やはり、お前は、転生でこの世界に来たんだな!!!」


確信を持って言うミウラを、私は頭をポリポリと手でかきながら

 今までは、ハーフや魔術師で、十分誤魔化しが出来ていたのに、

  最近、神力が上がっているのか、昼間のボブの時でも、

誤魔化し出来なかったし、この場を、どのようにやり過ごそうか……

 さらに、周りに勝人以外のメンバーも隠れているのを感じて、

      勝人を酔いつぶして来たんだろうなと思いながら

        どう答えるか暫く考えて……


「スキルとは……何ですか?」

  「普通は、生まれた時に持っていたのを訓練したり、目覚めた力 

     のことだが、俺の場合は、元の世界で事故に遭い、神に出会い、

      この世界に来る前に与えられた力さ、お前もそうだろう!」

と強く言うので、このミウラと言う男は、

  この世界に記憶を持って転生した者の1人で、

    誤魔化しながら話すのは時間かかるし、素直に言った方が

        早いと思って、

 「転生はしてませんよ。この世界では召喚もありませんし、   

   この世界を創造したメホーラとは、一緒に映画など見に行く友人で、

    この世界には、昔からちょくちょく遊びに来ていて、

    この前は卒業旅行を兼ねて、クラスの皆と遊びに来たり、

  今回は、仲間のお金儲けのために来たんですよ」

首を傾け、ミウラを見ながら肩を少し上げながら、

  ニッコリ笑って言った後、ミウラは意味が分からない様子で、

「はぁ!? クラス、映画……遊び……お前、何を言ってる!?

   転生や召喚のどちらしか……

     どうやってくるんだぁ!!!!

      そんなことできるの……ま、まさか……

   でも俺がお前を追跡していたのは

          わからなかったんだから……」

「知ってましたけど……襲う気がなかったので、スルーしてました」


どうやら、木の根元に座って自慰をしていたのは言っても、

 意味がないのかと思ったのか、

  脅しに使わないのに安心していると……


ミウラは、右手を勢いよく前に出し、大声で「ロブ!!」と言い、

  私の持つ神のスキルを奪おうと無詠唱で発動させたけど、

私の周りにあるオーラのカスを、右手に集めて見つめながら、

「お前の持っている神スキルは、すべてもらった!!

     この世界で、レアなスキルを持つものは少なかった。

   5年ぶりだな。この魔法を使ったのは……」

 その場で踊っているのを、

       何事もなかったように見て立っている私を見て、

   「お前は、ただの人になったんだ!!!

      俺は神になったんだぁぁぁ……」

さらに、大声で叫んでいるミウラの前に、

   私は一瞬で立ち、左手を額に向け

     汝の命を我に捧げ、我の為の生となり、我をたたえよ

 プレイズ・アプソルート・オゥビィーディィアンス・スレイブ 


ミウラは、その場で体が硬直し、私の言葉を待っていた。


 「さて、あなたは、私に関することは考えないで、

    生きていくこと。転生したことは忘れること。 

     今、使用した魔法(ロブ)は使えない、忘れること」

「ハイ、ワカリマシタ」

  「私から離れて行くと、命令を厳守して

      通常の状態に戻りなさい。

       私が【スレイブ】とお前に言った時は、、

         この状態になり、私の言葉を待ちなさい!」

 「ハイ、ワカリマシタ」


私に危害を与えようとしていたんだから……


      「今からリーフ街に行って……

        女はいるの……

    「ハイ、イマス。リーフニ……」

 バムとスゥの関係みたいな……

  「ハイ、ソウデス。」

      「今から、やりたくなったから行くとか言って

          行きなさい!!」

「ハイ、ワカリマシタ。イッテキマス」

  

ミウラが、この場所から離れ、テントや幌荷車がある広場へと

      走って行った。

   入れ替わりで、ツヴァイセル、トトアポの2人が、

 ミウラが走ってる方に、私が手を振りながら、

  「気を付けてねぇぇ……」と言ってる間に

隠れていた場所から出てきて……


ツヴァイセルが、

  「奴隷魔法か……リーフ男爵のお抱え魔術師のワーホンが

    研究していたな。元々は奴隷解放の研究だったが……」

トトアポが、

  「あのミウラが、手玉に取られるとは信じられん。Cクラス以上だが、

    なぜか上には上がろうとはしなかった」

 言葉を発する彼ら2人を、振り返って見てから、

  「何か御用ですか?」

ツヴァイセルは、私を見てから天を見上げ、   

  目を閉じ、首を少し傾けてから、目を開けて、

私をじっと見て、

  「ボブヒルトから聞いてはいたが……

     目の前で見せられると……

    「まったくな……」トトアポが呆れたように言い、

 「だからといって、夜道を行かせるのはどうかと思うぞ!!」

私を睨みつけて、ツヴァイセルは言い放った。


「先生! 私に向かってきた罰ですよ! 途中で魔物に会っても

      やりたい力で撃退するでしょうから、軽い罰です」

  先生と言う言葉に腕を組んで悩むツヴァイセルを見つつ、

「恐ろしい女だな……

  冷や汗を流しているトトアポが呟くのを聞いて、

「トトアポさん、止めに行っても良いですよ。

          戦うことになると思いますが」

 首を横に振ってから、

   「しないさ、あいつの方が上だからな」

私は納得しつつ、2人を見渡して、

  「どうします、今あったことは忘れてくれると

     良いんですが」

「ギルドマスターとしては、君の戦力は魅力的で、世界を

   相手に出来る。私たちギルドの発展もしやすいが……

  見なかったことにするよ」

トトアポを見ると

「ああ……そうするよ 」

両手を肩まで上げて、手のひらを上にして言い、

「ありがとう。川で水浴びをしていきますので

  覗かないで下さいね」

 と言ったけど、「一緒にと」は、まだ早いかなと考えていると、

ツヴァイセルは手を横に振って

 「しないさ。命が欲しいからな……

   門の警備の交代要員を呼んでくるか……

  お前はどうする?」

「俺は、リョクフォンと交代で見張りをする……

  私をチラッと見て、

    「魔物は来ないと思うけどな」


2人は、広場の方へ歩いて行くと、見えない壁にぶち当たり、

 私は、ニヤリ顔をしてから、

 「ああ……ごめん!! 声が漏れないように防音壁の魔法を……

地面から体を起こしながら、

「ミウラの時は……

  ツヴァイセルが目を細めて言うので、

  「一時解除して……

ツヴァイセルを抱えて起こして、

  「俺は良いから……トトアポを……

トトアポの方を見ると完全に気絶しているので、

「あれは、背中そらせば、目がさめます……

  ツヴァイセルも状況を確認して、

  「……頭を

不意打ちだったので、防御も出来なかったし、

 少しだけ麻痺を掛けていたけど、

 「冒険者です!! それよりも先生……

   咄嗟に防御するツヴァイセルに感激し、目の前に、

なぜ、今まで此処に来なかったのか、なぜ沙良の近くにしか

行かなかったのか、後悔が溢れ、先生と同じ魂を持つ

 ツヴァイセルの唇に向けて私の唇を……

  「おい! 体か臭いぞ!! 入ってこい!!!」

「臭くっても良いです!! お兄さまだけと言うのを……

  目が潤い、息も荒くなってきている私に、

   「お前の秘密を全部言え! それからだ!!

「後から……

  「臭いぞ!! 入ってこい!! 冷静になれ!!!」

「私は冷静です!! きゃぁぁ……

  ツヴァイセルは私を下にして、

「駆け出しの時に、俺を助けたのは、お前だと思うが、

  女神だった」

   「先生……

「先生って?」

  「あなたの次の人生の……

「俺とするのは、まずいんじゃないのか?」

  「あっ! そうか……下手すると消える……

ツヴァイセルは私に微笑ながら、

 「今も、これからも、これで勘弁してくれ……

私たちはキスをして、私は起き上がり、ツヴァイセルは

トトアポを見ていて、私は回復の魔法を掛けたので、

「うぅ…… 気が付きだしたトトアポに安心する

ツヴァイセルが、

 「入ってこい! 後から聞かしてくれ!!」

私は笑みを見せて、「はい! お兄ちゃん!!」

 と言って、恭子が入っていた水浴場の方へ、

       ゆっくり歩き出した。


トトアポは目が覚めて起き上がり、

 ツヴァイセルが肩を貸そうとするが断り、

フラフラしながら、広場の方にゆっくり歩いて行った。


その後ろ姿を見た後、私が行った方向を見て、「お兄ちゃんか……

 と呟き、門の交代要員を呼びに行った。






よく誰も来ないわね?

 そりゃ、壁作って、声が漏れないようにして、

   人払いもして……

まぁ、冷静なことで……

 次回

 第18話 魔物たち……


  汗以外も、いっぱい出たから……

   ? 魔物が……


下記は、今回の魔法ね

 ロブ【rob】 

 ミウラが女神より授かったスキル。

 相手の持っているスキルを全て取るが、この世界での魔法は、杖や魔法剣などを

使わないと発動しないので、剣士や盗賊や武闘家などのスキルを奪い、

Cクラスまで上がった。バムと組んでからは使用はしていなかった。

 今回、久しぶりに使用したが、明美には通用せずに失敗しています。

本人は成功したと思っていましたが、系統が違うので奪えません。




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