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「街を歩く」  作者: hisa
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「街を歩く」

暗い、暗い夜更け。

いつもの曲をイヤホンで聴きながら、寒い街中を一人、あてもなく歩く。

玄関を出ると、まず冬の匂い。

夜空には綺麗な星。

誰もいない、一人だけの道。

自販機。昼間は陰なのに、今はやけに眩しい。

よくわからないメーカーのジュースを買って、また歩き出す。

最寄りの駅。

深夜なのに光がついていて、どこか不気味だ。

公園の前を通り、ブランコに腰を下ろす。

静かに揺れながら、息が白く空に溶けていく。

いつもの陸橋。

遠くを眺めると、光がきらめく。

冬なのに、まるで蛍の群れみたいだ。

コンビニの前でタバコを吸う。

白く漂うのは煙か、吐息かわからない。

そして、ひたすら同じ曲を流し続ける。

僕は今日も歩く。

僕は、虚無だ。

深夜二時。

まだ歩くのをやめられない。

まるで何かを探し、答えを求めているかのように。

歩みを止め、白い息を吐き、また歩き出す。

自分でも、何をしているのかわからない。

ただ、答えを探しながら彷徨うだけ。

終わりのない、暗く長い一本道を。

答えなんて、見つかるはずがない。

先にあるのは、闇だけだ。

それでも僕は、歩き続ける。

愚かで、哀れなままに。

僕は歩く。

君のことを思いながら。

誰もいない夜の街を。

僕は虚無だ。

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