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少年少女の恋愛事情

鈍感少年の勘違いと彼女の苦労目録1

作者: 宙兵

ノリで書きました

拙い文章ですがよろしくお願いします_(..)_

「好きです、付き合ってください」




 唐突な始まり方で悪いとは思うが聞いてくれ

 目の前にいるのは身長は150強、髪の毛は染めもせず黒のまま肩の辺りまで伸ばしてある

 顔立ちはおとなしめだが整って綺麗というより可愛いと言う感じだ

 スカーフの学年色を見る限り僕より1つ下、一年生みたいだ

 クラスの中のグループで例えるとすると最上級のカーストでその中でもいじられキャラといった所か

 それでいて図書館で受付をしていたらとってもしっくりくる、そんな女の子である

 対して僕は身長170弱、顔立ちは……よく優しそうな顔してるとは言われるがイケメンではない

 勉強平均、スポーツ球技以外ならそこそこ、良いところもそこそこあるんじゃないかなぁ、と自分では思っている

 だがそれを全て打ち消すほどの「オタク」と言う要素

 そして学年1のキモヲタと名高い高校生活ただ一人の友達

 そいつのせいで今では女友達は一人もいない

 まぁ、そいつがいなかったとしてもどうせ僕にはいなかったと思うけどな

 そいつは周りからキモいウザいと言われ続けているが事実ウザくてキモい

 それでも友人であることには変わりないけどな

 ちょっと話が脱線しちまったな

 戻そうか

 今一番の問題はといと…………なぜなんの関わりもない後輩の美少女がフツメン以下の僕なんかに告白してきたかってことだな

 ふむ、きっと現実世界で執筆したのが4月1日だからだろうな、現実世界って何の話だよ!?

 すまない、電波が入ったみたいだ

 今は9月30日

 となると一目惚れ…………ねーな

 本当に惚れたって話はまずないだろうな

 そう思い周りを見渡す

 ふむ、人影はないみたいだな

 これでドッキリの線も消えた

 美少女は今か今かと僕の答えを待っている

 顔の真っ赤っか加減から緊張しているのはよくわかる

 はやく答えを出してあげないと可哀想だ

 …………………………

 よし、わかった、罰ゲームだな

 それならこんな簡潔な告白文にも説明がつく

 そして顔が真っ赤なのはもし罰ゲームでも僕みたいなオタクに受け入れられてしまうのが怖いのだろう

 さあ、断るかな


「ご――――」


 瞬間、ビクッと震える彼女

 まつんだ、これでいいのか?

 僕みたいなのに罰ゲームで告白しなきゃいけなかった上に振られてるのは彼女のプライドを傷つけるのではないか

 そしてもしこれが初めての告白だったとしたら…………

 嘘だとしてもこの行為事態かなり勇気がいるはずだ、ここで断ったらなにより彼女自身を傷つけるだろう

 それに、あいつこんな可愛い娘振るとかどんだけ自分に自身あるんだよ、ナルシ乙www、と村八分になる可能性も高い




「――みみたいな僕なんかでいいの?」


「えっ、はぅ、じゃな、は、はい!!」


 元気いっぱいの返事でよろしいことで


「うーん、じゃあ僕と付き合ってください」


「ふぇ? えっ!? えと、ふつっちゅかものでしゅがよろしくおねがいしましゅ」


 可愛いなぁ

 罰ゲームで最終的に傷つくのは僕だとしてもこんな可愛い娘と話ができるから役得と考えておこう


「あ、振りたくなったらいつでもいってね」


「……はい?」


「君も大変だよね、罰ゲームで僕なんかにコクんなきゃいけないなんて」


「え?」


 ん?

 今のえ?はなんで知ってるんだろうって所かな


「あ、もしかしてばれちゃいけないルールとかだった!? ごめんね、気が利かなくて」


「い、いえ」


「最終確認だけど罰ゲームだよね?」


「…………はい」


 肯定、よし、僕の勘は間違ってないみたいだな


「……誤解から始まる恋もあるよね、うん、頑張ろう」


 ボソッと彼女がこぼした言葉は僕には聞き取ることができなかった


「えっと今更で悪いんだけど何て呼べばいい?」


「あっ、す、すいません!! 名乗りもせず……。入鹿美海(いるか みみ)です。蘇我入鹿の入鹿に美しい海と書いて入鹿美海です」


「なるほど、可愛い名前だね」


「か、可愛い……」


「なんて呼べばいい? えっと、みみちゃん…………は僕なんかに下で呼ばれたくないよね、入鹿さん、でいいかな?」


「いっ、いえ、是非みみちゃんでお願いします!!」


「そ、そう、わかったよ、よろしくね、みみちゃん」


 すぐに別れてください、といわない以上はオーケーされてしまったらしばらく付き合わなければいけない、とかそんなルールなのだろう

 もしくは僕に気を使ってるかだな


「いやぁ、罰ゲームとはいえ彼女いない歴=年齢の僕に一回でもこんな可愛い彼女ができてよかったよ」


「か、可愛い……、って、え!?」


「うん? どうかした?」

「か、彼女いない歴=年齢って……」


「見た目通りじゃない?」

「そ、そんなことないです!!」


 一回どもったしやっぱ見た目通りなんだろうなぁ

 そんなこんなで僕に生まれて初めての彼女ができた




side美海


 私が生まれて初めて告白をした日、帰ってすぐに親友に報告をした


「どうだった!?」


「う、うん、一応オーケー貰った」


「ほんと!?」


「うん、一応…………」


 そう、一応なのである

 今思うと悲しくなってくる

 精一杯の告白が罰ゲームとしてとられたのだ

 断らないでくれたのは私を傷つけないようにであると容易に想像ができる

 そのことを親友に話した



「なにそれ、信じられない!!」


「でも一応オーケー貰ったんだよ」


「……あんたがそれでいいならいいんだけどさ。ちなみになんてコクったの?」


「ほんとは色々考えてたけど先輩きてからとんじゃって結局『好きです、付き合ってください』だけになっちゃった……」


「いやいや、理由もなしに言ったらそれは罰ゲームととられても仕方ないんじゃない?」


「……そうだよね。」


「ま、それでもオーケー貰えたしよかったじゃん」


「うん、それに勘違いから始まる恋もあるよね!! ね、聞いて、私先輩の初めての彼女だって!!」


「本当!?」


「本当みたい。それに可愛いって何回も言われちゃった」


「あー、のろけはいいや。でも今まであの先輩に彼女がいなかったなんて信じられないね」


「の、のろけてなんかないよ!」


「はいはい。でもこれからが大変だよ。あの『聖人君子』と呼び声高い先輩の彼女になったんだからね。嫉妬とかも来ると思うよ」


 そう、先輩はモテるのだ。

 顔立ちは整っている

 時々見せるあの優しそうな笑みには何人の女の子が落とされていることか…………

 なにより人気の秘訣が内面にある

 困っている人を自分の身を考えずに助けることが有名である

 誰かが落とし物を探していたら一緒に探す、電車でお年寄りに席を譲る、段ボールで川に流されている猫のために後先考えず飛び込む、などなど当たり前なことから異常なことまで簡単にやってのける人なのだ

 お年寄りに席を譲るとかやらなくちゃいけないけど簡単にできることではない。そんなことを当たり前にやってのける人ってとってもかっこいいと思う

 学校1キモいと言われている人ともその人がいるせいで女子がやってこないことをわかっていながら他の人と変わらず対等に接しているくらい優しいのだ

 その人は女子にはとてもウザく邪魔な存在なあるため『守護神(キーパー)』と呼ばれている

 一部では『聖人君子×守護神』のうっすい本がとても売れているらしいし

 私ももっ…………なんでもない

 先輩はオタクであることをモテない原因だと考えている節があるけど今の世の中オタクばっかだと思っているし私もオタクなのでまったく気にならない

 それに惚れた理由にはとあるイベントで先輩に助けられたってのがあるのだ

 それはまだいいか

 とりあえず私は今の状況を利用して先輩に好きになって貰うことを頑張るのだ

「うん、頑張る!!」


「頑張りな。じゃ私は寝るわ、おやすー」


「お休み」





side主人公


「ば、罰ゲーム何ですけど、て、手を繋いでもらってもいいですか?」


「いいよ。罰ゲーム大変だね」


「ありがとうございます」


 みみちゃんも罰ゲーム大変だね

 僕なんかと手を繋ぐなんて相当勇気がいることだと思うしね

 なるべく気持ち悪くないようにふいておこう

 彼女の手は小さくて柔らかくて温かかった

 う〜ん、幸せだな、僕そのうち死ぬのかな?

 試しに彼女の手を少し力を入れて握ってみたら彼女は顔を赤くしながら握り返してくれた

 彼女の赤みをおびた顔をみたら少しにやけてしまった

 そこで僕はなにやってるんだろうという気持ちに襲われた

 罰ゲームで仕方なく付き合ってくれてる娘の手を握ってにやけるなんて変態じゃないか

 それに強く握ること事態失礼だよね……

 落ち込む僕の顔を不思議そうに見ているみみちゃんはそれでもやっぱりかわいかった



鈍感少年の勘違いと少女の苦労はまだまだ続いていく


わざわざこんな作品に時間をさいて読んでくださった方は本当にありがとうございましたm(__)m


一応1ってことにしましたが続編を書くかはわかりません


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― 新着の感想 ―
[一言] 主人公も美海ちゃんがとってもかわいいです! 続編期待してます。
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