89話 降臨の儀が終わって……
私は、獣族の大陸にあるエル・エランドゥ国で、
王女のニンファーベルの発案で女子会が開かれ、夕方まで
菓子などを食べながら、喋りながら過ごし、残りの29か国は、
「あぁ…… ニンファーベルに、全て任せて終わりって、
良かったのかなぁ?」
魔族のニコール邸のリビングルームのソファーに寝そべって、
ソファーに座っているサラウェルの足を見ながら呟くと、
「ママは、いつもあんな感じらしいので、良いのでは?」
サラウェルは言った後に、微笑みながら御茶を飲んでいるのを、
「駄女神なら、ちょうどいいんじゃない?」
テーブルを挟んで、向かい側に座っているモルモーラが、
クスッと笑って言うのを、
「でもねぇ……王との密会の為って言うのが……
モルモーラの隣に座って、クスクスと笑って言うエリシャーラに、
エリシャーラの隣に座って、つられて笑うスマージャに、
「織姫と彦星みたいで、ロマンを感じるわ」
明美が来るのを待つ自分を重ねて、うっとりしながら言う私に、
「七夕のことを言っても分からないわよ! 美里……」
「そう? まぁ……離ればなれになった愛し合う2人が、
7月7日の日に会うことが出来るって言うのと、
豊作を祈って、神様に送るための織物をするだったかな?」
「短冊に、お願いを書いて……
サラウェルは昔を思い出しながら言うので、
「駄女神が気に入った願い事は、叶えられるってことにしたら、
この世界も面白くなるわね」
モルモーラの恐ろしい提案に、
「相手の国を亡ばしてって書かれたのを選びそう……フフッ……
私の発言に、「此処とサラウェルの両親の所は省くんじゃない?」
モルモーラはサラウェルを見ながら言った後、肩をすくめて首を傾げて
笑みを見せているのにつられて、リビングに居る皆が笑い、笑いが収まってから、
モルモーラが私に、
「どうだった、神界は?」
優しく聞いて来るので、私が言おうとすると、
「王も行ったことがあるのか?」
窓際の椅子に座って、
モルモーラのスマートフォンを操作しているニコールが聞くので、
「無いわ、あなた……普通は行けないから」
ニコールは、スマートフォンの画面に写っている集合写真を
私たちに見せながら、「これは!!?」
「駄目神が間違って神界の自宅に……
ニコールに私が説明をすると、「キューイルさまの侍女たちも?」
集合写真には、北条君とナルエ夫婦、松本君とキューイル、ナーナナの夫婦、
アキナさん、いつもキューイルの傍にいる侍女の3人、魔王と駄目神の夫婦、
そして、私とサラウェルが夕食の前に撮った写真で、
その後、北条君とナルエ夫婦は、108人の妻が修道院で待っているので、
一緒に食事を取らないで、材料を持って修道院に帰って行きました。
「3人は、松本君の眷属だから、神界に居ても問題ないから……
それを聞いて、不満そうな顔でモルモーラを見るニコールは、
「モルモールは私を眷属に……
悲しい顔で、「あなた、私はあなたを眷属にする力は無いの……
ニコールの2人の妻もモルモールを見ていて、
「あなただって、神の1人でしょ?」
スマージャは問いかけるが、
「神にだって、出来る人、出来ない人はいるの!!」
怒って言うモルモーラに、ニコールは椅子から立ち上がり、
ソファーに座っているモルモーラの隣に座り、
「どんな人が……教えてくれないか?」 優しく聞くニコールに、
「神界を治めている12柱の眷属や準眷属、それに追随する人……
「その者を探して……
ニコールが言うのを遮って、
「モルモーラって、12柱のハーディルの妻の眷属でしょ。
私たちを神か神に近し者に出来ないの?」
「エリシャーラ……私が出来るのは下位準眷属なの……
俯きながら呟いて言うモルモーラに、
「お茶を美味しそうに飲んでる2人は?」
ニコールは私たちを見て言うと、モルモーラが乾いたばかりの髪を
右手で払いながら、髪がフワッと舞ってから、
「美里は、上位準眷属で、神界に住む権利もあるクラスで……
フッと、ひと息してから、
「本当は、神の試練を受けてなれるかどうか……
「ママが、この世界を治めるための試練を与えてくれていたわ……
モルモーラの話に続く感じでサラウェルが話して、
「……試練か、ミサトは?」
私に振るニコールの顔から逸らすように、
「ええっと、覚えていないわ」
と言うと、ニヤッとして私を見るモルモーラが、
「明美にキスされて、魔法剣士に覚醒したときに暴走して……
「? 暴走するのが試練なのか?……
ニコールは勘違いしたようだけど、
「その後が大変だったけど……
言った後、私は目を閉じて苦笑いしていると、
「モルモーラは、私に試練を……
ニコールが言うが、
「私では……ソラスも自分の娘だけみたいだし、
試練の塔もないし、明美なら……
ニコールは、寄り添うモルモーラを抱きしめて、
「6月だったな……
「明美は何て言っていたの……眷属にしてって迫ったんでしょ……
スマートフォンの待ち受け画面の写真が変わっているのを盗み見て、
気が付いたようで、
「まだ、あの時のことを思うと出来ないって……
7歳の時のことを思いながら言うと、
「お姉さまは、アケミさまの服をはぎ取ろうと迫って……
「止めてよぉ! 嬉しさのあまりよ!!」
明美に再開して、裸どうしで密着したいと思ったからで、
そんなことを考えていると、
明美の肌の温もりが思い出されて、私のあそこが濡れてきて……
「アケミという神に眷属を……
「でも、あなた……この世界を捨てられるの?」
モルモーラが問うと、眉をひそめて、
「……一族を残して、私は一族を守る義務がある」
ニンファーベル、スマージャは、ソファーの背もたれの方から
ニコールに寄り添い、
「私たちの子供なら…… 「ソラスさまの孫と……
「あなたが、この世界での寿命を全うして、
あなたが天に召される時に、私と同等の神にさせるわ……
「……お前たち
ソファーの背もたれが倒れて、ベットになり、ニコールたちは
体を重ねてキスをしていく。服を脱ぎだして、私に見せつけるように
濃厚な行いが始まり、未だに、あのゲームで負けたうっぷんを
晴らしたいのもあるみたいだけど、私だって、負けてません。
「サラウェル! 明美の代わりに……
頬を染めながら俯き加減で、
「お姉さま……
私は、ガウンを脱ぎ、胸元の部分が透けて見える寝巻用のドレスも脱いで
ショーツだけ着けた格好で、サラウェルはガウンだけ脱いだ状態で、
「脱がしてくだ……
扉が少し開いたかと見ると、閉められているが、
私の目には、扉の前で座って、
「誰が掃除するか……1週間に3度も……
部屋でやれ!!」と、ニコールの父で、
執事のヨウケイが嘆いているが、此処でするのは、ニコールたちを見て、
将来、私が男になって、明美とする時の参考にするために……
朝を迎え、「ねぇ! 私たちの方が凄かったでしょ!!?」
私はガウンだけ着ている状態で、ニコールに言うと、
「途中で、私たちの方を見ていたではないか……
3人と共に裸のままで寝転がりながら、私を見て言うので、
「3人に対して集中力ないんだぁ……
目を細めて妖しく言うと、
「実況されるとな……
起き上がって、私はニコールにガウンを投げて、受け取ったニコールは
ガウンを身に着けて、「何回も見ているが、女性同士は美の祭典だな……
優しい顔で私たちを見ている光景に、ニコールの妻3人は、
「仲が良いよね…… 「見せ会いっこって誰から……
「明美が居ないから、悔しいだろうと……
ガウンで体を隠しているサラウェルは、
「悔しがっていませんわ、私をアケミさまと思って強く……
頬を染めて、目を潤ませて、クスっと笑いながらモルモーラを見て言うと、
「美里! 大人のテクニックを存分に叩き込んで、私無しで生きられない
体にして見せる!!」と、叫ぶモルモーラに、
「秋人さんより凄腕になって、明美を……
神界の駄目神の家で会った、明美の姿を思い出しながら、
両手で明美の胸を揉む仕草をしていると、
「モルモーラが、まるっきり相手にされていないな……
私を優しい目で眺めながら言うニコールに、
「お姉さまを狙ってますね!!」
激しく突き刺さるように言うサラウェルに驚くニコールに、
ニコールの妻たちと私は、ニコールに冷たい目で見ていると、扉が叩かれ、
「旦那様! 食事の前に風呂に入ってください!!」
少し扉を開けて言う執事のヨウケイに、
「分かった! 全員で入ろう!!」
ニコールは言いながら立ち上がるが、
「女性だけで入るから、あなたは1人で!」
にこやかに言うエリシャーラに、
「えッ!…… 困惑するニコールを他所に、
「女同士で話すこともあるのよ! あなた……
スマージャがガウンを身に着けながら言うと、
「明美の胸チラのことも聞きたいからね!」
モルモーラは言うので、
「スマホ覗かないで!!」
モルモールに頬を膨らまして言って睨んだ後に、
「ニコール……背中流してあげるから……
ニコールに向けて言うと、笑顔で喜んでいるので、
「ウソ! お父さんに流してもらって!!」
大きい声で、「えええぇぇぇ!!!! 悲しい顔で叫ぶニコールに、
部屋にいるニコール以外は笑って、新年2日が始まった。
ミューブル王国、王都ブレーリトの宮殿の舞踏会会場に
巨大モニターが設置されて、王、元勇者(男性だけ)、騎士(男性のみ)たちが
流れる映像を見ていた。
その映像は、神界から帰って来た、つかさが持ち帰った映像のファイルのコピーで、
6月に魔王に召喚される明美について調べるためである。
魔王は、今のところ友好的で、俺たちに倒されることを望んでいるが、
魔王以外が、魔王が倒されるのを黙って見ている訳もなく、召喚される明美も、
何もしないと言うことはないだろう。
つかさは心配症だなと言うが、召喚された時の干渉や竜巳みたいな
奴隷魔法で敵になる可能性もゼロではないので……
「何回か会っているが、仲間にやらしているばかりだな……」
2つ目の映像が終わっての感想で、ロックティラは言うが、
「だが、俺が使ってる鎧、ロックたちが使ってる武器は
こいつが作ったんだ! ティーナ師匠の義妹でもある!!」
モニターには、次の映像が流れていて、蜂に襲われて逃げ惑う少年を
見ながら笑っている明美を指しながら言ったが、俺の発言は説得力のない感じで、
モニターでは、ツインテールの赤髪の少女が助けに入って、
蜂を追い払っている。
「お前の鎧の残留思念も、アキトさんと遊んでばかりで、
最終確認など、ツカサにやらしていたからな」
明希人がそう言いながら、モニターでは、
『勝人は、冒険者し始めて間がないのに……
『だってぇ、エリナが恋をした人が、弱いなんて嫌だから……
『恭子は黙っていてくれ! 蜂のスピードを超えて反撃を……
『もう……明美がコントロールしてるとはいえ……休憩しましょう!』
モニターでは、3人が休憩に入り、さよならと明美が蜂に言って
画面が黒くなり、次の映像までの60秒のカウンターが、
0秒へと、どんどん減って行くなか、
「蜂を操ってるわけか…… 兎志津が言うと、
元ミュー・クラッホーン魔導国の勇者【コウジ】が、
「セーイラさんのように魔法を使えなくすれば、剣などは
ツカサより弱いはず!!」
立ち上がり、前髪が顔を隠しているのを右手で掃って言うが、
「1人では無理だろうな……
ロックティラが言うので、
「セント・ギアで魔法を増幅出来ます! 何人かで同時に
行えば出来ます!! その魔法は習得済みです!」
前髪を掃いながら言うが、
「前髪切ったどうだ?、次のが始まるな?」
慌てて、「詠唱がバレないためです!!」
叫んだと同時に、
『ドラゴン100匹を倒すために集まった冒険者たちよ!!』
モニターのスピーカーから出た音に掻き消されてしまって、
髪をくちゃくちゃに両手で掻きながら座り、
元ミュー・クラッホーン魔導国の騎士団の皆さんに慰められていた。
モニターの方では、
『小学校の卒業旅行で来てるのに、集まったわけじゃないぞ!!』
幼いが、つかさが言ってるのを、『動画サイト用に撮ってるから……』
先程の赤髪のツインテールの少女が言い、画面を見ると、ビニールシートに
座っている少年少女、その後方には、テーブルを置いて椅子に座っている
秋人さん、少年少女たちの親たちが見守っている中で、
『依頼は、老衰で亡くなるのは嫌だと言うドラゴンたちの願いを
神が受け入れ、我々との戦いで死を迎えることになった!』
この世界ではドラゴンは存在せず、リザートマンの祖先らしいが、
ゲームなどでは最強キャラの1つで、それが100頭かと思っていると、
『10組に分けて、1組10匹を倒すこと!!』
勇者召喚された者たちから、どよめきが上がるが、ドラゴンを知らない
この世界の者たちは、「ドラゴンって?」と、俺たちに聞いていた。
小6のつかさの格好は、俺たちが最初に会った時の前腕と脛だけ
アーマーを付けて、シャツの中はチェーンメイルを着ているはずだ。
ツインテールの赤髪の少女は、上半身にはアーマーを着けているだけで、
半ズボンに長袖のブラウス、手袋、皮靴と靴下で、剣は短剣を両腰に
差している。
王曰く「我が騎士団にも、ほしい鎧だ!」
ロックティラも頷いてから、モニターに向けて、一時停止と言うと、
モニターの映像は止まり、少年少女の装備についての話に移って行った。
前の映像では鎧は着ていなかった先程の少年は、
胸にアーマーを着けているだけのラフな格好だが、盾を装備し、
魔導士の少年少女は、マントやローブを纏い、そこから見える下半身は
ズボンで、「なぜ! (少女は)スカートじゃない!!」と、
男たち全員が思ったのは内緒である。
一時停止が解除されて、
『8組が決まった!』と、ツインテールの少女が言うが、
「10組じゃ……と、呟くロックティラに答える形で、
『まず10組の1組目は、私、岩崎恭子のみ!!』
それを聞いて、勇太が「やっぱり! 岩崎グループの!!」
声を上げるが、周りから映像が終わってからとか言われ
渋々、勇太は床に座りこんで、映像では、ツインテールの少女が次の組を
叫んでいて、『2組目は、ナーラサ・ジア・マーラのみ!!』
ツインテールの少女の隣に立っている赤髪のポニーテールにしている少女が
『日本名で言って!!」と、叫んでいるが、
明美が『沙良は、ウーレン共和国の総騎士団長なんだから、が、ま、ん!!』
ポニーテールの少女は、膝まであるアーマーを足に着けているのと長剣を
腰から下げている以外は、ツインテールの少女と同じ格好だが、鞘から
長剣を抜き、『皆といる時は、日本名でしょ!!』
明美に向けて叫んでいて、
『動画サイトに上げる時は、偽名なんだから……
明美が言ったのを聞いた後、ため息をしてから、
右手を上げて分かったわと合図を送ったところで、
ロックティラが一時停止にして、
「沙良って、未来の……異世界で少女の時から……
「総合判断、力量、騎士たちの信頼……この年で、在りえない!」
パーセントが続けて言うと、「神の眷属の力か…… 王が最後に言い、
今のミューブル王国の総司令官は、つかさである。圧倒的な力の為で、
王が言う通り、神の眷属である。
俺たちが会った沙良は、未来から来た者だったが、圧倒的な力で
俺たちを翻弄し、沙良に何度も倒され蘇生されて、ただ1人だけで、
世界を制圧する力があると確信し、もし此処に居れば、総司令官は
沙良だろう。そして、彼女に王族や貴族の者が求婚するだろう。
美里や竜巳が総司令官にならないのは、美里は回復系で後方支援であり、
竜巳は魔族の妻がいるので、ミューブル王国が魔族に対して寛大とはいえ、
総司令官には出来ない。ロックティラは次期王なので、戦場に出れば、
元帥として、つかさ達に命令をする。
「幼いとはいえ、10頭を1人で……
兎志津がモニターを見ながら言うが、
「力は、未来のと違わないだろうよ!」
浩二は前髪を手で触りながら言うので、
「だろうな……スポーツドリンクを飲んでいる奴に聞くしかないな?」
テーブル椅子に座って缶を口に付けている明美の映像を見ながら
言うが、つかさとナルエを修道院に送ったのは、廊下の柱に隠れながら此方を
見ていたのが明美で、魔王の召喚なしで来ているようで、
この舞踏会会場にいる者で気が付いた者は俺以外では……
「留まらせて、聞けば良かっただろ?」
大二が、俺の耳元で言うので、「映像が進めば分かるさ……
「フッ、進まなくっても、分かるだろ……
大二は笑い、俺も笑っているのを不思議そうに見ている者たちの中から、
「コウエツ! どうした!?」
元ウインライム法皇国のエンリーが言うので、
「何でもない!」
エンリーは首を傾げて、
「そうか……
俺を見て言った後に床に座り、元騎士団の者たちと話を再開した。
元スタンテッド王国の騎士だった大二の妻たちは、この場に参加せず、
大二のみで、つかさが修道院に帰る時に、妻たちへの伝言をしてもらうために
明美がいる廊下に一緒に向かって行ったので、その時に会ったのだろう。
ロックティラたちも話が済んだのか、映像が流れ出し、予想通りに、
沙良は、10頭のドラゴンを苦戦もせずに簡単に倒していく姿が流れ、
ツインテールの少女も、沙良と同等の力でドラゴンを倒していく姿に、
勇太は、「お嬢様で、かわええのに、私、箸、フォーク、ナイフ、皿
以外で重たいもの持ったことないですのって、嘘言うな……
モニターを見ながら、独り言を呟く勇太を見ると、知り合いか、
同姓同名か、偽名の可能性もあるが、勇太は舌打ちしつつ、
「強化してる、るんやろうが、片手はな、ないわ……
動揺しながら呟くが、俺たちも倒したドラゴンを片手で持ち上げる
ツインテールの少女を見ながら、勇太と同じく動揺し、体が震え、
「アキト達の力は、こいつらより上なんだから……
ロックティラが呟くので、半年前の29か国の戦いで見せられたものより
更に驚異的な展開で、秋人さん達が本気ではなかったことに
今更ながら舞踏会会場にいる者たちは驚きの声を上げている。
そして、モニターのスピーカーから、
『時間がかかったわね……
ツインテールの少女が沙良に駆け寄って来て言うが、
『私は、そっちよりレベルが上だから……
沙良はニヤッと言いながら言って、2人は笑っているが、
後方では戦いが続いている……
『フィアンセは……
ツインテールの少女は沙良に質問すると、笑みを見せて、
『冒険者家業に出て、東の大陸へ……
『心配じゃないの?』
沙良は不敵に笑い、
『私設騎士団を立ち上げて、陰から護衛してるから……
目を細めながら沙良を見つめるツインテールの少女は、
『超過保護じゃない?』
『未来の旦那様に怪我をさせられないでしょ……
顎を下げて上目使いで言う沙良に、
『一度も会ったことの無い奴に……
沙良はスマートフォンを出して、カバーが消えた画面には何か写っていて、
それを見るツインテールの少女は、納得した顔で、
『明美が好きになりそうな子ね。写真が続々来るわね……
驚くツインテールの少女に、
『かっこいい姿は送ってって言ってるの!』
満面の笑みを見せて言う沙良に、『王宮に居る者に、秋人さんの写真を
撮らせて、明美のスマホに送ってるけど、似た者同士ね』
『好きな子が出来れば、あなたも……
『えッ! わ、私は、し、しないよ!! 明美じゃないし……
動揺するツインテールの少女に追い打ちをかけるように、
『誰々! キスをした!!?』
目を大きく開けて迫る沙良に、
『パーティーで会っただけで、王にさせるまで……
口に手を当てて黙ってしまい、『終わったわね……
沙良が言うと画面はドラゴンが倒れている光景になり、
そこで、つかさ達が歓喜を上げているのを映していて、
その画面に、「ソラス! 私は沙良と違うからね!!」と、可愛らしい文字で
書かれていて、この映像はソラス用に用意された物で、
何のためだか分からないが。「やはり、アケミは魔法専門か……
王が言うのを聞いて、この映像でも明美は傍観しているので、誰もが思ったが、
次の最後の映像で驚愕する。それは、つかさが簡単に話をしていた時の映像で、
画面は、どこかの世界の国に、つかさが召喚されて、
『よく来た勇者よ! 時の渦から来る来訪者を
打ち破るために、お前たちを呼んだ!』
王座に座っている白髪の王が叫び、
『俺は学生だ! 家に帰らせろ!!』
召喚された内の1人が訴えるが、
『それは無理だ!』
杖を持った魔導士が王に変わり否定し、
『今までは対処出来ていたが、来訪者も強くなっている!
文献によって、研究しお前らを呼んだ!!』
王が再び召喚された者たちに告げて、
『待遇は良くする。女が欲しければ、当てがおう!!』
魔導士が王に続けて告げて、
召喚された者たちは、仕方がないと言った感じで受け入れて、
召喚された者たちに、王の横にいる騎士が自己紹介をするように言い渡し、
4人の召喚された者の内、3人が自己紹介をして、最後の1人が、
『僕! 11歳、北条つかさです!!』
元気一杯にカメラ目線で叫ぶと、王はがっかりした感じで、
『小さいとは思ったが、子供……
此処で字幕が流れ、【いろいろな世界があるので、見ため子供でも100歳と
いう方もいるし、この世界ではエルフもいる。王たちの今回の召喚は
15歳以上の成人を呼んだはずだったので……】
画面では、謁見の間は騒然となっていたが、仕方がないのか、
つかさと学生3人は、共同で生活するための部屋に移動させられて、
学生3人は椅子に座り、
『ゲームの感覚か? 『ある程度はスキルがあるから……
『坊やは戦力外! 俺たちが守るよ!
学生の1人が、窓際の壁に背をつけている
つかさに言うと、
『ありがとう! おじさん!!
の言葉に苦笑いしている学生3人は、これからのことについて
話し出して、つかさは独り窓際に留まっているが、
『明美、この世界群を創ったトイリアは……
『この国に居るけど、勝人たちがデートしながら探索している……
鋭い目で見えない明美に、
『この世界が、どこかの世界と融合するが、大量に人が死ぬ……
『融合した先に……
『人の可能性か……
『思っていないわよ! 勇者を召喚し、戦わせて、
勝った方の世界が融合先の世界を飲み込む。それを見て笑うだけの奴よ……
『それで、融合させないために、神になった者が神の眷属と戦うか……
『神界からの依頼は、そいつを倒すか、この世界群の破棄か……
『明美は……
『前者よ! この世界群の人たちを、遊びで殺す奴を許さない!!』
つかさは、フッと笑ってから、
『沙良は……
『沙良のお父さんの大統領選で手伝ってるわ……
『……そうか』
『振られたのに、まだ未練あるの?』
『いいだろうよ……
学生3人の内の1人が、『寂しいからって、独り言は止めてくれ!!』
『ごめんなさい! おじさんたち!!』
苦笑いする学生3人は、扉が叩かれて、扉が開くのに気が付き、
『食事の用意が出来ました! 大広間に……
呼びに来た女性と共に、部屋を後にした。
モニターの映像は、練習場に変わっていて、学生3人は、剣や盾を
初めて持ったのか戸惑いながら稽古をつけられていたが、つかさの番になり、
『坊主! 君用の剣や盾のサイズが無いが、重くないか?』
つかさは、持っている剣と盾を見ながら、
『重いけど、ゲームの剣、持てるなんて嬉しい!!』
芝居しているのがモロバレなのに、誰も気が付かないで進むが、
ロックティラは、
「盾で胸を守るか……こいつか!?」と呟き、
先程、つかさが呟いていた神なのかと、つかさの相手をする者を
見ると、何処にでもいる感じの者で、神などと普通は思わないが、
此処で字幕が流れ、【王の子として、この世界に降臨し、他の世界との
融合後、この国のみが被害がなく、子は世界の王として、人々を駒のように
扱い、絶望を与える神トイリア】
映像では、稽古が始まり、
『剣に振り回されるな! 俺より物凄く弱い! 子供だからな!!』
笑いながら言った時、つかさの目が鋭くなり、
その一瞬で稽古をつけていた王子の左胸に、つかさの剣が刺さり、
『あ、あ、ご、ごめんなさい……
練習場は騒然となり、『王子! 『こいつを!!
『兵を呼べ!! 『王子! しっかり……
王子を抱きかかえる兵が光出して、粉々になって消えると、
『子供がぁ……
王子は復活して、つかさに剣を向けて言うと、
『良かったぁ!! 生きてる……
笑顔を見せるつかさに、
『お前……神の……
言い終わる前に、つかさは王子を蹴り飛ばして、
『明美ぃぃい!!!」
誰もいない空間に叫ぶ間に、稽古場には、騎士、魔導士が多く集まり、
『俺を……倒せると……
王子はヨロヨロと立ち上がるが、いつの間にかロングソードを持つ
つかさは、
『何か言うことはあるか……
冷たく言い、『人間ごときが、神である俺を……
殺すことなど不可能と言う笑みを見せているが、
『王子を!! お…… 言い終わる前に倒れた兵の前に舞い降りた
銀髪の少女、明美が王子を鋭く見ると、
『お前……明美か!! 青ざめて言う王子は、つかさが持つ剣を見て、
『神を殺す剣……
その言葉に、つかさから剣を貰ったパーセントが腰の鞘に入った剣を
見ていて、「これって、神様が作った神殺しの剣……
つかさがパーセントの剣と交換で渡した剣で、ロックティラたちも
明美作の剣だったよなぁと思っていると、
『た、頼む! 人を物としない! 融合も……
『転生エリアに行って、新たな人生を迎えなさい!!』
明美は冷たく言い、『に、逃げれない……
王子は体を動かすが、動けないようで、
『や、やめろ!!!!
叫び声が練習場に響き終わると、粉々になって消えて行ったのを
合図に、つかさ、明美は剣を構えて、向かって来る兵を紙のように
斬って行く。明美の剣の動きは、優雅で無駄のない動きに、
「美しいな…… ロックティラは呟き、俺たちも同様であった。
背中合わせになった、つかさと明美は周りを見渡しながら、
『つかさぁ! ついでに、この国潰す?』
『後は、秋人さんに! もう逃げるの!!』
壊れた窓の窓枠に立って叫ぶ女性に、
『恵美!!
叫ぶと同時に剣を大きく振り、その威力で練習場の壁が崩れ、
兵たちも真っ二つになり、床に転がっていく。
此処で映像がフェード・アウトし、
【新たな神が管理しだしたが、世界の融合が終焉するのには
数百年かかるだろう。その間、この世界群で神となった者と共に
融合しないように防御壁を形成していくが、それを阻止しようとする
トイリアの眷属との戦いも待っている】と、字幕が流れた後、
画面が明るくなり、何処かの研究室の室内が映し出されて、
『これを見ているミューブル王国のみなさん!
上杉明美です! 私のことを知りたいと言うことで、
つかさに黙って、最後の映像を入れましたが、分かりましたか?』
銀髪の少女が椅子に座って、カメラに向けて言っている光景に
舞踏会会場は騒然となり、
『6月に、ナルエ、キューイルのお父さまに召喚されますが、
暇なので、その前に遊びに行きますから、よろしく!!』
明美が続けた言葉に、更に騒然となりだし、モニターのスピーカーから、
『明美! 北条君たちが帰るから、送って行って!!』
明美は椅子から立ち上げり、パンツスタイルの姿で、そこから見える足首が
妙に色っぽく、少女から女性になっていくんだなって思いながら
見ていると、
「つかさが此処に来た時に、居たのかぁ!!!」
元カーディオン王国のフロージーが叫ぶと、
「なぜ、紹介しない! 「ツカサのように!
「僕になれば…… 等と声を上げる間、
モニターの画面には明美は居ないが、
『魔王が今日は見逃すってさ! 『お父さんを蘇生してくれて……
『此処ではねぇ……担任なのが、びっくりだけど……
『それじゃ、114人分、ありがたく頂くよ!
『スーパーもよく集めたね! フェニックスの肉……
『明美の名を言えば、頑張るだろ……
『あッ! ビデオ! 録画……
モニターの画面は黒くなると同時に、舞踏会会場は明るくなり、
ロックチイラは、床に座っている全員を見ながら、
「剣は、つかさ以上! 魔法を封じても……
魔王は神を召喚する! 人間相手のが良かったぜ!!」
言い放った後、椅子から立ち上がり、
「秋人を人質にして…… 頭を横に振って、
「お前たち! 空気の微妙な動きで相手の動きを知る
稽古に入る! 俺は、セント・ギアを使いこなせるようにする!!」
敵になれば、勝てない相手だと言う諦めの言い訳のようで、舞踏会会場の
扉の方に床を見ながら向かい、扉を開けて廊下に出た後に、
「あんな少女が!……
壁に強く拳を叩いた音がした後に、
「いくら強くなっても、勝てるわけねぇ!!!」
壁越しでも聞けるロックティラの叫びに、
王は扉を開けて、廊下に立っている兵に、
「私の執務室に、息子、娘、妻を! 寝ていても叩き起こして
連れて来い!!」
激しく言う言葉に驚く兵に、
「何をしている! 早くいけ!!」
王に慌てて礼をして、走り去って行ったのを見た後に、
「人族の大陸に召喚された勇者、人族の大陸の騎士たちよ!
我が国は、現魔王の高祖父と神ミューラが
興した国だ! 現魔王が神を召喚しても……
敵対しない方法はある!!」
重い口調で、この国の真実を言い放った後、執務室へ重い足取りで向かった。
残された者たちは、王族が魔族の血を受け継ぐことに驚くよりも、
明美が魔王に召喚後、つかさ達が魔王側に就いた場合を考えると、
会場が何処になるのか、魔王が倒される間に、
どのくらいの犠牲が出るのか……
誰もが青ざめながら、舞踏会会場を後にした。
王は執務室で家族会議を開き、王より上の上王に、
北条つかさと妻たちを就任させることを決めた。
次の日の朝に、王、公爵などが緊急会議を開き、決定されたことを
スマートフォンで王が話をして、つかさが公にしないことを条件に承諾し、
明美と対決することは、現時点では無くなった。
重い足取りで部屋に戻った俺と明希人、勇太は、椅子に座り、
テーブルには、今日の夕食の肉入りのスープ、野菜、
パンが置かれ、ワインの入った瓶が氷水の入った缶に入れられているが、
先ほどの映像で、食べる気は誰もいなかった。
「コウエツ! レベル80のお前はどう見る?」
「どうぉて……さすが師匠たちの妹だなと……
どう言えって言うんだと言う感じで明希人に言うが、
「師匠のように強く、魅力的だ! 俺が口説けば……
「アキナさんを口説けてないのに無理だろ!」
「それ以外は、宿で!!」
「ツカサの奥さんたちも無理だったのに……
明希人は思い出させるなと言う感じで、
「ゲームの時だけだから、口説く暇が……
「今だって出来るだろ?」
「ツカサに勝てたら考えるって……
眉間にしわを寄せて言ってるのを見て呆れながら、
「良い断り方だよな……フッ……
「超えられるレベルじゃ……ハハハァ……
慰め合うように笑っている俺たちに、
「なぁ……アケミが来たら、眷属になるんか?」
勇太が聞いてくるが、
「魔物だけじゃなく、人も殺さなきゃいけない……
「なる気はないんか?」
勇太は眷属になる覚悟があるようだが、
「大学卒業して、就職できなかったら頼むかもな」
笑みを見せながら言うと、
「せやな、けど、親の会社に就職や……
「会社の御曹司か? 眷属になって異世界で戦う理由も……
明希人は就職先が決まっていて羨ましそうに言うが、
「いつもアホにされるのやけど、その子のことが好きやねん……
唐突に言う勇太に俺たちは分からず、
「……映像の中に居たのか?」
勇太は何も言わずに頷いたので、
「アケミの眷属になったところで、
好きになってくれることはないだろ……
あの映像の中で、勇太が突然大声を出した時の映像に出ていた女性
を思い出して言ったが、
「俺でも、あの女性は勘弁だな……
明希人も思い出して言うと、
「そやな……
勇太も無理だなと言う感じで言ってから、俺たちは、王が
どのような行動をとるのか考えながら、ベットに横になった。
その後、元の世界に帰還後、元の年齢に戻らへんかったが、
なぜか後悔はなかったねん。ワイは親父と共に、
岩崎恭子がおる屋敷を訪れて、応接室で岩崎恭子と対面し、
「4月の完成披露パーティー以来ですが、背が伸びましたね」
ワイを、ソファーに座って優しく見て言うが、
「聞いておるんやろ?」
きつい目で岩崎に言うと、
「原因不明の急に背が伸びる病と聞いていますが、お体は?」
心配するように聞きはるが、
「屋敷の玄関で、お前のオカンが、「召喚先で修行して、
恭子の旦那さんにふさわしくなったわね」と、言ってな、
「まだまだだ! 背が大きくなって中身がない!!」
となぁ……親父が……
岩崎を見ると、頭を抱えて下を向いており、暫くして
ワイを見てから。
「で、私に会いに来たのは?」
先ほどは、足をそろえていたが、今は足を組んで.ミニスカートのために、
パンツが見えとるが、誘っているんかいなと思って、
チラチラと見ていると、
「何の用? 私は動画の制作で忙しんだけど……
目を細めて言うはるので、
「親父か、お前も一緒に、こーへんと言うさかい、来たねん!」
ワイの言葉に、呆れながら、
「それだけ? 暇ねぇ……
「悪かったな! つかさには騙されたが、同じ次元におうて、
光悦たちに言うたらどう……
何時の間にか、ワイの首筋に短剣の刃が触りおるので、
「い、言わへんから……
冷や汗を搔きながら言うと、
「ありがとう……
剣を皮袋に入れて、ソファーに座り、ワインをグラスに注いでおって、
「お前って、14歳やろ!?」
「水の代わりよ! 異世界じゃ普通でしょ!」
妖しくワイを見る岩崎の髪が黒から赤に変わり、あの映像で見たツインテールの
女性になり、「どう? 一杯?」と、ワインの入った瓶を手で示すが、
「瓶のラベルで気づくべきだったねん。お前が神の眷属とな……
ワイもグラスに注いでもうて、岩崎を見ると、上着はレースのシャツで
肌が透けとる感じやけど、キャミソールをインナーにして肌を見せへんように
しとるやけど、シャツのボタンが外れて胸が見えておうて、
「酔ったみたい……
超ワザとらしいが、14歳にしては色っぽい岩崎に、
「そ、そういうこ、ことは、20歳すぎてへん……
慌てるワイに、追い打ちをかけるように、
「いろいろな世界に行って、姿は14歳だけど、計算すると
20歳は越えてるわよ!」
「そ、そうかもしれへんが……
扉の近くに立っているメイドが笑っておうて、
「扉の向こうも笑っていますよ」と、メイドが言うて、
扉を開くと、床に倒れるように、美里、明美、サラウェルが現れ、
「勇太! 恭子が誘ってるのに!!」
「美里! どいて!!」
「お姉さま方に押しつぶされるなんて、嬉しい!!」
ソラスの世界でおうた時と同じ感じで言う、倒れている3人に呆れながら、、
「お前ら……
岩崎は3人を見渡して、
「編集は? アフレコは?……
「朝から、勇太のために、アップルパイを恭子が作っていたから
どんな感じで、2人で食うかなって……
岩崎を見ながら言う明美に、
「全員でって言ったでしょ! 編集しながら……
呆れて言う岩崎に、
「確認したいんやが……
ワイはソファーに座り直し、隣には岩崎が座り、向かい側には
ソラス組が座り、
「ワイと岩崎とは……
「許嫁よ……
ニヤッとワイたちを見て言う明美に、
「勇太のお父様と私のお父様が、昔、召喚先でパーティーを
組んでいたの……子供が生まれたらと……
照れて言いはる岩崎に、
「それ、さっき知ったんやが……
「内緒だったのよ! 恭子の家って大企業だし、パーティーと言う
お見合いでも、言い寄って来る者や娘を学園に入れて、仲をねぇ……
明美よ説明が端折っているが、おうきにと思いながら、
「隠さへんでも……
「あら、あなたを殺そうと……
ワインを飲みながら言いはる明美に、
「此処は、日本で……
「手なんていくらでも、恭子との結婚は、ソヌース・エレクトリックの
次期社長か、背負う立場になるのよ!」
ワイは手が震えながらグラスを持つのを、岩崎がそっと手で支えてもろうて、
「勇太の学校で召喚者はあなた1人、ソラスと明美に頼んで……
そや! なぜ1人か、3人分かと、スカージット王国の王たちは
騒いでおうたが、光悦より低く嘆いておうたな……
天井を見ながら思うていると、
「でもさぁ、勇太って、勇者の中で中くらいで、イケメンでもないし、
何処が良いの?」
ワイを見ながら美里が言いはるのを聞いて、
「挫けそうになりながらも、やり通そうとするところかな……
スマートフォンの待ち受けに、この前のパーティー会場での姿や
ソラスの世界でゲームしてはる姿などが変わって行くのを見せられながら、
「足りないところは助け合えばいいし、カッコいいでしょ!!」
小さい胸をワイの左腕に当てながらドヤ顔で言いはる岩崎に、
「そのカッコいい方の声が小さいから、呼んだんですね!」
サラウェルがワイを見ながら言いはるので、
「小さいって……
寄り添っておる岩崎を見て聞くと、
「今、勇太とエルタンスの戦いのアフレコをしてるんだけど、
勇太の声まねしても、うまくいかないから……
岩崎に続いて、明美が、
「時間もないから、直接してもらうと……
「そ、そやかて親父が……
詳しく話しておうたら、けえへんかったのにと思いながら呟くと、
「お母さまと、9月からの勇太たちの学園生活の打ち合わせもあるから……
ワイたちは、召喚前の姿には戻ることが出来へんかったので、学生服も
合わへんし、今の学校に通うにも、虐めに会う可能性もあるから、
9月から、ワイの親父によって経営される学校に通う予定で、
「中学中退はあかんからなぁ……
岩崎はワイから離れて、
「さて、それでは、作業再開しましょう!!!
明美や美里の格好は、キャミソールにショートパンツ姿なので、
「た、たんま! ワイは男で、さすがにおなごの中に1人は……
ワイを見る岩崎は、
「私たちは、誰?」
「この世界にはない魔法を持っている……
美里がニヤッとしながら続けて言いはるので、
「ッ、ほんまか!?」
岩崎の髪の色が変わうたから在るかもと、チラッと思うてたんやが、
美里の髪も黒色から金色に変わっとるので、間違いないのやと思うておると、
「女にすれば問題ないでしょ!!
マジで、明美が言いはるが、
「な、なっても……
冷や汗をかきながら言うたのをスルーされて、
「それじゃ! コミケまで時間がないよ!!
ソファーから立ち上がりながら美里が叫び、メイドが立っておる扉に歩き出して、
岩崎も立ち上がり、ワイを見下ろして、
「私の許嫁なんですから……
ワイを軽く持ち上げて、お姫様抱っこされもうて、岩崎は頬を染めながら、
「どんな可愛いショーツが合うかしら……」
目を潤まして言いはるので、女になるのはしゃあないが、
女性の下着を穿くのだけは勘弁やと、
「メイドさん!! 親父に許嫁のキャンセルをぉぉぉお!!!」
大声で叫ぶ声は、応接室に空しく響くだけやった。
今、ニコールって言う方の屋敷にいるの?
宮殿でも良いんだけど……
付き合ってるのが魔族だから?
付き合ってない!! わたしは、あなた一筋よ!!
私は、あなたの愛には答えられないわ……
……今はね
聞こえないけど?
な、なんでもないわ! ねぇ!今作ってるのは?
ミュージック・ハンマー! ピコって言う音と共に消滅するよ!!
お、恐ろしい武器ね!!
そう? 要らない材など、捨てる場所考えなくても良いし、
死体処理も……
魔法を使えない……最強の武器……
次回
90話 家族そろって……
これは、何の集まりだ!
人族側の街を見るための兄妹旅行です。
来月から結婚ラッシュなんだが……
まずは、王の戴冠式に武闘大会か……
我の……
兄上は?
おい!!
もちろん!!
おい!!!
私たちは、タツミさまを応援します
おおぅい!! 人の話を聞けぇぇ!!!!!




