詩 農作業
掲載日:2026/05/16
土を構っていると、気持ちが良い。
太陽の光を背中に浴びながら、作業していく。
ザクザク、ザクザク。
鍬で土を寄せていく。
早く大きくなれよと、苗に話しかける。
すると答えるように、苗がゆらゆらと揺れる。
歌い出すかのような様子に、思わず笑顔になる。
苗のコーラスは風に乗って、空へ昇っていく。
あ、雲が優しく手を伸ばした。
今度は大きな鳥みたいな雲が、揺れているように見える。
「ああ、幸せだ」
風に暖かさを感じるように、目を瞑る。
ざわざわ、ざわざわ。
カー、カー、カー。
色んな音が混じって、聞こえてくる。
人間、喋らなくても、自然がオーケストラを作ってくれる。
指揮者は神か。
「よし、頑張るぞ」
声を出すと、張り切って作業に戻るのだった。




