音は色を持っている
音は色を持っている
私は、音を聴くと色を感じる。
ベートーヴェンは茶色。
ショパンは赤。
米津玄師は青。
曲の中で調子が変わると、濃くなったり薄くなったりして、そのグラデーションが美しい。
実家を出るまでやっていたピアノ。
再び始めたら、いきなり曲に色を感じるようになった。
そういえば、実家でピアノを毎日やってる時もこうだったなあ〜と、ようやく思い出した。
私はピンク色が好きだ。
でも、ピンクの中にも好きなピンクと好きじゃないピンクがある。
ランゲの『花の歌』は、薄ピンクだ。
大好きなピンク色だから、この曲も好きだ。
中島みゆきの『糸』は、濃い青みを帯びたピンクだ。
好きなピンクじゃないので、この曲も嫌いだ。
ちなみに、『花の歌』という題名じゃなかったとしても、きっと私には、この曲は薄ピンクだったと思う。
リストの『ラ・カンパネラ』は、オレンジだ。
鐘の音という意味のはずなのに。
赤みを帯びたオレンジだ。
松任谷由実の 『春よ、来い』なんて、紫だ。
題名と色に、今のところ、関連性は無い。
同じ人はいるだろうか。
音に色を感じる人は、いるだろうか。
わからない。
青の曲と私は相性が良い。
嫌いな曲だとピアノの練習が苦痛だが、青い曲はずっと楽しい。
米津玄師もKing Gnuも青い。
King Gnuの『白日』を練習し始めたが、すんなり弾けるようになった。
『春よ、来い』も青に近い紫なのと、簡単な楽譜を選んだこともあって、すぐ弾けるようになった。
でも、今は夏なんだが…。
『白日』も、多分冬の曲なのだが…。
季節を無視して好きな曲を弾いている…。
いいのかな…?
そんな私に、妹が教えてくれた。
「『君の美しさと夏の日を比べてみようか。
君の美しさは、夏の一日のように永遠にいろあせることはない。』
別に春の曲を夏に弾いてもいいんだよ。
だって、また必ず春が来ることを思い出せるから。」
…と。
シェイクスピアだそうだ。
とっさに出てくるなんて、教養の高さがうかがいしれる。
しかも、彼女のオリジナルの日本語訳。
キラキラ光るような美しい言葉を聞いたら、視界に星が散るような、弾けるような、輝くような良い心持ちで曲が弾けた。
『白日』の後は、ONEOKROCKの『Wherever you are』を練習している。
すごく良い曲で、驚いた。
しかし、長いので、譜面台に乗りきるギリギリだ。
弾くにも体力が必要だ。
先日、ヘアサロンに行った。
美容師さんが、「辛いものを食べると元気になります!」と教えてくださった。
…本当かな?
本当なら、曲を弾ききる体力のために、辛いもの食べてみようかな…??
辛いものって、麻婆豆腐しか思いつかないけど…。
他に何があるのかな…。
ちなみに、『Wherever you are』は、黄色だ。
本当に良い曲なので、ぜひ聴いてみてほしい。