森の脅威
一方その頃。ジルシュ、クレア、バンの三人は、離れ離れになってしまったマリアを捜すため、薄暗い森の中を歩いていた。
クレアは崖から落ちた途中に上から降ってきた馬車の車輪に頭をぶつけてしまい、気絶している。まだ目が覚めないため、今はジルシュがクレアを背中に乗せている。
「森の中を歩いてもう十分ほどたつ。ジルシュ、マリアが落ちた場所はほんとうにこの方向なんじゃな?」
「うん、間違いないと思うよ。それに、マリアのとこにはサラマンダーをつけているからね、だいたいの位置も掴める」
人と神との間には、何か見えない繋がりのようなものがあり、それを使っていろいろな感覚を共有している。今ジルシュがやっていることもその一つで、離れた神の位置がわかるというものだ。しかしこの力を極めるのは難しく、百と九十九の間には大きな差がある。例えば、対象がいるに誤差が現れることと、距離が把握できないことだ。ジルシュの場合、サラマンダーとの距離はわからず、方向に数十メートルほどの誤差が現れることだ。もっとも、これでもジルシュはよく出来ている方なのだが。
「でもちょっと心配なところもあるんだ」
「ほう、それは?」
「マリアも僕達を探そうと動き出すんじゃないかと」
「……」
聞きたくなかった。そんな顔をしていた。
「ん、ぅん」
「あ、クレア、起きたのかい?」
「ぇ、ええ。ところで、マリアは何処?」
クレアの質問に対して、ジルシュは口ごもる。マリアがいないことによるクレアの反応が怖いからだ。
そうしている時にも、クレアは周りをキョロキョロする。前、右、左、また左、後ろ。頭と同時に体も動かすので、途中ジルシュがこけそうになるが、そんなこともお構い無しにマリアを捜す。そしてクレアはまた前を向き、一度息を吐いた。
「そう、マリアはここにはいないのね」
「っ! そうだよ。だから今僕達はマリアのいるところへ向かっているんだ」
「ふふふ、あなたってば本当に顔に出やすい人ですよね。私はもう昔の私じゃない。今ここにマリアがいなくても、絶対あなたやお義父様がマリアを見つけてくれるって信じてるから」
彼女の言葉に、ジルシュとバンの二人は驚かなかった。
今ある絶望に怯えず、前を見て、仲間、いや、家族を信じて希望を目指す。そんな彼女に、二人は嬉しさと、自分を信じてくれる気恥ずかしさが入り交じっていた。
「……ううん、ごめん、嘘ついちゃった。確かに二人がいるから安心できることもある。でも、やっぱり私は、マリアを離してしまったことに、負い目を感じてるわ。なんでもっと強く抱き締めなかったの。気絶してでも落としちゃいけないって、頭の中でそんな言葉がぐるぐる回って、不安が募ってしまうの」
そう言って、彼女はジルシュの背中に顔をうずめた。隙間から何か声が聞こえるが、その意味がわかったのは、彼女をおぶっているジルシュだけだった。
「別に、それが普通じゃないか」
「え……」
ジルシュの言葉に、クレアは彼を見る。その顔はどうして、と言っているようだった。
そしてジルシュが笑顔で振り向いた。
「自分の子供を守れなかった。だから自分を責める。それは親として当然の反応だよ。だから僕はクレアが自分を責めるのに何の否定もしないし、止めもしない。逆に、クレアがマリアを落としたことに何の負い目も感じなかったら、僕はちょっと怒ってたと思うね。でも、その言葉が聞けて安心したよ」
「安心?」
「うん。だって、クレアがそんなにマリアのことを想っていたって、改めてわかったからね」
ジルシュの言葉を聞いて、クレアはまた顔をうずめる。クレアの纏う空気がさっきとは変わったことに、バンとジルシュは気づいていた。
「あなた、私はもう立てるわ」
「ん? そうかい。じゃ、降ろすよ」
ジルシュはクレアを降ろし、マリアがいるかもしれない方へ進みながら、今までのことをおしえる。
クレアの頭に車輪が当たってしまったこと。それによりクレアの意識が無くなりマリアを離してしまったこと。そして今マリアの所にはサラマンダーをつけていて、ジルシュの力を使ってマリアを捜していること。
クレアは説明を聞くとき下を向いていた。もしかすると頭の中を整理しているのだろう。
「そうね、今はとりあえずマリアを捜して、脱出は後で考えましょう」
「そうじゃな。じゃが、それ以外にも考えることはたくさんあるぞ。例えば、この森に現れる霧をどう切り抜けるか……」
バンの言葉に、二人はう~ん、と唸る。
答えが出ないまま森の中を進み続けると、クレアは視線の先に光を見つけた。
「二人とも、あそこだけ光が射してるわ。行ってみましょう」
クレアの言った通り、確かにここには日の光が射していた。
そしてここにだけ光が射すのは、三人の目の前にある木が倒れていたからだった。
「なんじゃこのけったいな木は。この木だけ真っ白だぞ」
「んー、いや、違うね。これは何か白い粉のようなものが被っているだけだね。しかもかなり細かい。何なんだろうね?」
「考えてもしかたないと思うわ。それより、せっかく日の光が射しているのだから、今の時間を確認しましょ」
「そうじゃな。今はたしか昼を過ぎたあたりで、儂らが落ちた場所は向こうで……」
「? 親父、どうかしたのか?」
「……逃げるぞみんな」
「霧が出た!」
††††††††††
「ラッパッパ~♪ラッパッパ~♪
サラマンダーはまっかっか~
お顔はもっと、まっかっか~
心もきっと、まっかっか~」
「そうだなーオレってサラマンダーだから全体的に赤い、ってやかましいわぁ!!」
「きゃぁ~」
私は歩いている途中に見つけたちょうどいい長さの木の枝を振り回しながら森の中を進んでいます。さっき考えた歌を歌うと、サラマンダーが顔をさらに真っ赤にさせて私を追いかけて来ました。
「ハァ、ったくテメェはいったい誰に似たんだ? ジルシュか? クレア? バン? それとも……」
「……サラマンダー、何でたくさん首振ってるの?」
「い、いや、なんでも。そんなことより、テメェさっきからあっちへ行ったりこっちへ行ったり、ここが危険なトコだってわかってんのか?」
「わかってるわかってる」
「……ハァ。いいか、オレがオマエを助けられるのは十秒までだ。いや、オマエが落ちた時を考えると九・五秒だ。オレ達神は基本的にこの世界に干渉してはいけない。だが自分の力を使って無理矢理干渉することができる。が、それにも限界があって、オレは最大十秒しか干渉できない。あと干渉っつっても、物体に触れたりはできる」
「うんむ」
ぐぎゅるるるるるるるる。
「お腹すいたねー」
「テメェワカッテンノカ」
私達この森を歩いてからだいぶ経ったと思います。
進めど進めど森の中。もう、ウンザリ。
それにしても、この森は興味深い木がたくさんありますね。例えばこれ。この木は危険にすごく敏感で、幹をパンチすると
パンっ
バッヒュンッ!
「うおぉぉぉぉぁぁぁ!?」
こんな感じで、穴から何かが飛んでいきます。
他にはこれ。これはこの森の外にも生えている木で、名前は『キルノキ』といいます。これは葉っぱに向かって石を投げると。
「そぉれ」
ヒュンッ
「ぬおわぁぁぁぁ!」
石を察知して斬りつけてきます。
「テメェ、オレにナンか恨みでもかんのか?」
あれから少し経った時、サラマンダーがドスのきいた声で訪ねました。ふむ、多分あのときにサラマンダーを巻き込んでしまったのがいけないんでしょうね。
「んー。ないよー」
「嘘つけコラァ! 明らかにオレを狙った攻撃だったわぁ!」
「違うもん! あの木が攻撃したところにたまたまサラマンダーがいただけだもん!」
「そんな理屈通じるかぁ!」
サラマンダーはまたまた顔をさらに真っ赤にさせて私を追いかけます。それに対し私は他の木へさらに他の木へと走って移動します。そしてその木を叩いてサラマンダーに攻撃したり防御をして応戦します。
まだ始まって少ししか経ってないのに、私とサラマンダーは息がきれきれです。
「というか、神様も疲れるの?」
「ゼェ、ゼェ。ちげぇよ、精神的に疲れてんだよ」
「へー。やっぱり神様も疲れるんだ」
サラマンダーと森の中を歩いているうちに、だんだん明るくなっているような気がします。やっと外に出られるのかなと考えていると。
……あれ? お母さん達は?
「サラマンダー。お母さん達ってどこにいるかわかる?」
「ん? まあ少なくともオレ達の近くには来ているはずだぜ」
「神様なのにわからないんだ~」
「あんだとコラァ!!」
「……あぁ! 真っ白~」
「はぁ!? オレは白じゃなくて赤……」
サラマンダーの後ろから、白い霧が現れました。
「サラマンダーも真っ白~!」
††††††††††
「ぬおぉぉぉぉぉ!」
「ぁぁぁぁぁぁぁああああああ!」
「二人とも、そんなに大声出したら余計疲れるわよ?」
マリア達がとうとう淫霧と遭遇してしまった頃、バン、ジルシュの二人は大声をあげ、クレアはその二人に対しため息をつきながら霧から逃げていた。二人ともなぜあれで逃げられるのだと思うくらい変な走り方をしており、ジルシュにいたってはもはや号泣しかけながら走っている。
「くそっ、あのドラゴンめ! また会ったらボコボコにして焼いて食べてやる!」
「そうする前に儂らが焼かれるわ!」
「いもしない相手を倒そうとするあなたもかっこいいけど、今はあの霧に集中しましょう」
「そうじゃなぁ。風魔法は効くと思うが、それはたったの数秒。今の状況を打開するには、ちと短いのぉ」
「うおおおぉぉぉぉぉぉ! 待っててくれ、マリアァァァァァァ!」
††††††††††
「ちっくしょぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
「きゃ~~~~~~~!」
私は今、サラマンダーに掴まれ淫霧から逃げています。
しかしサラマンダーが私を掴んで移動できるのは最大十秒。
ふむ、あと七・四二八秒ですね。
大丈夫でしょう。七秒もあればアニメ一話分くらいにはなります。
「んあぁぁぁぁぁぁぁうぜえぇぇぇぇ! 消し飛べ! ファイアー!」
とうとうキレたのか、サラマンダーは顔だけ後ろを向き、霧に向かって火を吹きます。
しかし霧に当たっても、次から次へ霧は増えていきます。あとサラマンダー。後ろばかり見ていたら……。
「ふぎゃっ」
「言わんこっちゃない」
ヤレヤレ、もう私の人生は終わりですか。
……いやいや、嫌ですよそんなの。まだやっていないことがたくさんあります。お母さんにもまだ何も言ってないんですよ。そうここはとりあえず。
「助けてえぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
『うりやゃゃゃゃゃゃゃゃゃ!』
あ、来た。
††††††††††
ボボオオォン
「んん!?」
「向こうから音が……ひょっとして」
「間違いない、サラマンダーが火を出したんだ!」
「ええ、そうなんでしょうね。でも……」
「なんで後ろから聞こえたのかしら?」
「な、なんでだろ? アハハハ」
「ええい! んなことはとどうでもいい! サラマンダーが火を出したということはマリアが危ないということだ。待ってろマリアァァ!」
「お母さん。あのとき私を庇ってくれて、ありがとー」
「ふふ。いいのよマリア。あれは私が好きでやったことよ」
「ジルシュ、オレ、なんか虚しくなってきたよ」
「サラマンダー! 気を確かに!」
「なんじゃこの混沌とした状況は……」
かたや右ではクレアとマリアが抱き合い。かたや左ではジルシュとサラマンダーが抱き合っている。両方とも同じことをしているだけだが、そのベクトルは大きく違う。それをバンは敏感に感じとっているのか、げんなりとしている。
「なあ親父、このまま霧から逃げても何も変わらないと思うんだけど!」
「ええい! かといって逃げないわけにもいかんじゃろう!」
「二人とも! 前を見て!」
ゴンっ!
「「おうふ」」
「いわんこっちゃない……」
クレアは額に手をあてため息をつきました。
ヒュンッ
突然、どこからか空を切る音が聞こえました。
前を見ると、向こうの木から何かが飛び出してきました。
『それはこの森にしかいない動物で、人型をしていて直立二足歩行、口はあるが目はない。体は茶色く、まるで木そのもののような生物。大きさはバラバラだが、我々を襲った時はだいたい一番大きい方が先だった。おそらく小さいのは子供、大きい方は大人で、狩りを教えていたのかもしれない。』と、本に書かれていました。今目の前にいるのがそうなのでしょう。
名前はたしか……
『ウードマン』
「チッ、擬態か、やっかいな」
「四体くらい、ね。やれる?」
「余裕じゃ! 『ウィンドカッター』!」
お爺様の声を皮切りに、戦闘が始まりました。
お爺様が放った『ウィンドカッター』はとてつもない速さで飛んで行きます。それをウードマンは避けましたが、前に仲間がいたせいで死角となり、避けられなかったのもいます。
残りのウードマンはまっすぐ、ではなく、木に飛び移りながらジグザグに私達に近づいています。やはり個人差というものがあるのか、ウードマンの移動するスピードはバラバラです。が、互いにスピードを合わせています。同じタイミングで攻撃を仕掛けようとしているのでしょう。そしてウードマン三体は私達を囲むような場所へ移動して、一気に突撃してきました。
「『拡散炎』!」
お父さんが両掌を上に掲げ、握り拳ぐらいの火の玉を出し、拡散させました。お爺様とお母さんは屈んでいましたが、空中にいた彼らには避ける術もなく、あえなく直撃し、体中が炎に包まれてしまいました。
「グォ、グォォォォォ」
一体から断末魔のような声がします。やはり彼らも生き物。死ぬのは嫌なんでしょうね。
「キシャァァ!」
後ろから誰かが叫んでいます。振り返ると、もう一体のウードマンが私に襲いかかろうとしました。どうやらもう一体が隠れていたようです。しかし
「させないっ!」
お母さんの踵落としがウードマンの頭に直撃。ウードマンの頭は跡形もなくなってしまいました。
「む……。これはっ!」
お爺様がお母さんに倒されたウードマンを見て、驚いていました。どうしたのでしょう?
「……ジルシュ! クレア! ここからすぐに離れるぞ!」
「? んーまあ霧はいつの間にかなくなったけど、急がずにゆっくりと移動した方が良いんじゃない?」
「いいや、これはもう悠長なことをしているヒマがなくなった! 儂の考えが正しければ、このまま前へ進むのは危険じゃ! 今すぐ霧の方へ向かう! 急げ!」
お爺様の言葉にお父さんとお母さんは疑問を抱いていましたが、結局お爺様について行きました。
「それで、親父の考えってなんなんだい?」
「ああ、それは、この森の、構造といった方がええかのぅ」
「どういうこと?」
「まずこの森に入った者は、必ずあの霧に襲われる。それはこの森の名前からして当たり前なのじゃが、おかしくないか? 今までいろんな者たちがここに入り、からくも逃げ延びた者達の証言では、|最初に遭遇するのは必ずあの霧なのじゃ」
「……つまり、それなりに多くの生存者がいるのに、一度も最初にウードマンと遭遇した人がいないのはおかしいと……」
「そう、そしてもう一つ。それは、あの霧が来るのは侵入者が少し奥へ入った時。霧がこないのをいいことに調子に乗り、気づいた時には霧に囲まれとる。そして、ウードマンとの遭遇。これに儂は少し引っ掛かりを覚えた。ウードマンと遭遇した時、霧はもうなくなっとった。そして決定的だったのがクレアに頭を粉砕されたウードマンを見た時じゃ。あのウードマンは血どころか、水すら出ていなかった。つまり、ウードマンは動物どころか、生物ですらないということじゃ」
「この森にいる動物はウードマンだけと言われている。そして、お義父様の言うことが正しければ、つまり、ここに自生する植物以外生物はいない。ということになりますね」
「そうじゃ、そして崖の時のエンシェントドラゴン。ひょっとすると儂らは勘違いしていたのかもしれん。あの森には動物が近寄らないのではなく、近寄った動物はすべて、この森に喰われている」
「ハハハ! それじゃあこの森は生きているみたいじゃないか」
「……そう、この森は生きていて、動物を喰っている! そして話を戻すが、今までの情報を整理すると、あることに気がつく。最初に現れる『淫夢』。そして待っていたかのように現れるウードマン。これから導き出せる答えは、この森は侵入者を逃げられないようにするための、いわばの籠のようなもの。淫夢で儂らを誘導しここから出られなくし、ウードマンを使って食べる。つまり、この森の構造は、外側から何かが霧を出し、内側へ誘導。そして内側にいるウードマンが儂らを食べるという仕組みじゃ」
「え、じゃあここから出るには」
「淫霧を越えなければならない……」
淫霧を越える。文字にすると簡単に見えても、実際にするとなればとても難しい。しかし運が良ければいけるかもしれません。探検家は、淫霧と遭遇することなく脱出できたのですから。
そして目の前に淫夢が現れました。
「なぁに! 儂にはちゃんと策があるわい! ジルシュ! お前が先に魔法を放て! 儂らが続いて攻撃する!」
「え、でも霧じゃあ……まあやるよ。『ファイアウェーブ』!」
「「『追い風』!」」
お父さんの魔法に、お母さんとお爺様の魔法が続きます。お父さんの放った『ファイアウェーブ』が、二人の風魔法によってさらに規模と威力を増大させ、霧に向かっていきます。でも相手は霧であり空気。火魔法では相手にもなりません。
ボオオォォォォォォォォ
しかし、炎は霧に当たった瞬間、激しく燃え上がり、霧を侵食していきました。
「なっ!?」
「やはりそうかっ! あれは霧などではない! あれの正体は木から出てくる花粉! そしてその花粉が口や鼻、さらに耳や目から侵入することで生き物に幻覚を魅せていたのじゃ! つまりあの倒れた木に被っていた白い粉は儂らのいう霧の正体だったのじゃ!」
さらに炎は霧だけでなく、近くの木にも引火し、どんどん広がっていきます。
「それでは仕上げじゃ! クレア!」
「わかりましたお義父様!」
「「『ウィンド・ボア』!」」
二人の魔法により、風は蛇のような形となり炎にぶつかり、前に広がっていた炎に穴が開きました。穴は私達が通れるほどの大きさになり、とうとう出口が見えるようになりました。
「今じゃ! 走れ走れぃ!」
お父さん、私を抱いたお母さん、そしてお爺様の順番で穴の中に入り、全力で走りました。
そして私達はとうとう、淫霧の森から脱出しました。
数年のスパンで何十何百もの探検家が潜り一人が帰ってこれるかどうかくらいの難易度の森です。