表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
旧アケミと共に異世界アドベンチャー……  作者: ウッドスチール
第3章 人と人の繋がりを……

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

107/140

91話 国境……

 俺たちは、残りの金貨のことを考えて、

    乗合馬車やレンタル馬車などを使わずに

1週間歩き通して、ミューブル王国の西の国境の壁が姿を現してきた。

 この1週間で、特に記憶に残ったことは、

あの3か国対抗歌合戦じゃなく、野球は、ユニフォームではなく、

双方が鎧を着ての白熱した戦いであった。だが、湧きあい合いとしていて、

敵国同士と言うより友好国と言う感じで、実況もあり、

任務など忘れて楽しく野球を見ていた。

 その中で、アルテイラは、観客や選手を鑑定していて、鑑定結果を

周りに気が付かれないように、逐一、俺たちに報告をしている。

その中で、人族側の勇者が健在で、光悦と同じくレベルは3であるが、

 「私たちを倒した者も、レベルは3でしたな……ハハハ……

乾いた笑いが、見てて辛く、此処までくると、ステータスが

偽装されていることは間違いなく、俺たちのレベルを

超えていること、国境兵が言っていたことも納得するのであった。

 ダルザニアは、女性に負けたことに落ち込み、野球を見ていても

ため息ばかりであった。後半からスタンドから指名された女性が

繰り出す球は、軽くマッハを超えていて、

 「もう……引退だな」と言い出し、

   「あなたが引退なら、私もですな」

アルテイラも続いて言った言葉に、

 「そうだな…… と、

    ダルザニアは足元を見ながら、弱々しい声で呟いた。


そんな落ち込む俺たちに、隣に座っていた、おばちゃんから、

どら焼き、たこ焼きを強引に渡されて、返すわけにも行かずに、

遠慮なく食べることにした。

 俺は、久しぶりのどら焼きを噛みしめながら味わい、

アルテイラ、ダルザニアは、たこ焼きを食べていて、中に入っている

タコ(おばちゃんの解説では、近海に生息するオクトパス・ラスを使用)

に驚いたが、あっという間に食いあげて、

 「人族側は面白い食べ物を考えますな」

アルテイラの言葉に、「俺の元の世界の食べ物で、コウエツたちが

 考案したんだろうな」

  と解説すると、「もっと固い方が味わいがある!」

ダルザニアは、歯ごたえがあるのが好みらしいが、

 「誰もが簡単に食えるのが良いんだよ!」

俺の言葉にムッとして、

   「俺専用に固いのを!!」

「オクトパスじゃなく、骨でも入れた方が良いですな!」

  ダルザニアに言った言葉に、アルテイラが返すのを聞いて。

俺がクスッと笑っていると、

 「食べ物の話題で楽しくなるわねぇ!……

おばちゃんは言った後、顔が少し曇って、

 「あんたたちを見ていたら、亡くなった息子のことを

   思い出して、悲しい気持ちになったけど、

 今は、息子の死なんて忘れて、長生きして楽しむわ!!」

おばちゃんが、自分の子の死を忘れるのはどうかと思ったが、明るく言うので、

俺たちも楽しい気分が移って、更に楽しく野球を見ている。

 それに、俺の隣に座っているダルザニアやアルテイラに、

  普通に接してくれたのが良かったのか、

   ダルザニアは少し立ち直って来た感じで、グランドの方を見ている。


アルテイラが、「どこの国を応援していますかな?」

    おばちゃんに質問をすると、

「今度、王になるロックティラの大ファンなの!

  だから、ミューブル王国よ!!」

アルテイラは、その名を聞いて、

 「カーディオン王国の騎士で、人族の大陸では、最強の騎士で有名でしたな……」

言い終わった後、どら焼きを貰って、食べているアルテイラに、

 「カーディオン王国で、謂れのない犯罪者になってるそうよ!

   で、家族共々逃亡して、ミューブル王国の王になるなんて

    凄いわぁ!!」

おばちゃんは笑みを見せながら言うが、

 犯罪者を受け入れるのは、国家間の亀裂を生むものでもある。

その犯罪者を帰国させるのではなく、ミューブル王国の王にするのは、

完全に、人族の大陸で孤立国家になってしまう。

 その影響が、獣族対人族のゲームで、人族側がミューブル王国1国という

在り得ない状況になっている。その真意を探るために、

獣族側は、ミューブル王国に密偵を侵入させて調べていた。調べた結果、

俺たちが特使としてミューブル王国に向かっている。その間も密偵が

ミューブル王国の調査をしているが、

 「脅威となるのは港町に居る魔族のみ……

何を見て調べたのか、笑うしかない状態で、ロックティラのことでも、

カーディオン王国から逃亡後、行方不明と言われているが、

目の前で行われている野球で、ミューブル王国の選手で出ていて、4番打者で、

初回にホームランを打っていた。その後は、敬遠されて塁に出るが、

 後続が続かずに点が入らず、女性投手に変わってからの最初の打席は、

  打てずに3振に終わっている。

 ロックティラが打席に立つたびに、スタンドから王女が叫んでいたので、

その王女と結婚をして、王の権限を持つ王配かなと思っていると、

 「ミューブル王国の国民は、王になるのに誰も反対しなかったわ。

   ロックティラの奥さんや息子さんまで王族として迎えるなんて、

 私の国でも、国を売るのか! 内乱が! とか騒いでいたけど、

  ロックティラの王の力を信じて、未来を託すなんて、す・て・き!」

と恋人のように話していて、おばちゃんは目を潤ましているが、

 隣にいるインフェルノ・ヴァルチャーが呆れた感じで下を向いている。

  山の頂上付近を巣にしている火を吐くコンドルで、なぜ此処に?

なぜ、おばちゃんと一緒に居る? 普通ならリーダーや隊長クラスで

群れを率いていて、人間と行動を共にしないはず! 獣族でも、コンドルから

進化した鳥族は居るが、魔物のインフェルノ・ヴァルチャーを

従えている者は居ない。


 「このや、野球というのを見に、何処から来たんのですかな?」

アルテイラは、インフェルノ・ヴァルチャーを見ながら聞いていて、

同時に鑑定もしているのだろう。仕事熱心だなと感心していると、

「スタンテッド王国の王都【インデット】からよ」

  にっこり笑って、おばちゃんは答えてくれて、

「長旅で疲れているでしょうに、すぐ観戦なのですかな?」

アルテイラは、おばちゃんの体調を心配しながら聞くと、

 「今日の朝に……

   指で、マウンドで投げている女性を指して、

「あの子の魔法で、2時間前に来たのよ!」

  手を重ねてお祈りをするように、

   「神様で、場所と場所を結べるなんて、凄いわぁ……」

インフェルノ・ヴァルチャーは、口を開けて、空を見上げたりして、

 俺は知らないと言うようなジェスチャーをしているように見えて、

その光景が可愛らしく、微笑んで見ていると、

 「ダルザニアは、どう思いますかな?」

アルテイラが、太腿に肘をつきながらグランドの方を見ている

 ダルザニアに聞くが、

「どうでも良い! 獣族最強と言っていたのが大笑いだ!!」

豪快に笑いながら言うので、周りも俺たちを見ているなか、

 「最強は俺だろう!!」と、俺が言うのを聞いて、

笑っている方が多く、おばちゃんも笑っている。マウンドに立っている

女性にも聞こえていて、口に手を当てて笑っている感じで、

 「上には上が居ることが分かって、来たかいがあったよ!!」

俺が叫んで言うと、「俺たちもだ! 「お前は伸びるぞ!

  「最初は買い付けの商社の護衛で、今は隠しても仕方がないので、

 獣族側の特使で来たと言っている輝太に拍手を!!!」

つかさは実況をしているので、マイクを使って観客スタンドにいる

者たちに話すと拍手が上がるので、俺は立ち上がって、

右腕を上げて周りを見渡した後、腕を下ろして、一礼をしてから座った。


 ダルザニアのせいで、恥ずかしいことをしてしまい、赤面していると、

「カッコいいわねぇ! 若ければ求婚しちゃうわ!!」

おばちゃんに言われて、「魔王が倒されたら、元の世界に帰還します。

  誰かを好きになることはないので、諦めて下さい」

真面目に答えたが、「固いわねぇ! 勇者ツカサさまなんて、

 妻を何人も迎えてるのに……

  クスッと笑われてしまったが、獣族の女性なら何人かはいたが、

異種族間では子は出来ないこと、獣族の女性たちは俺をおもちゃにする

感じがしたので、魔王を倒すことが大事と言って断った。

 人族側の大陸から友好の証として連れてこられた奴隷女性を

娶らないかと言われたこともあったが、

 「魔王が倒された後のことを考えたら、ツカサみたいには出来ません!」

「その割には、何人もいると自慢していたではありませんか?」

アルテイラが口を挟んだ話は、つかさに対しての対抗心で言っているだけ

なのを知っているくせにと声を出さずに、たこ焼きを爪楊枝で1つ取って、

3者3振で裏の攻撃のためにマウンドを降りている女性が、魔族の女性と

ハイタッチしているのを見ながら口に入れて食べた後に、

 「魔族とも仲が良いんですね……

おばちゃんに聞くと、

「魔族って怖い者だと思っていたけど、神と一緒に居る方たちは、

  紳士で、家の屋根の修理や買い付けなどしてくれて

   助かってるわぁ」

おばちゃんは、魔族たちを受け入れている生活に満足しているのを、

 アルテイラは苦笑いしつつ、おばちゃんが神と言う女性が

いるベンチを見ながら、

「鑑定では人ですな……神のように拝められているのでしょうか?」

アルテイラの質問に、

 「そうよ……ソラスさまの娘の友人で、神や天使の力を

   借りて、人族対魔族のゲームでは、亡くなった全ての人を

 生き返らしたと聞いたわ」

「そ、蘇生ですか…… アルテイラは困惑するように、

  「蘇生などするものではないですな! 安らかな眠りを

 与えるべきです!!」

「あなた固いわねぇ! 生き返って、人生をやり終えることが

  出来ることは素晴らしいわ……

その言葉を聞いてアルテイラは、「で、ですが……

 遮るようにおばちゃんは悲しい顔をして、

 「でもね、私の息子は、ミューブル王国との戦争で亡くなったわ……

俺たちの目的の1つの話が出て来たので、

「蘇生はしてくれなかったんですかな?」

  アルテイラは気持ちを入れ替えて、おばちゃんに質問をして、

  「敵なのに、蘇生は無理でしょ……」

アルテイラも、そうだなと言う顔で頷いたが、マウンドに魔族の女性が

立っているのを見ながら、「此処には来ていませんが、友好国ですから、

 終結後に蘇生は出来たと思いますが?」

敵対国であるミューブル王国の勇者ツカサが、スタンテッド王国を

裏で支配しているので、亡くなった方を蘇生すれば国民の心を掴むことが

出来るし、支配力も増すと思うので、俺もアルテイラと同じように思うが、

 「私も人族対魔族の戦いで、勇者、勇者の護衛の騎士、魔族も

   全て蘇生したって聞いた時は、私の息子もって……

つかさが実況をしている席の方を、おばちゃんは見てから、

 「王都で説明があった時に聞いたわ……

ダルザニアは関心ないと言う感じで、魔族の女性が、投げて打たれるが、

 5-4-3のダブルプレーで、右手でツーアウトと示している光景に、

「俺も、此処で余生を送るかな……

  呟くのを聞きながら、「で、説明は……

アルテイラは催促するように聞くと、

 「勇者ツカサさまが、私の国を掌握したこと。王には

   今までの権限のまま王政をしてもらい、表面上は

 敵対国だけど、ミューブル王国に攻め込むなどの策略をしなければ、

もし、他国が私の国に害を及ぼすなら、神の準眷属である勇者ツカサさま、

勇者ツカサさまの妻たち……

 マウンドでバッターを空振りの三振に取って、ガッツポーズをしている

魔族の女性の方を見てから、

 「ミューブル王国にいる魔族、勇者タツミさまに嫁いだ魔族の王の

   娘が守ると聞いて、ミューブル王国に、王以下、すべての国民が、

    傘下に入ることにしたの」

アルテイラも鑑定していたのに驚いていて、

 「魔王の……只の魔族としか……

おばちゃんは少し笑ってから、

 「あんなに可愛らしいのに、勇者より強いのに、

      私たちに、蘇生できないことを懺悔していたわ……

アルテイラは、おばちゃんの顔を見ながら、

 「で、蘇生は、なぜ……

マウンドに立つ女性を見ながら、

 「100万もの蘇生は個人で行ってはいけないらしいわ……

「出来ても、魔素が足りませんな……

  俺もそう思う。1人で蘇生出来る人数は1人か2人。

だが、神の力を借りると言っていたから可能か?

 アルテイラも言った後に、俺と同じ考えに達したらしく、

  「神の力を借りてなら…… 

「私も思ったわ……

  おばちゃんはペットにしているインフェルノ・ヴァルチャーが

隣にいないので回りをチョロチョロして、後ろの男性に

抱えられているのに気が付き、「あら、タックフェア、そんなところに……

 「あなた達の会話に飽きて、うろうろしてましたから、

   男同士で野球を見てましたよ」

 男性が言うと、「ごめんなさい……

 インフェルノ・ヴァルチャーを見てから、「そこに居る?」

と頷くので、俺たちの方を向いて、「どこまで話したかしら?」

 と聞いてくるので、「蘇生が出来ない理由です」

アルテイラは答えて、「私から言おうか?」

 男性が言うので、そちらに向いて、

「元騎士で……レベルは3ですか……

アルテイラは、鑑定したのを口に出して言うが、こいつも偽装はしている

のは分かっているので、俺も注意深く見ていると、

 男性はクスっと笑ってから、

 「君と同じ神官騎士だったよ……

   俺たちを見渡した後、「今は、ミューブル王国の

    騎士団に入っている」


 神官騎士と言えば、勇者コウエツが居たウインライム法皇国のみで、

その神官騎士がミューブル王国の騎士団に入っていると言うことは、

ウインライム法皇国を捨て、神ソラスへ仕えることも捨てたと

言うことで、でも、つかさが神の眷属と言うなら、

ミューブル王国に居る方が、神ソラスとの距離が縮まり、

ウインライム法皇国の法皇より上になるんじゃないかと

男性に確認したいと思うのが普通なのに、アルテイラは

蘇生の事しか考えていないようで、

「そうですか、蘇生は……

 「この世界には3女神が居るんだが、その女神が住んでいる

   神の国に蘇生して良いか聞いたみたいだ……

アルテイラは、おばちゃんから男性の所に行き、男性の横に座って、

 「神の国ですか……

「聞いた時はビックリしたよ!」

  と笑う男性に、「で、蘇生は……

ひと息してから、「管理してるところがあって、良いかどうかを

 聞くみたいだ。魔法で詠唱するだろ? その時に駄目なら駄目らしい」

「そうですな、そうですよね……

アルテイラも納得した感じで、フッと息をしている。神の国が

あるのは、異世界があるんだからあるのは分かるし、宿での

魔法が使えなかったのは、魔素に命令する神の国の管理と

遮断されたからだろうなと思っていると、

 「本当は、神の国に関係なく出来る特権を持っているそうだ!」

その言葉に、俺とアルテイラは立ち上がるが、ダルザニアは、

9回を迎えるグランドを見ていて、「女性の時代かなぁ……

と呟いていて、さっき元気になったと思ったら、野球が開始された時の

 状態に戻っているので、大丈夫かと思いながら、

  「だが、ミューブル王国と29か国の戦いは、

    蘇生はしない替わりに、転生先の希望を聞くことにしたそうだ」

「神ソラスが…… 俺が言ったのを、男性は手で違うと意思表示してから、

  「今、マウンドに立つミサトの仕える主の兄が決めて、

    実行した……俺の友も、何を希望したか、聞く気は無かったから

     知らないけど……

その男性の話に、アルテイラは驚いていて、顔を斜め下に向けていて、

俺もラノベで読んでいるなかで、転生とかあるが、

それを行ったと言うことに、

 「クラスごと召喚とかあるが……転生で集団は無いなぁ……」

と呟きながら驚いていると、

 「だから、今は第2の人生を、前の記憶を持って生きているよな!!」

   男性はインフェルノ・ヴァルチャーに言うと、

 「母が迷惑をかけた。ペラペラと……

魔物だから喋るのはありだと思うが、

 「そのヴァルチャーが…… アルテイラは、おばちゃんと交互に

   見ていて、

「もう、だって……息子が姿が変わっても生きてくれたことを、

  嬉しさを伝えたいものよ」

おばちゃんは、体全体で喜びを表現していて、

「母よ! 獣族に言うことでもない! こいつらは王への謁見に来た

  特使だが、情報集めもしている密偵なんだぞ!!」

この野球スタンドに居る全員が、俺たちの素性を知っているのは明らかで、

流暢に喋るコンドルにまでモロバレで、そのコンドルは、俺たちに対して

殺気を出しているので、此処で戦うか、勝っても周りは敵だらけで、

最悪の状況であり、唇を噛みしめながらコンドルを見ていると、

  「この大陸に来た時点で情報集めもする。普通だよ……

コンドルを見ながら、

  「君の母が喋っているのは、ツカサも怒っていない……

 俺たちの方を見てから、

   「修道院での記憶は替えさせてもらったが、以後は

     見たままを、獣族側に伝えてほしいそうだ!」

 つかさと出会って、酒場で昔のことを喋っていたが、

   出発する前に酒場に寄った時は、つかさは来ていないと言うことを

 言われて、大分酔っていたから店を間違えたのかと思ったり、

宿に着いてからの記憶が曖昧だなっと思ったりしたのは、

  記憶が替わっていたからだと納得して、

  「情報提供に感謝する……

俺は男性に告げて、9回の裏の準備に入っているマウンドを見てから、

「獣族と人族のゲームまでに、獣族側が白旗を出させることを

    ミューブル王国の王との謁見までに考える!……全滅だ……」

  アルテイラは、俺の言ったことに頷いた後、

「……ですが、無理でしょうな」

  アルテイラは諦めた感じで呟くのは、ゲームは7日間あり、引き分け

狙いで、7日間立っているだけで死者も出ずに終わっていた

獣族対人族のゲームだが、今回は、ミューブル王国のみが参戦で、

俺たちの耳にも入っているミューブル王国の勇者は失格勇者であり、

ミューブル王国の騎士団も、最近はゲームに参戦をしていない。

 人族側の大陸にある30か国ある中で騎士団は最弱であり、今回は

ミューブル王国のみなので、人族側の国々からミューブル王国の参戦騎士団を

全滅してほしいと言う親書と金銀が渡っており、エル・エランドゥ国以外の

国が、勝つために精鋭部隊を結成し、鍛錬している。

 その中で、今回のゲームは、引き分けじゃなく、勝ちに行くはずで、

勝てないことを言って、引き分けにするには、つかさを獣族側に連れて行って、

各国の筆頭騎士と手合わせをさせて納得させるのが一番だが、

つかさが勝った場合は、不正をしたと言って牢に入れられ、奴隷の首輪を

着けられ、ミューブル王国とのゲームの獣族側の兵として出されることになるが、

つかさは不正と言われたら、その場で王や兵を斬り殺すだろう。

人族側の大陸が消滅か地割れなどで被害が出ても……

 「あの女性が直すか……話を納得したものだけだな……

アルテイラも分かっているようで、苦笑いしていて、気を取り直して、

「あなたの名は……

  髪を手で掃う様に触ってから、

   「元、ウインライム法皇国、勇者護衛法皇騎士団だった、 

     エンリー・コーレット」

その名を聞いたアルテイラは、鑑定では偽装された名が出ていたようで、

 「最高司祭であり、神にも会えるエンリー殿ですか?」

名前を聞いて驚き、エンリーはクスっと笑ってから、「あなたもだろ……

 「私など、法皇さま以外は各王くらいで……

試合も終わったのか、両チームが向かいあって整列し礼をした後、

握手をしている光景を、エンリーは見ながら、

 「スランドの裏で話そうか……



 あれから色々なことを教えてくれて、思い出してクスッと笑いながら、

崖に沿って聳え立つ壁は固く頑丈で、防御魔法も使えば、

100万の兵でも突破するのは容易ではないのが分かる。

 更に国境の門も1つしかないので、門が上げられ閉鎖されれば……  

 「あそこを見ろ!」

あれから元気を取り戻して歩くダルザニアに言われ、

 「木を多く切ってますな……

切り株状態になっている山林を見て悲しんでいるアルテイラに、

「木の精霊だって、道具にされるって分かってるさ!

   気にするな!」

俺が軽く言う言葉に、「人との共存ですが……戦争では……

 「武器だって……

魔剣などの武器は、精霊の加護が付いた物もあるので言うと、

「テルタ! 分かっています! 精霊、天使だって契約した者を

  助けるために戦う……

 アルテイラは強く言った後、聳え立つ壁を見ながら、

ミューブル王国と29か国の戦いを頭の中でシミュレーションした結果……

「国境の壁は強固ですが、はしごを用いて進軍し、敵兵の弓などの攻撃は、

魔法部隊が応戦し、投石も用いて壁上にいる敵兵を倒しながら、

はしごを駆け上がる兵を助ける。はしごから落ちる兵は、崖の底に流れる川の

川岸に待機している兵が助ける……

 アルテイラが的確に言うが、

  「ミューブル王国側も増援を出し、魔族も参戦するだろう……

ダルザニアがアルテイラに問いかけると、

 「そうですな…… 少し考えてから、

   「ミューブル王国内の全ての兵を集結できません。

 29か国側も、ミューブル王国内に密かに兵を送り込んでいるはずで、

その対応に兵を当てなければいけませんな。増援は少ないでしょうし、

魔族は、魔族が居る街が襲われれば参戦すると思いますが……

 「だが、ミューブル王国内の魔族は、友好的で参戦するだろう……

ミューブル王国は、6か月前のゲームで勝利したが、港町は、魔族に

支配されたままなのを踏まえてダルザニアが言うが、

「無理でしょう……

  「なぜだ!!?」

 「魔族が動けば、ミューブル王国は魔族の実効支配された国と

   認識され、川や井戸に毒を撒くでしょうな」

アルテイラの恐ろしい言葉に、

 「魔族が動こうか、動かないだろうがすればいいだろう……

 ダルザニアも続けて言うが、

「29か国は、ミューブル王国を占領後、国民を奴隷か召喚用の

  人柱に使うはずですから……

悲しみの顔で言うアルテイラに、

「魔族が動くと……

  「人族側では魔族は敵であり、その魔族に利用されるなら……

「……そうか」

   アルテイラの答えに納得したのか、

  ダルザニアは歩いている地面を見ながら、

「だが、この崖をミューブル王国側が崩壊させたとも聞くが……


 俺が見ても、歩いている崖の上に広がる平原は、崩れた感じもなく、

魔法で修復した感じもなく、幾年もかかって出来上がった光景を

見せている。俺たちが歩いている道周辺は整備されているが、

アスファルトやコンクリートで出来ていないので、凸凹ではあるが……


 「そうですな……事前に罠をして、100万の兵を……

広大な平原を見渡し、ミューブル王国に入るための西の国境の砦を

見据えながら言うアルテイラに、

「それが、結論だったな」

俺は、人族の大陸に入る前に流れていた話を言うと、

 「ですが、魔族のゲーム中に準備していたとしても、

   此処に集結する際に、調べるでしょうな……

少し笑みを見せて言うアルテイラに、

 「調べても、何も出ないから……

   俺も笑いながら言うと、

「テルタ殿! ミューブル王国側に就いた神々が居なかった場合の……

アルテイラの一生懸命に考えながら言うのを阻害させることを言ったので、

ムスッとしながら俺を睨むが、

 「敵兵を宇宙に送るなんて、想像も出来ないよ!」

タブレットで見せてもらった映像で、一瞬で地面に大きな穴が開き、

大量の兵が吸い込まれ消えて行った行為に唖然としながら、

宇宙に出された後のことを聞くことは出来なかった。

 「……そうですが、神々が参戦しなかった場合も納得する形に……

アルテイラは頑なに言うが、崖に罠を仕掛けても、100万の兵を

亡き者に出来ないし、崩した後の攻撃も、ミューブル王国側の騎士や

魔導士のレベルが低いと言われているので、国境を突破されるのは

時間の問題で、獣族側の見解でも疑問視されていた。


 「神ソラスに、王自らの命を差し出して、ミューブル王国に勝利を

   導いたで良いんじゃないか?」

俺が言うのを聞いて、

 「それでは、何処の国でも同じことをして、

         どちらを勝利させるんですかな?」

アルテイラの言うことに、

  「気まぐれで……

頭を抱えているアルテイラは、気を取り直して、

 「神ソラスは、その時はミューブル王国を気に入っていたので、

   崖を崩して、敵兵を亡き者にして助けたと……

「それで良いんだよ!」

  アルテイラの言葉に賛同していると、

「ですが……気に入った理由がいりますな?」

  アルテイラの言うことはもっともな事で、

   「娘婿が居るとか、自分の家があるとか……

俺の考えに苦笑いしつつ、

 「それは言えませんな、戻る間に考えましょう……

確かに、そうだなと頷いた後、ダルザニアの方も戻る前に

考えないといけないなと思ったので、ダルザニアに、

 「剣のことを聞かれたらどうする?」

ダルザニアは、左腰から下げている剣のグリップを左手で触りながら、

「王から頂いた剣は旅の途中で折れて、安物の剣を買ったと言うさ!!」

確かに、本当の性能なんて分からないだろうし、ダルザニアの言った

通りで終わるだろうから簡単で良いなと思っていると、

ダルザニアは剣を抜き、闘気(魔素)を剣に流し込むが、剣は少し光るだけで、

 「ふん! まだまだか……

その目は諦めじゃなく、その先を見ているように言うので、

 「ロックティラだって、シルバーにはなってないんだ!

   凄いよ!」

俺は、少し光っている剣を見て言うが、

 「俺は、ロック、いや、ツカサと同等のゴールドに光らせるために

    アキトが帰って来たら、俺はソリュート王国に行く!!」

エンリー、試合が終わって休憩中のつかさや美里たちから話を聞いて、

新たな目標を見つけたダルザニアに敬意を表すが、

 「眷属になった方が早いだろ……

フッと笑われてから、

 「己の力のみでぇぇええ!!!……

剣を天に上げて吠えるダルザニアに、

 「俺は、魔王と戦わないで、元の世界に戻る……

ダルザニア、アルテイラは,俺の方に振り向いたので、

 「任務が終わったら、ミューブル王国でのんびりするさ……

続けて言うと、

 「それも一興、私はエル・エランドゥ国へ、家族共に移り住みます」

アルテイラの目も、ダルザニア同等に新たな目標を見つけた目で、

 「神ソラット、いや、駄目神の補佐だったな……

「はい! ソラスさまが娘たちと、テルタの世界で生活をするため、

  私を補佐役に……

俺は呆れながら、

 「良い人材が見つかって喜んでいたな……」

「神になるための試練を受けて、神に! この世界をルイさまと共に……

右手をグーにして、手の甲を見せて言うアルテイラには悪いが、

あの時の駄目神の様子は、任務放棄して遊びたい感じで言っていたなと

笑っていると、

 「テルタ殿! 私では無理だと……

アルテイラは睨むが、

 「ごめん! 駄目神がアルテイラに、私以上の神になれますよって

言っていた時の可愛らしい姿を思い出して……

 俺は、また笑い、「神に成れましたら、テルタ殿に天罰を与えます」

怒って言うアルテイラに、

 「その時までに、対抗策を考えるよ!!」

アルテイラも俺の言葉に笑い出して、それを見ていたダルザニアは、

 「俺たちで、神の試練に挑戦しよう!!」

と言いながら笑い出していると、国境の門の前に架かっている橋の上に

並んでいる商人や旅人たちが、俺たちの笑い声が大きいのか、

俺たちの方に振り向いて、何か喋っている。

 俺たちは笑い収まってから、橋の方に歩き出すと、

馬車が土煙を上げながら俺たちの横を駆け抜けて行って、

俺たちは土煙のせいで咳ばらいをしながら、馬車が走って行く方を見ると、

橋の上の馬車が並んでいる列を無視して、

      国境の門の入り口に馬車を走らせていた。






俺は強い奴と戦って更に上を……

 家族を見捨てて……

一緒に来てもらう。当たり前だろ!!

 私は、神への修行ですが、家族も神に……

テルタは、どうするんだ!?

 戻っても勉強、勉強だからなぁ……

何処でも一緒だろう!?

 そんなことないさ! 此処みたいに剣の腕さえあれば……

確かにテルタ殿なら、騎士団長になれますからなぁ……

 アルテイラに向けて、右手を左右に振ってから、

  王様になって優雅な生活をしたい!!

軟弱な……ソリュート王国で共に剣の修行だ!!

 嫌だぁ!! クチナと優雅な生活を!!!……

  次回

   第92話 再会……


我々が推す殿下のために……

 ミューブル王国からロックティラを!!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ