84話 新年の挨拶……
読者の皆様、いつも読んでいただきありがとうございます。
丁度、区切りが良いので、此処から第3章になります。
新年も明けて、新年を祝う祭りが1週間続く。
神が各国に降り立ち、祝賀を言う新年降臨祭でもある。
昨日は、年の最後の日で、今年1年を振り返る、
ルックバックデイで、その前の1週間が、今年最後の買い物という
感じで、商売も活気ついて盛り上がる。
今年最後の日に、私たちは、3か国対抗の野球を開催し、
ミューブル王国が勝利し、勇者や騎士団の中で、レベルの低い方を
20人選んで、レベルを上げてもらいました。
夕方から、ミューブル王国、リ・フレタ王国、コンピーコム王国と
別れて、アキナさんが中心になって作った年越しそばを各国に配って、
慣れない箸を扱う者、フォークを使用する者、一気に口に入れる者、
食い方は様々で、見てて飽きないけど、光悦たちは、久しぶりの
日本食に満足しながら食していました。
「俺は、年越しそばを食えて、猛烈に感動してる!!」
と言った光悦を見て、笑いが起こっていました。
秋人さんが来てから、この世界にある似た穀物のソバの実の栽培も
始まったばかりなので、ソリュート王国からソバを購入しました。
そのお金は、北条君が自腹で出しています。
「帰るまでに、お金足りますか?」と嘆いていましたが、
ナルエたちに、預金通帳を取り上げられて、
「何! この天文外的な数値は!!!」と元勇者女性陣は
驚愕し、「も、もしかして、帰った後、勝ち組!!……
「えっ! 家族が喜んじゃう!……
「イタリアの車が!!! 何台も!!!」
「どっかの国を購入して……無人島でも……
帰還後のことを考えて、意識がどっか行ってる感じで、
こちらも負けずに、
「ダーリンもな…… 「あちらの世界でも……
「あの……バカ親が愛人作り過ぎて、その子たちの生活で使うから……
ソバを箸で掴んで、
松本君の口に入れて話せないようにしているキューイルは、
「我も冒険者をして、助けるのじゃから安心せい!!」
「帰ったら、今度は何処へ行くんです?」
ナーナナは、知ってるのにワザと聞いていて、
「明美しだいだから……海水浴かな……
目を逸らしながら答えていて、
北条君に聞いた話だと、
毎週土日に、何人かと組んで異世界に遊びに行くらしい。
中等部1年の時は、中等部に入った私たちと遊ぶために
減らしていたらしい。今回の召喚時に、明美がバラしていると
言うので、今頃は渡辺さん達は、北条君と同じ、準眷属になって
いるらしいので、慣れさせるために、一緒に冒険をする予定だと
思うと北条君は言いました。
1学期の中間、期末が終わって、夏休みに、親などの仕事の調整とか
やり繰りして、沙良のいる世界で1週間滞在して、
昼間は、近くの浜辺で海水浴をする予定だけど、
キューイルの問題、北条君の妻たちの問題で、明美が忙しくなるから、
確実ではないらしい。
「お姉さまの通帳は?」
サラウェルは私に聞いて来て、
「私は、この世界が初めてで、冒険者もしてないから」
明美と出会った時に、何回かは遊びには来ただけと考えて答えたけど、
「その割には、慣れてますし、人を見ても……
ルービュークスは、私を見ながら話して、
「私は、眷属になった時に、明美を守る剣になったから……
頬を染めて答えてから、
「そんな話は止めて、どんどん食べましょう!!」
空になった丼を持ちながら立って、簡易料理場に向かった。
食事も終わり、3本の鉄の棒を組んで、隙間のある鉄の籠に木々を入れて、
火を点けて明かりにしている篝火台があちこちに立っていて、
月の光より強く回りを照らしている広場には、今年1年を語るために、
何組かに分かれて、たき火を囲んで丸くなり、ワインなどが配られて……
「去年の今ごろを思い出すと、騎士宿舎で訓練でバテて、寝ていたな」
光悦が語るのを、グラスを眺めながら聞いていて、
俺は、ビデオだけど紅白見ていたなと思い出しながら、
「そうなのか……?」
周りを見ると、全員が頷いていて、
その中で、元セイパレール国の勇者【ケイイチ】は、
「つかさは、小4から、こうゆう世界に来てるんだろ?」
瓶に入ったワインをグラスに注ぎながら質問してきて、
「夏休みからな……
「最初は、どうだった?」
男の元勇者だけの集まりなので、寄ってくるとさすがに、
「危ないから……席に着けよ!」
地面に敷いているシートに座り直し、俺をジッと見ていて、
「お前らと一緒さ! 薬草取り、魔物の討伐などを教わって、
楽しい冒険……
皆さん睨んでいて、「直ぐ訓練だぁ! 魔族を人と思うなぁ!!
動物と思えとか言われて、楽しくなかったよ!!!」
大二が言ったことに、全員が頷いていて、
「大二君! 秋人さんと一緒に遊びに来た時だよ。
召喚された時はさ……
元シン・ケイサム海洋国の勇者【ユウキ】が、
「召喚された時は……は?」
少し酔ってる感じで問いかけて来て、
「小5の時で……
「ほぉぉ……と元勇者だけじゃなく、ロックティラや他国の者たちも
集まって来て、「それで……
ロックティラが俺に向かって言うので、
「俺だけ小学生で、後は大学生が3人だったかな。
王様は、俺を見てがっかりしていたよ」
「それで…… ロックティラは、早く話せよと催促するように言うので、
「剣や盾とか持たされて、訓練に立ち会った騎士と
剣を交えるんだけど、持ったことないから簡単に倒されるよね」
目を空に向けながら言ってるのを聞いて、「大二たちも、そうだったな」
と思い出すように、ロックティラは言ってから、
「どうなったんだ?」 俺の肩に手をかけて光悦が聞くので、
俺は苦笑いしながら、
「あまりに隙だらけだったから、左胸の鎧の上から刺しちゃって……
「ハハハ……それで?」
「その人が王子だったみたいで、王宮内パニックになって、
騎士団は出て来るわ、大学生の方たちは腰抜かして座っていたりで……
この前の29か国の戦いが脳裏に浮かんだのか、
全員の顔が青ざめていたなか、ロックティラが、
「聞きたくないが……どうなった!?」
「ロック! 想像通りで良いよ!」
「と言うことは、全滅か?」
グラスに入っているワインを一気に飲んでから、
「俺も若かった! ワザと負けて威厳を保ってあげないとは
思っていなかったし、秋人さんからは、襲い掛かる物は倒せって教わって
いたから……明美も来たけど「済んだものは仕方がないね」で、
そのまま帰えらずに、他所の国の冒険者ギルドで依頼を何件か
してから帰ったかな……
俺は全員から目を逸らして、乾いた笑みをしながら言い終わり、
「小5で……今まで…… 明希人はビクビクしながら聞いて来て、
「異世界だから、ノーカウントで、ゲームと一緒!!」
「ゲームって……俺だって、魔族を倒した後、後悔したり、涙を流して、
今でも、倒すのに躊躇いがあるのに……
光悦は悲しそうな感じで言うので、
この世界に来た時に、そうゆう感覚は無くなって来てるはずだけどは
言わずに、「自分自身で守らないと生きていけない世界が多いから、
元の世界では、誰もだから安心してくれ!!」
「戻った時は……?」と大二は確認するように聞いて来て、
「戻ったら只の人さ! 力もないし、ギャップに驚いて、
怪我とかよくしたよ」
本当は、力をセーブするアイテムを使って生活してるとは言えないし、
煽り運転する危険な車に、剣でぶった斬ったことは言えないから、
「異世界でしか使えないのは良かったよ」
皆さんは、納得は出来ない感じだけど、ワインなど取りに言ったりして、
話も中断と言った感じで、暫く黙りながら飲んでいた。
「なぜ、僕はこっちなんだ!!?」
キューイルとナーナナに挟まれている俺は、
つかさ達の方を見ながら声を出して抗議していると、
「僕じゃなく、私でしょ! 女の子なんだから」
とローズマリーは注意するが、指輪の力で女性にもなれますが、
「キューイルが、女になって、こちらに来るのじゃで、
女になるなんて……
左手の薬指に嵌めている指輪を眺めて、
「帰ったら、調整してもらう!!」
不思議そうに、「何でじゃ、悪い女が寄り添ってこないから
女の方が、我は安心じゃ!!」 「そうですよ! 竜巳さま」
周りにいる女たちは、ニヤニヤしながら聞いていて、
「男が寄って来て、俺が惚れた場合どうするんだよ!」
体にくっ付きながら、上目使いで、
「その時は、我らの関係を話して、我もその男について行くのじゃ!!」
真面目に言ってるのが怖いんですが、
「魔族は、平均寿命は500年です。人間の寿命は長く生きても
125歳ですから、そんな関係も面白いですわ」
ナーナナさんも賛成で、クスっと笑っていて、周りの女たちも
へえぇとか言って感心しているなか、
「そういえば、タツミって、生理とかどうなの?」
と春夏冬美花が言い出して、
「えッ! お、男ですから……
「最近は、女になってる方が多いでしょう。
私は、生理担当で、調合をしてるから」
困った顔をしながら、どう答えたら良いか悩んでいると、
「私たち魔族は、1年に1回あるだけで、自分の誕生日の10日前後が
排卵日です。100%成功しますわ」
俺に代わって、ナーナナは答えてくれるけど、女たちからは、
いいなぁとか声が出ているが、
「あなたには聞いていないわ。タツミは、魔族じゃないし、
私たちと同じ肌をしてるから、出来るから初経は済んでるのよね」
恥ずかしいことを、簡単に言うなと思っていると、
「ダーリンは、我の情報を得た体を形成している。我は12の時に
あったから、済んでいるぞ!」
俺の方をジロジロと見る美花は、
セミロングのウエーブのかかった髪を指で触りながら、
「と言うことは、人族だけど、月に1回は無いと言うこと?」
「だ、だと思うよ」
俺は、こんな話が続くなら、北条の方へ行きたいと思いながら、
ひと口、ビールを飲んだ後、キューイルの方を眺めていると、
キューイルは、俺の耳元に口を近づけて囁くように、
「無いのが羨ましいのじゃから、もう少し付き合ったほうが良いと思うぞ」
「面白い展開になりそうですから」と俺にくっ付いて言うナーナナに、
「どう転ぶのさ! 「ミカさんは、感づいたようですわね」
目を閉じて、笑みを見せるナーナナの言葉に分からずにいる俺は、
暫く2人を抱き構えたまま、待っていると、
「ナルエって、初経って何時?」
神崎さんの隣に座っているナルエの方を向いて問いかけて、
ナルエは恥ずかしそうに、
「この世界に来てからで……
「13歳って、遅くない?」
「私も、此処に来て、14歳になってからよ」と神崎さんも
ナルエをフォローする形で言った後、
「で、その後は?」
「訓練やパーティーなどで、忙しかったし、法皇候補になったりで……
美花は、手に布を掴んで見せながら、
「タンポンやカップないから、布や染まる葉っぱなどで着けていたけど……
「そ、そうなの? 一度もないけ、ど……
隣に座っている神崎さんも頷いていて、
俺は、天理から聞いていることを言わないといけないのかと
憂鬱な感じで、このやり取りを聞いていて、
「定期的に、私が調合したポーションで、痛みなど緩和させていたんだけど、
ツカサとした後、血とか出てないから、妊娠したかと思ったんだけど、
あの時のツカサは、種無しでって言ってたし、アキナさんも、そうよって
言ってたから、生理不順かなと思ったんだけど、最近は人数分作っても、
余ってるから、アキナさんもツカサに聞いたらって教えてくれないのよ」
給仕係りが終わって、俺の従女のエルウイーナたち、執事のラムータと共に
アキナさんは食事を取っていて、此方を見て微笑んでいて、そうですか……
俺が言うんですかと諦めて、
「ぼ、私は、天理明美の準眷属で、寿命も1000年で、
人間の枠を超えてるんだ!」
「それは聞いてるけど、ナルエはハーフだから……」
ナルエは、今は秋人さんの中位準眷属だけど、此処では、
人間と神のハーフだった時のことを言った方が早いと思って、
「神の子と言われるだけで、傷や怪我など直ぐ治るくらいで、
寿命は人間の限界の125歳だけど、重い病気などの場合は、
そこまでは生きられないけど、生理は軽いし、排卵は自由に出来るから、
出したり引っ込めたりとか……
顔を赤くして下を向きながら、恥ずかしいと思いながら俺が言うのを、
神崎さんの隣に寄り添っているサラウェルが、
「それで、子供が欲しいと思った時に、すぐ出来たのは……
「そうゆうことで……神崎さんは、俺たちのクラスメイトと同じ、
準眷属だから、初経はあるけど、その後は無いから……
俺の言葉を聞いて納得した神崎さんは、
「私は、召喚前はまだだったけど、明美が初経が来たって喜んでいたけど、
生理道具の話とかしないし、クラスの子たちも、隣のクラスの子が
ないって聞くけど、ほとんどが持ってないって言うから、
私と同じだと思っていたわ。あってからも、アキナさんは
生理道具を準備する気配もなかったし、北条君たちと
いつも通りに遊んでいたから……
「そう……人間じゃないから……私たちは?」
美花や他の女たちも俺を鋭い目で見ていて、
「北条の眷属だから、そ、その……生理はこないよ!
神界の仮住人になってる……
ナルエや神崎さん、神崎さん付きの魔族たち、
キューイル、ナーナナ以外が立ち上がり、
北条のいる男性陣の方に走って行った。
「フフッ、面白いことに、安心してするんですね。
帰るまでに誰が多くするんでしょうか」
とニヤニヤしながら言うナーナナに、
「ああ……戻ったら13歳だから、100人の子持ちですって……
犯罪者になるから、19まではと言ってるんだけど……
「ツカサが逃げ出したぞ!!」
キューイルは指を指して叫び、
「私たちは良いんですの?」
ナーナナに振り向いて、「200歳になったらは遅いから
40くらいでって決めただろ」
俺の横に寄り添っているナーナナに軽くキスをして、
「義父さま、義母さまに孫を早く見せないと思ったから……
うっとりして言うナーナナに微笑んでいると、
「竜巳たちを見て、羨ましい!?」
ナルエに言われて、神崎さんは澄ましたように、
「別にぃ! 人前でも……
サラウェルとキスをして、俺たちに対抗して見せつけて、
「私は、人前では……
ナルエは言うが、何かあるとキスしているくせにと
俺たちが睨んでいるのを、避けるように下を向いていて、
「口の次は、何処にキスするのじゃ?」
キューイルは、キスをした後、うっとりしている神崎さんに
意地悪そうに質問していて、
「ど、何処でもいいんじゃない……
神崎さんは目を逸らして言うので、
「ダーリンは、耳の……
「お、教えるものじゃないよぉぉぉ!!!」
俺たちが、じゃれ合ってる間に、つかさは剣もなく格闘していて、
状況は押され気味で、「戻った時のことも考えないと!!」
ナルエは立ち上がり、「行くのか? 姉よ!」
キューイルは俺を椅子代わりで腰かけている状態で、
顔を上げて言うのに頷いて、
「天よ! 大空へと羽ばたくための翼を!!
エンジェル・ウイング!!!」
と詠唱し、白き翼が背中から現れて、
「つかさの妻として、みんなを指導しないとね」
と言って、つかさの所に向かい、2対108の戦いが始まり、
その光景を見ながら盛り上がり、つかさ達も楽しんで戦っていた。
「お姉さま? なぜ笑っているのですか?」
サラウェルは、ウィッグを私の髪に着けながら聞いてきて、
「昨日の、北条君たちの戦いを思い出したら……
「つかささんも、帰った後のことを考えていますから……
腰まであるロングになった私の髪をブラシで調整しながら言うのを、
「でも……つかさの嫁たちも強かったのぉ」
隣で私と同じように、おさげ髪を解して、
ロングの髪になって、椅子に座っているキューイルの言うのを、
キューイルの横の椅子に座って、
髪をブラシで得いてもらっているナルエは、
「半年でレベルも上がったし、つかさの眷属化の影響もね」
と笑って答えていて、
私たちの髪や化粧をサラウェルやリーウイ達が手伝ってくれていて、
衣装は、パティーさんのように、白い布を纏って、
ストラップ付きのサンダルを履き、イヤリングを付けて、
私は、駄女神ことソラスの神界の家で、今日の午後からの
獣族側の30か国降臨訪問をするための衣装も準備が出来上がり、
窓から外を眺めて、「住んでるところと、あまり変わらないなぁ」
と言ってる私に、サラウェルは寄り添って、
「此処は、日本風景が好きな12柱のうちの1柱の方の
エリアだそうです」
「パンフレット見ながらって……観光地になってるのかぁ……
パンフレットをサラウェルと見ながら、
『期待の星、虹色の翼、アケミの家』って書いてあるのを見つけて、
「家あるの?……東京ドーム何個かな、ハハハ……
広大な土地に、家が何件も立っている写真が載っていて、
ナルエやキューイルも見てから、
「我が王国の方が広い! 大陸1個じゃからのう」
「国と個人の家を比べたら……
私たちが窓際で喋っていると、アキナさんが、
「時間よ! ソラスの代わりに、頑張って行きましょう!」
と手を叩ていて微笑んで言っているので、
「明美の家って?」
アキナさんにパンフレットを見せて、
「私たちの家よ! 明美ちゃんは注目されてるから、
載ってるのよ」
「そうか……
私は右手を握って、
「私と明美の愛の巣って書き換えて、神界に広めたるぅぅぅ!!!!」
アキナさんは笑いながら見ていて、ナルエたちは他人のフリをして、
私を見ないようにしていて、
「それじゃ、地下の世界観察部屋に行って、降臨装置に入って、
始めましょうか」
とアキナさんは告げて、私たちはその部屋に向かった。
そうか……私たちって人間じゃなかったのか……
ミサトさま、魔族より強い時点で……
そうね、寿命が長いとか考えれば、今更なことで、ハハハ……
人間の方が?
そうじゃないの! 明美が居るから大丈夫だと思うけど、
元に戻ってから、
私たちが、人間のフリするのが大変だなって、思って……
……はぁ
空間に歪を発生させて、その中に入って行くルービュークスたちに、
警護している者たちは、此方で食事を取らせます。10分後に……
分かりました。ミサトお姉さま……
次回
第85話 初めまして、ミサトさま……
お待ちしておりました。神の修行の第一歩ですね
代行です!
私たち種族を、どうか、お導きしてくれますよう、お願い申し上げます
代行です
ソラス様より聞いております。素晴らしい神様で、
明美さまの御友人でもあり、恋人と……
もう! よいしょしてくれて……まっかせなさい!!




