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異世界gamble

作者: まつげ

ラウンド1


「オールインや」

「バカみたいに、毎回全掛けしやがって。ポーカーなめてんのか?」

「アホなこと言うなや」

「ほら見ろよ、ディーラーさん困ってんだろ。『え、なにやってるんですか』ってそんな顔してる」

「いやそんなわけないわあ……あ、ほんまや」


ラウンド2


「オールインや」

「一晩で一万ドルが一千万ドルに……」

「すごいやろ、これがやめられへんのや」

「どういう仕掛けなんだよ」

「そんなことより、はよチップだしいや。どうせフルハウスやろ、ハートとクローバー」

「……foldだ」

「じゃ、他の客でショーダウンいこか」


ラウンド3


「オールインや」

「また客減ったぞ」

「当たり前やろ、オールインしてんねんから」

「皆さん本当申し訳ない」

「まあ、ここに来てる人はほとんど富豪やから。気にせんでええって」

「じゃあ、そろそろ俺も本気出すか」

「あれ、素人やのに本気とかあるんか?」

「テキサスホールデム、ルールはもう把握した」

「じゃあ、オールイ……」

「やめておけ、半分にしておくんだな。悪いことは言わない」

「うーん、じゃあ半分で」


ラウンド4


「へー、フォーカードやのに、ストレートで勝ちよったな。自分」

「関西人が自分っていうと、俺のこと言ってんのか、お前のこと言ってんのか——」

「オールインや」

「話聞けよ」

「まあ、言いたいことはあるけど。今イカサマしたやろ?」

「……さあな」

「まあ、異世界やったらありかもしれへんけど」

「foldだ」


ラウンド5


「タネは簡単、お前は確率を推測して、それが正しければ任意で選ぶことができる。そういうわけ」

「はは〜ん、いいね。でも、それがわかってどうするんだよ」

「次はかけてこいや」

「お情けでfoldしてやったのに」

「まあ、俺は一応オールインしとくわ」

「じゃあ、次はかけよう。今回もfold」


ラウンド6


「君、IQなんぼやったっけ?」

「225だ」

「ほほ〜、225(にーにーご)なんやな。人口比率で言うたらいくつ? 5億人に一人くらいか?」

「20億人に一人だ」

「へ〜」

「興味ないなら聞くなよ」

「へ〜って言ってるだけやん。興味あるよ」

「お前は幾つなんだ? IQ」

「その前に一つ聞きたいことあるねんけどいいか?」

「なんだ」

「俺がその確率引いてないと思ってんの?」



「ほら、オールインや」

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