ここからはじまる 私の人生
前回からの続きです!
それでは、どうぞ!
―――ハッ
…戻ってきたみたい。 あの女の人が気づいて走ってきた……泣いてる?
「 お嬢様! お目覚めになったんですね…。 いきなりカーテンなんか開けるので、
お気でもおかしくなったのかと思って心配しましたよ。
し、失礼いたしました…。 出過ぎた発言…申し訳ございません 」
―――この人心配しててくれたんだ、謝ってばっかりだけど…優しい人なのかな?
そんなことより、今の私の状況や立ち位置。世界のことを知って動き出さないと………
「 …私、どうなってたんですか? 」
私が倒れたのはわかるけど、倒れたあとどうなっていたのかは、わからないから…。
「 お嬢様が日光を浴びて、すぐにカーテンをお閉めしたんですけど…間に合わず、お倒れになったんです 」
日光を浴びただけで倒れた? どうして? この世界の私ってそんなに弱い体なの?
―――それにしては、歩いた時は普通だったけど…
「 日光を浴びただけで倒れた? 」
普通は、日光浴びただけで倒れないはず。
「 …?お嬢様はヴァンパイアなので、日光は天敵ですが…。 お忘れになったんですか? 」
―――え? は? 日光が天敵??
??まって?? そんなことよりヴァンパイア?! 吸血鬼!?
それってあの? 血を吸うこうもりを人間にした感じのやつ? 流水とかもだめなやつ?
十字架とかもだめじゃん。
まぁ、私宗教とか信じてないし…いいか。
…あぁいう神様見ちゃうと信仰心なくなるしね。
悪い神ではないとは思うけど…。
そんなことより、ヴァンパイアってことは…今後色々気を付けなければいけないことが多い。
「 お嬢様、もしかして昨日の儀式で記憶が… 」
昨日の儀式? なに? また、なんか儀式をしたの…?
それで記憶がおかしくなってるって思われてるってこと?
―――なるほどね…それならちょうどいいから、それを利用されてもらおうかな。
この、人がよさそうなメイドさんには悪いけど…
「 記憶がごっちゃになってしまってて…よく思い出せないんです。 」
どんな儀式をしたのかはわからないけど……
危険な儀式なら、その儀式で前のこの持ち主は…
可能性なら充分にあるわ。
…もしそうなら、私も心的に楽だしね。
「 やはり、そうだったんですね…。 私が分かることはなんでもお答えするので!
あ、私はお嬢様直属のメイドなので敬語はいりませんよ! 」
なんでも答えてくれるみたいだし、とりあえずこっちの名前とか、……家族はいるのか…説明してもらおうかな…。
それにしても、このメイドさん美形だなぁ。 黒髪で……
目は切れ長だけど優しい目、綺麗な青い目だ。
出るところは出てて…いや、あれ何カップあるの!? う、羨ましい………。
そんなこといいんだ、とにかく説明してもらわないと…
ふぅ…と一呼吸おくと、私は質問をし始めた。
「 前にも説明してもらったかもしれないけれど、ここはどこなの? 」
「 ここはユーリオ国にあるハギル領というところです、お嬢様が住んでいるのはこのラール城と呼ばれているお城です。 」
なるほど、ここはユーリオ国っていうところなのね。 本当に日本ではないみたい。
そして、私が住んでいるのがラール城……あのお城なのよね?
――――城に住んでるって。 私何者?
「 私……。 実は自分自身のこともわからないみたいなの。教えてくれる? 」
こう、直球に聞いていいか悩んだけど。 自分自身のことを知らないと、どうにもできないし……
多分、この人になら自分が分からないことを伝えても大丈夫な気がした。
あくまで、直感だけどね。
「 お、お嬢様…。 嘆かわしい…。 そこまで記憶を無くされてしまったんですね……。
お嬢様は、ブラッディ・ド・マリー様、かの有名なブラッディ公爵家の第一公女さまです。 」
こっちの世界で、私の名前はブラッディ・ド・マリーっていうのね。
……百合からマリーゴールドね…フフッ………寒っ。
結局、また花の名前になるのね。
かの有名なって言われても…。 私わからないんだけど。
たーしーかー 公爵って、国の中で二番目に偉くて…そのなかの第一公女って………
未来の王妃になったりする立場じゃなかったっけ?
「 私、今何歳なの? 」
私は何歳なんだろう…。 死んだ年齢が22だとすると、22?
うーん…。 こっちの世界でも、死んだ年齢=なのかもわからないし………。
「 お嬢様は、今年で17歳になります。 お忘れになってるかもしれませんが、お嬢様は、クリスタル学園の高等部、2学年でございます 」
――17歳……この体の持ち主は結構若いのね。
クリスタル学園って…また大層な名前ね。22歳が17歳ね……。
「 ははっ……。 まさかそこまで……… 」
まさかそこまで若返るなんてね。それに高校ね……また、なんの嫌がらせかしら?ねぇ、神様?
高校なんていい思い出ないのに…。 またそんなところで過ごせって、冗談じゃない。
まっぴらごめんよ。
「 お嬢様………? 」
――――――――――――――――――
そう…
あんなところ………
――『 なに、貧乏人がこんなところ来てるんだよ 』
――『 汚いから、帰りなさいよ 』
――『『 はははははははははは!!!! 』』
もう行きたくない。
――――――――――――――――――
「 ははっ…。 嫌……。 やめて。 ごめんなさい。 許して……… 」
やめてください、私が何をしたというのですか………。
………なんで、みんな私にひどいことばかりいうんですか。
どう…して……。
―――助けて………誰か助けて。
「 …お嬢様――― 」
どうして…。どうしてどうして………。なんでよ………!
わたしはっ!ただ、平和に暮らしたかっただけなのに!!
「 ああぁああぁああぁあぁあああああ!! 」
「 ッ!! お嬢様!!!! 大丈夫です…! しっかりしてください!
お嬢様はなにも悪いことなんてしてないんですよ! ……私のことを見てください!! 」
あ…そうだった、ここは前の世界ではないんだ……ここは別の世界。
わたしは、もうゆりねじゃない。マリーなんだ。忘れてた…。
―――落ち着こう。
「 …………。
ふぅ…ごめんなさいね、少し動揺してしまっただけなの。もう大丈夫だから………。
ほかにも聞かせてもらえる? 」
少しでも早くこの世界に順応するために、情報が最優先。自分の気持ちなんて二の次。
「 わかりました、でも無理はしないでください……。 」
「 えぇ…。 じゃあ話して。 」
「 お嬢様のご家族には、お嬢様のお父様であらせられます、ブラッディ・ド・グライン様、
……そして亡くなられたお母さま、ブラッディ・ド・クレハ様がいらっしゃいます 」
ブラッディ・ド・グラインお父様…。ブラッディ・ド・クレハお母さま…。
……お母さまは亡くなってるのね…。
「 他には家族はいないのね…? 」
「 あ……。いらっしゃることにはいらっしゃいますが… 」
いるのに話さない?言うのを戸惑うほどの人がいるの…?
………でも。今後のため知っておかなきゃ困るのよね。
「 話して頂戴。私には必要なことなの…… 」
「 …わかりました。お嬢様にはお兄様がいます。お名前は、ブラッディ・ド・レオン様です。
……ですが、血は繋がっていないのです。
養子といえばわかりやすいでしょうか…?
―――そしてお嬢様は、このお兄様と将来結婚なさるんです… 」
ん? 今 な ん て ?
まって、普通はさ、皇族と結婚とかならわかるんだけど…
まさかの、お兄様って言われてる人と結婚するの??
「 それって…。 おかしくない? 」
だって、血がつながっていないとはいえ…兄と結婚するのよ?
婚約者とか、そういうのを取っ払って、……兄として妹と結婚するの?
「 はい…。 普通ならありえないんですが…。 申し訳ございません、お嬢様……。 詳しいことは私にはわからないんです… 」
肝心なところは、メイドにはわからないか…
きっと、何かあるんでしょう………。
「 まぁ、いいわ。 それにしても、私が倒れたっていうのに。 ……他には誰も来ないのね? 」
一応。第一公女よ?それなのに、家族とかがこないのはおかしくない?
「 申し訳ございません……。 公爵様は、今外に出ておられまして………。
ご子息様は、学園のほうに行かれているので… 」
そういうことなら、しょうがないか…。
……私の考えすぎね。
「 お父様やお兄様は、いつぐらいにお帰りになるの? 」
いつぐらいに帰ってくるかによって、私のすべきことが変わってくる。
第一優先は、仲がいいのか悪いのかを調べないと…
………。
こればかりは、メイドに聞いてもわからないし…。 表面上仲良くしてる家族なんていっぱいあるしね…。
人なんて、いくらでも偽れるんだから。
「 公爵様はおそらく戻られないと思います…。 お嬢様のことはお伝えしたんですが、大変な仕事を受け持っているみたいですので……。 ご子息様は、夜になれば帰ってこられると思います 」
なるほど………。 さっき、外を見た感じ昼間だったから、まだ時間はあるみたい…。
「 わかったわ、とりあえず…。 少し考え事があるから、一人にしてくれないかしら? 」
色々動くなら、一人の方が都合がいい…。 心配してくれてるのはわかるけど、一々何をするにも、話してから動くのは、きついからね。
「 ………。わかりました。 なにかございましたら、ベットの横にありますベルを鳴らせばいつでも駆けつけますので! 」
本当に優しいメイドさんね、前の私は恵まれていたんだなぁ………。
「 えぇ、ありがとうね 」
「 !? は、はい!では失礼いたします! 」
そういうと、ぺこりとお辞儀をしてメイドは部屋から出て行った。
さてと…………。 とりあえず、部屋の中を探索しましょうか。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
一人にはなった。何か、前の私…。マリーについてわかることを探さないと………。
「 よいしょっと 」
ベットから降りると………。
ん?なんか首に違和感が…………。
鍵?変な形だなぁ…なにか大切な鍵だったりして!
でも、今は自分のことを知ることが第一だし…。 また後でこの鍵を使うところを探そうっと。
ふーむ…。 日記とかアルバムとか…。 日記とかがあったら一番わかりやすいけど、そういうのを残す人だったのかな?
私とかは、日記とか書いたことないし……。
本棚? あ~こういうところにはありそう!ふむふむ………。 うーん。なんだか難しそうな本しかない…。
ドサッ
――何か落ちる音がした。
なんか落ちた? あぁ、本が落ちただけか~あぶないなぁ。
かなり分厚い本だったし……。 頭に落ちたら、たんこぶが出来ちゃうよ…。
さて、戻して……。
ん? あれ? うまく戻らない? 何か挟まってる?
ゴソゴソ…
紙?
何か書いてあるみたいだけど、なんだろう。
『 あなたが探してるのは、この紙があったところの奥にあるよ 』
!?!?!?
どういうこと??? この紙に書いた人は、何を考えてこんなことを書いたの?
でも、この奥に何かあるのかは確実だし…見てみますか。
ゴソゴソ…
まわりの本をどかして…。 あった。本当にあった。
金庫? 鍵口がある?
………まさか、さっきの鍵がここに…?
――――それなら理解ができる。 これで開いて吉と出るか、凶と出るかはわからないけどね。
ガチャッ
金庫を開くと………………。
「 あれ? ここは……? 」
「 待ってたわよ。 」
・・・・・誰? それにここは?
――――そこには若く、美しい薄紫色の髪に金色の瞳………。 見たこともないぐらい綺麗な人がいた。
その人の周りには、一面の花畑が広がっていた。
「 まずは、自己紹介から……。 私は、ブラッディ・ド・マリー。 はじめまして。 」
おちゃさくです。後書きとかよくわからないので、作者の独り言でも残しておきます。
【髪を結ぶとき絡まると、ほどく時いたい。】
それでは!
「面白い」
「続きが気になる」
「次回も楽しみ!」
と思ったら、広告下↓の【☆☆☆☆☆】から作品への応援お願いします!
オナシャーーース!!




