表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/29

知らない過去


更新が遅れてしまい、申し訳ございませんでした!!!!


誰って言われて少し…いやかなりショックを受けた私は取りあえず、クドくんに全力で自己紹介した所で、ようやくクドくんは私の事を思い出してくれた。


「あ…ぼくとしたことがぁー…えりんさん?だったねぇー。ぼくぅー忘れてたやぁーごめんねぇ」と、剣を鞘になおしながら、私にそう言った。

「ううん。思い出してくれたから気にしないで?ちゃんと私の事、思い出してくれたから、大丈夫だよ!」

「ぼくぅー忘れっぽいからさぁー。ごめんねぇー。」


いやいや、普通あまり忘れないと思うけど?

でも、クドくんが綺麗でまん丸な瞳で見つめてくれるから、もう許しちゃう!←

というかね?ここの人達本当に変わった人ばかり。

もう、私何を見ても驚かない自信あるよ!!

お化けでも、ゴキブリーでもこいっ!!

いや、でもゴキブリは困るか。

見た目がわるい…奴は飛ぶしね??


私が、そんなつまらないことを考えていると、私の足元から「あなたが…えりんさんですね?」と声が聞こえてきた。


アランやクドくんとは違う…少し老人っぽい声…。

でも、ここにはそんな老人が居るのをみたことがない。

ということは…?

あれ?空耳?…というか幻聴!?

やばい?あれ、これ私の精神状態がやばいってこと!?

うわっ!?どうしようー?私には、まだやり残したことがぁー!


「いや、えりんさん?心の声漏れてますから…」

あれ!?また声が聞こえてきたよ!?

ぎゃあー…私もう…だめ?

あーお母様、お父様、親不孝な私をお許し下さいーー!!!!


「いやいや。私は、ちゃんとここにいますからーー!!!」

「えっ?」私がそう言って足元を見ると、きのこ型の生き物?がふにゃふにゃと動いていた。


…えと、これは?しめじ…?Simeji?しめじ…うん。キノコだ。

でも、ふにゃふにゃと動いていて気持ち悪い…。

なんだか、踏み潰してしまいたい←


「いやいや。踏み潰してはいけませんぞ??」と、キノコ。

こっちの世界ではキノコが喋るんだ!

私、凄い発見したんじゃない?? 


「あーー。しめじぃーじゃないのぅー!」キノコの姿を見つけたのか、クドくんはそう言ってキノコを自分の手に乗せた。

すると、キノコはまたふにゃふにゃと動く。

クドくんは楽しそうに、指先でキノコをつつく。


…なんだか、ナメクジみたい。左右に動いてる。

やっぱり気持ち悪い。うん。


「しめじぃじゃねぇか。居たんだ?」と、アランも別段驚く訳でもなく、しめじと話をしている。

私がついに、アランまでおかしくなったのかと思っていると、キノコは「えりんさん!」といい、私に声をかけてくる。

「はひっ!?」私が酷く驚いていると、キノコは私に向かいぺこりと頭を下げた。

「はじめまして。私の名前はしめじぃです。えりんさんのお話は聞いております。私はここに仕えております、執事にございます。」

はぁ…。まぁ、普通な感じかな?見た目以外は。

「そうですか。」

「冷たいですね。じぃ、悲しい…」そう言うと、しめじぃは身体を曲げて手で顔を覆った。


あっ、こいつ面倒くさい奴だ。

相手にするのも面倒くさいわ。

うーん…取りあえず。


「すみません。驚いてしまって。」

「あはは。そうでしたか。いやー。最初は、皆そんなリアクションするのですよ。アランなんて、私の事を剣で切り裂こうとしていたのですよ?」

「うそーそれは大変。」私は盛大に台詞を棒読み。 


いや、だって誰だって同じリアクションをとるでしょ?

むしろ、違うリアクションとる人いる?

だって、キノコがふにゃふにゃと動いて、その上話すなんて…気持ち悪いに決まってんじゃん。


「えりんさん!」と言うと、しめじぃはクドくんの手の上から、私の肩の上に飛び移ってきた。

あっ、やっぱり気持ち悪い。

「はい?」

「よろしくお願い致しますね?」

「えっ…あっ。えっとー。はい。」私がそう苦笑いしながら答えると、アランが苦笑いしながら「しめじぃは、悪い奴じゃない。」と言った。

「がらすのはーと?とかいうやつぅー。ただねぇーがらすのーはーとぉーはーめんどうくさいよねぇーーでも、とてもいいひとぉーなんだよぉー!」クドくんがそう言って、私の肩からしめじぃを取ってくれる。 


君はしめじぃの味方なのかね??

それとも、敵なのかね??

良く分からないぜ!!←


「へー!そうなんだっ!」私が反応に困っていると、アランが「そういえば、しめじぃはどうしてこんな所に居るんだ?」と聞いてなんとか話題を変えてくれた。


アランのこういうさり気ない優しさって素敵だよね。


「アラン達の練習の様子を見てくるように、頼まれたのです。」しめじぃはそう答えるとアランの肩に飛び乗った。

「俺は今から、稽古に入るんだけどな。まぁ、いいや。クド。取りあえず、俺の練習付き合ってくれ。」

「はーい」

アランはそう言うと、鞘から剣を抜き取った。

それを見たクドくんも、同じように剣を持つ。


2人とも様になっている。

…様というのは失礼かもしれない。

だって、2人はこの国を守るために剣術の練習を続けているのだから。本物の剣士になるために。私とは違って、最近にこの国の運命を背負ったのではない。彼らは、私よりももっともっと…幼い頃から、きっとこの国の運命を守る宿命を背負わされてきたのだろう。

だから、彼らにとってこの剣術の稽古は当たり前の事なのだろう。


二人は互いに、激しく剣同士をぶつけ合っている。

ぶつかった時になる、金属がぶつかり合う音は激しく、周りの剣士達とは格が違うのが素人の私の目から見てもわかる。

クドくんだって、普段はぼんやりとしているが強い。

だから、アランは彼に練習を頼んだ。

マイペースで、すぐにどこかに消えてしまう。

それでも、確かな剣の腕があるから認められる。

だから、彼は後継者候補に選ばれたのだろう。


「いやー。2人ともすごく上達しましたね。昔は少し剣をふっただけでも、すぐにばててしまっていたのに。本当に立派になられた。じぃも安心です。」しめじぃは私の隣に立ち、二人を誇らしげに見つめそう言った。

「しめじぃは、昔から彼らを知っているの??」

「えぇ。勿論ですよ。アランもクドも、本当に幼い頃から知っていますよ。彼らは、昔からこうして剣士になるために練習してきたんですよ。」

「幼い頃から……?」

「クドのご両親は、経済的な事情で彼を捨てたのです。道端にクドは丸まって泣いていました。お母さんはどこ?と泣きながら必死に泣いていました。私がクドに声をかけ、この城に引き取ったのです。クドが五歳の頃の話です。クドが持っていた手紙に、私達にはこの子を育てていくだけの経済力がないのだと、書かれていました。この国の状況があまり良くないのです。だから、子どもを育てる事が出来ない家庭が出てくるのです。アランのご両親は、事故で無くなった、と聞きました。アランを城に連れてきたのはオーウェルだったので私は詳しくは知らないのですが…。丁度、その頃この国にら後継者候補に出来る男の子が居ませんでしたから。拾ってきて、もし後継者候補としてダメなら、剣士に育てればいい…そのような理由でした。」

「そんな…。」

「でも、彼らはあんなにも立派になられたんです。素晴らしい事だと思うのです。」


私は、彼らの事を何も知らなかった。

彼らの背負っているものに何も気づけなかった。

私ばかりが理不尽に苦しんでいるのだと思っていた。

でも、本当はそうじゃなかった。

私以上に苦しんでいる人が居た。

私はまだまだ甘かった。 

もっと、何か出きることをしたい。

彼らが、苦しくて躓いたなら優しく手を差し伸べ支えられる…そんな存在になりたい。

私がこの国を変えたい。

皆が安心して暮らせる…そんな国に。


「じゃあ、しめじぃは彼らにとってお父さんみたいな存在なんですね。」

「そうかもしれないですね。」しめじぃはそう言うと、ぴょんぴょんと跳ねた。


嬉しかったのかもしれない。


「あの!!私、オーウェルの所に行ってきます。なので、アランとクドくんに伝えておいて下さい!」私はそう言うと、オーウェルの仕事部屋に向かって歩き出した。


今、私が出来ること全部しなきゃ!!

この国の為に、彼らの為に。




こんばんは、梨花です!

昨日、更新出来ずに申し訳ございませんでした。

えと、ここから先は雑談のような物になるかと思いますが、お付き合い下さいませ。


まず、最近の体調不良について。

僕は常に貧血気味なんですね。それと、偏頭痛が酷いんですね。

つまり、体調が良い日の方が少なかったりするのです!!

この体調に悩まされ続けて三年。

いい加減どうにかならないのか?と、悩んでいたりもするのですが、そこは上手く付き合っていくしかないとの医師からのお話でして。どうやって付き合うの?これって感じなんですけど。


えと。なにが言いたいかと言いますと!

別に入院しなければならない病気ではないので、死にません!

ちゃんと、「てんあき」の更新は頑張っていきますと言うことです!なので、皆様ご心配には及びません!

…大丈夫です。僕に心配してくれるような方が居るとは思っていませんから。いやでも、万が一!!少しでも心配して下さるような神様のような方がいらっしゃったなら、ありがとうございます!!とお伝えしたいのです!!


金曜日更新にも理由がありまして。

金曜日更新にすれば、土日で書ける!

学校が無いから気楽に更新できるー♪…という考えです。

なので、これからも付き合ってやるよ!…なんて神様のような方がいらっしゃいましたら、これからもよろしくお願い致します。


それから。お気に入り件数が増えてきている件について。

誠にありがとうございます!!!!


嬉しすぎて、全速力でお家の中をスキップしていました。

母親に変な目で見られた上に、階段で転び足を打って泣いてしまいましたが(笑)

結構、派手に転けました。痛かったです。

皆様、階段にはお気をつけ下さいませ。


ではでは。

お気に入り件数が増えていて、嬉しさのあまり泣いてしまった梨花でしたっ!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ