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旧アケミと共に異世界アドベンチャー……  作者: ウッドスチール
第1章 ドラゴンの足止め? 討伐? それとも……
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1話 買い物は、ギルドの依頼の報酬で……

異世界へと行ける力を持つ、神、天理明美(てんり あけみ)

クラスメイト、親友たちと、現世と異世界を行き来する。


今回は、柴田勝人(しばた かつと)が、恋人に、今使っている

デスクトップPCを渡すため、新たに制作するための資金を稼ぐために

訪れた世界でのお話。



 小学校から大学までストレートで行ける境成学園(きょうせいがくえん)

小学生から通ってる、俺、柴田勝人(しばたかつと)(15歳)は、

幼馴染の天理明美(てんりあけみ)が持つ、異世界へと渡る神の力を利用して、

さまざまな異世界に渡り、冒険者として活動をしている。


 基本は、冒険者ギルトの掲示板に貼られている各クラスの依頼を、

見渡して、選んで、討伐や採取を完了して得たお金で、いろいろな物を

購入している。

 

この生活も、今年で6年目に突入している。


 最近は、数多くある異世界の中から選んだ地球型惑星の

ジース王国のウエーザー辺境伯爵領内にある、リーフ街に来ている。


 最初に訪れたのは、中学の卒業旅行で、明美のクラスメイトたちと、

訪れる日にちを決めて、3人から5人のメンバーに分かれて、リーフ街に訪問し、

冒険者ギルドの依頼を受けて、半日かけて依頼を完了し、報酬を貰い、

俺たちは、その日のうちに、元の世界に戻って行った。


今回は、高校生活が始まって、最初の土日の休みで、

 メンバーは、俺、天理明美、そして岩崎恭子(いわさききょうこ)の3人で来ている。


 この街の噴水のある広場の路地に、俺たちは姿を現して、

周りに人がいないか確認してから、広場に出て行き、

冒険者ギルドの建物まで歩いて行った。


 冒険者ギルドは、

  この街では、広大な土地を所有し、2階立てのレンガ造りの建物で、

   裏庭には馬車庫、馬小屋、練習場、農作物を栽培している。


 正門の門を潜り、敷地内に入り、正面の玄関の扉を開けて、

玄関ロビーの左側の2階に上がる階段のための通路の途中にある、依頼掲示板の

方に歩き、掲示板に貼っている依頼書を眺めていた。

  

恭子が、Fランクの欄を眺めながら、

「今回は、勝人の為に来てるから、変えればよかったかな」

  「無理だよ! いろいろな人と話したりしているから、

    設定を変えるなら、神界のシステムを……

要らないことまで言おうとする明美に向かって、

「黙って! 聞かれる!!」

  明美は周りを見渡して、ここからでも見える街の時計塔を見てから、

「この時間にしては、ここに誰もいないから……大丈夫!!」

「明美! 油断大敵!!」

  明美に怒って言ってると、

勝人が、

「新しいゲーミングPCを組み立てたいから、この依頼にしようかな」

   私に掲示板に貼ってあった紙を見せて、


私は赤髪のツインテールを少し揺らしながら、その紙に目を向けて、

  「……勝人、軽い感じで受ける依頼ではないわね!」


 紙に書いてある内容は、

アス村を襲ったドラゴンの足止めをすること。ドラゴンがアス村から

去って行ったので、ドラゴンの居場所を突き止めること。

この国の王、ジース王からの依頼で、ランク指定は無し。


と書かれているが、

「銀貨100枚(銀貨1枚が10万円くらいで)というのは、

  ドラゴンに対しての装備、回復用のポーション、攻撃用のアイテム……

 いくらあっても足りないのに、安すぎるわねぇ」


依頼の内容に納得できずに、私が文句を言ってると、


「俺は受ける。依頼の内容は、ドラゴンの足止めだからな!!

報酬も、これでも多いと思うし、簡単だからな!!!」

勝人は、素早い動作で、私の前に右手を出し、腕を曲げて、手の甲を見せて、

ガッツポーズして、言い放った。


「危ないわねぇ。足止めって言っても、安すぎよ!

それに簡単とか言える相手ではないから、気軽に言わないで!!!」


「フッ、ドラゴンなど弱い相手だし、足止めなど簡単すぎる依頼だ!!!!」

勝人が誇らしげな顔つきで言うので、私は困ったように


「もう、私たちは一度も戦ったことがないのに、弱いなんて。

言えないわよ!!!!」

 「はッ、あるだろう。この前だって戦ってる!!!!!」


今いるこの世界では、初めてのドラゴン関係の依頼で、討伐したのは

 別の世界なのに、勝人が混合して話している感じで……


「戦ってるだっ…………」

  勝人が、また言い出すので、言い終わる前に、右拳を

   勝人の左頬に力強く殴り、

 「それ以上言うと、バレるだろうがぁぁぁ……」

   玄関ロビー、受付カウンターの方に響かない程度に

     声を出して、床に倒れて気絶している勝人に言った。


私は、依頼掲示板を見ている明美の方に行って、

 「報酬が少ない割に、ドラゴンで舞い上がって!!!

   勝人は……

 「仕方がないわよ! 新しい剣を受け取って、

ドラゴンなら相手に不足はないから、足止めじゃなく、

 倒してみたくなるわよ」


明美は、依頼掲示板に貼ってある依頼の紙を2枚取り、

 その場から離れて、倒れている勝人の近くに落ちている

    依頼の紙を見つけて、手に取り……

「まずは、単独で出来るか、他のパーティーと共同で依頼を受けるか、

      詳しく聞いてみて、考えましょうか」


私は、倒れている勝人の体を起こし、頬を軽く叩き、

  「うっ……ううんんん……俺、どうしたっけ」

    と、気絶から覚めた勝人に、


「私たちは、この世界では、村の仲間とメンバーを変えながら

   冒険者稼業を1ヶ月前から始めたばかりで、ランクも最低のFで、

     活動してるのを忘れないで……」


「ああ……忘れて……いた」

   勝人は、まだ意識がはっきりしていない状態で、

     私に支えながら立ち上がり、

    そのままゆっくり歩きだして、

      私たち3人は、受付カウンターの方へと向かった。




なぜ、こんだけ騒いだのに……

  いつもより冒険者少ないわね。

    と思いながら、受付に行くと、

「え、え!

次回、

 第2話 受付嬢は……

  チートがいる!!




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