表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/8

めぐり、めぐる

誰もが通り過ぎる橋の上。

ひとりぼっちでかがんだ背中に、俺は思わず声をかけた。

怯えきったその小さな背が、あの日の自分と重なった。




 ――……俺も昔は、同じ場所で立ち止まっていた。


しゃがみ込んで、

ヒビを探して、

下を見て、息が詰まって。


そのとき、俺の前で立ち止まった人がいた。


「怖いよね。私が先に行くから、見てて」


そう言って、彼女は先に進んだ。


 無理に引っ張らず、説得もせず。

ただ、笑って歩いて見せてくれた。

 

歌いながら先を行く彼女の歌は、いつまでも遠くに聴こえた。


姿も見えないほど、ずっと遠くの未来にいるだろう。

それでも。

今でも、彼女の歌が聴こえる気がする。


あのとき初めて、

「割れないかもしれない」という考えが、

頭じゃなく、体に入ってきた。


だから今、

しゃがみ込んでいる君を見て、つい足が止まった。



 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ