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旧アケミと共に異世界アドベンチャー……  作者: ウッドスチール
第3章 人と人の繋がりを……

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93話 使ってください……

黄色いロボットが俺の隣に座り、もう一度、

  「どうして意味ないって、言うんですか?」

と言ってから、腰の左サイドアーマーから何やら出して、俺にくれるので、

 「板チョコ? ありがとう……

包装に記載されている日本のメーカーの名を見て、

 懐かしく笑っていると、 

  「笑ってないでぇ……意味ないって?」

黄色いロボットが甘い感じで催促するので、

 「ごめん! 魔王は俺と無関係で亡くなるだろう……

「そうですね……

   「鎧を着たり、剣を持つことも無いなぁって……

優しい目で俺を見てくれて、

 「でも、1年以上もありますよ……

俺は黄色いロボットに微笑んで、

   「まずは、この任務を終わらして……

途中で言葉が詰まって、タイザール帝国に戻っても、冒険者ギルドの依頼を

こなすにしても、俺と一緒に召喚された杉原夏美(すぎはら なつみ)は、

一代限りの男爵の位を貰って、王宮で優雅な生活をしている。

 獣族の男性と毎日しているのは予想できるし、学校での清爽なイメージとは、

かけ離れて、王族に媚を売り、俺や騎士たちを軽蔑な目で見たりして、

この世界で生きる為には必要かもしれないが変わったよなぁ……

 「ミューブル王国でお世話に……

また、言葉が詰まって、この国に来たら、ダルザニアは、何処かの

アニメみたいに、上が居れば修行して上と言うタイプなら問題ないが、

そういえば、母さんや姉貴に無理やりコスプレやらされて、カツラも

着けられて、棒まで背負わされてやったなぁ……俺の黒歴史……

   「ツカサの所で……

更に、言葉が詰まって,リアルハーレム男で、先ほどの女性も

美人で、此処までに来た間でも、美人の方が多かった。

 それに控え、俺には獣族の女たちは遊び感覚で寄って来るだけで、

俺と一緒の将来など考えてくれないのは、元の世界に戻るから

仕方がないが……

 俺は横で座っている黄色いロボットに、

  「俺の恋人になってくれないか……

冗談半分で言ったが、フェイスマスクなので口は無いが、クスッと

笑った感じで、「友達なら良いですよ!」

 優しく言ってくれた言葉に、俺はキュンとしてしまい、

  「ほ、本当か!!?」

「ええ……友達から……

  その言葉に、周りなんか気にしないで大声で、

「恋人ゲットだぁぁあああ!!!!!」

  叫ぶと、往来している人たちは、俺たちを見てクスクス笑っていて、

「ゴーレムが人と…… 「笑顔がいいわね…… 「噂のゴーレムをですか……

  「王都で創ってもらいましょう……あなた……

 「魔族が創った王家専用機だぞ…… 「王都のより表情が豊かね……

      「子供が友達にって……

 いろいろと言われたが、ロボットなのに、なぜか懐かしく、

野球の時に見かけたのが初めてなのに、それ以前に会っている感じで、

 俺は立ち上がり、黄色いロボットも立ち上がり、

「俺は……

  「テルタさんでしょ……

俺が名前を言う前に言われて驚いていると、

 「先程、名乗っていましたよね、フフッ……

つかさの女の前で名乗っていたのを忘れていたので、

 俺も釣られて、フフッと笑って、

「……君の名は?」

  微笑んで言うと、

「私は、与田(よだ)か……

  「舞い上がってるんじゃない!!!!

おもちゃのハンマーがピコッとなって、

    「い、いたぁいぃぃ!!!」

頭を抱えて膝を橋上に付けている黄色いロボットに、

 茶髪のショートで、目も茶色で、華奢な少女は、襟付きのシャツは

裾を出したままでスカートみたいに長く、ワイドパンツを履き、

スニーカーを履いていて、右手に柄の長さは身長ほどある

赤いおもちゃのハンマーを持ち、

 「魔法なら簡単だけど、部品買って改造するしかないかぁ……

「俺の恋人に!!……

  おもちゃのハンマーを見ながら言う茶髪の少女に抗議するが、

「輝太! あなたが、つかさの妻と戦わなくちゃいけないでしょう!!

  逆に言われてしまい、

   「通りすがりの女に、言われなくちゃいけないんだぁ!!?」

名前を知っているのは、つかさの女とのやり取りを、列に並んで聞いていた

と思うが、つかさの女がカーディオン王国の特使団を一瞬で葬ったのを

見ていたと思うので、

 「お前に聞きたい! さっき戦闘があったが、誰も驚いていないのは

   どうゆうことだ!?}

「戦闘?…… 少女は周りを見渡して、

  「此処はミューブル王国に入れる唯一の場所で、

    いろいろな国が来るから、トラブルに慣れてるんじゃないの?」

戦闘があったことを知らない感じで言うが、

「それにしたって、ツカサの女の威圧にも……

  少女は首を傾げて、右手の人差し指を口に当てながら、

  「ううんと、特定の方限定とか、その威圧が分かる人くらいじゃないかな?」

確かに、気の弱い人は威圧で失神したり、死んだりする可能性もあるから

コントロールが出来ないと危ないので納得していると、

「ク、このゴーレムと恋人宣言していたけど……

     黄色いロボットの方を見ながら言うので、

   「ロボットだが、好きになったのさ!!」

  俺の方に振り返り、

「外見じゃなく、心で好きになったんだね」

   ニッコリと言う少女に、

    「ああ、そうさ……

俺は笑みを見せて言うと、

「アツアツぶりを、これ以上見るのも嫌だから……

  右手を上げながら、検問所の方に歩いて行った。


「まだ、自己紹介してませんでしたね……

  俺の恋人は、頭を叩かれた状態から復帰して言うので、

「そうだったな。さっき聞いたが、忘れたのでお願いします」

クスッと笑ってから、

 「私は、神メラールが作り出した世界の地球型惑星【マグナム】で

   生を受けた、セント・ギア、ドラゴンシリーズ、

    イエロードラゴン【クチナ】と言います。

     クチナと呼んでください」

右手を胸に当て、左腕は下に広げて、礼をしながら言うので、

 「俺は、与田輝太! この世界に勇者として召喚された者です」

俺は軽く礼をして言った後、

 「テルタさんは、王都に行くんですよね?」

「王都で王と謁見して、親書を渡すのが任務さ!」

   聞かれたので答えた後、

 「一緒に行くだろう……

困った感じで体を少しねじって、

 「私は、べルールさまをパートナーにしていますので……

パートナーより恋人だろっと思うのでブスッとしていると、

準備運動が終わったダルザニアが、俺たちの所に寄って来て、

 俺から事情を聞いたダルザニアは、

  「俺が勝ったら、お前のパートナーにして、

    一緒に行けばいいだろうよ!」

俺に向けて力強く言うので、

 「よろしくお願いします! 兄貴!!」

力強く言うと、「人任せの弟分なんぞいらないぞ、ハハハァァアア!!!……」

 検問所で行き交う人を見ながら、国境兵に指示を出している

  つかさの女の所に歩いて行った。


俺は、もう勝ったとばかりに喜んでいたので、

「エレナさまの予知と少し違うけど……

      呟いたクチナの声は、俺には聞こえなかった。


 検問所の詰所では、村人たちの願いを聞いていたり、懺悔を聞いたり

しているアルテイラが、苦労しながら対応しているのを見届けた後、

門の入り口で国境兵に指示を出している上王妃陛下に、

 「まだか!? お前を倒す準備は終わった!!」

俺に目を細めて下から見る感じで、

   「獣族最強の騎士の力、見せてもらうわ」

と言って、助走をつけてからジャンプして、29か国と戦場となった

コンピーコム王国側の草原に降り立った。

 「この距離を……俺の命を……

橋を高速で渡り、上王妃陛下の前に立つと、

 「あなたの剣と私の剣を交換しましょう」

と言われて、一瞬何を言っているのか分からなくなり、立ち竦んでいると、

黄色いゴーレムや国境兵が交通整理などをし始めたので、

 その声などで我に返り、

 「俺の剣が劣っていると……

眼光鋭く言うと、

 「私のは神が使う剣、そちらは人が使う剣、差があるわ……

そう言われて、確かに俺が使う剣は、神アケミがソリュート王国用に

大量生産向きで制作した剣だが、闘気を挿入することで、

剣の強度、切れ味が変わる剣である。俺が今まで使用していた剣より

優れた剣であるが、上王妃陛下の腰にある剣は、柄を見ただけでも

俺が使う剣より、優れた剣であることが判るが、

 「分かったが、交換する条件として……

腰から剣が入った鞘を外して、

   「俺が勝ったら、お前のゴーレムをテルタに与えてくれ!!」

その言葉を聞いて、普通なら嫌がるはずだが、笑みを見せて、

 「いいわ……勝ったらね」

上王妃陛下も、剣が入った鞘を腰から外して、俺たちは交換し、

 鞘から剣を抜き、鞘を地面に放り投げて、両手で剣を持った、


 上王妃陛下が使う剣を、手に持ち素振りをすると、空気を斬った後に

光の粒が現れ消えて行く。剣の重さも感じず、手の延長のようである。

この剣なら、今まで出来なかった衝撃波で敵を倒すことが出来る感じだ。

 俺は嬉しくなり、今までにない感覚に酔いしれていると、

上王妃陛下が俺の剣を振ると、誰も到達できていないブロンズから

シルバーに変わっていて、その剣の輝きに酔いしれた気分が吹き飛び、

 「剣の性能だけじゃないのか……

   上王妃陛下を今まで以上に鋭く見ながら、

    「テルタのために、俺の命を使う……

  その言葉を言った後、妻や息子の姿が脳裏に浮かび、

   「俺は、お前らに何もしてやれなかった駄目な男だったな……

 と呟いて、目の前に剣を構えている上王妃陛下と向き合った。


 俺は、つかさの女とダルザニアの一騎打ちが始まるので、橋上から

2人が居る場所を見ている。

 コンピーコム王国側の橋が架かっている場所では、クチナや国境兵が

ミューブル王国へ行くための馬車や行商などに説明をして、見物する人、

見なずに検問所に行く人に別れている。橋上では俺も含めて見物人は多い。

 

アルテイラは、ひと段落したのか、仮の神託所から俺の方に来ると

 「まだ、始まりませんかな……

「剣を交換していたからな……ハンデだろ?」

  訝しるように、

   「交換しただけでは……

素振りをしていたのを見ていないアルテイラが、そう思うのも分かるので

説明をしようとした時、

 「べルールが渡した剣は、人族対魔族の戦いで、

   人族側に勝利をもたらした神剣だ!」

言葉がした方を見ると、胴長短足で、顔は四角の形で、髪はワイルドに

伸ばしていて、襟付きのシャツがミニスカートの様にして垂れ下がり、

パンツに皮靴で、腰には皮袋を下げている。あの野球で、ミューブル王国の

1番バッターをしていたが、どう見ても恋人がいない大二が立っていて、

  「神剣ですか……

アルテイラは、睨み合いをして動いていない2人を見ながら言うと、

 「俺が使っているバトルアックスも紙のように粉々にされる……

大二が言うのを聞いて、後ろに居る3人の美女がクスクス笑っている。

   「ダイジ! ツカサの女に笑われているぞ!」

 俺の言葉に、後ろに居る3人の方を見た後、

  「なぜ、こいつらがツカサの女になるんだ!?」

大二が自分の女と言う感じで言うので、

 「左手の薬指には指輪があるだろ! 

    勇者が居る所の女性たちは、ほとんどがツカサの女だった!!」

 つかさの女の1人が、大二に耳打ちをしていて、大二が頷いた後、

  「最近、ずっと一緒に居るから勘違いしていたよ!

       お前に言われても良いように、お前が王都に行くまでに、

     俺の女にする!!」

 俺が思った通り、女いない歴イコール年齢の大二に、

  「力とか、外見しか見ない女より、

    クチナのような素晴らしい女性の方が良いぞ!!」

  と言ったので、語気を強めて、

「お前のように、人じゃなくても良いんじゃないんだよ!」

  大二の意気込みに対して、クスクスと笑っている3人を見ると、

 大二の物になるのは無理だなっと思っていると、歓声が上がるので、

  「始まりましたか…… アルテイラが呟くので、

俺たちは、つかさの女とダルザニアが戦いが始まった方を見つめて……

 

「最初は、様子見みたいだな……

俺は輝太とアルテイラの間から覗き込むように見ている。

 勝つのは、べルールと言うのは誰の目から見ても思っているだろうが、

今回は、ワザと負けないといけないんだが、俺は左手の薬指を見ながら、

 「日焼けしてない跡があるのに……

「最初から、居ない前提ですからねぇ……

  悪戯ぽく言う妻の1人マチルーレが小声で言うので、

   「アケミさまがダイジの指輪は取れって言われて……

説明ぽく言う妻の1人メイデットが言うと、

 「ダイジの容姿で、恋人が居たら俺だって……思ってしまいますから」

シャルソンが笑いながら言うが、この3人が俺のどこが気に入って

好きになってくれたのか、未だに分からないんだが、

 つかさの強さや優しさを見ても、つかさに嫁いだ女性たちのように

ならずに、俺の傍に居てくれている。

 だから、命を懸けて3人を守ろうと誓っている。


「ダルザニアの剣を、軽く流していますな……

 アルテイラは冷静に見ながら言う通り、つかさの女は、ダルザニアの猛攻を

嘲笑うように、余裕で剣で受け止めて、剣の流れを変えていく。

 「ん? アルテイラ! 距離をとるみたいだが……

 ダルザニアは剣を中段に構えて、つかさの女を鋭く見ながら、

突然、大声を張り上げて行く。山々に声が反射して響き渡っていく。

 壁上で見ている国境兵たちも何が起こっているのが分からないのか、

声が上がっている。

 大二の後ろに居る、つかさの女たちも、紅光(べにこう)するダルザニアに、

怯えるように声を上げている。

 だが、ダルザニアの行動に、つかさの女は構えを解いて、

          剣先を地面に向けている。

 

「アルテイラ! 魔法か!? 魔法剣士だったのか!!?」

  ダルザニアの謎の行動は、一緒に居たが見たことのないもので、

更に、声を張り上げて行くダルザニアによって、空気が振動し、

その振動の波が伝わり、橋などが共鳴している。

 俺はバランスを取りながら倒れないようにしているが、大二を見ると

つかさの女たちに支えられていて、脈が無いなと思いながら見ていると、

クチナが詠唱し、光の壁が橋を覆ったので、振動も収まって、

 「さすが、俺の恋人……

「友達です…… 優しく言うクチナに笑顔で返すと、

  「倒れて怪我をした人々を……

つかさの女たちは、大二を橋の欄干に置いてから、

     回復ポーションの瓶を、倒れている人々の口に当てている。

  「クチナ! ポーションを!……アルテイラも!!」

アルテイラも連れて、クチナの方に行こうとしたが、

 「私は此処に! ダイジ殿と……

真剣な顔で言うので、「分かった!……ん?」

 周りに迷惑を掛けながら、随分と時間が掛かって、

ダルザニアは、服が破れたり裂けたりして、鎧が無ければ、

ほぼ全裸と言う感じで、獣から進化した獣族なので毛深く、

その毛が逆立ち、いつもは黄色い毛が紅色になって、赤い戦士

という感じで、

 「タイザール帝国の秘術……バーサーカー

   アルテイラが呟くが、俺はタイザール帝国の勇者なのに

教えてもらっていないので、

  「あんな隠し玉があるなら、最初から言えって言うんだ!」

 ダルザニアの方を見ながら言うと、アルテイラは悲しい顔をして、

  「自分の命を削って得る力です……ソラスさまに仕える力の天使……

アルテイラは涙を流しながら言っているので、

 「マジか?……

   その問いに頷くアルテイラを置いて、つかさの女に猛攻を掛けている

ダルザニアの方に駆け出そうとすると、クチナに遮られて、

 「どけ! 俺のくだらない件で、死なせたくない!!」

クチナを振り払おうとすると、頬を叩かれて、

 「輝太! 切っ掛けは、あなたの願いだけど、

   彼の、上の存在と戦いたいと言う思いを、大切にしなさい!!」

俺の母のように言うクチナに、

 「母さん! 俺が此の世界に来て、面倒を見てくれて、

   俺を実の息子のように接してくれたぁぁあああ!!!!!」

 剣を鞘から抜き、ボロボロの剣だが、ダルザニアの所に行く間だけ

持てばいいとクチナに向けていると、ドォォオオオ!!!と言う

凄まじい音がして、音の方を見ると、森の木々が何本か倒れていて、

土煙が上がっていた場所を見ると、ダルザニアは剣を構えているが、

つかさの女は見当たらないので、ダルザニアが勝利したと確信して、

 「直ぐ! 解除しろ!! 俺のために命を捨てるなぁぁあ!!」

と叫ぶが、聞こえてないのか、

 「お前の勝ちだぁぁああ!!」

   喉が潰れてもいいと言う感じで叫んだのを、

「輝太! 本当の戦いはこれからよ!!」

  クチナが言うが、

   「母さんが好きなアニメやマンガじゃないんだぞ!

     回復ポーションを持っていても立てるわけないだろう!!」

山の惨状を見ても、ダルザニアの攻撃で五体満足ではないのは分かるし、

情報でも完全回復のポーションなどないし、あの状態で魔法は詠唱するのも

出来ないはずだから言ったが、

 「神の眷属の力をよく見なさい……

クチナは言うが、つかさは神の眷属で、俺、ダルザニアでも

勝てる気はしないが、つかさの女の力量が其処までないのは、

今の戦いでも分かるが、

 「早く解除しないと、勝っても、このままじゃ死ぬんだぞ!!……

目に涙を貯めながら言った後、頬に流れ出る涙が地面に落ちると、

 「曲でもあるでしょ……男は涙を見せないって……

クチナが、ハンカチで俺の頬を拭いてくれている間……


 人族対魔族では、死んだ者が蘇生されたとは聞いているが、

レベルが3になり、レベル降格が条件だと思ったが、実際にはレベルは

偽装されていて、死ぬ前の状態で蘇生されている。

 アルテイラは神官だが、そこまでの力はない。

回復魔法はあるが、蘇生魔法は、この世界には存在しないので、

神に願うしかなく、神ソラスの娘がいたから人族対魔族の戦いでは

蘇生させたのだろう。

 神ソラスか、神の力を宿せる美里が、人族の敵であるダルザニアを

蘇生させてくれるかは分からないだろうと考えてしまったので、

  「死ぬんだぞ……生き返るなんてないんだぞ……

自分に魔法が使えればと、悔しく右手をグーに握りしめながら呟くと、

 「驚いたわ! 奥の手があるとは……

 突然、頭に響く声がして、

  「嘘だろう……

 何事もない姿を現す、つかさの女を見て呟くのを、

    「身体強化を使ったから……

 「詠唱無しで……

直接、頭に響く声に驚きながら呟き、アルテイラ、大二たちにも

つかさの女と俺との念話が聞こえているようで驚いている。

 大二は分かるが、つかさの女3人が驚いてるのが気になるが、

  「この一騎打ちは、ダルザニアの勝利で、クチナを貸すわよ!!」

つかさの女が言うので、

 「恋人! ゲットだぜぇえええ!!!!」

   右拳を上に上げて叫ぶと、クチナが、

「今の言い方、100点満点よ!!」と言うので、

俺は、コスプレイベントで少年のコスプレをやらされて、

姉貴と母は、モンスターの縫いぐるみを着て、母に命令して、

姉貴がやられて、決めセリフを言って、半分透明の空っぽのボールを

俺に渡すという演技をして、見ていた人は喝采だったけど、見ていた友人が、

家族でコスプレしてるんだねとか言われて、教室で散々キャラの

真似をさせられた黒歴史を思い出させるなと、

 「アニメ嫌いなの! もう言うなぁぁあああ!!」

激しく言うと、

  「私、アニメ大好きっ子! 恋人なら、一緒にコスプレしようよ」

可愛く言うのに負けて、「分かった! 部屋でね……

 クチナは左腕から黒い物を出して、

「善は急げと言います! 宇宙海賊の衣装を着ましょう!!!」

広げて言うので、「人の話を聞けぇぇえええ!!!!」

 俺とクチナの攻防が続くのに我慢できずに、

  「お前らのイチャイチャはもういい!! 頭に響く……

ダルザニアが言うので、

 「ごめん! 解除しないと……

「フン! 解除してるわ! こんな勝ち方……

  悔しい感じで言うので、

   「バランスを崩させ、山の方に……見事な勝ちだと……

アルテイラは言うが、「フン! お前ら周りを見ろ!!」

 ダルザニアの声で周りを見ると、鳥が空中で止まっていて、

土煙も空に上がってはいるが止まっている。

 人々は口を開けたり、話している最中で止まっていて、

 「何時から、ホラーじゃないか……

俺、アルテイラ、大二、つかさの女4人、ダルザニア、そして、クチナ

だけが、映像が止まった空間を動いている光景に恐怖していると、

 「アケミさまの局地戦用時間停止魔法です。私とテルタさんとの

   会話からです……

つかさの主の明美が行ったと言うことは、この場にいるということで、

 「山頂を見ろ! 3人隠れている!!」

ダルザニアが指を指している方から、

  「目はいいね! と声が響き、

 「そこから、上王妃陛下の足を狙っただろ!?」

鋭い指摘に、「本気出しそうだったから……

 「最初から、負けるつもりか……

「クチナが、輝太と、どうしても一緒にって言うから……

  頭に響く話を聞いて、クチナの方を見ると、橙色に顔を染めているので、

両想いだったのだと嬉しくなっていると、

   「俺の命を懸けた戦いに、泥を塗りやがって!!!」

 激しく言うダルザニアに、

  「べルールも本気で戦いたいって言うから、今から第2ラウンドよ!」

「……そうか」 ダルザニアは笑みを見せて、つかさの女を見ると、

  「あなたの命を懸けた闘志に称えて、私の人を超えた力で対抗するわ」

それを聞いて、「そんなの聞いてないぞ!」と言う大二に、

 「スキルポイントが溜まって溜まって、使い所なかったから、

   つかさの妻たちに使いました」

 「誰も聞いていないぞ!!」 大二が叫ぶと、

   「私の眷属、準じゃないでしょう……

「そうだが、修行の意味が……

  嘆く大二に、「つかさの眷属になれば……ポイントは余ってるから……

それを聞いて、嫌な顔をする大二は、「遠慮してく……

 と言って、時間が停止した中を、検問所の方に歩いて行った。

  つかさの女3人も付いて行くので、つかさから大二に変えようと

思ってるのかなと思いながら、検問所の方へ行くのを見送った。


「ねぇ、あなた、良いの見なくって……

俺の後ろに来て言うメイデットに、

 「美里のようになるって言うことだろう……

「天使化ね……

  シャルソンがクスッと笑って言うので、

    「楽な道は行かないさ、3人を守れないと思ったら、アケミに

      頼むさ……

 俺が言うことに、輝太たちから俺が隠れるように3人は寄って来て、

  「その時は、あなたを守るために私たちも……

マチルーレは胸を押し付けるように密着して言うので、

    「歩きにくいから……

 俺も3人も笑みを見せながら、検問所の詰所に入って行って、

   兵舎に繋がる扉を開けて、3階の俺たちの部屋に向かった。

    その後のことは、想像にお任せする。


ダルザニアの手元に光る物が現れ、

 「今使った寿命を戻せるから飲んでね」

   明美さまが言うので、

「まだ大丈夫だが、遠慮なく頂く……

  飲むと体が光出して、「若いころの力が戻って来た感じがする……

「凄いな! 若返りの薬か?」

  ダルザニアの様子を見て驚いている輝太殿に、

「テルタさんが飲むと、赤ちゃんになりますよ」

  クチナ殿が言うと「ええっ…… と、嫌そうに声を出している

輝太殿に、「精神を集中したいから、黙っていてくれ!!」

 我々の言葉は念話によって繋がっているようで、

  「アケミさま、ダルザニアとの繋がりを切って下さい」

「オーケー! 3分後に始めるから、全力で戦ってね」

  私の問いに答えて念話を遮断したが、ダルザニア、上王妃陛下は

精神を高めていくのが伝わって来るので、

 「この時間の止まった世界で、ダルザニアたちの鼓動が伝わり、

   我々の喋る声の振動もあります……

空気も止まっているはずなので、手を動かしたりすることは出来ないはずと

疑問に思うので、念話で繋がっている明美さまに、質問するように呟くと、

 「あなたの周りだけ解除になって、声の振動も伝わるようになるけど、

   大声や激しく動くと、物が傷ついたり壊れたりするから気を付けて……

「壊れた場合はどうするの?」

  「時間停止解除と同時に直すけど……

    「お姉さま、アケミお姉さまの力が絶大! 

      心配することは無いですよ」

山頂で見ている明美さまの周りに、声からすると、

 美里殿、ソラスさまの娘が居るようで、私の心配事を

  代弁してくれまして助かりました。


 闘志が漲って、狂戦士化に再度なるが、上王妃陛下は、

俺の姿を見ながら、

「この変化は、まだ2回しか行ったことないから、

  少し時間が掛かるけど良いかしら?」

「時間か? お前の本気モードに勝つためになら待つ!!」

俺の言葉に「それじゃ、行くわ!!」

 と言い出して、

「我、我の眷属であるツカサの主よ! 我に神の力を与え、

  ツカサを守る戦士に、我を神化させよ!!」

「何ですと! 驚くアルテイラをチラッと見ながら、

上王妃陛下の周りに凄まじい魔力の渦が現れて、粒子の光が

ゴールドからプラチナシルバーなって消えて行くと、

白き翼を持つ天使が現れて、

 「ヴァルキリーか……剣もシルバーからゴールドに……

陛下から貰った力など及びもしない力が目の前に現れて、

 体が震え、狂戦士になって居ても、額から汗が流れ落ちて、

「此処に居るだけで、今にも消えそうな……

冷酷な目を向ける上王妃陛下は、

 「さて、どうする?」

こちらも神ソラスの力天使の力を借りている。瞬間的にはまだ上がるはず。

剣を握る手に、力を闘気をかき集めて、剣が光り出して、

 「か、勝てないまでも、お前に傷を付ける!!」

上王妃陛下に走り出したが、目の前から姿が消えて、

周りの止まっている空気が揺れるのを、五感を高めて、何処から来ても

 いいように、待機したが、

  「遅い!!」

 背後につかれたのを感じたが、剣でなく肘で首を打たれて、

地面に倒れた勢いで半分くらい埋まった後、狂戦士化も解除されて、

地面から埋まっている腕を見ると、筋肉は衰え、骨の形が見えるので、

狂戦士化の影響で、寿命がほとんどないのを感じながら、

その場で気絶をして、視界が暗くなった……


 体が揺れていて、「う、うう…… と声を出し、目を少しずつ

開けて行くと、目の前には天井があるので、

 「何処だ!? 天国か……

俺の声を聞いて、

 「目を覚ましましたか…… その声の方に向きを変えて見ると

アルテイラが馬車のソファーに座って、ワインを注ぎながら、

 「気分は……

俺は寝ていたソファーから体を起こして、

   「死んだと……

御者席に通じる扉の窓が開いているので、

「ミサトが蘇生させてくれた……

  俺の問いに答えてくれる輝太を確認して、

   「……神の使者か?」

 呟きながら、窓から見える光景に見覚えがあり、

  「何処に向かっている?」

アルテイラは困った感じで、 

 「ミューブル王国の西の国境へ向かっていますな」

それを聞いて、「王都じゃなく……

 「ダルザニアさん! 時間を戻したんですよ!」

箱車を牽引する黄色いゴーレムが言うので、

   「時間を……

 アルテイラの説明では、俺の狂戦士化、上王妃陛下の天使化など、

人々に要らぬ誤解を生む可能性があり、隠蔽した方がいいのと、

黄色いゴーレム【クチナ】の獲得を変えた方がいいと言うことで、

カーディオン王国の特使団が、拠点にしている村からミューブル王国の

西の国境に向かう途中で、崖崩れがあり、それに巻き込まれて、

カーディオン王国の特使団は全員が死亡。そこに出くわした俺たちが、

岩や土砂を片付けている間に、上王妃陛下がクチナと共に現れ、

死者の埋葬などの行いに感動した上王妃陛下から、

ミューブル王国の王都まで、足があった方がいいという話で、

馬車を修理(ほぼ新造)して、クチナを馬の代わりに使用して、

ミューブル王国の王都へと向かいだした……


 「雑な感じだが……

俺は笑みを見せながら言うと、

   「雑な方が調整がしやすいと……

アルテイラが言った後、テーブルに置いてある手紙を、俺に渡して、

 「これは……

「神アケミから、あなたにと……

  封が開けられていて、

   「読んだけどよ! ソリュート王国で、義姉(あね)のティーナに

     稽古つけてもらえって……

 勝手に人のを読むなと思うが、

  「私も見ましたが、何も書いて無く……

 アルテイラもかと思ったが、「内容が違うのか?……

「読まれても良いようになっている特殊な紙ですよ……

  クチナが言うので納得してから、可愛らしい絵が描いてある紙を

   広げて……

     

     ダンディーなおじさま

      ダルザニア・ツゥ・ピカルディーナへ

  あなたは、つかさの妻の1人ベルールによって命を落としましたが、 

  私の友人の美里により蘇生した際に、ソラスの力天使との契約が

  解除されたため、狂戦士化は出来ませんが……


 俺は読んだ後、温かい気持ちになりながら、

   「お節介と言うか、特殊な力なく上を目指さないと……

「何が書いてありましたかな……

  俺に呟きに、アルテイラが反応して言うので、

    「本当の君主に出会えたってことかな……

  「そうですか……

 俺が笑みを見せて言った言葉に、納得した笑みを返して言った

アルテイラの言葉を、夕暮れの太陽の光が空を染めているのを

窓から眺めながら、「神様の……か」

 呟いていると、ミューブル王国の西の国境の壁が見えて来た。





俺も天使化を覚えて、空を……

 私の背中に乗せてあげますよ!

一緒に飛びたいから……

  アケミさまの眷属にならないと……

あの暴力女……

 嫁にしたいとかいうから……

次回

 第94話 立ち止まって……


あれが王都か? 時計台が見えるな……

 そうですな……

あそこには、俺以上の奴らが……

 王に謁見して、すぐ帰るからな!!

ロックティラと手合わせを……

 仲間と合流するまで時間はありますよ……





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