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偏見について

作者: みるく

 人類たるもの皆主観でしか物を見られぬからにして、公平な主観などあろうものか。

 それが吾輩の主張である。

 吾輩は精神障害者であるという認定を国から受けている。

 私の親友は性同一性障害の風俗嬢と泌尿器科医と医療事務員。しかし吾輩はちゃんと国立の最高学府を卒業している。しかも一年も留年も浪人もしたことはない。浪人は親が許さなかったので、吾輩は幾つもの大学に願書を送り、十を超える合格証を手にして、結局一番金のかからない大学に進学した。

 当時親も当時の親友も恨めしげに私を睨み、

「何故勉強をしなかったお前が斯くも優秀な大学に合格し私が落ちるのだ」

と唸ったし、高校時代の数学教師など私が国立大学に受かったというだけでひっくり返ったらしい。失礼な話だが、吾輩は事実として数学が得意ではなかったと言える。いや、吾輩は数学を中3で捨てたのだ。複利計算と微分が出来なかった中3の夏、私は優秀なーこの国で最高の知名度と偏差値を誇る大学には合格できないと早々にして諦めたのだ。だから私は数学はできない。

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― 新着の感想 ―
[一言] みるくさんはとても頭の良い人だったんですね。 私は頭が悪いので国立なんて凄いです。
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