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マリアの独り言  作者: 藤高 那須
第一章 始まりは産声から 幼少期編
2/40

二年後

設定を少し出してるだけなのでスルーしても良いです。

 私がうまれて二年がたちました。

 この通り言葉も少しりゅうちょうになり、さらにこの屋敷に中のこととかがわかってきました。


 実はこの屋敷、本邸ではなく別荘なのです。私は今『おうと』と言う王様が住む街にいて、本邸はログベール領という領地にあるらしいです。

 この別荘の部屋数は約四十、この国の部屋数の平均は貴族だけを入れても三十前後、でもこうしゃく家以上ではこれが普通なんだそうです。


 今はまだこのやしきの中しか移動できませんが、いつか外の世界を見てみます!


「~! ~!」


 でもまだ私は赤ちゃん用ベッドから抜け出すことができません。はやくおっきくなりたいです。おっきくなって、この木の檻から脱出するんです!




 たいようがだんだん高くなって、窓から射す光が壁から床まで移動した時、部屋の扉が開きました。


「あらマリア、またそこから出ようとして。お転婆なところは誰に似たのかしら」

「ハハハ、血は争えないね。クレアもお転婆なところがあったじゃないか」

「むぅ、そんなこと言って」


 扉からはお母さん、そしてお父さんが入ってきました。互いをからかい始めたと思うと、いつの間にか抱き合っていました。


「あまい」


 とりあえず二人とも、のろけは私のいないとこでしてください。







 私は七日に一度お父さんとお母さんから絵本を読ませてもらいます。

 最近はお父さんとお母さん二人で絵本を読むことが多いです。やっぱり家族と一緒は楽しいし嬉しいです。


 私はりょうしんに連れられてやしきのしょこへ行きます。そこにはたくさんの本があって、まだ私が読めない本がほとんどでしたが、私が生まれたことでしょみんでも買える絵本がしょこに集められ、見えやすいとこには絵本しかありません。


「マリア、今日はなんの本を読もうか」

「あなた。マリアはまだ二歳なんだから聞いても答えられないでしょ」

「そうだったね。ハハハ、うっかりしてたよ。それじゃあこれはどうかな。『絵本でわかる歴史の本』」










「ここ、『ラグナ大陸』の西側の位置にある『ヴァルケニア王国』の始まりは今から五百年前までさかのぼります。


 当時ここの国には三つの国があり、今にも戦争がおこりそうなくらいに関係は最悪でした。

 しかし国が三つもあることで迂闊に他国へ攻めることもできず、どの国も他国を牽制するだけでした。

 しかし一つの国は限界がきたのか、とうとう他国を攻め始めました。

 それがきっかけとなり三つの国に戦争がおこってしまいました。




 それから十年がたっても、三つの国の戦争は衰えることをしりません。

 三つの国はたとえどちらが勝ってもみんな滅んでしまうくらいにボロボロになっていました。


 その時、ある男が西の海からやってきました。

 男は三つの国に戦争がおこり、たくさんの人達が苦しんでいることを知りました。

 男は苦しむ人達のためにこの戦争を早く終わらせようと考えました。


 まず男は疫病にかかった人達を不思議な力で治しました。

 そして飢餓に苦しむ人達のために食糧と水をあたえました。

 そのことが三つの国中に広まり、戦争に苦しむ人達はみな男のいる場所に集まりました。

 そのことに怒った三つの国の王達はその男のいる場所へ攻めこみました。

 男達は仲間と力を合わせて抵抗しました。

 始めはみな男達が不利だと思っていましたが、男の戦う姿を見てその考えが吹き飛びました。

 まさに一騎当千、立ち向かう敵を次々と薙ぎ倒し、みんなを勝利へ導きました。

 三つの国が負けてから数年後、とうとう国王達は国民の反乱によりころされてしまいました。

 そして国民は男のいる場所へ集まり、男と一緒に新しい国をつくりました。


 それが今の『ヴァルケニア王国』、そして今の国王は十五代ヴァルケニア国王で、国王になってからまだ五年くらいだけど、とても聡明なお方だと聞いているよ」


「あなた、国王様と面識はないの?」

「そうだね、僕はまだログベール家の当主じゃないし、もともとこの家系は義務や理由がない限りほとんど社交パーティーに参加しないからね」


 この国にそんな歴史があったんですね、まだまだ私の知らないことがたくさんありそうですね。


「うぅぁぅ、ぉかぁしゃん……」

「えっ! マリア、今喋ったの!?」


 まず言葉を覚えないとね。





††††††††††





 『ヴァルケニア王国』を創った男は建国後姿を眩まし行方不明となった。現在の王と貴族は男と最も親しかった者の子孫である。

 男の正体は未だ謎であり、王国の考古学者達にとって決して無視してはならない存在だ。

 そんな謎だらけの男だが、とある文献にただ一つ男に関する話があった。

 その内容は、考古学者達が狂喜し、そして家族どころか、国にさえ他言をしないように約束するほどのものだった。


『彼はいつも懐かしそうに地面を撫でる。「何故そんなことをしているのだ?」と彼に聞いてみた。すると彼はこう言った。「ここの土地の砂が懐かしくてな。またあの頃の国に戻りたい。国が一つだった、あの頃に……」。おかしいな。確かに昔は国が一つだった頃があったが、もう何百年も前のはなし――』


 男はこの土地の出身で、今も生きているかもしれない。

伏線回収は、まだまだ先。

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