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第二幕

朝起きると、僕はベッドではなく部屋の入り口の側で倒れる様に寝ていた。


今日の僕の目覚めは良いとは言えなかった。体がだるい。まるで夜更かししたときの様だった。でも僕は前夜、起きていない。むしろ早く寝たのだ。


夜中に、起きた覚えも無かった。だけど、僕はドアの近くで寝ていた。僕は寝相は悪い方じゃないし、修学旅行とかでも友達にそんな事は言われた覚えは全くなかった。


フッと手を見た。爪が間接一個分ぐらい伸びていた。これも、昨日には無かったことだ。爪には赤い何かが詰まっていた。


時計はもう7時を回っていたので、リビングに行き朝食を取ろうと思った。正直、あまり腹は減っていなかったけど朝食を取らないとその日がきつくなる。ついでに、爪も切ろう。


だが、そこで僕は驚嘆することになった。


「え、なにこれ?!」


母さん、父さん、姉ちゃん。全員死んでいた。僕はまだ見ているだけだから死んでいるかどうかは厳密に言えば分からない。だけど、直感で分かった。全員死んでいる。


僕はまず母さんに駆け寄った。母さんは首を鋭利な者で裂かれていた。目はまだ開いたままだ。僕は見ていて、吐き気がした。とてもじゃないけど、見ていられない。


父さんは腹に切り裂かれた痕があった。姉さんなんて、体中に切り傷があって右足に至ってはもう無かった。どの死体の周りにもおびただしい量の血があるはずなのに、一滴も無かった。


僕は恐くなって、警察に電話した。自分でも何を喋っているか分からなかったけど、警察の人もただごとじゃないと分かったみたいだった。


「直ぐに行くから。そこで待っていなさい」


警察の人はそう言うと電話を切った。


僕は緊張の糸が切れたのか、そこで気絶してしまった。

毎週木曜日に投稿したいと思います。



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