99話 自宅に居ました……
俺は空になったワイングラスに、クチナがワインを注いでくれて、
「帰ったら、飲んだらいけないんだろうなぁ……
部屋の光で濃淡が変わるのを見ながら呟くと、
「戸籍では、けど、輝太を見て未成年は無いでしょ?」
「此処に着て、6年と半年だから、まだ19だぞ」
「来年は戻るから、20だと、輝太は少し幼い感じもあるから
未成年って言われるかもね」
明美は俺の姿を見て微笑んでから言うと、テレビの方に向いて、
『今年の新年の1日目に起こった
専守界消滅カウントダウン事件の映像を見ていただきましたが……
何やら真剣に見ていない間に、ビデオが流れていたようで、
テレビの中の明美に、
『これほどのテロはかつてありませんでした……
『私は生まれて13年ですが、平穏な神界がと、テレビで見ていました』
隣に座っていて、ワインを飲んでいる明美は、
「コミケ終わって、寝ていたかった……
ボロっと呟いていて、
『各界のギルド、騎士団が大雪だるまに挑みましたが、あなたは……
恨むように言うインタビュアーに、
『コミケが終わりまして、自宅で御節、雑煮、ミカンを食べながら
テレビを見ていたら、緊急速報で知った時には、
神界へのゲートが全て閉鎖されていたので……
『そうだったんですか……
明美の答えに不満があるインタビュアーに、
『ええ、自己崩壊して終わって、首謀者も捕まって……
『その後に……
『はい! ギルドに行ったら怒られました。
なぜ、大事な時に居ないのかと……
苦笑いしながら言う明美に、
『そのことで、あなたのランクを下げるべきだと、太陽界、冥界以外が
言っていますが?……
『決まれば、受け入れます……
ニコッと笑う明美に、
『そうですか……CMの後に気になることを……
テレビの方はコマーシャルに入り、それを見計らったように、
給仕の2人が入って来て、
牛のホルモンを野菜と共に味噌ベースで煮込んだ料理を
テーブルに置きながら、
「次のデザートで、終了です」
松池さりなが言うので、「デザートも楽しみルンルン!!」
クチナが答えているが、その楽しさを掻き消すように、
「夫が言ってましたが、首謀者は……
「この前聞いてビックリ! この世界に転生でしょ……
上杉しょう子に微笑みながら言う明美に、
「どういう意味ですかな……
俺もだが、話が見えないのでアルテイラが問うと、
「消滅したと聞いていたんだけど、カーディオン王国の第3王子に
転生してるって!」
可愛らしく言う明美に、
「あのロックティラの……
人族の大陸の最強の男を育てた国であり、人族の大陸の国の中で
2番目の軍事大国でもある。
「そう……テロの前に、どこかで私を知って、
手紙を送って来たんだけど……
困った感じで言う明美に、
「恋人になれとか……
「輝太の言う通り! 12柱級の力で神界を蹂躙するって……
アルテイラは眼光鋭く明美を見ながら、
「それで……
「戯言だと思って、ごみ箱に……
料理に手を付けだした明美に、
「このテロが起こって、行ったんだろ?」
俺の質問に、フォーク、スプーンを皿に置いてから、
「サンちゃんから要請があったけど、行くにも無理だし、
報酬もないから断った!」
「えッ! 夫からは……
上杉しょう子は驚くように言うので、
「秘密なのに……
上杉しょう子の向こう側に居るつかさに向けて、
バラすなって言う顔で言った後に、
「此処に居るのは、身内だから良いか……
諦めた感じで、
「報酬は1人に500億で25人分、ハッちゃんが私の力を
見せるのは早いって言うことで、隠密に事をするように言われて……
500億と聞いて法外な値段と思って聞いていて、
「旅行中や家の新年の挨拶で来る人の来客をキャンセルしてもらって、
教えてくれた新しいワープ・コネクトで……
テレビの方はCMが終わり、インタビューの続きが始まり、
明美は喋るのを止めたので、テレビの方を聞く体制になって、
『テロで専守界の3分の1が消滅、騎士団、冒険者、民間人合わせて
5億の方が亡くなり、転生管理省の機能も10分の1に低下していますが……
『魂が転生エリアの転生の輪エリアに行く前に、
私たちアポロのメンバーで数万人は……
『突然のことで、転生エリアの遊戯街で転生迄の時間を過ごすのを
超えて、転生の輪エリアに直行になり、復旧まで1か月かかりました』
テレビの中の明美もインタビュアーも悲しい気持ちで顔を下に向けて
沈黙が少し流れてから、
『首謀者のタトゥーロが潜伏していた専守界の議事堂の地下の
防犯カメラが生きていましたので、解析、復元した!
独占初公開映像です!!』
映像が流れる前のテレビの中の明美は驚きつつ、
『タトゥーロの顔って、どんな顔なんだろう?』
喋っている明美が消えて行き、薄暗い通路を走っている
4人の姿が現れて、4人はローブを纏っていて
フードで顔を隠している。
最後の料理を食べ終わった明美は、
「全て破壊したはずなのに、直すなんて凄すぎ……
呟いていて、
「夫は?」
松池さりながテレビに映っている4人に適当に指を指していて、
「左側から、勝人、つかさ、英二、竜巳……
地下の広場に出た4人に、
『よく来た! アケミ!!』
その言葉に、フードを捲った仮面を付けた4人は、広場の壁に沿うように
突き出た通路のフェンスに手を付けた男の方を見上げると、
『アポロの諸君、僕がタトゥーロ・アテーナ・インテリアだ!』
痩せ型で腕の細い眼鏡を掛けた男性だが、その目の奥に底知れない
強さを宿す感じで、
『僕の妻になるなら、ビック・スノーマンを止めよう!!』
3人に守られながら見ていた女性が前に出て来て、
『アケミ? あんな3流で、コネでスリーエスを得た
女と一緒にするな!!』
ワンピースから見えるタイツを履いた足を見ると細い足で、
隣にいる明美と比べても同じくらいで、あれが男かと思う方が
無理だなっと思っていると、
『この場所は、アケミ以外……
『馬鹿か! アケミから連絡があり、
お前を倒すために結成された突撃隊だ!!』
声は仮面の影響のためか変わっているが、給仕の2人は、
「「あなた…… と呟いていて、
首謀者のタトゥーロがいる場所の通路に仲間が出て来て、つかさ達を
上から見下ろすように武器を構えている。
『たった4人で? 此処にはS級、A級が、僕に賛同して
集まった! 君たちのランクはC級!!……
高笑いしたと同時に、攻撃が始まり煙が充満するなか、
『戦力が此れとは、もう神界は僕に跪かさないと、ハハハハハァァァ!!!!』
排気ダクトが作動して、視界が晴れて行くと、
盾の防御魔法で4人が攻撃を回避しているのを見たタトゥーロたちは
驚きの声を上げる間に、つかさ、勝人が動き、つかさは敵がいる
通路にジャンプして、通路に着地したと同時に敵に斬りかかり、
勝人は、敵がいる眼下の壁に剣を刺して両腕で剣を斜め上に振り、
その動作で壁が崩れて、敵が通路から落ちていくのを避けつつ、
止めを刺していく。
盾で防御していた英二の盾が光出して、盾に収まっている剣を抜くと
同時に眩い光が零れると、周りに来ていた敵が一瞬で消えて行った。
そして、戦闘は10分もかからずに終わり、
『アレを止める方法は?』
少女(男です)が聞くと、
『無いね! 僕が死んでも止まらないよ!!』
少女が片膝を付いてタトゥーロの額に右手の手の平を見せると
『イマイッタトオリ、ナイデス』
片言のように言うタトゥーロに、
『12柱が動かないと、神界は消滅なの……
仮面から涙が流れ零れる少女が呟くと、
つかさが、『雪だるまが蒸発していくぞ!!』
モニターのある部屋から大声で叫んでいて、
『バ、バカな!? 半分の界が消滅していないんだぞ!!』
此処で映像が終わり、インタビュアーと明美が居るスタジオに戻り、
『突撃隊を名乗った者たちは、何処の界の者か調査しましたが、
正体不明です』
『そうですか? 私のことを言ったのなら、私の所属……
テーブルの上に置いてあるノートパソコンを操作しながら、
『冒険者ギルド【シャイニング・フューチャー】のギルドマスターは
中央神界に居たのは確認済みです。受付の方は貴方の電話かメールは
届いていないのも確認済みです……
『電話は通じたので……
誰に電話したんだろうと頬に右手の人差し指をつけて首を傾けて言う明美に、
『仮面のせいだと思いますが、認識障害などで彼らの姿は解析が出来ませんでしたが……
ノートパソコンを明美に見せながら、
『剣の柄など市場に出回っている物と違うので、オーダーメイドだと
思います……
『壁も斬るくらいの剣ですよね、師匠かな……
『この女性の腰から下げている剣は、貴方の師匠が護衛騎士団に……
明美は前のめりになりながら、
『師匠の短剣ですね……
『此処から推測ですが……
『推測?……
此処で、またCMに入り、
部屋にはデザートのアイスクリームを運んできた紫のセント・ギアが
入って来て、テーブルに紙のコースターを置いて、その上に
アイスクリームが入ったデザートグラスを置いていく。
俺にしたような抱擁は、明美を目の前にしても行う素振りはなく、
「明美さま、インタビューでバレたんですか?」
「ムラちゃんも知ってる通り、ギルドに行く時は師匠のを持って……
「知っていますが……
「アポロのメンバー全員が、下界の旅行か家で過ごしているのは
確認されてるし、現場に居たと言う証拠はないよ」
「でも……
CMが終わり、続きが始まり、
『先ほども言いましたが、此処からは憶測で言いますので
アケミさんは頷くか首を横に振るかして下さい』
ノートパソコンを操っているインタビュアーが再度言ったのを、
『ウソ発見器ですか?』
『ええ……最初の質問です』
『パット入れてるのがバレるかな……
ワクワクしながら言うテレビの中の明美に苦笑いしながら、
『ええと、この広場に来たメンバーは、アポロのメンバーですか?』
首を横に振っているのを見ながら、
『違うんですね……声が変わっていますが、メンバーの方の声ですか?』
首を横に振っているのを見ながら、
『映像で男たちが持っている剣は、貴方の……
首を横に振っているのを見ながら、
『女性の方の剣は師匠の……
頷いているのを見ながら、
『背格好を見ると、貴方のメンバーの方と同じですね』
頷いているのを見ながら、
『アポロのメンバーですか?』
首を横に振っているのを見ながら、
『大雪だるまを倒したのは貴方ですか、メンバーの方ですか?』
首を横に振っているのを見ながら、
『服従魔法を使っていますから、冥界の護衛騎士のメンバーでしょうか?』
頷いているのを見ながら、
『アポロのメンバーの方ですか?』
インタビュアーは苛立つ感じで、首を横に振っている明美を見ながら、
進めていて、スタジオ内もザワザワし出しているのが聞こえてくる。
『最後です……
明美の余裕のある態度を見ながら、
『貴方は、12柱級の力があると思いますか?』
頷く明美に、ノートパソコンのスピーカーからブゥゥゥ!!!と鳴り、
『周りが言うのに、なんでぇぇええ!!!』
『このウソ発見器アプリは、精度が高く、遊びでも使われて問題に成るほどの
信用性がありますから……
インタビュアーも間違っているだろという感じで話をしていて、
『と言うことは、言ってる方が少ないから……
『そうかもしれませんね……
苦笑しながら言うインタビュアーに、
『まずは、私を3流と言った女騎士か魔法使いか……
探して1流と言わしてやる!!!』
燃えるように言う明美に微笑みながら、
『長くなりましたが、これで、インタビューは終了致します』
その言葉を受けて、インタビュアーに笑顔を見せて、
『そうですか……今度は捕まらないようにします』
その言葉にインタビュアーは苦笑いしつつ、2人が握手をしている場面から
ニュースキャスターが居るスタジオに変わり、
『……どうでしたか? 話をして?』
ニュースキャスターが、インタビューをしたインタビュアーに問うと、
『まず、アケミさんの武器類ですが、人から神に成った下級神の
お兄さんの世界の国で売っているのがメインで、師匠のマサムラより
ワンランクかツーランク下がりますが、求めて買いに行く
騎士や冒険者が多いです』
『私も保身用に持っていますが、色が変わるのは威嚇には良いので……
ニュースキャスターが自慢するように自身の剣を取り出して、
ブロンズからシルバーに変わるのを見せながら言うと、
『人間ではシルバーにするのも困難です。
冒険者のランクではAランクで、ゴールドに出来るかですね』
『たまに、ギルドでも売っていますが、お兄さんの国でと言うのが
お兄さまっ子って言う感じで可愛らしいですね』
キャスターの言葉に頷きながら、
『専守界消滅カウントダウン事件の件ですが……
神妙に語るインタビュアーは、
『アケミさん率いるアポロのメンバーが参加したのは間違いないでしょう』
と言う発言に、明美は椅子から転げ落ちて、
「なんで!? インタビューでも……
『ウソ発見器でも……
『アケミさんが嘘だと思っていなければ、嘘と分かりません!』
『発見器は、それも踏まえて嘘かどうか……
『自分に魔法を掛けて、専守界消滅カウントダウン事件の件は
当事者じゃないとしたのでしょう』
明確に言うインタビュアーの発言に、
「本当か?」
明美は、俺に舌を少し出した後に、
「ウソ発見器って言った時に……
「無詠唱ですかな……
アルテイラが言うと、
「無詠唱は時間を止めた魔法で、自己暗示は時間かけてね……
「その時で、か……
俺が言うと同時にテレビの中のインタビュアーも言っていて、
『なぜ分かるんです……?』
『公表では、光、聖、火と出ていますが、
明美さんの小学校の友人などに聞くと、
時間、服従(奴隷)、時空が得意と言うのが、
出てきます』
『初耳ですが……
『ええ……取材で分かったんですが、このインタビューでも
所々で使用していたみたいで、私も含めて、
台本通りと言う感じで、
多分、何テイクかしていたんじゃないですか?』
『この企画では、有名人の失言から真実などを……
頷くインタビュアーを見てから、
『証拠がありませんよね……
『決定的な証拠はありませんが、先程も言いましたが、
すべての騎士団、冒険者が出ていて、突撃隊など直ぐ出来ません!
出来るとすれば、その場に居ない冒険者か騎士団ですので……
『証拠が無いですよね……
『ええ……ノートは消されてましたが、スマホのメモには、
質問として、【首謀者のタトゥーロ・アテーナ・インテリアが
消滅される時の最後の言葉に、僕の額にアケミがキスしてくれたのが
人生で最高の至福の時だったと言ってましたが、本当ですか?】を、
聞く予定でした』
明美を見ると、「スマホまで確認できるかぁぁああ!!!」
叫んでいて、「写し忘れは?」
紫のセント・ギアが言うが、
「直接送れば問題ないよ……
乾いた笑いで言う明美を助けるように、
『……妄想かもしれないと言われそうですが、証拠がないですよね』
『突破口は、神界の全ての門が閉められていた状態で、どの様に
来れたのかが解れば、決定的なんですが……
『アケミさんは、証拠をうまく隠す天才ですね。
12柱級と言われるところでしょうか……
笑いが零れた後に、
『インタビューお疲れさまでした……
インタビュアーは画面に向かって、お辞儀をしてから
椅子から立ち上がり、画面から消えて行く間に、
『明日の12界と中央神界の天気です……
クチナはテレビの画面を消すように言うと、画面は黒くなってから暫くすると
絵画が写し出されて、壁紙のように様変わりした。
俺たちは夕食が終わり、給仕の2人は食べ終わった皿などを
トレーに載せて部屋から出て行った。
「私も王に会いに行くかな」
椅子から立ち上がった明美を見上げながら、服のボタンの掛け合わせの隙間から
見えるブラジャーをついでに見た後に、
「お前って、胸盛ってるの?」
「パッド? 揺れ防止だよ」
明美が言った後に、クチナに頭を叩かれて、
「フフッ……スポブラは世界観が合わない所が多いから、
ノンワイヤーか、皮鎧などを服の上から……
頭を右手で触りながら、
「さっき、テレビで言っていたから聞いただけ……
「さっきからチラチラ見てたくせに!!」
クチナが鋭く突いてくるのを
「美人だし、いい香りするし、ええと……
「フフッ……
俺の頬に軽くキスをしてから、
「ありがとう……
「こ、こちらこそ……
ドキドキしながら答えると、
「でも……
「安心しろ! 兄貴好きなのに奪うわけないだろ!!」
明美は扉の方に歩き出して、
「輝太は、クチナと合う方をね」
「ああ……分かってる」
紫のセント・ギアも後に続いて部屋を出て行った。
紫のセント・ギアが明美と融合して、明美さま成分マックス越えとか
言っているのが廊下から聞こえてきて、
「俺の時のようにしなかったのは、融合出来るからか?」
呟いている俺に、
「ジェニュイン・マスターだから、センシーラがマスターでも融合可能よ」
「母さんと俺は?」
左腕のパネルを開けて確認しながら、
「べルールがパートナーだから……
「解除すれば?」
「輝太は戦わないのでしょ?」
確かに、この世界の戦争で戦うことはないが、模擬戦などならと考えていると、
「私が融合を希望すれば……
アルテイラが言うと、「惑星マグナムで合うのを探しましょう!!」
クチナの言葉にガッカリしながら、
「あなた方ので……
何時の間にか1000インチのテレビが色々な映画のPVが
1000分割されて同時に流れているので、どれを見ようかと
忙しく見ているようで、アルテイラの呟きは俺にしか聞こえず、
「リザートマンだから、ドラゴンが良いよな……
アルテイラの子孫は、この世界に居ない龍であり、セント・ギアシリーズで
ドラゴンはクチナを含む7体しか存在していないので融合ならと思うのも
無理ないなと思って、悲しい気持ちで言うと、
「そうですね……
明美に言えば何とかなるだろうと思いながら諦めきれない感じのアルテイラを
ワインを飲みながら見ていると、
「やっぱり! これよ! これよ!!!」
クチナが決めた映画のPVが音響設備をフル回転させて音が流れ出して、
「召喚前に、無理やり……
クチナは、右奥の冷蔵庫から果物を出して来て、1000インチのテレビの前の
テーブルの上に置いてある籠に入れてから、ソファーに座り、
「輝太! アルテイラ! 冷蔵庫から好きなのだしてぇぇえ!!」
映画のPVのバージョン違いや本編の内容を少し紹介PVなどが流れている中で、
冷蔵庫から瓶に入ったコークを出して、
「缶は見るが、瓶は珍しいなぁ……
呟いていると、アルテイラは冷蔵庫から、アップル・ブランデーの瓶を
取り出して、それを見ていたクチナはブランデーグラスを用意しているのを
見たアルテイラは、クチナに瓶を渡してから、クチナの隣に座り、
クチナは瓶の口に付いているコルク栓を手で抜くとポンと言う音がして、
アルテイラの前に置いてあるブランデーグラスにそのまま注いでいく。
いよいよ本編が流れて行くが、俺はコークの金属の栓を取るのに
どうしようかと考えていると、
「王冠を栓抜きで!」
栓抜きを見せるが、「何? それ……
「缶やペットだもんね……
悲しく言った後に、栓抜きで金属の蓋のギザギザの所に合わして取った後に、
そのままグラスに中身を注いでいく。
グラスには氷が入っているので泡が出て来て缶と違った味かなと
思いながら、クチナの右側に座り、
「両手に花だなぁ!!!」
クチナは叫ぶが、普通は男性1人に女性2人の時に言うのに
逆かと呆れながら、1000インチのテレビの方に注目した。
映画は、この世界に召喚された5月の前の4月公開で、劇場版20作目
であり、頭脳は大人、外見は子供の主人公のアニメが始まった。
この映画は、完成披露試写会には黒のドレスコードに身を包んで、母さんは
組織に潜入しているCIAの女性諜報員、姉貴は組織の女優のコスプレで
参加していたが、入学式の後からは、姉貴はヒロインや友人のコスプレで、
母さんは眠りの探偵の妻(別居中)やFBIの女性捜査官のコスプレなどを
するようになり、初日の公開日の舞台挨拶は、妻とヒロインで仲良く出かけている。
その次の週は、親父もコンビニを臨時休業にして、昼前、昼後と昼食を挟んで
親父は警部の格好で参加した。コスプレと言っても奇抜な格好の異世界系では
ないので、3人はアニメや漫画での私服をチョイスして見に行った。
俺は、ジーンズに襟付きの長袖のシャツの上に薄めのジャケットを着て、
スニーカーを履いて嫌々ながら参加した。
その映画が流れていて、
「ブルーレイって出たのか4月に……
クチナは上機嫌に、
「製作委員会に恭子さまのお父さまの会社が出資してるから……
誰だよって感じで聞いていると、
「マスターからのコピーです!!」
「もう、買わなくて……
俺の顔を両手で挟んで、車でのバトルシーンを見ていたのを強引に
クチナの顔を見せられて、
「特典! もある!! 貰えても買うのが我々のアニメ道よ!!」
部屋にある数々の玩具、サイン色紙、クリアファイルなど、転生前にも
集めていたダブりもあるが、更に悪化してるのは明美たちのせいだと
思ったが、逃げられた後で、
「勝負して明美に勝ったら、母さんを真人間にしてもらう!!」
叫ぶと、
「無理でしょう…… 「天と地がひっくり返っても無理よ!!……
2人に言われなくても分かっていますが、もう少し抑えてほしいので
ダメもとで挑むつもりだ!
その願いは、次の日の王との謁見時に、明美じゃなく、
ニコールという魔族と戦うことになるが……
膨れていると、「凄い、凄い!! 宿命の2人が出ているだけで、快感!!」
「この2人が組むなんて、信じられなぁい!!!」
「敵同士が後の続編で共闘した時の快感よぉぉおおお!!!」
話が進む間もクチナは叫び続けていて、劇場では見終わった後に
何回も言っていたなと思い出しながら聞いていて、
アルテイラは唖然として見ている状態の中で、
「家に帰った感じだな……
俺は小さく呟くのであった。
「風呂から出た後も、まだまだ見ますから……
クチナは、今のアニメの20作のタイトルを
1000インチのテレビの画面に表示しながら話をしていて、
「王との謁見だから、2本くらいにしてくれ!!」
眠そうなままで出るのは、さすがに不味いので訴えるが、
「今からだと、5本見れるわよ!!」
それだと、母さんが気に入ってる怪盗が出るのが全て見えるなと
思ってしまったが、首を振ってから、
「寝かせない気か!」
コミックスを数冊出して、テーブルに置いてから、
「謁見の間、寝てていいですから!!」
アルテイラと俺は顔を見合してから、
「母さんが幾ら偉いって言っても……」
「そうですな……シャワーを浴びて、私は……
アルテイラは立ち上がり、
部屋を管理している精霊から案内の声が響き、導かれるように
アルテイラは浴室の方に向かった。
俺はクチナからサポジラという果実をナイフで切った半分を渡されて
渋柿のようで、色は茶色く、スプーンで取りながら甘みが少なく渋いので
眠気覚ましにはなるなと思いながら完食した後に、
「入って来るから、謁見の時間まで母さんと付き合うよ!!」
立ち上がりながら言うと、
「さすが我が息子! 萌絵のようにアニメ道に!!!」
右手人差し指をビシッと俺に示して言うクチナに、
「誰がなるか!!」
大声で言った後に、
「こんなんで、母さんと適性がある奴がいるのか……
諦めた方が良いなと呟くと、
「安心しろ! 今日会っている!! そしてて……
勢いで言ってしまいそうになって、クチナは口を噤み、
冷蔵庫の方に向かったのを見ながら、
「と言うことは、何人かいたが……
今日話した女性は、ふくよかなおばちゃん、お兄さまと言っていた少女など
いたが、クチナの性格に合うのはいなかったはずで、この宮殿に来る間に
通り過ぎた女性たちの中に居たのかも知れないなと思いつつ、
「そのうち教えてくれるかな……
先に浴室に向かったアルテイラの方に歩き出した。
神界も物騒だな
何百年、何千年に1回あるかないか……
それでも、50億か……
よく消滅じゃなく転生に……
あの1柱は、神に戻ったら採用する為じゃないかな……
お前対策?
100話 親子水入らずで何をやってるの……
姉貴とは、小5までは入っていたな……
私は水浴びなら今でも……
それは泳ぎだろ!
私は今もかな……
中2で兄貴と……
婚約者だもん!!
兄妹で結婚は認められていませんが……
お母さまと結婚しようとする方に言われたくありませんわ
母さんと精神や魂が適合する方とだ!!
2人とも似た者同士と言うことですかな?
違う!!
違います!!




