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消えない不安

気づけば、橋の上に人影は少なくなっていた。


遠くの笑い声も消え、風の音だけが残る。


僕は一人で、ヒビを探し続けていた。



 


「そんなに気になる?」


ふと、声がした。


顔を上げると、少し離れたところに、同じくらいの年頃の黒髪の子が立っていた。


これまで誰もが景色のように僕の横を通り過ぎる中、立ち止まったのは彼だけだった。


我に返り、なにか返さなきゃと、言葉を探した。


「…割れたら、どうしようって」


ぽつりと漏れた本音に、すぐ後悔した。


 


 誰にもわかってもらえなかった。

 

なにがそんなに怖いんだと、叱られた。

 

そんなに気を張ってちゃ生きていけないよと、わらわれた。


 


僕がそう言うと、その子は一瞬、足元を見た。


それから、少し困ったように笑った。


「分かる」


その一言で、胸の奥がふっと緩んだ。

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