第一幕
帰り道、僕はいつも一人だ。友達がいないわけではないけれど、親友と言える友達はいなかった。
今日もそんなにいつもと変わらなかった。
一時間目の国語は板書をしただけだし、二時間目から四時間目の授業はだいたい寝ていた。
昼休みも一人で過ごしたし、大好きなコーヒーも一人で購買に買いに行った。
午後の授業はやっぱり寝てしまった。昼御飯を食べると誰だって眠くなるのだ。
そして、僕は帰っている。部活は帰宅部。だから帰りは早い。運動部に入る気なんて全くなかった。そもそも、運動ができていれば運動部に入っている。
僕の家は高校から近かった。自転車で10分ぐらいでつく。今日は雨だったから、傘をさして歩いてきた。そうすると20分かかる。めんどくさいとは思わない。
どうせ、家に帰ってもやることはなかったからだ。
僕は家の前に着くとバッグから鍵を取り出して、玄関をあけて中に入った。
母さんは主婦だから、たいてい家にいる。だけど今日はいなかった。たぶん買い物だろう。
適当に時間を潰して、夜になると母さんは帰ってきた。父さんは今日、遅くなるらしい。
父さんは普通の会社員だから、おそらく残業。
晩飯を食べ終えると、やっぱり部屋に戻った。
少し勉強をしていた。筆箱から取り出したカッターで指をちょっと切ってしまい、血をなめた。
少しすると、体がものすごくだるくなった。だから早めに寝た。
ベッドに入ると体中がむずむずして、なかなか寝付けなかったけどなんとか寝れた。
更新遅れてしまいました。
どうぞ、読み続けてください。




