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第十一幕

 無事に亜美華の母親(沙也加)に招き入れてもらったは、良いけど僕は悩んでいた。どうやって、沙也加さんの血を手に入れる。素直に言うのは問答無用で無理だ。何の理由で他人の血がいるというのだ。僕はリビングの椅子に座りながら、考えていた。


 「光ちゃん、何か飲む?」

 「あ、いいッスよ」


 沙也加さんは僕に甘い。亜美華は一人っ子、よって沙也加さんには男の子共がいないのだ。だから、僕の両親以上に沙也加さんは僕をかわいがってくれていた。だから、沙也加さんの血を手に入れるのはさすがに嫌だ。でも、だからと言って血をもらわないわけにもいかない。


 「じゃあ。何か食べる?お昼だし」

 「いや、それも・・・」

 「食べなさいね。あたしが昔、光ちゃんに良くつくってたお好み焼きでも作るわよ」

 「・・・すいません」

 「いいのよぉ」


 そう言うと、沙也加さんは台所に行った。

 

 これは、もしかしたらチャンスかもしれない!包丁で怪我するかもしれない。でも普通の主婦が怪我するだろうか。いや、しないだろう。


 「あ、光ちゃん!ちょっとタオル取って」

 「はい!どうしたんスか?」

 「ちょっと手切っちゃって」

 「マジッスか!?」

 

 僕は心底驚いた。まさか、僕が思っていたことが現実になるとは。僕は、こころのなかで高々にガッツポーズをした。僕は台所の引き出しから、タオルを持ってきた。沙也加さんは左の指を何本か斬っていた。

 

 「大丈夫ッスか?」

 「大丈夫よぉ、大丈夫。じゃ、そのタオル洗濯機に入れといて」 

 「あ、はい」

 

 僕は、タオルを洗面所に寄っていった。僕はそのタオルをながらく見つめていた。そして覚悟を決めて、そのタオルの赤いシミをなめた。



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