白を廻る
ふわり。
ほとんど水に溶かしたような薄藍色の軽いカーテンが風をまきこみ揺れる。
そっと進入したやわやかな風は、すべて白で統一された部屋をかき乱した。
あたたかい日溜まりをためこんだ部屋には、
今日もリズムの整った高めの音が充満していた。
私は今日も同じ日々を繰り返す。
ぐるりと廻って、
一歩も進むことなく、
成長していく。
今日の夕食は、
なににしようか。
早く、はやく
帰ってきてよ。
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