92話 再会……
ミューブル王国の西の国境の門に架かる橋は、谷の深さもあり、
橋脚も物凄く長く、此処でバンジージャンプしたらと思うくらいの
深さを眺めながら橋の上を歩くと、検問所の検査待ちで並んでいる
乗合馬車や行商の馬車などが列をなして並ぶのに平行して、
行商人や村人などが1列に並んでいる方の最後尾に着いて、
並んだと同時に、前方の検問所を見ると、
「土煙を上げて、俺たちの前を駆け抜けて行った馬車もいるな」
俺が言うと、アルテイラも前方を見てから、
「あの暴れぶりでしたので、すでに入国していたと思いましたな……」
顎に右手を付けて睨むように馬車を見ていると、俺たちの前に
並んでいる村人が、
「此処2、3日、カーディオン王国からの使者が頻繁に来ていてな、
毎回追い返されているんじゃが……
俺たちが馬車を見て話しているのを聞いて、何処の国の馬車か、
親切に教えてくれたので、
「なぜ!? カーディオン王国が……
親切ついでに聞くと、
果実や野菜を積んだ背負子を背負っているために、
ゆっくりと俺たちの方に向いて、
「獣族かい……
ダルザニア、アルテイラは深くフードで顔を隠しているが、
見ればすぐ分かるので、
「我々は、獣族側の特使として、ミューブル王国に行く所です」
アルテイラが包み隠さずに言うと、
「初めて見るが、魔族と一緒で、怖いとは思えないなぁ……
フードで隠れている顔を覗き込むように言う村人に、
「ありがとうございます。あなたに神の御加護がありますように……
村人は嫌な顔をして、
「神ソラスを信仰しているから……
アルテイラは、フッと笑ってから、
「私は、ソラスさま、ソラットさまから、補佐をするように
直接言われた者です……
その言葉に、村人だけでなく、並んでいる者たち、馬車の御者席に居る者たちも
振り向き、「き、教皇さま……
驚いて言う村人に、「嫌なことを押し付けられる役だよな」
俺が嫌味っぽく言うと、「それも、私の務めでしょうな……
アルテイラが言った後に、俺たちが笑い出したのを、呆気に取られて
見ている村人たちを無視して、ダルザニアが、
「検問所で戦いが始まるな……
言い終わった後に、フードを捲りながら歩き出すので、
村人たちに囲まれてしまったアルテイラに、
「俺も行く! 司教なんだから聞いてやれよ!!」
ダルザニアの方に行く俺に、
「待ってください!……
右手を上げてテルタ殿に言いながら、囲んでいる村人たちから
逃げようと思いましたが、動けなかったので、
「此処では……検問所の所で……
苦し紛れに、場所を変えてと進言しましたが、
「息子は貴族の息子になった! 次の人生は……
「ミューブル王国の商人だけ特別待遇など……
「良い土を我々の所に…… 等、好き勝手に言う村人たちへ、
「祈りじゃなく、脅迫のような感じなんですが……
押され気味の私が言うと、馬車から降りて来た商人が、
「ギルドマスターの補佐だろ!? 魔族から来ている武器の値段を下げろ!!」
よく分からないことを言い出すので、
「神と関けい、けいが……
「ギルドマスターは、ソラスだろうに!!」
私は目が点になりながら、
「ええっと、此方は商業ギルドのみでしたな……
補佐のくせに何も知らないのかと言う顔をされてから、
「私も2ヵ月前に知ったばかりだ! ミューブル王国のみが
農作物もよく、武器の材料も良い物がある……教会も無いのも理解した!!
直接問い合わせが出来るからな……
捲し立てる商人に話を聞くために、囲っている村人たちに、検問所の所で
聞きますと言って、村人たちは検問所へ行くための列を作ってくれたので、
ようやく動くことが出来るようになり、私は商人の所に歩み寄り、
「初めて聞く話です……人間に化けて……
年の終わりに行われた野球を思い出して、その時のソラスさまは、
随分と人に慣れており、過去、現代、未来の娘がいまして、結婚もしており、
旦那である魔王を紹介された時は、さすがにビックリしましたな。
ですので、商業ギルドのマスターをしているのも納得して、
「私は、最近、補佐になったばかりですので、王都にある商業ギルドで、
ソラスさまに……
言い直して言うと、「何度も会っているが、魔族から入る武器は、
王都の武器屋でしか手に入らない!!
ミューブルの商業ギルド経由だぞ!!」
「その武器屋で購入すれば……
「なぜ! 一般人と同じ値段で買う! 商人だ!!
ミューブルの商業ギルド経由で買うのが普通なのに!!」
「詳しくは分かりませんが、買えるだけ良いのでは……
ジロッと私を睨むので、
「武器屋で購入した値段に儲けも入れる!……
確かに、儲けを入れませんと赤字ですなと思いながら、
「ミューブルの王都に行けば、安い値段で手に入る!!
我々が作る武器よりも優れた武器が安くな……
更に睨みが鋭くなり、
「我が国の鍛冶師たちの何人かは廃業して、
違う職業に就く者もいる!!」
魔族の武器は、魔族の鍛冶師たちが、魔王が制作した武器を元に、
大量に生産したのが、人族対魔族のゲームで使用された。
その魔族の武器が、ミューブル王国のみに輸入されて、
人族の大陸に出回っている。
勇者たちが敗れた武器を、人族で制作される武器よりも、
魔族の武器を改良するために、
ミューブル王国の王都に、人族の国の大半は敵対国だが
優れた武器の前には、敵、味方も関係なく人は集まって来る。
ソラスさまから聞いた時に、なぜそうするのか聞くと、
「ミューブル王国には、魔族の武器を超える武器があるから……
簡単に言うので、「それは……
ダルザニアが購入した剣、ロックティラたちが使用している神の剣
のことを聞いて納得しましたな。
「あなたは、何処の国から……
「新年の宴もあったのに、分からないのか!!?」
「すみません……どこの……
「コンピーコム王国の王都【リシャール】からだ!!」
「私は獣族なので、詳しくわかりませんが……
ミューブル王国の国境の門を見てから、
「この国の方なのですな……
分かったかと言う顔をして、
「敵対国じゃなく、同盟国なんだぞ! もっと優遇しろと……
「旦那様!!……
商人の声を遮るように、商人のお付きの者が声をかけて来て、
「なんだ! 今! 商談中だぞ!!」
怒るように商人が言うと、
「馬車が検問所で検査されますので……
ビクビクしながら震える声で言うので、私を睨んでから、
「補佐なら補佐らしく、私に便利を図るように、バカソラスに言え!!」
吐きすてるように検問上の方に走って行ったのを見ながら、
「いやぁ、名前も聞いてませんでしたな……
フッと笑ってから、私も検問所の方に歩き始めました。
俺とダルザニアは、アルテイラを列に置いて来て、国境の壁の入り口の
門にある検問所に着くと、馬車から降りているロングのジャケットを着ていて、
そのジャケットの背中には、布の国章が縫い付けられているので、
「カーディオン王国の国章だな……
ダルザニアは言った後、馬車の方も確認するように見ていて、俺も見ると、
馬車の後ろの壁にも国章のプレートが付けられていて、
「間違いがない、カーディオン王国の騎士たちだ……
ダルザニアが言うのを聞いて、「よく、分かるなぁ……」
感心して言うと、「ロックティラが居た国だからな」
自慢するように言ったのを、馬車から降りて、国境兵と揉めている
カーディオン王国の騎士たちが、
「獣族か? なぜいる? 人族の大陸だぞ!!」
険悪そうに叫び、
「私たちは、ミューブル王国へ特使として来ました」
俺が言うのを聞いて、
「お前は人間か……勇者か?」
俺をジロジロと見て言う騎士に、
「そうです、タイザール帝国の勇者です!」
それを聞いて、後ろで鼻で笑っている騎士たちを無視して、
「あなた方は?」
俺と話をしている騎士は襟を正して、
「我々も特使として来ている」
という割には、国境兵と上手く話が出来ずに、話をしている騎士以外は
殺気を立てていて、何時でも斬りにかかる感じで、
業を煮やした騎士が突然、大声で、
「下手に出ていれば!! 卑怯の策で、
我が国の王太子を葬った国の下級兵が!!……
国境兵の顔に顔を近づけて、
「此処の団長を呼べ!!」
威圧感をぶつけるように叫ぶが、
「団長は、お前ごときに会わない! 追い返した者にも言ったが、
我が国と敵対国である! 自分の国に帰れ!!」
国境兵は怯えもなく言うので、
「特使として来た以外にも……
国境兵から離れて、違うことを言い出して、
「おい! ルベルト!……
俺と話していた騎士が国境兵と話をしている騎士に呼ばれて、
「はい! スティンガー団長!!」と言いながら、騎士の隣に着き、
「こいつの妹が、人族対魔族の戦いで亡くなった!
報告では、埋葬されてるはず、我が国に持って帰りたい」
先程とは打って変わり、国境兵に言った後、深く礼をするが、
「昨日も来たお前らの騎士にも言ったが、王太子と同じで、
焼却した!」
見下ろす感じで言う国境兵に、
「ロックティラからは、べルールは埋葬され、
王都の近郊で眠っていると!!」
国境兵は、名前が出されて、僅かに動揺した感じで、
「そういう話になってるのですな……
アルテイラが俺たちの所に来て呟くので、
「おい! 列から離れて……
小声で言うと、
「此処で、願いごとを極力叶える会を開くことになりまして……
呆れた感じで言うアルテイラに、
「なんなんだよ、それは……
疑問をぶつけるが、「おい! 知っているのか!?」
騎士がアルテイラに質問をぶつけると、
「私は、獣族のアルテイラ! 神官騎士です」と名乗ると、
列に並んでいる村人たちから、教皇コールが起こり、
騎士は剣を抜き、「こいつは獣族で、ウインライム法皇国の
法皇ではないぞ!!」
叫ぶのを聞いて、事情を知らないと、そうなるよなと思って
空を眺めていると、遠くから飛行機のような音が響いてくるが、
「あなた方は?」と国境兵が此方に来て告げるので、
「我々は、獣族の特使として来ました」
アルテイラは、お辞儀をしながら言うと、
「此処から歩いて5日かかりますが……
アルテイラや俺たちの格好を見て、王都までの日数を告げてくれるので、
「歩いて、会えるなら行きましょう」
アルテイラが言ったことに、俺たちも頷いていると、
村人たちの法皇コールを鎮めていた国境兵から、
「此処で、神託所を即席で作りますから……
アルテイラは耳打ちされて、
「すべての願いを聞くことは出ませんが……
国境兵の言葉に答えるアルテイラに、
「此処に居るだけにしてくれ! もう時間がない!」
「分かっております……
アルテイラは頷いて、国境兵と共に検問所の詰所に行こうとしたら、
「神ソラスではないが、同じ神、私の願いを聞けるか?」
騎士が、アルテイラに歩み寄って言うと、
「ええ、構いませんが……
ニヤッとする騎士は、「まず、ミューブル王国の王に謁見を!
シーラ公爵の令嬢、べルールさまの遺体を回収したい!!」
国境兵に詰め寄って言ったことをアルテイラに願いと言う形で
言うので、「まず、我々も王との謁見がありますので、我々と共に
ならいいでしょうかな?」
アルテイラは、国境兵に顔を向けながら言うと、
「まあぁ……クチナの……
突然、風が吹き溢れ、その風圧で吹き飛ぶ人たちは、見えない壁に
ぶつかり地面に落ちるが、見えないクッションか何かで怪我もなく
橋の上に置かれ、俺や騎士たちは顔を腕で守りながら踏ん張っていて、
風が収まったので、黄色い何かが国境兵に詰め寄っているので、
よく見ると、国境兵は何事もなく話をしていて、
「マジか……俺以上ってか……チェッ……
舌打ちしながら周りを見渡していると、剣を抜き始める
カーディオン王国の騎士たちと黄色いロボットとの間に
国境兵が立ちはだかり、
「このセント・ギアは、我が国の究極の兵器!!
王よりも上の上王妃である、
べルール・ツゥ・ホウジョウ・フォン・ソラスの愛機、
イエロードラゴン、クチナである!!」
跪いて右腕をセント・ギアに向けながら国境兵は口上を述べていて、
他の国境兵も全て跪いていて、
「妹と…… 妹が亡くなったとか言っていた騎士が呟くと、
セント・ギアは光出し、人の形をした者が湧き出て来て地面に降り立ち、
セント・ギアは強化服のような姿から3頭身の可愛らしい姿へと変わり、
降り立った全身ピッタリのスーツの人物は、出てるところは出てるし、
引き締まったところは引き締まっていて、見てて鼻血が出そうなくらいの
スタイルで、顔はヘルメットを被っているので分からないが、
俺たちの方に歩き出して、右手を顔から下に振り降ろすと、スーツが分解し、
ノースリーブのワンピースにロングカーディガンを重ねて着ていて、
ロングブーツに、腰に剣を下げて、ブラウンのロングの髪が、
風に靡いていて、顔はキリッとしていて、綺麗な目をしていて、
俺を見てから、
「クチナが、急にスピードを上げたのは、お前のせいか……
「意味は分からないが、スピード違反は困るな……
肩を竦めて言う俺に、
「迷惑をかけた!……
剣を抜いて身構えているカーディオン王国の騎士たちを見渡し、
「早急に立ち去れ! そうでなければ、此処で斬る!!」
剣を鞘から抜き、剣先は地面を向けていて、見た目は隙だらけだが、
踏み込んだだけで、あっという間に、あの世行きの雰囲気を醸し出していて、
「わ、私は、この特使団の団長を務める、
ラファール・ルゥ・スティンガーである。か、か、確認を取りたい……
右横で剣を身構える騎士に目で合図をして、
「お、お前は、私の妹のべルールなのか……
体を震えながら言っているが、「名は一緒だが、人違いだ!!」
「よ、よく似てる……ま、まままま……
俺でも此処に立っているのが嫌になるほどの威圧を出しているから
噛むのは分かるが、国境兵たちは立ち上がって、威圧など慣れているのか
何事もないような感じで、橋上に倒れている村人たちを快方したり、
倒れている馬車に向かい、数人で馬車を起こしている。
野球の時も思ったが、先程も思ったが、勇者なら分かるが、
一般兵まで俺を超えているのに驚愕する。
ミューブル王国、1国だけで獣族対人族のゲームに勝てるのを
見せられている気分だった。
「私の鑑定では、この騎士と上王妃陛下は兄妹と出ていますな……
私を睨むように見る上王妃陛下に、
「本当か? 雰囲気が、そ、それに女らしくなった……
震えながら言う騎士へ、
「兄上! 久しぶりですね……
髪を手で払いながら、どうでもいいと言う感じで言いますので、
「再開して、嬉しいとか……
私は兄妹なのだからと喜んで言うべきだと思うので言いますと、
目を閉じて、「アルテイラ!……
私に圧力を掛けるように叫び、目を開けて、
カーディオン王国の騎士たちに目を据えて、
「我が国の次期王であるロックティラは、そちらでは大犯罪人!
それなのに、第3王子が王に成るための道具に必要で、
ロックティラを連れ戻そうなど、フン!
我が国は、許さない!!」
剣をカーディオン王国の騎士たちに向けて言い放ちました。
「何処で聞いたか知らないが、次期王候補で揉めている!
第2王子は文武両道に秀でている。王に押す者が多い。
だが、第3王子は世間を見る目がある!!」
私は、見る目があると言う言葉に、興味がわいてきましたので、
「第3王子は、どのような方ですかな?」
私に振り向いてから、
「カレム殿下は、争いを好まない方で、
この国に連合軍で攻め込む時も、反対をしていました。
卑劣な策で、10万以上の兵が、キャブルト殿下が……
カーディオン王国の騎士団の騎士たちは、涙を流しておりますが、
「人族対魔族のゲームの時も、私とセンシーラに、任務を放棄して、
留まるようにと言っていたわね……
上王妃陛下は冷たく言いますので、
「情報をきちんと得ていたのでしょうか?
我々が此処に来まして、噂で聞いていても、
連合軍の数は多く、ミューブル王国に潜入した
騎士たちと共に、ミューブル王国を落とせると思いますが……
私は事実を知っていますが、噂で聞いた話の方で言いますと、
「卑怯な策で負けたのだ!!……
悔しそうに言う団長を無視して、
「情報なんて得てないわよ! 無能王子は、私たち女性の
尻を触りまくっていたわ!!」
呆れた感じで言いますので、
「上王妃陛下! 数を考えても……
29か国は総数100万以上、ミューブル王国内に侵入した兵も
1万以上は入ったはずです。
対するミューブル王国は、兵の数は10万を下回り、
国民総出でも、戦える数は50万いけばいいでしょうが、
ミューブル王国内で戦闘になれば、国境に回せる数も多くないはずです。
普通に考えれば、ミューブル王国の敗戦で終了します。
この状況で、29か国の負けを予想するなど無理でありますな。
ミューブル王国に強力な魔導士が居る情報を得ていなければ……
「夫から聞いてビックリしたわぁ……アケミに片思いなんて……
私は明美という名を聞いて、明美さまは、ソラスさまの友人で、
つかさ殿の主でもあり、この世界の住人でもない明美さまに片思いと
言うことは、「おい、俺たちの世界からの転生か、神……
テルタ殿が私に小声で言うので、
「出会っている場所は、そこしか……
上王妃陛下を見ると笑っているので、つかさ殿たちの力を知っていたから
反対したのだと分かりましたが、
「何をヒソヒソと喋っている!?」
団長の叫びを無視するように、
上王妃陛下に近づいている上王妃陛下の兄の方を眺めると、
「先ほどから聞く、上王妃陛下とは……
髪を触りながら、
「兄上! ミューブル王の上、我が夫が上王に
就きましたので……
カーディオン王国の騎士たちは驚いていて、周りに居る村人たちも
驚いている状態で、
「公にしないし、公表もしないわ! 王族内での話よ……
説明をしている最中に、左手を見せるように言ってまして、
薬指に嵌めている指輪がキラキラと輝いていました。
「とといういうことは、け、けけけ結婚をを……
相当、動揺している上王妃陛下の兄に、
「そうよ! 私は、ミューブル王国の勇者【ツカサ】と
結婚したわ!」
兄を見下す感じで、
「今は、上王妃の1人で、第5独立部隊の隊長をしてますわ」
後から聞いた話ですと、独立部隊は、上王陛下(つかさ殿)の私設部隊で、
ミューブル王国が危機と感じたら、王の命令なしで動ける部隊であります。
総隊長はソラスさまで、上王陛下が元の世界に帰還後、此方に呼びやすいと
言うことで決まったようでありますな。
上王妃陛下の兄は、上王妃陛下の両肩に手を置いて、
「失格勇者のツカサか!? シーラ家の者が、
落ちこぼれと、上王妃? 洗脳されたのか!?」
と言った後、突然、上王妃陛下の体が光出すと、上王妃陛下の兄は
地面に叩きつかれて気絶をしたようで、
「夫を侮辱か!!? 洗脳などされていない!」
剣を上王妃陛下の兄の心臓にブチ刺したと同時に、
上王妃陛下の兄の体は、
細かい光の粒へと変わっていき、消えて行きました。
「実の兄を、容赦ねえなぁ……
テルタ殿は怯えるように言いましたが、
「兄妹でも、国が違えばこうなる! 普通だ!!」
ダルザニアは、上王妃陛下を鋭い眼光で見ながら言い切り、
「べルール! ルベルトは、お前を怒らしたから仕方がない!」
カーディオン王国の特使団の団長は容認する発言をしますので、
上王妃陛下、私たちも団長の方に向くと、
「べルール! お前が此処に来る前に話があった、
ウェルカー・ミィ・バーグ・トゥ・シグマの息子、
フランク・ルゥ・バークとの婚約だが……
上王妃陛下は知らないような顔をしながら無言で聞いていまして、
「それはもういい! ロックティラを連れ戻し、第3王子の
力の象徴にするのも止めだ!!」
カーディオン王国の騎士たちも団長の言った言葉に驚いていまして、
「べルール! カーディオン王国に戻り、第3王子【カレム】
と婚約し……
言い終わる前に、上王妃陛下は団長を一刀両断して、私たちに
見えない速さで返り血も浴びない位置に居まして、剣を鞘に入れると同時に、
カーディオン王国の騎士たち全員が、地面に崩れ落ち、
血を流して亡くなっていました。
「何時の間に……
テルタ殿は、額から流れる冷や汗を手の甲で拭いていますが、
私も体がガクガクとして膝をつき、汗が体全体からあふれ出す感じで
「これが……人を超えた……
これ以上は言葉が出ないまま、上王妃陛下を見ておりましたら、
「人族の大陸へ来てから、戦いもなく立っているだけ……
ダルザニアは上王妃陛下の方に歩み寄りながら言い出しまして、
「今回、テルタの御守で付いてきたら、上がいるわいるわで、
ワクワクするぜ!!」
ニヤニヤしながら上王妃陛下を舐めるように見た後、
「俺と一騎打ちをしろぉぉおお!!!」
ダルザニアが叫んでいるのを無視して、
国境兵たちに指示を出していまして、
亡くなったカーディオン王国の騎士たちは、
橋から谷に放り投げられ、消えて行きました。
ダルザニアは無視をされたので、再度、
「俺と!! 詰め寄り言いますが、
「弱い者いじめはしたくない!!」
その言葉に、「なぁ! 俺が!!?……
ダルザニアは驚いていますが、黄色いゴーレムや村人たちは笑っていまして、
レベルを考えても驚く方が可笑しいとは思いますが、先ほどの戦闘で
私やテルタ殿が恐怖したにもかかわらず、怯えもせずに申し込みを
しているのを見ると、野球を見ていた時の落ち込んでいた状態から
立ち直って、噂に聞いていて、ダルザニアから聞かされた秘術を
使うことに戸惑いがなくなったからかも知れませんが、
「俺は見えていた! それくらいのレベルなら俺の方が上だぁ!!
お前の威圧など怖くはない!!」
フッと笑われてから、
「確かに、そこの坊やたちは怯えていたが、お前は違ったな……
年齢的にも年上なのに坊やと言われ、情けなさが出てきますが、
「俺は坊やじゃない! 輝太だ!! 勇者【テルタ】!!!」
テルタ殿は語気を強めて言いますが、
「怯えていたくせに! 坊……や!」
言い返せないので、歯を食いしばりながら上王妃陛下を見ているさなか、
「俺の全てをぶつけて、貴殿に勝つ!!」
ダルザニアは、上王妃陛下の目を真っ直ぐ見ながら叫びましたら、
ため息をしてからダルザニアを見る上王妃陛下は、
「分かったわ! ただし、アルテイラの仮の神託所の
準備と交通整理もしなといけないから……
告げられると、
「分かった! その間、素振りでもして体を解している!!」
ダルザニアは言い終わって、素振りが出来る場所に向かいました。
俺は、つかさの女とダルザニアの一騎打ちが開始されるまで、
橋の欄干に背中を着けて座りながら、行き交う人たちを見ていて、
「鎧なんか着けていても、意味ないよなぁ……
「どうしてですか?」
黄色いロボットが、俺に話しかけて来た……
18mあればいいのに……
的になるだけで、無意味ですよ!
なるほど……
次回
第93話 使ってください……
テルタは挑まないんですか?
俺か……主人公は状況を把握するために挑まないのさ!!
テルタさんの戦いを見たいなぁ……
クチナ! そのうちな……




