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愚者の帰巣本能

作者: 龍源寺直介

内容は同じ揮発性有機化合物だ


香水の瓶が火炎瓶のように投げ捨てられる


雌の表皮の体液に撹拌された薫り高い聖水は


精粋なる気概をもって雄へと還流される


すべからく


雄の帰巣本能は必ず雌の官能に宿り続けている


てのひらから沁み入り交わった雌の天使の内分泌は


雄の悪魔の外分泌が宿る器官へと直結している


すべからく


香という名の血清は沸騰し怒張し喘息を引き起こす


心臓よりも強大なその器官は硬直の後に弛緩する


帰巣本能が本能であるゆえんとして


心臓よりも強きがゆえに






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