痴漢冤罪「奇怪な事件」
婦人は交番で自身の身体に手が触れたことを警官へ訴える。宗助は真人に勧められ事件を解決するように促されるが拒否し、冷淡にあしらう。宗助と真人は『アンブラ美術館』に展示されている『ヒマワリ』の絵画を見るためである。
『アンブラ美術館』の中庭に着くと真人が写真を撮る。撮ろうと、すると真人と宗助は草むらに女の人影が有ることを分かる。
女性はマーク=リコンと言う名前であった。マーク=リコンはカレン国の市民に拉致されて不法に入国させられたのだ。そのため彼女は大使館に見つかることを恐れているのである。
宗助と真人は急遽予定を変更し彼女の尊厳を解放するため奔走するのであった。
ある駐在所から女と警官が言い争っているのが見えた。気づくと私たちに彼女は近寄ってきた。美術館に行こうとする真人の肩を掴んできた。
「この人が痴漢をしました」
「おやおやご婦人、名誉を傷つけられて、ご乱心ではあると存じ上げますが私は今きたばかりでありますから、蚊帳のそとですご婦人」
「そんなわけありますか」
「止めて頂きたいねそんな依頼」
「おや、そのお顔、もしかしてイチョウ街の宗助さんではありませんが」
「おや、まさかここまで名声が届いているとは思いませんでしたよ。であるならば、どうされますか?」
「お助けください。私たちは今、頼れるのはあなただけなのです
」
「いや、いや、困りますよ貴女がしたことですよね。ならば自身で責任者を取ってくださいよ」
私は彼が感情に左右されない鉄の精神を持っている人間だと考えていた。しかし、彼女の対応は明らかに冷たいものであった。
「少しぐらい良いではないか」
「ダメだね。なぜなら彼女は自身でしたことに対して責任を持っていない。」
真人と宗助は後ろを振り向きながらも足早に交差点を渡りきった。
「やあ、真人君僕たちはさっき奇怪な事件に取り組んだ。我々は彼女を見捨てることにより自由を手にしたのだ」
「確かにそうだな」
「私はこれからこの交差点を右に渡り左のラウルパークを東に向けて走り、13時までに昼食を食べなければならない。しかし、私たちにはあと十分しか時間はない」
「つまりどういうことだ」
「走るということだよ」
私は宗助に手を引かれ、走り出した。
『一部終了』
途中で昼食を食べ、体を伸ばし途中でコーヒーブレイクを追加したので三十分程度経った。真人は宗助に手を引かれながら町中をあるいていた。或、美術館の周りは鼻の長い現地人や外国人か、首を長くしながら建造物を見ていた。外観は渦巻き状の竜巻を上から見た姿や、苦悶の表彰をした筋肉質の男の絵が面へ浮き彫りになっていた。また、美術館の店内にはバロックちょうの絵画が展示されていた。
「」
「ここに私は来て彼女に痴漢をされた」
「どうして分かる」
「彼女は西を向いていた。西にはこのアンブラ美術館から9時の方向にある交番だ。私は彼女から見て東を向いていることになる。彼女から見て西に痴漢がいたのなら東に逃げるはずだ。もし東なら西に逃げるはずである。この法則からして彼女は西に逃げたことから彼女は痴漢は東に居て、彼女は西にいたことにぬるのである」
「そうとしか考えられない」
私は自ら手を使い拍手をした。
「どうして彼女の位置がわかったのだ。」
彼は口角をあげる。
「なあに簡単なことだ。人はある種何かしらの法則により動いている。君に見えないだろうが私に見えるのはその法則を知っているからだ。もっとも人を型に嵌めるような言い方を私はあまりしたくはないがな。まあ、彼女が本当に痴漢をされていたらの話しだがね」
私はうなずくしかなかった。バンフレットを見た、すると時計が目に留まったので時間を確認すると時刻は13時が終わるころであった。
「今日の観覧は3時からだそうだ」
私はパンフレットを見て答える。
「承知した。それでは彼女のことなど忘れて、絵画の鑑賞をしようではないか」
私は浮き足立ち。展示されている「ヒマワリ」の絵を見に行こうとした。
「やはり鋭い観察眼ですね」
私は後ろを向きホルスターの銃口を向けた。そこには少女がいた。少女は私の拳銃を見ると宗助のほうを向いた。
「君は、だれたね」
私は彼女が歩を一歩進むとホルスターの引き金にかかる指の力が強まった。
「私の名前はマーク=リコルと呼ばれている者です。私は貴方を慕うものです。旧名は百合華です、姓は忘れました」
フードを外すと彼女は女の子であった。私はため息をついてホルスターをしまった。身体は大きく174センチほどで体格も良かった。
「その銃は」
彼女は生意気にも私へ質問をしてきた。
「ホルスターの軍用拳銃だ。カレン国に入国する際に護身用として支給される拳銃だ。まさかわたせなんて言うなよ、俺も整備一緒に整備した。だから弾を打たれたらジャムなんて期待できないからな」
「えらく饒舌のね」
「その方が外人好みだろう」
私は口角をあげる。
「確かにあなたの言う通りだわ」
彼女も同調して口角を吊り上げる。
「ああ、もう辞めたまえ。あと、真人、頑固だからといって人の話をきかないわけではないからな」
彼はタバコの火をつけようとして慌てて消した。
「申し訳ございません。旧名が百合華ということはご結婚されているということでしょうか」
「いいえ」
「では君は」
彼を見たが彼女を笑顔で見ているだけであった。
「なんて顔をする」
彼は驚愕の顔をした。
「詳しく、あの木の小屋で聞こうか」
私たちは人気のない闇の奥に姿を消したのだった。私はアルバイトにティーカップを持ってくるように頼んだ。彼女が拒否すると胸のプラカードを見せた。すると女中はすぐさま用意をしてくれた。
「かけたまえ、今お茶を用意させている」
百合華は目をキョロキョロさせていた。
「ありがとうございます」
宗助はティーカップに口をつける。それを見てから彼女もティーカップに入っている紅茶に口をつけた。
「常識もあるようだ」
彼女がカップを置いた。
「常識は有れば良いと言うだけで一番はその知性だ」
宗助は私にダメ出しをする。
「ともかく、君はカレン国に不法入国させられたのだな」
彼女は頷いた。真人は頭を抱えた。
「噂には聞いていたけれどまさか本当にいたとわね」
宗助も大きなため息をつく。
「4月13日に警察の大規模な一斉捜査があった。その際に奴隷として入国した413人が帰国し各大使館に保護された。それは知っているかい?」
宗助は聞いた。
「私、そんなの知りませんでした」
宗助はまたもや頭を抱える。彼の沸騰した頭の温度が低くなる。
「悔しいことにその主犯は国外に逃亡した。実行犯として祭り上げられた主犯の芸術家たちが刑務所で終身刑を言いわたされた」
宗助は親指をもじもじさせて言った。
「そんなことはどうでもいいから、私は自分の国に帰りたい」
彼女は凛とした目でいう。
「そうだな、僕たちも早くヒマワリを見たいから、さっさとこの事件を解決するか」
宗助と真人は美術館である『アンブラの美術館』へいくことになった。真人はあまり気乗りしなかったが真人は知人である、ビルマ=バレンタインが招待したこともあり、渋々行くことになったからだった。
「美術館に行くんじゃないのか」
「そうだ。でも、いいではないか門限は決決まってないだろ」
彼はニヤリと言った。
ここから西にあるカレンという国に行ったときに民泊の旅館へ泊まったのだが、接客もよくとても親切だったのでチップをはをずんだこをおばえている。道中で見つけた美術館に飾られている絵がとても美しいかったからだ。
その絵は女性であった。女性は腹が大きくなって―おり、笑顔のまま立っている。私はこれが妊娠と言うものなのかと感じた。三年間も前の事出会ったため私は朧気に思いだいていた。
その時である彼女の事を思い出したのは、私の目の前に居る女性は私が三年前に見た肖像画の女性にそっくりであった。私は驚いていた。しかし、真人はそんなことなど知らないで私に聞いてくるのだ、「彼女を助けようと」な。
「痴漢冤罪です」
宗助はそこから二キロ離れた場所から眺めていた。真人はとりあえず、被害届を警察へ提出することを提案した。彼女はそれになぜか渋っているようであった。
「女学生さんは私にお尻を触られたと言うことでよろしいでしょうか」
「女学生さんは、ええっと、名前は何でしたっけ。差しつかえなければ教えて頂いてもよろしいでしょうか。下の名前は結構ですので」
「下江です」
「下江さんは、精神的に疲れているとお思いですがよろしければ、どの場所をさわられたのか、教えて板だけますか」
「お尻のしましま模様の白の部分を手でさわられました。」
「下らない君の勘違いではないのかね」
「言わせていただきますが、痴漢による被害は年々増加しています。私も自身の身を守るためにしているの」
「私は君を擁護する気に何てなれないがな」
「いいだろ、真人。僕が痴漢をしたかしなかったかにしなかったにしても証拠により明らかになる」
私は確かにそうだと感じ納得する。
「下江さん、私は警察署には行きません。貴方に貴女が言う痴漢行為をした人を探すつもりもありません。もしよろしけば貴女がお調べなされば良いでしょうから」
下江は彼の鮮やかな手口に言葉を聞き入れるほかなかった。警官も彼が警察署に同行しないことが分かると明らかに動揺していた。彼は下江の要求を一蹴したのだ。
「宗助さんは同行していただないと困ります」
宗助は警察官の必死の要求に首をかしげるばかりであった。
「誰が困るのですか」
警察は呆れた顔になりながら言った。
「そんなの覚えていない」
警察は焦っていた。
「署までご同行お願いします」
警察官は腕を掴む動作をした。また、彼女が同行するよう目で訴えていた。功をそうするかはわからないが、彼が一歩後ずさる動作をしたため警察官が彼を連行することはなかったからだ。
「私を警察署に任意同行させたければ私が彼女へ痴漢したことを証明することだ」
宗助は顎に手を当てて彼女を一心に見ていた。私は慌てふためき、彼女が話を聞いているよりも警察署から逃げだすことを優先させた。しかし、宗助は真人の努力虚しく警察に連行されてしまった。
「君は何を言った」
宗助は私が頬をはち切れんばかり叩くことを察し、謝罪を述べた。分かればよろしいのだ。私は彼にコーヒーを一杯奢る。また、宗助は緑茶を別途買う。
私は彼が飲み終わるのを待っていた。私は彼が飲み終わると手の中に有る市販のコーヒーを彼は目にも止まらない速さで飲み干した。
「君のことだ。きっと私が任意同行を強制させても、くぐり抜けられる情報を得ているのだろう」
宗助は私が笑顔になるのがとても嬉しかった。私は彼が知的好奇心を満たしてくれるのが好きである。
「まあな」
私は誇らしく言う。
「しかし、私たちは今さっくら窮地の状況に有る。この国の警察は優秀で一度目をつけられたら最後、寿命が尽きるまで、追跡ないし監視される、この国いる間ね」
「そえか」
「とりあえず歩こう」
彼は余裕の笑みを見せながら裏路地を駆けめぐる。重苦しい空気が露出の道々に蔓延した。
「取り敢えずは当初の目的である美術館にでも行き気持ちを整えるとしようか」
宗助は力強く歩み出した。
時刻は十二時を越えていた。私はびくつきながら正門を歩く醜態をさらさねばならないところだった。宗助の「堂々としたまえ」と言う教えに従い私は胸を張り歩いた。
「ほら、ばれなかっただろ」
「本当だ」
宗助はにやついて話した。
「ほら時間も押しているし、速く観覧しようか」
「まったくです」
百合華が低い声でいう。
「こうなったのは君のせいだからね」
宗助が大きなため息をついた。しかし、どこかその顔は満足そうに見えた。
美術館品がたちどころに並んでいた。私はこの屋敷に入るだけで時間がすぎるようであった。私は追っての危険があるのにもかかわらずである。
「なんだか寂しい場所ですね」
私は彼女に同感した。
「ここが本当に寂しい場所に見えるかい」
彼女の鼻先に近づき食い入るよう見た。
「はい」
彼女は屈託のない表情で答えた。
「この重苦しい雰囲気が私に活力を与えてくれるのだよ」
「重苦しいと活力を与えてくれるの?」
「そもそも前提からして違う、重苦しいから活力を与えてくれるのは間違ってはいないのだが、そこには(私が)と言う言葉が抜けているな。」
「フーン、ああ、そう」
「君が話題をふったんだよね?」
「そうだけど」
「興味ない話だった?」
しばらく百合華と宗助の間に沈黙が流れる。
「どこが違うの」
「私がを入れないと悪い人に編集されるから、君のようにね」
百合華がたじろぐ。
「どうして?」
宗助は手で蝶をつくるよう動いていた。
「それは教えて欲しいということでよろしいかな?」
百合華は悪行を話されることが恐ろしかった。
「はい」
「きみはかわいい女の子だ。それでも今回のあくどい行為は目に余る。君は私が警官に呼び止められた際に僕のことを名指しで言っただろう。その時君は痴漢えん罪を証明できる位地に居たのに明確は答えを言うこと避けた。それは善良なる人をないがしろにしたとしか考えられない。それに君は痴漢ではないと主張したのに証言をしない矛盾の行動をしているのだよ。」
彼女は押し黙るほかなかった私もそこまでの憎悪が百合華へもっていたとは思わなかった。
若干手汗が出ているようでもあった。彼女の目鼻立ちはだんだんとうつむきついには避け目に横のまどべの庭を見た。
「なら私たち付き合わないほうがよかったね」
「大人げないぞ」
私は合いの手をいれた。
「いじめてはいないよ」
「女だからなのか」
「違う百合華に聞いていのだ」
「彼女は付き物がぬけたように静かで、生気の無い目をしていた。今思えば名前も知らない女性のわがままに付き合い自身の大切な時間を失ったのだ。
「昔きのはるおばさんがいた。彼女たちと楽しく暮らしていた。しかし、ある時から私の言葉を彼女たちが無視しだした。それだけならまだいいのだか勉強やリラックスしている時に甲高い声で聞かれるのがストレスになる。止めても言っても聞いてくれない。それだけならまだ良いのだが彼女は僕が何度注意しても忘れてしまうのだ。」
「それでどうした」
「徹底的に追い詰めるさかないだろう。さっきみたいに」
婦人は交番で自身の身体に手が触れたことを警官へ訴える。宗助は真人に勧められ事件を解決するように促されるが拒否し、冷淡にあしらう。宗助と真人は『アンブラ美術館』に展示されている『ヒマワリ』の絵画を見るためである。
『アンブラ美術館』の中庭に着くと真人が写真を撮る。撮ろうと、すると真人と宗助は草むらに女の人影が有ることを分かる。
登場人物
ビルマ=バレンタイン
比奈内宗助
真人
婦人(姓名不詳)