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詩全集2

ピアス

作者: 那須茄子

見えないところにはまだ

ピアスが一つ二つある

痛みはとうに消えたはずなのに

血管が浮き出て

血を流そうと悶えてる


触れ合いがなくなった今

それは一層強く

あろうとする


そのうち勝手に馴染んで終わる

分からないなりに考えたさ

かいた汗の分まで


耳たぶが炎症を起こす

訳もなく

ただ痒いからという気持ちで

掻きむしる


そして軽い耳鳴り


開けた穴からくすぐられ

そのうち身体も虚を空けた

くちなしになるのかな



見えないところにはまだ

ピアスが一つ二つある


何かで埋めたいから

そんな理由だったと思う


痛みはとうに消えたはずなのに

血管が浮き出て

脈を波打たせる


血を流そうと悶えてる


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