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マリアの独り言  作者: 藤高 那須
第一章 始まりは産声から 幼少期編
1/40

誕生

最初は地の文ひらがなばっかりです。

 わたしが、ものごころついたのは、うまれた、しゅんかんからでした。


 わたしはないていました。大きな声で泣いていると、だれかがわたしをやさしくだきあげました。


 わたしをだきしめているのは、おんなのひとでしょうか? ながくてきれいなきんいろのかみをして、おそらのようにまっさおな、おおきなめをしていました。


「クレア様、おめでとうございます」

「クレア、おめでとう」

「ありがとう、アンナ、あなた」


 おんなのひとのとなりには、せがとてもたかくておんなのひととおなじきんいろのかみとちゃいろのめをした、りりしいかおの、おとこのひとと、そのすこしうしろにみずいろのかみとめをしたおんなのひとがいました。


 どうやらわたしのおかあさんは、いまわたしをだいているひとで、なまえはクレアというらしいです。

 そしておとうさんは、りりしいかおをしたひとらしいです。

 おとうさんのうしろにいるひとはアンナというなまえの、おんなのひとでした。


 たくさんないて、つかれました、なんだかねむくなってきました。





††††††††††





「あら、気持ち良さそうに眠っちゃって」

「ああ、クレアに似て可愛いね」

「ええ、でも、ひょっとしたらこの子が……」

「それ以上言っちゃいけないよ」


 クレアと呼ばれた女性は少し暗い顔になる、まるでこの子の先のことを案じるかのように、だが彼女がその不安を言い終えるのを男が遮る。


「たとえこの先困難なことがあっても、僕達がこの子を守ろうじゃないか。例えばどこか誰もいない所へ雲隠れするとかさ」

「そんなことをしたらこの子に友達ができないでしょ。でも、そうね、私達でこの子を守りましょう」

「ああ、でも、この子はクレアに似て何か凄いものを秘めている気がするから、何かあったら自分で何とかしちゃうかもね」

「からかうんじゃありません、まったく」

「ハハハ、ごめんごめん」


 クレアは怒ったような表情をして男から顔をそらす、だがその口からは少し笑みが見えた。

 それに気付いていたのか、男はおどけるように謝罪する。


「そ、それに私もいますぅ!」


 アンナは勢いよく手を振り二人の間に入った。


「ええ、そうだったわね」

「まあ、アンナと一緒だと色々大変なことになる気もするけどね」


 そしてクレアと男は再び互いの顔を見る。

その顔からはさっきの笑顔はなく、二人とも真剣な表情をしている。


「私達二人で」

「僕達二人で」

「わ、私もですぅ!」

「「この子を守ろう」」



「「絶対に、この子を『勇者』にはさせない」」


 そしてここから、三人の間にいる赤ん坊『マリア』の物語が始まる。

もう一度、ひらがな読みにくくてスミマセン。

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